國安 弘基 (Kuniyasu Hiroki)たち(奈良県立医科大学)

2026年3月3日(火)掲載 随時更新

奈良県立医科大学・医学部・分子病理学講座(教授:國安 弘基)に所属する(していた)研究者たちが2018~2025年の8年間に出版した38論文に、画像の再利用、不正加工、ラベル張り替え疑惑が指摘されています。38論文中の7論文は奈良県立医科大学が授与した博士号の博士論文です。適切な調査・対処をして下さるようお願い申しあげます。

なお、本件の不正画像は目視では検出できない加工が多数あります。調査委員会は、不正画像解析ソフトに精通し、かつ、生物医学系の「研究不正」を解明できる専門家を含めるようご配慮ください。

また、私へのメールにはメール送信者の姓名(つまり、担当者名)を記載してください。

ーーーーーーー
目次(クリックすると内部リンク先に飛びます)
1.【告発とメールのやり取り】
2.【疑惑論文】
3.【博士論文の不正疑惑】
4.【白楽がAIに聞いた】
 《い》gemini:國安 弘基の英文論文数とMDPI論文数
7.【白楽の感想】
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  • 記述は敬称略。
  • 白楽ブログの「5C 日本の研究不正告発」の意図は、日本の研究者の研究不正(含・疑惑)を具体的に示し、該当する研究機関の調査・対処の実態を公表・情報共有することです。そのことで、日本の研究不正調査・対処の問題点を日本国民・メディア、及び研究機関・研究者が一緒に考え、日本の研究倫理体制をより良い方向に改善することです。
    情報共有し改善策を考えるため、メールおよび文書は基本的に公表します。

●1.【告発とメールのやり取り】

==260303 研究不正疑惑 告発した==

奈良県立医科大学・企画部研究推進課御中

件名:研究不正疑惑

研究者倫理の研究をしている白楽ロックビル(お茶の水女子大学名誉教授)と申します。

貴大学・分子病理学講座(教授:國安 弘基)に所属する(していた)研究者たちが、2018~2025年の8年間に出版した38論文に、画像の再利用、不正加工、ラベル張り替え疑惑が指摘されています。38論文中の7論文は貴大学が授与した博士号の博士論文です。適切な調査・対処をして下さるようお願い申しあげます。

なお、38論文(含・7博士論文)以外の論文も調査して下さるようお願い申しあげます。

また、本件の不正画像は目視では検出できない加工が多数あります。疑惑者たちが生データや実験ノートなど研究記録の提出に非協力なケースもあり得ます。本件はそうならないことを願いますが、そのケースを想定して、調査委員会は、不正画像解析ソフトに精通し、かつ、生物医学系の「研究不正」を解析できる専門家2人を含めるようご配慮ください。

委員会が不正画像解析ソフトに精通した専門家を委員に委嘱するのが難しければ、委員会として、必要な場合、その解析ができる組織または個人(含・外国)に解析を依頼することもご検討ください。

また、私へのメールにはメール送信者の姓名(つまり、担当者名)を記載してください。

38論文の連絡著者:國安 弘基 (クニヤス ヒロキ)
部署:奈良県立医科大学・分子病理学講座
職位:教授
疑惑指摘サイト: パブピア(PubPeer)

詳しくは、以下の記事で説明しております。
國安 弘基 (Kuniyasu Hiroki)たち(奈良県立医科大学)

よろしくお願い申し上げます。

白楽ロックビル
お茶の水女子大学名誉教授
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●2.【疑惑論文】

冗長になるので、研究不正疑惑などの文言で「疑惑」を省いた箇所があります。以下、すべて「疑惑」です。

=====【疑惑研究者】======

國安 弘基 (クニヤス ヒロキ、Kuniyasu Hiroki):写真出典

所属出典: https://nrid.nii.ac.jp/ja/nrid/1000000253055/
所属 (現在):2025年度: 奈良県立医科大学, 医学部, 教授
所属 (過去の研究課題情報に基づく):
2002年度 – 2025年度: 奈良県立医科大学, 医学部, 教授
2012年度: 奈良県立医科大学, 医学科, 教授
2001年度: 奈良県立医科大学, がんセンター・腫瘍病理学, 教授
2001年度: 広島大学, 医学部, 講師
1993年度 – 1995年度: 広島大学, 医学部, 助手

他のサイト:

奈良県立医科大学。写真は8-hachirによる著作物, CC 表示-継承 4.0、出典: https://commons.wikimedia.org/w/index.php?curid=36492668

=====【疑惑の全体像】======

2026年3月2日現在、國安 弘基が2018~2025年の8年間に出版した38論文に「パブピア(PubPeer)」のコメントがある。コメントの大半は論文中の画像を再利用、不正加工、ラベルを張り替えたという研究不正疑惑である。

問題の画像は電気泳動バンドとは限らないが、電気泳動バンドを例に説明する。

電気泳動バンドの画像を切り貼り再構成しそのまま使用、あるいは、縦方向や横方向に縮小・拡大するなどの不正加工をし、異なる試料のバンドに同じ画像を使用した。どれも、一見すると、別の画像に見えるように加工しているので、不正を承知で意図的に加工したことは明白である。

2026年3月2日現在、どの論文も撤回されていないが、いずれ、撤回されると思われる。

①集団不正

2018~2025年の8年間に出版した38論文の不正疑惑で、共著者は数十人に及ぶ。國安研究室の室員の多くが不正を実行・関与していた、あるいは、不正を承知していたにもかかわらず見て見ぬふり・報告しなかった、と思われる。

②指摘されても止めない。むしろ巧妙化

「2019年3月のOncotarget」論文の不正加工画像は2019年12月に國安 弘基に伝えられた。

それ以降も、伝えられた。

しかし、國安研究室は不正を止めなかった。最初の通報から6年3か月経過したが、むしろ不正が発覚しないように不正技術の巧妙化を図ったように思われる。悪質である。

2026年3月2日現在、著者らは、不正疑惑の指摘に対して何も説明していない。

③国の助成金で行なった研究成果

全部を調べていないが、調べた限りの論文は文部科学省の研究助成を受けた研究成果である。

④博士論文が不正

38論文の不正疑惑論文のうち、7論文は奈良県立医科大学が授与した博士号の博士論文である。

⑤数値や記載内容の捏造・改ざんの可能性

画像だけでなく、数値や記載内容も捏造・改ざんしている可能性は十分にある。

疑惑論文数は38論文とかなり多いので、調査は未完で、調べれば、もっと多くの不正論文が見つかると思われる。

⑥現在も進行中

なお、不正加工は現在も進行中と思われるので、調査の徹底を後回ししてでも、なるべく早く、國安 弘基に警告し、現在進行中の不正を停止させるよう対処すべきである。

以下、38報の疑惑論文のうち2018年~2024年という、初期から最近までの4論文を選んで疑惑部分を示した。

=====【論文1】=====

「2018年12月のOncotarget.」論文の書誌情報を以下に示す。

11人の共著者で、第一著者は谷 里奈(タニ リナ、Fujiwara-Tani, Rina)、連絡著者は國安 弘基である。谷 里奈と國安 弘基の所属は奈良県立医科大学である。

論文に記載している著者の貢献は次のようだ。( )内は論文の文章。

「研究データは谷 里奈(RFT)を含め複数人で得た(RFT, YL, YN, TS, SM, KG, data production)。原稿の執筆は谷 里奈が行なった(RFT, preparation of manuscript)」。連絡著者の國安 弘基は「実験をデザインした(HK, experimental design)」。

研究助成金(日本の助成金のみ論文から引用):This work was supported by MEXT KAKENHI Grant Number 16H05164, 17K15648, 17K19923, 18K10788, 18K17726 and 18K16671

研究助成金(日本関係を抽出):最初の1つだけ研究代表者と使用額を示す。
① 國安 弘基(連絡著者)が研究代表者で16,900千円 (直接経費: 13,000千円、間接経費: 3,900千円)を使用した (Grant number: 16H05164)。

ーーー論文1の問題点ーーー
ーーー論文1の①:加工重複画像ーーー

この論文では、図2Dの2本のバンドを縦方向に縮小した上、横方向に拡大して、図2Eの異なる試料のバンドにした。

2019年12月、問題と問題個所をLottia cassisが赤色で示した。

画像出典: https://pubpeer.com/publications/7DAF46FD015F3AA772574C338FF664

ーーー論文1の②:加工重複画像ーーー

この論文の図2Eの赤枠したCLDN4 バンドは、2018年6月のPMID 29601126論文の図3Eの E-カドヘリン バンド、つまり、異なる試料のバンド、を不正加工して使用していると、Lottia cassisが2019年12月に指摘した。

画像出典: https://pubpeer.com/publications/7DAF46FD015F3AA772574C338FF664#2

2026年3月2日現在、著者らは、問題の指摘に対して、何も説明していない。試料は異なるのに同じ画像の結果になるのはあり得ない。

2026年3月2日現在、論文は訂正も撤回もされていないが、いずれ撤回されるだろう。

=====【論文2】=====

「2020年10月のOncotarget」論文の書誌情報を以下に示す。

14人の共著者で、連絡著者は國安 弘基と中国のYi Luo である。國安 弘基の所属は奈良県立医科大学である。

この論文は、第一著者である宮川良博(Miyagawa, Yoshihiro)の博士論文で、博士号は2022年3月15日に授与された。
GINMU: Evaluation of cancer-derived myocardial impairments using a mouse model.
02甲820審査要旨.pdf

論文に記載している著者の貢献は次のようだ。( )内は論文の文章。

第一著者である宮川良博(Miyagawa, Yoshihiro)が、「研究の大部分を実施し、原稿を執筆した(YM carried out most of the investigation and wrote the manuscript)」。連絡著者の國安 弘基は「プロジェクトを考案し、実験を設計した(HK conceived the project and designed the experiment.)」。

研究助成金(日本の助成金のみ論文から引用):This work was supported by MEXT KAKENHI Grant Number 20K11260 (OH), 19K16564 (RFT), 19K19332 (CN), 19K19915 (KG), 20K18007 (KS), 20K19349 (IK), 18K10788 (KF).

研究助成金(日本関係を抽出):最初の1つだけ研究代表者と使用額を示す。
① 大森 斉(第11著者)が研究代表者で4,290千円 (直接経費: 3,300千円、間接経費: 990千円)を使用した (Grant number: 20K11260)。

ーーー論文2の問題点ーーー
ーーー論文2の①:重複画像ーーー

この論文の図4Cは以下に示した3つのデータセットの最下段の画像である。

この3つのデータセットは同じチームによる異なる3論文の異なる試料の実験だが、同じバンドを横方向に縮小・拡大していると、ショルト・デイヴィッド(Sholto David)が指摘した。問題個所をショルト・デイヴィッドが赤枠と黄枠で示した。

3つの論文

  • 10.18632/oncotarget.28436 → 2023年論文(左上)。2018年論文の画像を不正加工し使用した
  • 10.18632/oncotarget.26427 → 2018年論文(右上)。この論文の画像を不正加工し流用した
  • 10.18632/oncotarget.27759 → 本論文(最下段)

画像出典: https://pubpeer.com/publications/2C920B59D6AB9235D513AE8A8C8018

ーーー論文2の②:画像画像ーーー

この論文の図4Cは以下に示した3つのデータセットの右下の画像である。

この3つのデータセットは同じチームによる異なる3論文の異なる試料の実験だが、同じ画像を切り貼りしそのまま使用、あるいは、縦方向や横方向に縮小・拡大して使用していると、ショルト・デイヴィッド(Sholto David)が指摘した。問題個所をショルト・デイヴィッドが赤枠で示した。左のバンドの上部に小さなごみがあり、それが目印となり、同じ位置にある。

3つの論文

  • 10.18632/oncotarget.26427→ 2018年論文(左下)。この論文の画像を不正加工し流用した
  • 10.18632/oncotarget.26758→ 2019年論文(上)。2018年論文の画像を不正加工し使用した
  • 10.18632/oncotarget.27759 → 本論文(右下)

2026年3月2日現在、著者らは、問題の指摘に対して、何も説明していない。試料は異なるのに同じ画像の結果になるのはあり得ない。

2026年3月2日現在、論文は訂正も撤回もされていないが、いずれ撤回されるだろう。

=====【論文3】=====

「2024年12月のInt J Mol Sci.」論文の書誌情報を以下に示す。

  • Effects of Antioxidant Amino Acids on Cancer Sarcopenia.
    Nukaga S, Fujiwara-Tani R, Mori T, Kawahara I, Nishida R, Miyagawa Y, Goto K, Ohmori H, Fujii K, Sasaki T, Nakashima C, Luo Y, Kishi S, Ogata R, Kuniyasu H.
    Int J Mol Sci. 2024 Dec 31;26(1):272. doi: 10.3390/ijms26010272.PMID: 39796128

15人の共著者で、連絡著者は國安 弘基である。國安 弘基の所属は奈良県立医科大学である。

この論文は、第一著者である額賀翔太(Nukaga, Shota)の博士論文ではない。

額賀翔太の博士論文は「Caprylic Acid Inhibits High Mobility Group Box-1-Induced Mitochondrial Damage in Myocardial Tubes」で、博士号は2025年3月14日に授与された。
GINMU: Caprylic Acid Inhibits High Mobility Group Box-1-Induced Mitochondrial Damage in Myocardial Tubes
03甲952審査要旨.pdf

論文に記載している著者の貢献は次のようだ。( )内は論文の文章。

「研究データは額賀翔太(S.N.)を含め複数人で得た(Data investigation: S.N., T.M., I.K., R.N., Y.M., K.G. and R.O.)。原稿の執筆は額賀翔太が行なった(Drafting of the manuscript: S.N.)」。連絡著者の國安 弘基は「研究の概念と設計(Study concept and design)と原稿編集(Editing of the manuscript)を行なった」。

研究助成金(日本の助成金のみ論文から引用):This work was supported by MEXT KAKENHI: grant numbers 22K11423 (I.K.), 19K16564 (R.F.-T.), 21K06926 (Y.L.), 23K16547 (Y.M.), 23K19900 (R.O.), 20K21659 (H.K.).

研究助成金(日本関係を抽出):最初の1つだけ研究代表者と使用額を示す。
① 川原 勲(第4著者)が研究代表者で4,160千円 (直接経費: 3,200千円、間接経費: 960千円)を使用した (Grant number: 22K11423)。

ーーー論文3の問題点ーーー
ーーー論文3の①:重複画像ーーー

この論文の図5Aと図5Bの赤枠したバンドは異なる試料だが、同じ画像を縦方向に縮小・拡大して使用していると、ショルト・デイヴィッド(Sholto David)が指摘した。問題個所をショルト・デイヴィッドが赤枠で示した。

画像出典: https://pubpeer.com/publications/6C19BFCE27768EC2499F53B1C07CDE

 

=====【論文4】=====

「2024年7月のInt J Mol Sci.」論文の書誌情報を以下に示す。

11人の共著者で、連絡著者は國安 弘基である。國安 弘基の所属は奈良県立医科大学である。

この論文は、「論文3」の第一著者である額賀翔太(Nukaga, Shota)の博士論文である。博士号は2025年3月14日に授与された。
GINMU: Caprylic Acid Inhibits High Mobility Group Box-1-Induced Mitochondrial Damage in Myocardial Tubes
03甲952審査要旨.pdf

論文に記載している著者の貢献は次のようだ。( )内は論文の文章。

「研究データは額賀翔太(S.N.)を含め複数人で得た(acquisition of data, S.N., R.N., Y.M., K.G. and R.O)。原稿の執筆は額賀翔太が行なった(Drafting of the manuscript: S.N.)」。連絡著者の國安 弘基は「研究の概念と設計(Study concept and design)と原稿編集(Editing of the manuscript)を行なった」。

研究助成金(日本の助成金のみ論文から引用):This work was supported by MEXT KAKENHI Grant Numbers 19K16564 (R.F.-T.), 22K11423 (I.K.), 22K17655 (K.G.), 23K16547 (Y.M.), 21K11223 (K.F.), 23K10481 (H.O.), and 20K21659 (H.K.).

研究助成金(日本関係を抽出):最初の1つだけ研究代表者と使用額を示す。
① 谷 里奈(第2著者)が研究代表者で4,160千円 (直接経費: 3,200千円、間接経費: 960千円)を使用した (Grant number:19K16564)。

ーーー論文4の問題点ーーー
ーーー論文4の①:重複画像ーーー

この論文の図5Dは、異なる試料なのに同じ画像を反転して別の画像と見せかける不正加工をしていると、ショルト・デイヴィッド(Sholto David)が指摘した。問題個所をショルト・デイヴィッドが赤枠で示した。

画像出典: https://pubpeer.com/publications/A7459FF05D37116AEC6A1D8FE23C35

●3.【博士論文の不正疑惑】

國安 弘基 (クニヤス ヒロキ、Kuniyasu Hiroki)の発表論文のうち、2018~2025年の8年間の38論文に「パブピア(PubPeer)」のコメントがある。そのコメントの大半は論文中の画像を不正加工し使いまわしたという疑惑である。

これら38論文の共著者の多くは、國安研究室で博士号を取得した。

38論文のうち7論文は右表に示すように、國安研究室で博士号を取得した7人の博士論文で、この7論文は不正疑惑視されている。詳細はエクセルファイルをご覧ください・

最も古い不正疑惑付きの博士論文は2019年3月15日出版の「Targeting claudin-4 enhances CDDP-chemosensitivity in gastric cancer | Oncotarget」論文で、これは2019年6月26日に博士号を取得した西日由希子の博士論文である。 → 02甲713審査要旨.pdf

======7人の博士論文の不正疑惑=======

7人のうち参考までに、西日由希子の博士論文とは別の3人の博士論文を適当に選んで以下に示す。

――1人目:宮川良博(Miyagawa, Yoshihiro)――

國安 弘基の不正疑惑38論文中の12論文の共著者になっている。
その内の1つの論文は、2章で述べた「論文2」で示したように、宮川良博の博士論文である。
博士号は2022年3月15日に授与された。
GINMU: Evaluation of cancer-derived myocardial impairments using a mouse model.
02甲820審査要旨.pdf

――2人目:森 汐莉(モリ シオリ、Mori, Shiori)――

國安 弘基の不正疑惑38論文中の25論文で共著者になっている。
その内の1つの論文は、森 汐莉の博士論文である。
博士号は2022年3月15日に授与された。
GINMU: Anti-Stem Cell Property of Pterostilbene in Gastrointestinal Cancer Cells.
02甲821審査要旨.pdf

――3人目:額賀翔太(ヌカガ ショウタ、Nukaga, Shota)――

國安 弘基の不正疑惑38論文中の11論文で共著者になっている。
その内の1つの論文は、額賀翔太の博士論文である。
博士号は2025年3月14日に授与された。
GINMU: Caprylic Acid Inhibits High Mobility Group Box-1-Induced Mitochondrial Damage in Myocardial Tubes
03甲952審査要旨.pdf

======不正疑惑論文の多くで共著者=======

今のところ、博士論文は不正疑惑視されていないが、國安 弘基の不正疑惑論文の多くで共著者になっている人を参考までに適当に選んで3人示す(実際はもっといる)。

――1人目:谷 里奈(タニ リナ、Fujiwara-Tani, Rina)――

國安 弘基の不正疑惑38論文中の38論文すべての共著者になっている。
今のところ、谷 里奈の博士論文は不正疑惑視されていない。
博士号は2022年3月15日に奈良県立医科大学から授与された。
GINMU: Role of Clostridium perfringens Enterotoxin on YAP Activation in Colonic Sessile Serrated Adenoma/ Polyps with Dysplasia.
02甲819審査要旨.pdf

――2人目:佐々木 隆光(ササキ タカミツ、Sasaki, Takamitsu)――

國安 弘基の不正疑惑38論文中の31論文で共著者になっている。
佐々木 隆光の博士号は2004年3月22日に福岡大学から授与された。2022年度に奈良県立医科大学に着任し、國安研究室から博士論文を提出していない。
Protection of trocar sites from gallbladder cancer implantation by sodium hyaluronate shill carboxymethylcellulose-based bioresorbable membrane (Seprafilm) in a murine model | NDLサーチ | 国立国会図書館

――3人目:森 拓也(モリ タクヤ、Mori, Takuya)――

國安 弘基の不正疑惑38論文中の11論文で共著者になっている。
今のところ、森 拓也の博士論文は不正疑惑視されていない。
博士号は2020年3月16日に奈良県立医科大学から授与された。
GINMU: Giving combined medium-chain fatty acids and glucose protects against cancer-associated skeletal muscle atrophy.
02甲733審査要旨.pdf

●4.【白楽がAIに聞いた】

《い》gemini:國安 弘基の英文論文数とMDPI論文数

國安 弘基の不正疑惑38論文(パブピア指摘)の学術誌は以下のとおりである。

  • International Journal of Molecular Sciences 25報
  • Oncotarget 8報
  • Current Issues in Molecular Biology 2報
  • Oncology Letters 1報
  • Cancer Science 1報
  • Lipids in Health and Disease1報

25報の論文を掲載した「International Journal of Molecular Sciences」はMDPI社の学術誌で、一般論として、MDPI社の学術誌は「査読が甘い」という指摘がある。

それで、國安 弘基が不正疑惑論文を出版し始めた2018年の2年前の2016年から現在まで、MDPI社の学術誌にどれだけ論文を出版したかAIに聞いてみた。

Gemini3に「國安 弘基 (Hiroki Kuniyasu)は2016年以降、毎年、英文論文を何報出版していますか? その内、MDPIに何報出版していますか?」と聞いたら、以下の答えが返ってきた。

奈良県立医科大学 分子病理学講座の教授である國安 弘基(Hiroki Kuniyasu<)氏の、2016年以降の英文論文出版数およびMDPI(Multidisciplinary Digital Publishing Institute)への掲載数は以下の通りです。

主要な論文データベース(PubMedおよびGoogle Scholar)の情報を基に集計しています。

國安 弘基氏の英文論文出版数(2016年〜2024年)

國安氏は2019年頃から出版ペースが飛躍的に増加しており、特にMDPI発行のジャーナルへの投稿が目立つのが特徴です。

データから見える傾向

  • 出版数の急増: 2016年には年間20報程度でしたが、2022年には50報を超えるなど、非常に高いアクティビティを示しています。
  • MDPIへの依存度の変化: 2018年以前はMDPIへの掲載は稀でしたが、2021年以降は全出版論文の約50%〜60%以上がMDPI発行のジャーナル(例:Cancers, International Journal of Molecular Sciences (IJMS), Nutrients など)となっています。
  • 研究分野: 主に消化器癌、口腔癌の病理学、および食品成分(ポリフェノール等)による抗腫瘍効果に関する研究が中心です。

注意:  ※上記数値は検索データベースの更新タイミングや、共著論文の反映状況により数報程度の誤差が生じる場合があります。

※2025年以降のデータは現在進行中のため、確定値ではありません。

●7.【白楽の感想】

《1》國安研究室は集団不正の巣窟?

國安 弘基の38論文に画像の再利用、不正加工、ラベル張り替えなどの研究不正疑惑がある。

研究不正疑惑者として連絡著者の國安 弘基 (クニヤス ヒロキ、Kuniyasu Hiroki)を代表として挙げたが、実際のネカト行為者は各論文の共著者の1人または複数人だと思われる。

例として「論文2」を再度あげるが、第一著者である宮川良博(Miyagawa, Yoshihiro)が、「研究の大部分を実施し、原稿を執筆した(YM carried out most of the investigation and wrote the manuscript)」とある。( )内は論文の文章。

この記載が正しければ、ネカト行為者は宮川良博で、國安 弘基はデータ取得に関与していない。

なお、不正疑惑の「論文2」は宮川良博の博士論文である。

問題は大きい。以下、本文に記載した内容の再掲である。

①集団不正

白楽が推察するに、國安研究室の論文出版スタイルは、共著者10数人の論文を審査の甘い学術誌に多量に出版し、研究室全員の論文数を増やした。そして、博士号が必要な人を第一著者に回して、博士号を取得させた。

國安研究室が論文数と博士号数を量産する際、データが足りなかった、あるいは、実験研究するのが面倒だった場合、足りないデータは、過去の画像を不正加工して加えていた。足りないデータではなく、ほとんどのデータを捏造していた可能性も否定できない。

②指摘されても止めない。むしろ巧妙化

國安研究室は、この集団不正をいつから始めたか?

当局が調査しないとわからない。しかし、「2018年11月のOncotarget」論文に不正加工画像が見つかっているので、遅くとも、この頃には行なっていたと思われる。

「2019年3月のOncotarget」論文の不正加工画像は有名なネカトハンターのエリザベス・ビック(Elisabeth Bik)が2019年12月に指摘し、國安 弘基に伝えられた。しかし、國安研究室は不正を止めなかった。

AIは以下のように答えた。

國安氏は2019年頃から出版ペースが飛躍的に増加しており、特にMDPI発行のジャーナルへの投稿が目立つのが特徴です。

それから6年3か月、不正を止めないどころか、むしろ不正が発覚しないように、「査読が甘い」学術誌への論文出版を増やし、かつ、目視では不正を見破れないように、不正加工技術の巧妙化を図ったと思われる。悪質である。

③国の助成金で行なった研究成果

全部を調べていないが、調べた限りの論文は文部科学省の研究助成を受けた研究成果である。

④博士論文が不正

國安研究室で博士号を取得した博士論文のうち、少なくとも7報は不正疑惑論文である。

不正と認定されると、博士号が剥奪される可能性がある。

⑤数値や記載内容の捏造・改ざんの可能性

なお、第三者がチェックできるのは発表された画像が主である。それで、ショルト・デイヴィッド(Sholto David)など複数のネカトハンターは、目視あるいは不正画像検出ソフトを使って不正画像を特定した。

しかし、國安研究室の文化は、意図的に巧妙に研究不正をする姿勢のようなので、画像だけでなく、数値や記載内容も捏造・改ざんしていた(している)可能性が十分にある。

⑥現在も進行中

そして、困ったことに、「2025年11月のInt J Mol Sci.」論文にも不正加工画像が見つかっている。2026年3月現在、論文出版から4か月しか経過していないので、現在も集団不正が進行中と思われる。

《2》調査は難航?

思うに、國安研究室はネカトまみれなのだろう。多くの室員(大学院生・研究員など)は集団で、そして、先輩から後輩へ、何年にもわたり研究不正を続けてきた可能性がある。

もちろん、その論文が不正なら、実際のネカト行為者を含め、論文の著者は全員、不正行為の責任がある。そして、研究室主宰者で連絡著者の國安 弘基の責任は大きい。

複数の室員が実際のネカト行為者だった加藤茂明グループと似たケースと思われる。 → 東京大学 分子細胞生物学研究所 加藤茂明グループの論文捏造、研究不正

生データを提出させ、徹底的に調査しないと実態はわからないが、集団不正の場合、研究室主宰者と研究室員が相互に隠蔽・かばいだて・口裏合わせ・証拠隠滅するので調査は難航する可能性が高い。

また、國安研究室は文部科学省から多額の研究費を獲得していたので、奈良県立医科大学は國安研究室のおかげで多額の間接経費を得ていた。

不正が明るみに出ると、大学はその収入が減る。

それだけでなく、最低7人の博士号を剥奪するような事態が想定されるとなると、一般論として、大学ぐるみで研究不正を隠蔽・証拠隠滅・曲解・かばいだてする懸念が生じる。

被告発者および大学上層部は、不正事実の解明を求める学内外の人を、しばしば、恫喝・脅迫・報復するのも、一般論では、「ある」。

被告発者および奈良県立医科大学はそのような行為をせず、適切に行動することを願う。

また、奈良県立医科大学は厳正に調査すること、今後、二度と研究不正を起こさせないシステムを確立されるよう願う。

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