2025年3月15日掲載
ワンポイント:ケリーは極低温電子顕微鏡で著名なペンシルベニア州立大学・教授である。2023年3月(51歳?)、英国のトーマス・マコーヴィー(Thomas McCorvie)・上級研究員にネカトを指摘され、ペンシルベニア州立大学が調査し、クロと判定後、研究公正局に報告した。2025年3月14日現在、研究公正局は何も発表していない。デボラ・ケリーが2017~2023年(45~51歳?)に出版した7論文が撤回されている。国民の損害額(推定)は16億円(大雑把)。この事件は、2024年ネカト世界ランキングの「撤回監視」の「第6位」である。
ーーーーーーー
目次(クリックすると内部リンク先に飛びます)
1.概略
2.経歴と経過
3.動画
5.不正発覚の経緯と内容
6.論文数と撤回論文とパブピア
7.白楽の感想
9.主要情報源
ーーーーーーー
●1.【概略】
デボラ・ケリー(Deborah Kelly、Deborah F. Kelly、ORCID iD:?、写真:DebKellyLab, CC BY-SA 4.0, via Wikimedia Commons)は、米国のペンシルベニア州立大学(Pennsylvania State University)・教授で、医師免許は持っていない。専門は生物医工学(極低温電子顕微鏡)である。
デボラ・ケリーは米国顕微鏡学会(Microscopy Society of America)の2022年の会長を務め、極低温電子顕微鏡では有名な研究者である。
2023年3月(51歳?)、英国のニューカッスル大学(Newcastle University)のトーマス・マコーヴィー(Thomas McCorvie)・上級研究員が、デボラ・ケリー論文のデータ異常をパブピアで指摘した。
それを受け、ペンシルベニア州立大学はデボラ・ケリーのネカト調査を始めた。
2024年5月(52歳?)、調査は終了し、デボラ・ケリーをクロと認定し、研究活動と研究発表を禁止した。また、調査報告書を研究公正局に送付した。デボラ・ケリーは、NIHから約16億円のグラントを得ていたので、研究公正局案件になる。
2025年3月14日現在、例によって、研究公正局はノーコメントだが、調査中だと思われる。
なお、トーマス・マコーヴィー(Thomas McCorvie)は、その後もパブピアでコメントし、2025年3月14日現在、デボラ・ケリーの26論文にコメントしていた。
結局、デボラ・ケリーが2017~2023年(45~51歳?)に出版した7論文が、2024年8月~2025年1月に撤回された。
この事件は、2024年ネカト世界ランキングの「撤回監視」の「第6位」である。
以下はペンシルベニア州立大学(Pennsylvania State University)の紹介動画:https://www.youtube.com/watch?v=soPko5_knuI
- 国:米国
- 成長国:米国
- 医師免許(MD)取得:なし
- 研究博士号(PhD)取得:フロリダ州立大学
- 男女:女性
- 生年月日:不明。仮に1982年1月1日生まれとする。1994年に学士号を取得した時を22歳とした
- 現在の年齢:43歳?
- 分野:生物医工学
- 不正論文発表:2002~2023年(30~51歳?)の22年間の37論文
- ネカト行為時の地位:フロリダ州立大学・院生、ハーバード大学医科大学院・ポスドク、バージニア工科大学・助教授/準教授、ペンシルベニア州立大学・教授
- 発覚年:2023年(51歳?)
- 発覚時地位:ペンシルベニア州立大学・教授
- ステップ1(発覚):第一次追及者は、英国のトーマス・マコーヴィー・上級研究員
- ステップ2(メディア):「パブピア(PubPeer)」、「撤回監視(Retraction Watch)」
- ステップ3(調査・処分、当局:オーソリティ):①ペンシルベニア州立大学・調査委員会。②学術誌・編集部。③研究公正局(推定)
- 大学・調査報告書のウェブ上での公表:なし
- 大学の透明性:実名報道で機関もウェブ公表(含・研究公正局でクロ判定)(〇)と予想
- 不正:ねつ造・改ざん
- 不正論文数:パブピアで37論文にコメントがあり。7論文が撤回
- 時期:研究キャリアの中期
- 職:事件後に研究職(または発覚時の地位)を続けた(〇)。研究公正局が調査中
- 処分:ない。研究公正局が調査中
- 対処問題:
- 特徴:2024年ネカト世界ランキングの「撤回監視」の「第6位」
- 日本人の弟子・友人:不明
【国民の損害額】
国民の損害額:総額(推定)は16億円(大雑把)。NIHのグラントを16億円受領しているから
●2.【経歴と経過】
主な出典:Biomedical Engineering Directory | Penn State Engineering
- 生年月日:不明。仮に1982年1月1日生まれとする。1994年に学士号を取得した時を22歳とした
- 1994年(22歳?):オールド・ドミニオン大学 (Old Dominion University)で学士号取得:生化学
- 1996年(24歳?):同大学で修士号取得:化学
- 2002~2023年(30~51歳?) :この22年間の37論文 にパブピアのコメントがある
- 2003年(31歳?):フロリダ州立大学(Florida State University)で研究博士号(PhD)を取得:分子・生物物理学
- 2003年(31歳?):ハーバード大学医科大学院(Harvard Medical School)・ポスドク
- 2010年(38歳?):バージニア工科大学(Virginia Tech)・助教授
- 2017年(45歳?):同・準教授
- 2017~2023年(45~51歳?):この7年間の7論文が2024年8月~2025年1月に撤回された
- 2019年(47歳?):ペンシルベニア州立大学(Pennsylvania State University)・教授
- 2023年3月(51歳?):研究不正が発覚
- 2024年5月(52歳?):ペンシルベニア州立大学は調査終了しクロと認定。研究公正局に調査報告書を送付
- 2025年3月14日現在(53歳?):従来職を維持
●3.【動画】
【動画1】
説明動画:「Penn State barred embattled professor from doing research – YouTube」(英語)2分29秒。
Research_Hassle(チャンネル登録者数 492人)が2024/09/24に公開
以下は事件の動画ではない。
【動画2】
インタビュー動画:「Rising To The Top As A Woman In Medical Research With Dr. Deb Kelly – YouTube」(英語)32分32秒。
Elizabeth Bachman(チャンネル登録者数 128人)が2024/06/13に公開
●5.【不正発覚の経緯と内容】
★研究人生
デボラ・ケリー(Deborah Kelly、Deborah F. Kelly)はペンシルベニア州立大学(Pennsylvania State University)・教授で、極低温電子顕微鏡を利用して、細胞相互作用を視覚化する研究を行なっている。極低温電子顕微鏡では有名な研究者である。
米国顕微鏡学会(Microscopy Society of America)の2022年の会長を務めた。
また、デボラ・ケリーは、NIHの研究費審査班(スダディセクション)の委員長で、長年、NIH・国立がん研究所からグラントを受領していた。
★獲得研究費
デボラ・ケリー(Deborah Kelly、Deborah F. Kelly)は、NIHから2006~2024年の18年間に35件、計16,001,242ドル(約16億円)の研究費を獲得していた。 → RePORT ⟩ Deborah F. Kelly
★発覚の経緯
2023年3月xx日(51歳?)、英国のニューカッスル大学(Newcastle University)のトーマス・マコーヴィー(Thomas McCorvie、写真出典)・上級研究員(Senior Research Associate)は、デボラ・ケリー(Deborah Kelly、Deborah F. Kelly)の「2017年9月のSci Adv」論文にデータ操作があるとパブピアで指摘した。なお、この論文は2024年9月20日に撤回された。 → PubPeer
- RETRACTED: Structural analysis of BRCA1 reveals modification hotspot.
Liang Y, Dearnaley WJ, Varano AC, Winton CE, Gilmore BL, Alden NA, Sheng Z, Kelly DF.
Sci Adv. 2017 Sep 20;3(9):e1701386. doi: 10.1126/sciadv.1701386. eCollection 2017 Sep.
Retraction in: Sci Adv. 2024 Sep 13;10(37):eads9451. doi: 10.1126/sciadv.ads9451
この論文は、NIHから353,386ドル(約3,534万円)の助成を受けた研究成果だった。
2025年3月14日(53歳?)現在、マコーヴィーは上記論文以外にもデボラ・ケリーの26論文に、パブピアでコメントしている。
★調査:ペンシルベニア州立大学
2023年(51歳?)、マコーヴィーの通報を受けてだと思うが、ペンシルベニア州立大学はデボラ・ケリーのネカト調査を始めた。
2024年5月(52歳?)、ペンシルベニア州立大学は調査を終了し、デボラ・ケリーをクロと認定し、研究活動と研究発表を禁止した。
ペンシルベニア州立大学は調査報告書を研究公正局に送付したが、公開はしなかった。
ただ、デボラ・ケリーの「Current Opinion in Structural Biology」論文にデータの信頼性に関する深刻な問題があるとのことで、論文は撤回された。
なお、その時、デボラ・ケリーは、弁護士を雇って対処したようだが、上記論文は2024年9月20日に撤回された。
以下はデボラ・ケリーが弁護士を通して「撤回監視(Retraction Watch)」に送付した文書(2020年8月21日提出)の全文(出典:同)。→ https://megalodon.jp/2025-0127-0942-31/https://retractionwatch.com:443/wp-content/uploads/2024/09/Dr.-Deborah-Kelly-Statement9413593.1.pdf
内容を超簡単に書くと、「私(デボラ・ケリー)は、現在、調査されている身なので調査内容の議論はできない。なお、私(デボラ・ケリー)は高い研究規範を守って研究してきた」とある。
★調査:エルゼビア社
「Current Opinion in Structural Biology」誌を出版しているエルゼビア社は、独自に調査している。
★トーマス・マコーヴィー(Thomas McCorvie)
前述したように、2023年3月xx日(51歳?)、英国のマコーヴィー上級研究員は、デボラ・ケリーの論文データの異常に気が付いて、パブピアで指摘した。
と同時に、マコーヴィー上級研究員の同僚がデボラ・ケリーにメールで、論文の異常点について議論したが、議論は生産的ではなく、ケリーは途中で返信してこなくなった。
その後、2023年3月、マコーヴィー上級研究員は、デボラ・ケリーの「2022年7月のChemBioChem」論文のデータ異常を指摘した。 → PubPeer
さらに、マコーヴィー上級研究員はデボラ・ケリーの多数の論文を精査し、2025年3月14日(53歳?)現在、デボラ・ケリーの26論文に、パブピアでコメントしている。
これら26論文はデボラ・ケリーがハーバード大学医科大学院・ポスドク時代の3報と、その後のバージニア工科大学とペンシルバニア州立大学に在籍していた時代に出版した論文である。
共通する問題は以下のようだ。
- 条件やサンプルが異なるのに、図と画像 (顕微鏡写真、配向分布プロット) の再利用がある
- 電子顕微鏡マップが期待されるピクセル・サイズを持たない
- 原子モデルが電子顕微鏡マップと相関しない
- 電子顕微鏡マップは、記載されている解像度の特徴がない
このように、多くの問題が指摘されているのに、どういうわけか、デボラ・ケリーは妥当な対応をしない。
★エドワード・イーゲルマン(Edward H. Egelman)
2023年7月(51歳?)、学術誌「Royal Society of Chemistry」の編集者は、この分野の専門家の一人である米国のバージニア大学(University of Virginia)のエドワード・イーゲルマン教授(Edward H. Egelman、写真出典)に、デボラ・ケリーの論文、データ、著者の回答に対する評価を求めた。
イーゲルマン教授の評価は、「論文には根本的な問題がある」だった。
これらとは別に、2024年7月、イーゲルマン教授は、デボラ・ケリーの別の論文「Advanced Materials」の詳細な批評を「2024年7月のProtein Science」論文として発表した。
- The myth of high-resolution liquid phase biological electron microscopy
Protein Science
Edward H. Egelman
First published: 22 July 2024
https://doi.org/10.1002/pro.5125
●【ねつ造・改ざんの具体例】
撤回されたネカト論文が7報ある。
撤回論文を1報選んで、問題点を示すが、問題点はわかりにくく、白楽の理解力を超えている。
★「2022年9月のChembiochem」論文
「2022年9月のChembiochem」論文の書誌情報を以下に示す。2024年11月4日、撤回された。 → 撤回公告
- High-Resolution Imaging of Human Cancer Proteins Using Microprocessor Materials.
Solares MJ, Jonaid GM, Luqiu WY, Berry S, Khadela J, Liang Y, Evans MC, Pridham KJ, Dearnaley WJ, Sheng Z, Kelly DF.
Chembiochem. 2022 Sep 5;23(17):e202200310. doi: 10.1002/cbic.202200310. Epub 2022 Jul 14.
Retraction in: Chembiochem. 2024 Nov 4:e202400798. doi: 10.1002/cbic.202400798
撤回公告によると、P53ダイマーの密度マップは、図2BおよびS3 Aのモデルとうまく合わない。
さらに、タンパク質データバンク[ PDBアクセッションコード8F2I(P53モノマー)、8F2H(P53ダイマー)]と電子顕微鏡データバンク[EMDBアクセッションコードEMD28817(P53モノマー)、EMD28816(P53ダイマー)]の整合性が全体的におかしい。
その上、要請しても、著者は、問題の元データ、マップ、モデルの提供をしなかった。
―――図2B(図2A,C,Dを含めて)を以下に示す(出典:原著)―――
―――図S3 Aを以下に示す(出典:原著)―――
2023年3月、トーマス・マコーヴィー(Thomas McCorvie)が「パブピア(PubPeer)」でコメントしているが、コメントが長い。長いというか、長すぎる。
それで、ここに表示しないが、興味のある人は「パブピア(PubPeer)」で見てください。 → https://pubpeer.com/publications/087884F390E53FCF60DE6BD9086CC4
●6.【論文数と撤回論文とパブピア】
データベースに直接リンクしているので、記事閲覧時、リンク先の数値は、記事執筆時の以下の数値より増えている(ことがある)。
★パブメド(PubMed)
2025年3月14日現在、パブメド(PubMed)で、デボラ・ケリー(Deborah Kelly、Deborah F. Kelly)の論文を「Deborah Kelly [Author]」で検索した。この検索方法だと、2002年以降の論文がヒットするが、2002~2024年の23年間の110論文がヒットした。
2025年3月14日現在、「Retracted Publication」のフィルターでパブメドの論文撤回リストを検索すると、2017~2023年出版された7論文が2024年8月~2025年1月に撤回されていた。
★撤回監視データベース
2025年3月14日現在、「撤回監視(Retraction Watch)」の撤回監視データベースでデボラ・ケリー(Deborah Kelly、Deborah F. Kelly)を「Kelly, Deborah F」で検索すると、2論文が懸念表明、5論文が撤回されていた。
2017~2022年出版された5論文が2024年8~11月に撤回されていた。
★パブピア(PubPeer)
2025年3月14日現在、「パブピア(PubPeer)」では、デボラ・ケリー(Deborah Kelly、Deborah F. Kelly)の論文のコメントを「Deborah Kelly」で検索すると、47論文にコメントがあった。「”Deborah F. Kelly”」で検索すると、2008~2024年の37論文になった
トーマス・マコーヴィー(Thomas McCorvie)は、デボラ・ケリーの26論文にコメントしていた。
●7.【白楽の感想】
《1》そこそこ大きな事件
ケリー事件はそこそこ大きな事件である。
デボラ・ケリーが2017~2023年(45~51歳?)に出版した7論文が撤回されている。
そして、ペンシルベニア州立大学はデボラ・ケリー(Deborah Kelly)をクロと認定し、研究と研究発表を禁止し、調査報告書を研究公正局に送付した。
2025年現在の1~2年後、デボラ・ケリーは大学を辞職し、研究公正局が正式にクロと発表するでしょう。
そのことで、デボラ・ケリーの今までの全論文が信用を失い、NIHが助成した約16億円は無駄になってしまう。
この事件は、白楽の解説予定の事件リストに入れていたが、時間がなくて、2024年中には解説できなかった。
2024年ネカト世界ランキングの「撤回監視」の「第6位」は、ナットクです。
《2》大丈夫? 研究公正局
ペンシルベニア州立大学はデボラ・ケリー(Deborah Kelly)をクロと認定し、研究公正局に伝えている。
その研究公正局は、2024年10月8日にブレット・ラザフォード(Bret Rutherford)のネカト行為を発表して以来、2025年3月14日現在までの5か月間以上、新たなネカト犯を発表していない。
トランプ政権下で研究公正局の職員が減っている。どうなっていくのだろう?
トランプ政権で米国の研究公正組織は大打撃。
研究公正局(ORI)と科学庁・監査総監室(NSF, OIG)の職員が大量に辞任しつつある。アリソン・ラーナー監査総監も辞任した。
今後、米国は研究不正への対処が不全になる。その結果、研究不正が増える?https://t.co/CiWJdSqm8l
— 白楽ロックビル (@haklak) March 1, 2025
《3》ネカト被害者
いつも思うことをケリー事件でも思い出した。
ペンシルベニア州立大学がデボラ・ケリーに研究と研究発表を禁止した時、研究室に院生・ポスドクがいた。
その院生・ポスドクも研究と研究発表ができなくなると思うが、どうなった(なる)のだろう?
記述がないので、白楽はわからない。
院生・ポスドクの被害は甚大である。ペンシルベニア州立大学はこの点、どう対応したのか?
デボラ・ケリー(Deborah Kelly)・研究チームのクリスマス写真。出典:https://web.archive.org/web/20250126175525/https://www.deb-kelly-lab.com/
《4》防ぐ方法
もう1つ、いつも思うことだけど、
デボラ・ケリーのネカトを長い間、どうして誰も告発しなかったのか?
デボラ・ケリーは、有能な研究者と思えるが、院生の頃からデータねつ造・改ざんで塗り固めて出世してきた「有能な」研究者と思える。
2002~2023年(30~51歳?)の22年間の37論文にパブピアのコメントがある。
どうして、もっと早く、誰かが告発しなかったのか? 共著者は論文の問題点に気が付いていたはずだ。
共著者でもない英国の研究者・トーマス・マコーヴィー(Thomas McCorvie)が2023年に指摘して、初めて、ネカト調査が始まった。
そして、2017~2023年(45~51歳?)の7年間に出版した7論文が、2024年8月~2025年1月に撤回されている。
再度書くが、どうして、もっと早く、誰かが告発しなかったのか? 共著者は論文の問題点に気が付いていたはずだ。
このようなネカト事件に頻繁にであう白楽は、現代の学術界の骨格部分・根本がおかしいと思う。
デタラメ論文で自分の富・名声を得る学者が多数いる。そして、学術界はそれを咎めない。従って、排除できない。
20世紀に発展した科学技術は・・・、2025年現在、資金投入の割に益が少なく害が多い。もう、いらない時代、なのだろうか?
デボラ・ケリー(Deborah Kelly)。https://megalodon.jp/2025-0130-0905-54/https://news.engr.psu.edu:443/2021/kelly-deborah-msa-president.aspx
ーーーーーーー
日本の人口は、移民を受け入れなければ、試算では、2100年に現在の7~8割減の3000万人になるとの話だ。国・社会を動かす人間も7~8割減る。現状の日本は、科学技術が衰退し、かつ人間の質が劣化している。スポーツ、観光、娯楽を過度に追及する日本の現状は衰退を早め、ギリシャ化を促進する。今、科学技術と教育を基幹にし、人口減少に見合う堅実・健全で成熟した良質の人間社会を再構築するよう転換すべきだ。公正・誠実(integrity)・透明・説明責任も徹底する。そういう人物を昇進させ、社会のリーダーに据える。また、人類福祉の観点から、人口過多の発展途上国から、適度な人数の移民を受け入れる
ーーーーーー
★記事中の画像は、出典を記載していない場合も白楽の作品ではありません。
ーーーーーー
●9.【主要情報源】
① ウィキペディア英語版:Deborah F. Kelly – Wikipedia
② デボラ・ケリー(Deborah Kelly)研究室のサイト:Deb Kelly Lab(保存版)、閉鎖してしまった
③ 2024年7月22日のEdward H Egelmanの論文:The myth of high‐resolution liquid phase biological electron microscopy – PMC
④ 2024年9月11日のフレデリック・ジョエルヴィング(Frederik Joelving)記者とエリー・キンケイド(Ellie Kincaid)記者の「撤回監視(Retraction Watch)」記事:Penn State prof earns second retraction, faces third following university probe – Retraction Watch
⑤ 2024年9月20日のフレデリック・ジョエルヴィング(Frederik Joelving)記者とエリー・キンケイド(Ellie Kincaid)記者の「撤回監視(Retraction Watch)」記事:Penn State barred embattled professor from doing research – Retraction Watch