「アカハラ」:科学技術政策:エリック・ランダー(Eric Lander)(米)

2022年9月10日掲載 

ワンポイント:ランダーはハーバード大学・医科大学院(Harvard Medical School)・教授の著名な生命科学者(男性)で、2021年6月2日(64歳)、バイデン政権の科学技術政策局(Office of Science and Technology Policy)・局長(閣僚相当)に就任した。その8か月後、2022年2月7日、「ポリティコ」新聞のアレックス・トンプソン(Alex Thompson)記者がランダー局長の 14人の現・元職員へのアカハラ行為を報道した。ランダーはアカハラ行為(きつい言葉、人格を否定する言動)を認め、謝罪し、2022年2月18日(65歳)、局長を辞任した。国民の損害額(推定)は20億円(大雑把)。

【追記】
・2023年1月27日記事:​Eric Lander Left the White House Under a Cloud. Now He’s Back at Work, and Not Everyone’s Happy.
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目次(クリックすると内部リンク先に飛びます)
1.概略
2.経歴と経過
3.動画
4.日本語の解説
5.不正発覚の経緯と内容
7.白楽の感想
8.主要情報源
9.コメント
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●1.【概略】

エリック・ランダー(Eric Lander、Eric S. Lander、写真出典)はハーバード大学・医科大学院(Harvard Medical School)・教授の著名な生命科学者で、2021年6月2日(64歳)、バイデン政権の科学技術政策局(Office of Science and Technology Policy)・局長(長官、閣僚相当)に就任した。

ランダーは、研究者としては、数学が専門だったが、生命科学の分野に進み、顕著な業績を挙げた。後年、研究者から徐々に、科学技術政策を担当する政府の科学顧問に転身した。

本ブログでは、アカハラを学術界・高等教育界・研究界の「イジメ」「嫌がらせ」言動と定義している(ただし、性不正と犯罪はそちらで扱う)。

本事件は科学技術政策局という行政機関の職場でのハラスメントで、学術界・高等教育界・研究界のハラスメントではない。それで、定義上は「アカハラ」ではない。ただ、ランダーが学術研究者として著名で、その関係で就任した科学技術政策局でのハラスメントなので「アカハラ」の枠で扱った。

2022年2月7日(65歳)、バイデン政権の科学技術政策局(Office of Science and Technology Policy)・局長(閣僚相当)に就任した8か月後、「ポリティコ」新聞のアレックス・トンプソン(Alex Thompson)記者が、ランダー局長の 14人の現・元職員へのアカハラ行為を報道した。

ランダー局長はアカラハを認め謝罪した。

2022年2月18日(65歳)、ランダーは局長を辞任した。

2022年9月9日(65歳)現在、米国政府、科学技術政策局、ハーバード大学・医科大学院は、ランダーにまともなペナルティを科していない。刑事事件にもなっていない。

科学技術政策局(Office of Science and Technology Policy)。写真出典

  • 国:米国
  • 成長国:米国
  • 研究博士号(PhD)取得:英国のオックスフォード大学
  • 男女:男性
  • 生年月日:1957年2月3日
  • 現在の年齢:67 歳
  • 分野:科学技術政策
  • アカハラ行為:2021~2022年(64~65歳)の8か月間
  • 最初に訴えられた:2022年(65歳)
  • 社会に公表年:2022年(65歳)
  • 社会に公表時地位:科学技術政策局・局長、ハーバード大学・医科大学院・教授
  • ステップ1(発覚):第一次追及者は被害者の女性顧問弁護士だったレイチェル・ウォレス(Rachel Wallace)で大統領府に公益通報
  • ステップ2(メディア):「ポリティコ」新聞のアレックス・トンプソン(Alex Thompson)記者が最初に報じ、その後、多数のメディアが追従
  • ステップ3(調査・処分、当局:オーソリティ):①大統領府・調査委員会
  • 大統領府・調査報告書のウェブ上での公表:なし
  • 大統領府・処分のウェブ上での公表:なし
  • 透明性:サキ大統領報道官が詳細を記者会見(〇)
  • 不正:アカハラ
  • 被害者数:14人の現・元職員
  • 時期:研究キャリアの後期
  • 職:事件後は辞任(Ⅹ)
  • 処分:なし
  • 日本人の弟子・友人:不明

【国民の損害額】
国民の損害額:総額(推定)は20億円(大雑把)。

●2.【経歴と経過】

  • 生年月日:1957年2月3日。ニューヨークで生まれる
  • 1978年(21歳):米国のプリンストン大学(Princeton University)で学士号取得:数学
  • 1981年(24歳):英国のオックスフォード大学(Oxford University)で研究博士号(PhD)を取得:数学
  • 1981~1990年(24~33歳):ハーバード大学・経営大学院(Harvard Business School)・助教授、後に準教授
  • 1990年(33歳):マサチューセッツ工科大学・生物学部(MIT’s Department of Biology)・教授
  • 2004年(47歳):ハーバード大学・医科大学院(Harvard Medical School)・教授
  • 2009~2017年(52~60歳):オバマ政権・大統領科学技術諮問委員会(President’s Council of Advisors on Science and Technology)・委員
  • 2021年6月2日(64歳):バイデン政権・科学技術政策局(Office of Science and Technology Policy)・局長
  • 2022年2月7日(65歳):アカハラと報道
  • 2022年2月18日(65歳):アカハラで同・局長を辞任
  • 2022年9月9日(65歳)現在:ハーバード大学・医科大学院(Harvard Medical School)・教授職は維持:Eric S. Lander | Department of Systems Biology | Harvard Medical School220907保存版

●3.【動画】

【動画1】
サキ報道官の会見動画:「White House Responds to Claims Biden Science Adviser Bullied Staff – YouTube」(英語)1分34秒。
Bloomberg Quicktake: Now(チャンネル登録者数 110万人)が2022/02/08 に公開

【動画2】
アカハラ事件の解説・議論動画:「Top WH Advisor Eric Lander RESIGNS Over Bullying. Epstein Ties, BioNTech Stock Purchase Resurface – YouTube」(英語)14分18秒。
The Hill(チャンネル登録者数 157万人)が2022/02/08 に公開

●4.【日本語の解説】

★2022年2月19日:高橋真理子(論座 – 朝日新聞社の言論サイト):スター研究者の米科学顧問がパワハラで辞任

出典 → ココ、(保存版) 

米国バイデン大統領の首席科学顧問であるエリック・ランダー科学技術政策局(OSTP)局長が2月7日に辞任した。部下の人格を否定する言動などパワハラ行為があったという訴えがあり、それを本人が認めての辞任である。

米政府のOSTPは50人程度の職員を擁し、大統領の意向を直接確かめながら科学技術予算を策定し、科学技術政策全般に関わっていく機関だ。局長は、大統領の首席科学顧問を兼務する。バイデン大統領は、米国史上初めてOSTP局長を閣僚級に格上げし、そこにゲノム研究の草分けとして著名なランダー氏を任命した。科学を軽視したトランプ前政権とは一線を画す姿勢を鮮明に示したもので、バイデン政権の目玉人事だったと言っていい。

★2022年2月8日:著者名不記載(ロイター編集):バイデン氏の科学顧問が辞任、パワハラ疑惑で

出典 → ココ、(保存版) 

バイデン米大統領の首席科学顧問であるエリック・ランダー科学技術政策局(OSTP)局長が、部下に職場内のいじめや人格を否定する言動などパワハラ行為を訴えられたのを受け、辞任した。サキ大統領報道官が7日、発表した。

・・・中略・・・

ランダー氏はバイデン大統領に提出した辞表で「私の話し方で過去や現在の同僚を傷つけていたことにショックを受けている」と表明。自身や同僚を駆り立てるため「異議を唱えたり、批判した」ことがあったとし、「私の発言や言い方が時に一線を超え、失礼で品位を傷つけるものになった」と認めた。

●5.【不正発覚の経緯と内容】

★エリック・ランダー(Eric Lander)の人生

エリック・ランダー(Eric Lander)はニューヨークの名門進学校であるスタイヴェサント高校(Stuyvesant High School)の高校生の時から著名だった。17歳の高校生・ランダーは、全米ウェスティングハウス科学才能サーチ(Westinghouse Science Talent Search)で1位になったのだ。

ランダーは以下の写真の前列中央。真後ろの男性はノーベル化学賞・受賞者のグレン・T・シーボーグ(Glenn T. Seaborg)。写真出典https://achievement.org/achiever/eric-lander-ph-d/。

さらに、同じ17歳の時、東ドイツでの国際数学オリンピック(International Mathematical Olympiad)に米国チームのキャプテンとして参加し銀メダルを獲得した。ランダーは神童だった。

米国のプリンストン大学(Princeton University)を卒業後、神童 の名に恥じず、ランダーは、 1981年、24歳で、英国のオックスフォード大学(Oxford University)の研究博士号(PhD)を取得した。

大学と大学院は数学を専攻したが、その後、生命科学に傾倒していった。

それは、神経生物学を研究していた弟のアーサー・ランダー(Arthur Lander、現在、カリフォルニア大学アーバイン校・教授)の影響を受けたためだ。

ランダーは、その後、生命科学の分野でも頭角を表し、マサチューセッツ工科大学・生物学部(MIT’s Department of Biology)・教授、ハーバード大学・医科大学院(Harvard Medical School)・教授になった。

個人生活では、ランダーは米国のプリンストン大学(Princeton University)在学中に出会ったロリ(Lori Weiner Lander)と結婚し、3人の子供(Jessica, Daniel, and David)に恵まれた。妻・ロリは油絵画家である(写真出典)。

アカハラ事件と結婚や家族などの個人生活がどう絡むか不明であるが、関係していると考え、一応、記載している。

★科学技術政策局(Office of Science and Technology Policy)

科学技術政策局(Office of Science and Technology Policy)の職員数は、ウィキペディア日本語版では45人となっているが、英語版では130人、「Science」記事では140人とあった。

日本語版ウィキペディア(アメリカ合衆国科学技術政策局 – Wikipedia)から抜粋引用すると、組織の概要は以下のようだ。

アメリカ合衆国科学技術政策局(Office of Science and Technology Policy, OSTP)は、アメリカ合衆国大統領行政府 (EOP) 内に設置されている事務局の一つ。1976年5月11日にアメリカ合衆国議会によって創設され、合衆国内外における科学技術の影響について合衆国大統領を補佐することを委任されている。OSTP の局長は、世間一般には大統領科学顧問として知られる。

2021年に発足したバイデン内閣では、OSTP局長が史上初めて閣僚級に格上げされることとなった。

OSTP には以下の権限が与えられている:

  • 科学技術の国内外への影響に関する大統領および大統領行政府への助言;
  • 政府機関の間での適切な科学技術政策と予算の策定および実施への取り組みの指示;
  • 経済成長・環境水準・国家防衛に対する科学技術的貢献への連邦政府の投資財源確保のための民間部門との協力;
  • 連邦政府、州、地方公共団体、他国と科学コミュニティの間における強固な協力関係の構築;
  • 連邦政府の科学技術に関する取り組みの規模、質、影響力の評価[2]。(出典:アメリカ合衆国科学技術政策局 – Wikipedia

★局長就任

2021年1月(63歳)、バイデン大統領はランダーを大統領・科学顧問である科学技術政策局(Office of Science and Technology Policy)・局長に指名し、その地位を閣僚レベルのポストに昇格すると発表した。

しかし、この時点で既に、ランダーが女性を不快にさせるタイプの人間だということは科学界ではよく知られていた。

2021年1月21日(63歳)、非営利団体「500人の女性科学者(500 Women Scientists)」がランダーの就任に反対した。 → 2021年1月21日記事: Eric Lander Is Not the Ideal Choice for Presidential Science Adviser – Scientific American

ランダーはまた、性犯罪者・ジェフリー・エプスタイン(Jeffrey Epstein)の集会に出席したこともあって、局長就任の認可はスムースには進まず、延期された。

2021年4月29日(64歳)、上院の通商科学運輸委員会(Senate Committee on Commerce, Science, and Transportation)で聴聞会が開催された。

2021年5月20日(64歳)、投票の結果、通商科学運輸委員会はランダーの局長就任に賛成した。

2021年6月2日(64歳)、ランダーは、ようやく、科学技術政策局の局長に就任できた。

以下の写真は、2021年6月2日、ホワイトハウスの副大統領儀式室で宣誓するランダー(左)とカマラ・ハリス副大統領(Vice President Kamala Harris)(右) By Cameron Smith, White House Photographer – White House, Public Domain, https://commons.wikimedia.org/w/index.php?curid=106451101

★アカハラ事件概略

2021年9月(64歳)、ランダー局長の下で働く、科学技術政策局の顧問弁護士だったレイチェル・ウォレス(Rachel Wallace、この人だと思う写真出典)がランダー局長のイジメ言動を、ホワイトハウスの人事管理副局長(White House’s deputy director of management and administration for personnel)であるクリスチャン・ピール(Christian Peele)に告発した。

ランダー局長は報復し、ウォレス顧問弁護士を降格した。ホワイトハウスの後の調査では、この時の彼女の降格は、「手続き上」不適切な点はなかったと結論した。

しかし、この調査は異常だった。政治的忖度があったと思われる。事実として、ウォレス顧問弁護士は「会議、会話、仕事割り当て」から除外されていた。

ウォレス顧問弁護士の告発を受けていたピール人事管理副局長はランダー局長のアカハラ疑惑を調査した。

2022年2月7日(65歳)、アカハラ調査が終わったことを受け、「ポリティコ」新聞のアレックス・トンプソン(Alex Thompson)記者が、ランダー局長のアカラハ行為を新聞記事として掲載した。

ホワイトハウスの人事管理副局長(White House’s deputy director of management and administration for personnel)であるクリスチャン・ピール(Christian Peele、写真出典)は、調査の結果、「ランダー局長の部下たちへの無礼なやり取りに関する信頼できる証拠」があった、と新聞記事で述べた。

証拠には、レイチェル・ウォレス顧問弁護士に対するイジメ発言が含まれていた。

ピールの調査では、14人の現・元の科学技術政策局の職員がランダーにいじめられ、侮辱されたとしてランダー局長を非難した。

ランダー局長はその行動を認め、職員に謝罪した。

「私の話し方が悪かったようです。私の言動が過去と現在の部下たちを傷つけていたことを知り、私は打ちのめされています。部下たちにそのように受け取られていたことを知り、今後、私は自分の仕事を効果的に遂行することはできません」と述べ、数日後に辞任した。

【アカハラの具体例】

レイチェル・ウォレス以外の被害者は、報復を恐れ匿名で発言している。それで、どの人がどのようなアカハラ被害を受けたのかわからない。

科学技術政策局のオフィスには約140人の職員が働いている。

2021年、ランダーが局長に就任してから、ランダー局長の真近で働いていた14人の現・元スタッフは、ランダーが部下たちを頻繁にイジメ、解雇したという異常な職場だったことを認めている。

14人の内9人は、ランダーが部下たちを怒鳴り、部下の同僚たちの前で部下に屈辱を与えた、と証言している。

ランダーの下で科学技術政策局の顧問弁護士を務めていたレイチェル・ウォレスは、ランダーの行動を「ひどい」と表現し、「多くの女性が涙を流し、トラウマを抱え、傷つき、孤立し」職場を去ったと述べている。
 → 2022年2月7日のケイティ・ロジャース(Katie Rogers)記者の「New York Times」記事:Biden’s Top Science Adviser Resigns After Acknowledging Demeaning Behavior – The New York Times

ランダーは、誹謗中傷、部下の同僚の前で恥をかかせる、嘲笑、敬遠、職務を奪ったり交代させたり、追い出す、などで気に入らない部下たちに報復した。

ランダーは、他の同僚の前で部下たちをとても無礼に扱った。

ランダーは、部下たちに対して怒鳴ったり、叫んだり、悲鳴を上げた。 ランダーは腹を立てて部下に同じことを繰り返しも何度も尋ね、尋ねるたびにさらに大声をだした。

●6.【論文数と撤回論文とパブピア】

省略

●7.【白楽の感想】

《1》防ぐ方法

エリック・ランダー(Eric Lander)が、科学技術政策局・局長に就任したのが2021年6月2日(64歳)で、その3か月後には部下たちからアカハラで告発されている。わずか3か月で何があったのだろう?

官僚仕事に慣れなくてイライラしたかというと、その前の、2009~2017年(52~60歳)の8年間、オバマ政権・大統領科学技術諮問委員会(President’s Council of Advisors on Science and Technology)・委員をしている。官僚仕事に精通しているハズだ。

ランダーは高校生の時に全米ウェスティングハウス科学才能サーチ(Westinghouse Science Talent Search)で1位になった。

24歳で英国のオックスフォード大学(Oxford University)の研究博士号(PhD)を取得した。

33歳でマサチューセッツ工科大学・生物学部(MIT’s Department of Biology)・教授になった。その後、ハーバード大学・医科大学院(Harvard Medical School)・教授になった。

要するに、ランダーは、子供のころからスーパースターで、超優秀で、特別扱いされ、挫折を知らず、生涯を通して、傲慢、尊大、アカハラ体質で生きてきた人だと思う。

このような人のアカハラは、その人の性格・性状の一部になっていて、切り離せない。防ぐにはその人を排除するしかない。

科学技術政策局・局長候補になった時、非営利団体「500人の女性科学者(500 Women Scientists)」がランダーの就任に反対した。つまり、ランダーが女性をイジメる言動は科学界ではよく知られていた。

誰が、どうしてこんな人を科学技術政策局・局長候補に推挙したのか? バイデン大統領は推挙されたランダーを局長に就任させたが、バイデン大統領自身がランダーのアカハラ体質を良く知っていたとは思えない。推挙した官僚がおかしい。

そもそも、マサチューセッツ工科大学・教授やハーバード大学・教授として教育研究している時に、既にアカハラ体質が学術界に知れ渡っていた。科学技術政策局・局長候補になるずっと前に、大学は、どうして、アカハラ言動に対してランダーを処罰しなかったのか?

スーパースターになってしまうと、「猫の首に鈴を付ける」のは難しい、ということだろうか?

「実るほど頭を垂れる稲穂かな」というスーパースターは無いものねだり。

日本でも「猫の首に鈴を付ける」のは難しい。

ランダーは科学技術政策局・局長を辞任したけど、ペナルティは科されていない。刑事事件にもなっていない。

ペナルティが科されないと、「アカハラはやり得」になる。

このような著名人・上級国民にペナルティを科すなら、財産没収でしょう。

また、被害者にどんな救済措置を取ったのか記載がないのも気になる。

エリック・ランダー(Eric Lander)。出典:https://www.fox29.com/news/white-house-science-adviser-eric-lander-resigns-amid-bullying-allegations

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●8.【主要情報源】

① ウィキペディア英語版:Eric Lander – Wikipedia
② 2022年2月4日のアレックス・トンプソン(Alex Thompson)記者の「POLITICO」記事:‘I am deeply sorry for my conduct’: Biden’s top science adviser apologizes to staff – POLITICO
③ 2022年2月7日のアレックス・トンプソン(Alex Thompson)記者の「POLITICO」記事:Biden’s top science adviser bullied and demeaned subordinates, according to White House investigation – POLITICO
④ 2022年2月7日のジョスリン・カイザー(Jocelyn Kaiser)記者の「Science」記事:Updated: White House science adviser Eric Lander resigns after bullying investigation | Science | AAAS
⑤ 2022年2月7日のケイティ・ロジャース(Katie Rogers)記者の「New York Times」記事:Biden’s Top Science Adviser Resigns After Acknowledging Demeaning Behavior – The New York Times
⑥ 2022年2月15日の「Nature」社説:Eric Lander’s resignation for bullying raises questions for the White House
About Eric Lander: Biographical Information | Broad Institute
Eric S. Lander, Ph.D. | Academy of Achievement
★記事中の画像は、出典を記載していない場合も白楽の作品ではありません。

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