2021年11月24日掲載
ワンポイント:ヘッツはチリ大学(University of Chile)・教授で、チリのスター科学者である。ヘッツが2002~2021年(26~45歳)に出版した31論文にデータ疑惑があると、パブピア(PubPeer)が指摘した。チリ大学はネカト調査し、2021年9月(45歳)、シロと発表した。しかし、多くの研究者は、チリ大学のシロ判定に異議を唱えている。国民の損害額(推定)は5億円(大雑把)。
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目次(クリックすると内部リンク先に飛びます)
1.概略
2.経歴と経過
3.動画
5.不正発覚の経緯と内容
6.論文数と撤回論文とパブピア
7.白楽の感想
9.主要情報源
10.コメント
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●1.【概略】
クラウディオ・ヘッツ(Claudio Hetz、ORCID iD:?、写真出典)は、チリのチリ大学(University of Chile)・教授で医師免許は取得していない。チリのスター研究者で、専門は神経科学である。
ヘッツは、また、米国のカリフォルニア州ノバート(Novato)にあるバック老化研究所((Buck Institute for Research on Aging)にも研究室を持っている。
2021年1月13日(44歳)、ドイツ在住のネカトハンターであるレオニッド・シュナイダー(Leonid Schneider)がヘッツのネカト疑惑を解説した。
というのは、パブピア(PubPeer)が、数年前からヘッツの論文のデータに異常があると指摘していたからだ。
2021年11月23日現在、ヘッツが2002~2021年(26~45歳)に出版した31論文に「パブピア(PubPeer)」コメントがある。
チリ大学はネカト調査し、2021年9月、シロと発表した。
しかし、多くの研究者は、チリ大学のシロ判定に異議を唱えている。
チリ大学医学部(University of Chile, School of Medicine, North Campus)。写真By No machine-readable author provided. Jmartipp~commonswiki assumed (based on copyright claims). – No machine-readable source provided. Own work assumed (based on copyright claims)., CC BY-SA 3.0, 出典
米国のカリフォルニア州ノバート(Novato)にあるバック老化研究所((Buck Institute for Research on Aging)。写真出典。
- 国:チリ
- 成長国:チリ
- 医師免許(MD)取得:なし
- 研究博士号(PhD)取得:スイスのセロノ医薬研究所
- 男女:男性
- 生年月日:1976年3月24日
- 現在の年齢:48 歳
- 分野:神経科学
- 不正論文発表:2002~2021年(26~45歳)の20年間
- 発覚年:2021年(44歳)
- 発覚時地位:チリ大学・教授
- ステップ1(発覚):第一次追及者(詳細不明)は「パブピア(PubPeer)」
- ステップ2(メディア):「パブピア(PubPeer)」、レオニッド・シュナイダー(Leonid Schneider)のブログ、「Nature」
- ステップ3(調査・処分、当局:オーソリティ):①チリ大学・調査委員会
- 大学・調査報告書のウェブ上での公表: https://drive.google.com/file/d/1MmNs9yZ8ATjZzPjc2T5Udr1e_91hGxiI/view
- 大学の透明性:実名報道で調査報告書(委員名付き)がウェブ閲覧可(◎)
- 不正:ねつ造・改ざん
- 不正疑惑論文数:2002~2021年(26~45歳)に出版した31論文。撤回論文なし
- 時期:研究キャリアの初期から
- 職:事件後に研究職(または発覚時の地位)を続けた(〇)
- 処分:なし
- 日本人の弟子・友人:不明
【国民の損害額】
国民の損害額:総額(推定)は5億円(大雑把)。
●2.【経歴と経過】
主な出典:Claudio Hetz CVi
- 1976年3月24日:チリで生まれる
- 2000年(24歳):チリ大学(University of Chile)で学士号取得:生物工学
- 2004年(28歳):スイスのセロノ医薬研究所(Serono Pharmaceutical Research Inst.)で研究博士号(PhD)を取得。指導者はClaudio Soto
- 2004年(28歳):米国のハーバード大学などでポスドク
- 2007年1月(30歳):チリ大学(University of Chile)・助教授
- 2010年3月(33歳):同・正教授
- 2012年(35歳):チリ大学は1回目のネカト調査をした。無罪の結論
- 2021年1月13日(44歳):レオニッド・シュナイダー(Leonid Schneider)がヘッツのネカト疑惑をブログで解説
- 2021年9月(45歳):チリ大学は2回目のネカト調査をし、無罪の結論
- 2021年11月23日(45歳)現在:チリ大学・教授職を維持
●3.【動画】
以下は事件の動画ではない。
【動画1】
研究紹介動画:「PATRIA CIENTÍFICA | CLAUDIO HETZ | NEUROCIENCIA | CAP I – YouTube」(スペイン語)27分16秒。
FUNDACIÓN VTRが2020/03/06に公開
●5.【不正発覚の経緯と内容】
★スター科学者で科学大臣と親密
クラウディオ・ヘッツ(Claudio Hetz、写真出典)はチリ大学(University of Chile)・教授で、チリのスター科学者である。
神経疾患の研究(アルツハイマー病など)では最も論文被引用率の高い研究者の1人である。
2021年11月23日現在、チリ政府の科学大臣はアンドレ・クーブ(アンドレス・コウヴェ、Andrés Couve )だが、クーブ大臣は2011~2018年、チリ大学の生物医学神経科学研究所(Biomedical Neuroscience Institute)の所長だった。そして、ヘッツは、その時、この研究所の副所長だった。現在は所長である。
ヘッツはチリ大学とは別に、米国のカリフォルニア州ノバート(Novato)にあるバック老化研究所((Buck Institute for Research on Aging)にも研究室を持っている(Hetz Lab)。 → Buck Institute for Research on Aging – Wikipedia
ネカトとは関係ないが、ヘッツは音楽家でもある(写真出典)。
★発覚の経緯
2021年1月13日(44歳)、ドイツ在住のネカトハンターであるレオニッド・シュナイダー(Leonid Schneider)がクラウディオ・ヘッツ(Claudio Hetz)のネカト疑惑を解説した。 → 2021年1月13日のレオニッド・シュナイダー(Leonid Schneider)のブログ:The Ballad of Claudio Hetz – For Better Science
シュナイダーが解説したのは、パブピア(PubPeer)がヘッツの約20論文に不正な画像があると指摘していたからだ。なお、2021年11月23日現在、約20論文から増えて、 31論文にコメントがある。
初期のコメントだと思うが、2014年11月に既にコメントがあった:PubPeer – Proapoptotic BAX and BAK modulate the unfolded protein respo…
これら疑惑論文は、ヘッツがチリ、スイス、米国の若手科学者だったときの論文もあれば、チリ大学で研究室主宰した2008年以降の論文もあった。
★ネカト調査委員会
2021年3月(44歳)、チリ大学はネカト調査委員会を設立した。
4人の委員はチリ大学の同じ学科だけでなく、別の学科、さらにチリ大学以外の委員を入れて構成され、ヘッツの18論文を分析した。
2021年9月10日(45歳)、ネカト委員会は10ページの報告書で、ヘッツは「非常に不注意で厳格さに欠けていた」が、ねつ造・改ざんはなかったと結論した。
→ 2021年9月10日記事:Comunicado sobre Profesor Hetz – Universidad de Chile
事件を調査する委員会は、「好ましくない、科学倫理に反する行動パターン」を検出したが、ヘッツが実験の結論を変更するために意図的にデータを改ざんしたという証拠はなかった、と結論付けた。
ヘッツは、研究グループを運営し続けることが許可された。ただ、規模はは縮小され、出版物は監視されるという処置がされた。
以下は報告書の冒頭部分(出典:同)。全文10頁は → https://drive.google.com/file/d/1MmNs9yZ8ATjZzPjc2T5Udr1e_91hGxiI/view
「非常に不注意で厳格さに欠けていた」例として、調査報告書は、ヘッツの初期の論文の少なくとも2報に、「美的理由で」細胞を追加・削除するという加工(白楽注:早い話し、改ざん)をしていた。
また、最近のいくつかの論文で、ウエスタンブロットのバンドの切り貼り(白楽注:早い話し、改ざん)をしていた。
ネカト調査報告書をまとめたチリ大学・地球物理学科のパトリック・アセイトゥノ教授(Patricio Aceituno、写真出典)はネイチャー誌に次のように答えている。
数か月にわたる調査、そしてチリで多くのメディアの注目を集めた事件は、ヘッツと彼の研究室のメンバーに大きな影響を与えました。数人の研究室員は、データねつ造だと世間に暴露され、不正が批判されたことで、精神的な異常をきたし、現在も療養中です。ヘッツは、画像を操作すべきではなかったのです。ヘッツ自身が画像操作をしなかったとしても、グループリーダーとして、問題に気づき、注意すべきでした。
★対策
2021年の調査に応えて、ヘッツは「透明であろう」という姿勢を示した。
彼の研究室のウェブサイトとパブピア(PubPeer)で、元データを提示し、間違いをお詫びし、少なくとも16論文の画像を「訂正」した。 → 説明している研究室のウェブサイト:Data | Hetz Lab
また、ヘッツはネイチャー誌に、2022年3月までに彼の研究室員を21人から18人に減らす改革をすると伝えてきた。
チリ大学も対応した。研究室が研究結果を論文として発表する前に、内容をレビューし生データとの整合性を確認する外部の研究者チームを用意した。
また、ヘッツが所属するチリ大学医学部は、研究者と学生のために研究公正トレーニングをする予定を組んだ。
★批判
チリの研究者は、チリ大学の調査結果に批判的である。
チリの研究者の意見では、「調査結果は、国内の研究者にとって悪い例を示しています。なぜ彼の罰が厳しくないのか疑問に思います」とある。
ヘッツの画像改ざん疑惑とその調査は、2021年の今回が初めてではない。
9年前の2012年、チリ大学は、ヘッツの6論文の画像にねつ造・改ざんがあるとブログで指摘され、ネカト調査を行なった。
その時の調査でも、ヘッツwシロと結論した。しかし、その時でも、ヘッツは異常に多くの「意図しない」間違いをしていた(ハッキリ言えばねつ造・改ざん)。
その事件の後、ヘッツは、研究室員の研究記録ルールを改善し、各論文の生データをバックアップできるラボ全体のデータ保管サイトを作るなど、研究室の規律向上の対策をした。
しかし、振り返ってみると、ヘッツはこれらの改善策は「十分ではなかった。そして、それは非常に苛立たしいことでした」と述べている。
2021年の調査は2回目のネカト調査だった。そして、調査委員会はヘッツをシロと判定した。
チリの研究者の中には、ヘッツは研究公正に違反したのに、甘い処分しか科されていないことで、調査委員会の判定に腹を立てている人もいる。
チリのフェデリコ・サンタ・マリア工科大学(Federico Santa María Technical University)の生物工学者であり、チリの全国大学院研究者協会(National Association of Postgraduate Researchers)の会長でもあるシミナ・バエズ(Ximena Báez、写真出典)は、「彼は適正な制裁を受けるべきだと思います」と述べている。
チリ自治大学(Autonomous University of Chile)の植物遺伝学教授で、チリ女性研究者ネットワーク(Chilean Network of Women Researchers)の会長でもあるアドリアナ・バスティアス教授(Adriana Bastías、写真出典同)も、批判的である。
ヘッツが2回もネカト調査をされ、2回ともまともな処罰を受けなかったのは、人々に、「権力がない普通の研究者がネカトをすればクロと判定され、停職や解雇の処罰が科されるのに、権力があり有名な研究者なら、ネカトをしてもシロと判定され処罰を受けない」、と述べている。
「チリ大学の臨床免疫学者であるメルセデス・ロペス・ニッチェ教授(Mercedes López Nitsche)は「ヘッツがしたことは絶対に疑わしい。ネカトしたのに処罰されなかったことを忘れてはなりません。チリでは、研究規範が地に落ちた社会と文化なのです」と、この事件は、チリの現在の研究公正の悪戦苦闘を象徴していると指摘している。
ネカト調査を委託したチリ大学の免疫学者で研究開発担当副学長のフラビオ・サラザール(Flavio Salazar、写真出典)は、シロ判定が激しい反論・議論を引き起こしたことを認めている。
彼はヘッツの行為を非難するが、しかし、委員会の調査結果は支持されなければならない、と言う。報告書を公表したことで、軽くはない道徳的制裁をヘッツに科した、と考えていると述べた。
●【ねつ造・改ざんの具体例】
チリ大学は調査の結果、ヘッツはシロと結論した。
となると、頼るのはパブピアとレオニッド・シュナイダー(Leonid Schneider)となる。
以下は疑惑の一部である。
なお、ヘッツはパブピアの指摘に丁寧に対応している。指摘のいくつかは指摘者の誤解だったことが、ヘッツの回答でわかる。
★「2011年9月のEMBO J.」論文
「2011年9月のEMBO J.」論文の書誌情報を以下に示す。2021年11月23日現在、撤回されていない。
- BAX inhibitor-1 regulates autophagy by controlling the IRE1α branch of the unfolded protein response.
Castillo K, Rojas-Rivera D, Lisbona F, Caballero B, Nassif M, Court FA, Schuck S, Ibar C, Walter P, Sierralta J, Glavic A, Hetz C.
EMBO J. 2011 Sep 16;30(21):4465-78. doi: 10.1038/emboj.2011.318.
以下のパブピアの図の出典:https://pubpeer.com/publications/498B94A1593DD12E8A07FD43884BB3
図6Bに回転させたバンドの再使用あり(以下)。
図6Dに重複使用あり(以下)。
★「2010年12月のPLoS One」論文
「2010年12月のPLoS One」論文の書誌情報を以下に示す。2021年11月23日現在、撤回されていない。
- Prion protein misfolding affects calcium homeostasis and sensitizes cells to endoplasmic reticulum stress.
Torres M, Castillo K, Armisén R, Stutzin A, Soto C, Hetz C.
PLoS One. 2010 Dec 29;5(12):e15658. doi: 10.1371/journal.pone.0015658.
以下のパブピアの図の出典:https://pubpeer.com/publications/F0EA570E9E9988F13962A50AC1F824
図3A。Grp58などのバンドは9列なのに、同じ実験で泳動したと思われるActinのバンドは12列もある(以下)。「ねつ造・改ざん」の証拠ではないが、作図がとてもズサンである。
●6.【論文数と撤回論文とパブピア】
★パブメド(PubMed)
2021年11月23日現在、パブメド(PubMed)で、クラウディオ・ヘッツ(Claudio Hetz)の論文を「Claudio Hetz[Author]」で検索した。この検索方法だと、2002年以降の論文がヒットするが、2002~2021年の20年間の207論文がヒットした。
2021年11月23日現在、「Retracted Publication」のフィルターでパブメドの論文撤回リストを検索すると、0論文が撤回されていた。
★撤回監視データベース
2021年11月23日現在、「撤回監視(Retraction Watch)」の撤回監視データベースでクラウディオ・ヘッツ(Claudio Hetz)を「Hetz」で検索すると、 0論文が訂正、0論文が懸念表明、0論文が撤回されていた。
★パブピア(PubPeer)
2021年11月23日現在、「パブピア(PubPeer)」では、クラウディオ・ヘッツ(Claudio Hetz)の論文のコメントを「Claudio Hetz」で検索すると、31論文にコメントがあった。
31論文は2002~2021年(26~45歳)に出版されていた。
●7.【白楽の感想】
《1》ネカト体質の研究者
チリ大学が調査したクラウディオ・ヘッツ(Claudio Hetz、写真出典)のネカト調査の結果に、アドリアナ・バスティアス教授(Adriana Bastías)が、次のように批判している。
「権力がない普通の研究者がネカトをすればクロと判定され、停職や解雇の処罰が科されるのに、権力があり有名な研究者なら、ネカトをしてもシロと判定され処罰を受けない」
チリ、救いがたいですね。
研究公正が、つまり、正義が権力や有名人に勝てない。
で、日本はそんなことは、な・・・、イヤイヤ、もっとヒドイ。
日本では大学の調査がいい加減なのに、バスティアス教授のように正義のために、権力を批判する研究者・教授・同じ所属大学教員は、日本では皆無(に近い)。 → (1) 5C 名古屋大学・博士論文の盗用疑惑事件:③ 疑惑の証明 | 白楽の研究者倫理、(2)5C 異常な調査:長崎大学の盗用事件 | 白楽の研究者倫理
チリ大学は批判されたが、ネカト調査報告書を公表したチリ大学は、かなりいい方で、日本の大学と社会は隠蔽体質が強い殻から抜け出せない、抜けだそうという意思がない。 → ●白楽の卓見・浅見6【大学の隠蔽体質を変えないと日本の研究者倫理事件は減らない】
《2》ネカト体質の研究者
クラウディオ・ヘッツ(Claudio Hetz)は何度もネカトを指摘されている。
チリ大学は、2012年にネカト調査したのに、チャンと処分しなかった。だからその後もヘッツはネカトを繰り返した。
そして、今回の2021年のネカト調査でも、チャンと処分しなかった。
チャンと処分されなかった研究者がネカトを繰り返した典型的な事件である。
ヘッツは、多分、今後もネカトを続けるでしょう。だんだんコツをつかんで、バレないようにするでしょう。
写真出典:Hetz Lab
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日本がスポーツ、観光、娯楽を過度に追及する現状は日本の衰退を早め、ギリシャ化を促進する。日本は、40年後に現人口の22%が減少し、今後、飛躍的な経済の発展はない。科学技術と教育を基幹にした堅実・健全で成熟した人間社会をめざすべきだ。科学技術と教育の基本は信頼である。信頼の条件は公正・誠実(integrity)である。人はズルをする。人は過ちを犯す。人は間違える。その前提で、公正・誠実(integrity)を高め維持すべきだ。しかし、もっと大きな視点では、日本は国・社会を動かす人々が劣化している。どうすべきなのか?
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●9.【主要情報源】
① クラウディオ・ヘッツ(Claudio Hetz)自身のサイト:Hetz Lab、保存版https://archive.ph/wip/W7jBJ
② 2021年1月13日のレオニッド・シュナイダー(Leonid Schneider)のブログ:The Ballad of Claudio Hetz – For Better Science
③ ◎2021年10月13日のエミリアーノ・ロドリゲス・メガ(Emiliano Rodríguez Mega)記者の「Nature」記事:Chilean researchers unhappy following investigation of star neuroscientist
★記事中の画像は、出典を記載していない場合も白楽の作品ではありません。
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