ハラルド・ワラック(Harald Walach)(ポーランド)

2021年12月30日掲載 

ワンポイント:ポーランドのポズナン医科大学(Poznan University of the Medical Sciences)・パートタイム準教授だが、10冊以上の著書を出版しているドイツ人科学者である。有名な学者らしい。2021年6月(64歳)、ワラックは、COVID-19(新型コロナウイルス)のパンデミックに関する、2つの論文を発表した。その論文の結論がデタラメだったことで、大きな批判を浴び、直ぐに撤回された。国民の損害額(推定)は100億円(大雑把)。この事件は、2021年ネカト世界ランキングの「1」の「3」に挙げられた。

【追記】
・2022年8月1日記事:‘One would not want to tarnish another journal’: Why a republished COVID-19 masks study doesn’t say it was retracted – Retraction Watch

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目次(クリックすると内部リンク先に飛びます)
1.概略
2.経歴と経過
3.動画
5.不正発覚の経緯と内容
6.論文数と撤回論文とパブピア
7.白楽の感想
9.主要情報源
10.コメント
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●1.【概略】

ハラルド・ワラック(Harald Walach、ORCID iD:?、写真出典)は、ドイツで生まれ育ったドイツ人で、英国やドイツの大学教授を勤めた後、ポーランドのポズナン医科大学(Poznan University of the Medical Sciences)・パートタイム準教授になった。医師免許は所持していない。専門は超心理学だが、COVID-19(新型コロナウイルス)絡みの医学論文で事件を起こしたので、本記事では専門を感染症とし、生命科学枠で扱った。

日本語に翻訳されていないが、ワラックは『癒しは内から来る(Heilung kommt von innen)』(2018年)など10冊以上の著書を出版している(本の表紙出典はアマゾン)。

有名な学者らしい。

2021年6月(64歳)、ワラックは、COVID-19のパンデミックに関して2論文を発表した。その論文の結論がデタラメだったことで、大きな批判を浴び、直ぐに撤回された。

この撤回騒動で、ポズナン医科大学のパートタイム準教授職を失った。

この事件は、2021年ネカト世界ランキングの「1」の「3」に挙げられた(記事掲載は元旦)。

ポズナン医科大学(Poznan University of the Medical Sciences)。建物の上に別の像がかぶっている少し奇妙な写真だが、写真出典

  • 国:ポーランド
  • 成長国:ドイツ
  • 医師免許(MD)取得:なし
  • 研究博士号(PhD)取得:スイスのバーゼル大学。オーストリアのウィーン大学
  • 教授資格(Habilitation)取得:ドイツのフライブルク大学
  • 男女:男性
  • 生年月日:1957年生まれ。仮に1957年1月1日生まれとする
  • 現在の年齢:67歳
  • 分野:感染症(超心理学)
  • 不正論文発表:2021年(64歳)の1年間
  • 発覚年:2021年(64歳)
  • 発覚時地位:ポズナン医科大学・パートタイム準教授
  • ステップ1(発覚):第一次追及者は同じ分野の複数の研究者。ツイッターで指摘
  • ステップ2(メディア):「Science」、「撤回監視(Retraction Watch)」、「パブピア(PubPeer)」
  • ステップ3(調査・処分、当局:オーソリティ):①学術誌・編集部。②ポズナン医科大学
  • 大学・調査報告書のウェブ上での公表:なし
  • 大学の透明性:実名でウェブ公表(〇)
  • 不正:結論がデタラメ
  • 不正論文数:2論文が撤回
  • 時期:研究キャリアの後期
  • 職:事件後に研究職(または発覚時の地位)を続けられなかった(Ⅹ)
  • 処分:解雇(辞職?)
  • 日本人の弟子・友人:不明

【国民の損害額】
国民の損害額:総額(推定)は100億円(大雑把)。

●2.【経歴と経過】

出典:①:Harald Walach – Wikipedia。②:Harald Walach – OpenSciences.org

  • 生年月日:1957年生まれ。仮に1957年1月1日生まれとする
  • 1984年(27歳):ドイツのフライブルク大学(University of Freiburg)で学士号取得:心理学
  • 1991年(34歳):スイスのバーゼル大学(University of Basel)で研究博士号(PhD)を取得:臨床心理学
  • 1995年(38歳):オーストリアのウィーン大学(University of Vienna)で研究博士号(PhD)を取得:科学史
  • 1998年(41歳):ドイツのフライブルク大学(University of Freiburg)で教授資格(Habilitation)取得:心理学
  • 2005-2009年(48-52歳):英国のノーサンプトン大学(University of Northampton)・教授:心理学
  • 2010-2016年(53-59歳):ドイツのヴィアドリナ欧州大学(European University Viadrina Frankfurt (Oder))・教授:心理学
  • 2017年(60歳):ポーランドのポズナン医科大学(Poznań University of Medical Sciences)・パートタイム準教授
  • 2021年6月(64歳):問題論文を出版
  • 2021年7月(64歳):問題論文が撤回
  • 2021年7月(64歳):ポズナン医科大学を辞職(解雇?)

●3.【動画】

以下は事件の動画ではない。

【動画1】
研究説明動画:「Como a meditação foi incorporada pela ciência? Prof. Harald Walach PhD – YouTube」(英語)2分17秒。
TV Nupesが2018/03/10に公開

【動画2】
インタビュー動画:「Narrative #54 – Prof. Dr. Dr. phil. Harald Walach – YouTube」(ドイツ語)1時間44分31秒。
OVALmedia auf Deutschが2021/07/03に公開

https://www.youtube.com/watch?v=Bj-Pu9vEsp4

●5.【不正発覚の経緯と内容】

★ニセ科学的研究者

ハラルド・ワラック(Harald Walach)は、本記事での所属・職位は、ポーランドのポズナン医科大学(Poznan University of the Medical Sciences)・パートタイム準教授だが、ドイツに生まれ育ち、スイスとオーストリアで学び、英国の教授になるなど、欧州全体の中で活躍してきた。

ただ、「根拠に基づく医療(evidence-based medicine)」の概念改訂を提唱したり、ホリスティック医療(holistic medicine全体観的医療)やホメオパシー医療(homeopathic medicine)を推進し、キワドイ志向の持ち主である。

2001年(44歳)から、非特異的な治療効果や超心理学的現象などの異常な現象を説明するために、「弱い量子論(weak quantum theory)」または「一般化エンタングルメント(generalised entanglement)」のモデルを開発した。・・・[註:白楽は「弱い量子論」などの内容を理解できていない]

しかし、多くの物理学者はワラックの説を真剣に受け止めていない。ニセ科学扱いである。

2012年(55歳)、懐疑的で否定的な学説に対して授与さrるオーストリアの「Goldenes Brett」賞が贈られた。

★経緯

2021年6月(64歳)、ワラックは、COVID-19のパンデミックに関して、注目を集める2つの論文を発表した。

最初の「2021年6月のVaccines (Basel)」論文(書誌情報は以下)は、ワクチン接種のリスクを誇張した2021年6月24日発表の論文である。出版8日後、2021年7月2日に撤回された。

なお、学術誌「Vaccines (Basel)」は スイス・バーゼルのオープンアクセス学術出版社「MDPI」が出版している学術誌の1つである。 → MDPI – Wikipedia

この論文によると、COVID-19ワクチン接種で3人予防したごとに2人が死亡したとしている。つまり、5人ワクチン接種すると2人死亡したということだ。

と書いたが、どう考えてもこんな結果を研究論文として発表するなんて信じられない。白楽が何かを読み違えている?

驚くような結論で、データの解釈がおかしいと、多くの研究者が直ぐに批判した。

例えば、以下は出版2日後の2021年6月24日のツイート。

ワクチン接種後に死亡した場合=ワクチン接種が原因で死亡した、の解釈はオカシイと指摘している。保存版

結局、データねつ造・改ざん、結果の解釈の誤り、不正確、歪んだ結論などの理由で、論文は、出版の8日後に撤回された。

こんなデタラメな論文を掲載した学術誌は「ひどく無責任」だと、ワラック論文に抗議し、編集委員会の5人の委員の内2人が辞任した。

1人は、英国・オックスフォード大学のケイティ・エワー準教授(Katie Ewer)である。

もう1人は、米国のマウントサイナイ医科大学(Icahn School of Medicine at Mount Sinai)のフロリアン・クラマー教授(Florian Krammer)である。

ワラックは、用いたデータベースのデータがデタラメだっただけで、自分たちの分析は間違っていないと弁解している。

ワラックは、論文撤回にあたり、2021年7月xx日、以下のコメントを発表した。

以下はコメントの冒頭部分(出典:同)。全文(5ページ)は → https://retractionwatch.com/wp-content/uploads/2021/07/Statement-on-Retraction_2.docx

コメントでは、論文撤回に至る出来事を経時的にリストしている。

そして、学術誌と提起された懸念に対するワラックの返事を待たずに、学術誌は論文を撤回した。これは出版規範に違反している、と批判した。

また、学術誌はワラックの返事を公表しなかったが、これも出版規範に違反している、と批判した。

そして、撤回の本当の理由は、学術誌の編集委員が論文撤回しないと編集委員を辞任すると圧力をかけたためだとしている。

ケイティ・エワー準教授(Katie Ewer)、フロリアン・クラマー教授(Florian Krammer)がワラック論文に抗議し学術誌・編集委員を辞任したとツイッターで示したが、実は、他の編集委員も圧力をかけたようだ。

辞任は最初に社交メディアで発表されたが、「サイエンス」誌のメレディス・ワッドマンが事情を詳細に解説している。

★ 「サイエンス」誌の解説

「サイエンス」誌の出典 → 2021年7月1日のメレディス・ワッドマン(Meredith Wadman)記者の「Science」記事: Scientists quit journal board, protesting ‘grossly irresponsible’ study claiming COVID-19 vaccines kill | Science | AAAS

「サイエンス」誌の記事は次のようだ。

まず、社交メディアで「2021年6月のVaccines (Basel)」論文への批判が殺到した。

例えば、「ワクチン接種後に発生するすべての死亡はワクチン接種によって引き起こされるという(誤った)仮定をして、データが誤用された」、とオックスフォード大学のケイティ・エワー準教授が電子メールで指摘した。

オークランド大学のヘレン・ペトゥシス=ハリス準教授(Helen Petousis-Harris)は、この論文は「ゴミを入れれば、ゴミしか出てこない(garbage in, garbage out )」ケースだと指摘した。

garbage in, garbage out ごみを入れればごみしか出てこない◆コンピューターがどんなに高性能でも、不完全なデータを入力すれば、不完全な答えしか得られないという意味。◆【語源】first in, first out(FIFO=最初に入れた物から順に出る)とlast in, first out(LIFO=最後に入れた物から逆順に出る)はコンピューター用語としてはデータの処理方式を表すのに広く使われる。garbage in, garbage outと略語のGIGOは恐らくこれらに掛けたもの。(garbage in, garba…の意味・使い方|英辞郎 on the WEB)◆【略】GIGO

そして、編集委員たちがドンドン辞任した。

前述したように、英国のオックスフォード大学のケイティ・エワー準教授が編集委員を辞任した。

ニュージーランドのペトゥシス=ハリス準教授も編集委員を辞任した。

米国のミシガン大学の疫学者でこの学術誌「Vaccines (Basel)」・編集長のダイアン・ハーパー(Diane Harper)も辞任した。

オーストラリアのマードック子供研究所のポール・リチャーディ(Paul Licciardi)、そして、米国のジョンズホプキンス大学ブルームバーグ公衆衛生大学院のアンドリュー・ペコシ(Andrew Pekosz)も編集委員を辞任した。

[なお、ペトゥシス=ハリス準教授とハーパー編集長は論文撤回後、復職した]

この論文は2021年7月1日時点で、約35万人の読者がいた。そして、数十万人のフォロワーを持つワクチン接種反対活動家によってツイートされた。それほど、社会に大きな影響を与えたのである。

ところが、論文の著者3人全員は誰も、ワクチン学、ウイルス学、疫学の訓練を受けていない門外漢だったのだ。

1人は物理学者。1人はデータ分析科学者。責任著者のワラックは臨床理学者(白楽は超心理学者とした)で科学史家である。

論文の査読内容と査読者(3人うち2人は匿名)は公表されているので、査読内容を見ることができる。 → Vaccines | Free Full-Text | The Safety of COVID-19 Vaccinations—We Should Rethink the Policy

その査読内容を見ると、2人の匿名査読者は、方法論に対して何も実質的な批判をしていない。

1人は、「論文は非常に重要なので、緊急に掲載されるべき」と述べている。それ以外のコメントはほぼない。問題点を、まるで、わかっていない。

顕名の1人は、ドイツのカールスルーエ工科大学(Karlsruhe Institute of Technology )・教授で化学者のアン・ウルリッヒ(Anne Ulrich、写真出典)である。

ウルリッヒ教授は「著者は責任を持って分析・・・、方法論的な欠陥はなく・・・、結果は必要な注意を払って解釈されている」と査読していた。

論文が出版され、紛糾したので、「サイエンス」誌がウルリッヒ教授に査読の内容について問い合わせた。

すると、2021年7月1日、私の意見では、ワラックらによる分析は責任を持って欠陥なく行われた」と、同じ内容を繰り返してきた。ウルリッヒ教授は、問題をわかっていない。

この論文の総責任者はだれかというと、MDPI出版社の学術編集者でニューヨーク大学の健康心理学者のラルフ・ディクレメンテ教授(Ralph DiClemente、写真出典)である。

ディクレメンテ教授が、受け取った論文原稿を査読にまわし、査読受領後、「Vaccines (Basel)」誌に掲載することを決定したのである。このディクレメンテ教授も、まるで、問題がわかっていない。

ペトゥシス=ハリス準教授は、「著者に専門知識がないことは明白だが、査読内容を読めば、3人の査読者に、この論文に関する専門知識がないことは非常に明白です。ワクチン安全性の専門科学者に原稿の査読を依頼すべきだったのです。残念です」と指摘している。

★ 2番目の論文撤回

2番目の「2021年6月のJAMA Pediatr」論文(書誌情報は以下)は、子供はマスクを着用してはならないと結論付けた論文で、2021年9月1日に撤回された。

この研究は、ドイツ政府のパンデミックプ対策と戦うために設立された組織(MWGFD)から資金提供を受けていた。なお、この組織(MWGFD)は、COVID陰謀説を推進し、ワクチン反対のチラシを配布している組織である。

ただ、論文撤回の理由は資金源ではない。

論文の結論を支持するするのに十分なデータをワラックが提供しなかったため、学術誌は論文を撤回した。 → 2021年9月1日の撤回告知:Notice of Retraction | JAMA Network

★大学の対処

2021年7月5日、論文撤回騒動を受け、ポズナン医科大学はワラックとの契約を解除すると発表した(つまり、解雇?)。 → Press Statement: CoViD-19 Vaccinations

その声明で、「ワラックは誤った結論を導き出す方向でデータを使い、その結論は国民に害を及ぼす可能性がある」と述べている。

【ねつ造・改ざんの具体例】

上記したので省略

●6.【論文数と撤回論文とパブピア】

★パブメド(PubMed)

2021年12月29日現在、パブメド(PubMed)で、ハラルド・ワラック(Harald Walach)の論文を「Harald Walach [Author]」で検索した。この検索方法だと、2002年以降の論文がヒットするが、2002~2021年の20年間の127論文がヒットした。

2021年12月29日現在、「Retracted Publication」のフィルターでパブメドの論文撤回リストを検索すると、2論文が撤回されていた。

「2021年6月のVaccines (Basel)」論文が2021年7月2日に、「2021年6月のJAMA Pediatr.」論文が2021年9月1日に撤回された。

★撤回監視データベース

2021年12月29日現在、「撤回監視(Retraction Watch)」の撤回監視データベースでハラルド・ワラック(Harald Walach)を「Harald Walach」で検索すると、1論文が撤回されていた。

「2021年6月のVaccines (Basel)」論文が2021年7月2日に撤回された。.「2021年6月のJAMA Pediatr.」論文の撤回はリストに入っていない。

★パブピア(PubPeer)

2021年12月29日現在、「パブピア(PubPeer)」では、ハラルド・ワラック(Harald Walach)の論文のコメントを「Harald Walach」で検索すると、3論文にコメントがあった。

●7.【白楽の感想】

《1》重要な大事件? 

超心理学の専門家であるハラルド・ワラック(Harald Walach、写真出典)は、なんで、COVID-19絡みの医学論文を出版したのだろう?

そして、データがいい加減なことを査読者はどうして気がつかなかったのだろう? 

白楽はハラルド・ワラック(Harald Walach)のことを良く知らないが、著書を10冊以上出版しているので、欧州ではスター研究者なのかもしれない。

「撤回監視(Retraction Watch)」がワラック事件を「2021年の論文撤回上位」ランキングの第3位に選んだ。

しかし、どうして第3位に選んだのか、選んだ理由がわからない。

論文の内容がいい加減すぎるからなのか?

いい加減な論文はゴマンとある。だから、「内容がいい加減」という理由ではないだろう。

確かに、査読は甘かった。甘いというか、「査読者は無能」と指摘されているレベルである。

学術誌「Vaccines (Basel)」は 出版社「MDPI」が出版しているのでオープンアクセス学術誌である。3人の査読者の内、2人は匿名だが、3人の査読内容は丸見えである。

でも、査読が甘い論文・無能な査読者の論文はゴマンとある。「査読が甘い論文・無能な査読者の論文」という理由でもないだろう。

では学術誌「Vaccines (Basel)」が超一流の学術誌だったからなのか?

インパクトファクター は4.127で、ソコソコ高い。 → インパクトファクター 2020-2021 

でも、もっとインパクトファクター が高い「サイエンス」「ネイチャー」の論文もたくさん撤回されている。それを押しのけて第3位である。ネガティブ。

編集者が抗議して辞任したからなのか?

これは、あるかもしれない。「編集者が抗議して辞任」は珍しい。学術出版システムそのものが問題視されれば、事は重大である。

でも、そんな重大事件だったのだろうか? 

イヤ、ヤッパリ、「この論文は2021年7月1日時点で、約35万人の読者がいた。そして、数十万人のフォロワーを持つワクチン接種反対活動家によってツイートされた」ということだろう。

つまり、世界がCOVID-19に緊急の対策を立てている時、大きく間違った影響を政治的、社会的に広範に与えたということだろう。

ですよね、オランスキーさん、マーカスさん。

それとも、白楽の理解はおかしい? 

http://www.oberberg-stiftung.de/#

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●9.【主要情報源】

① ウィキペディア英語版:Harald Walach – Wikipedia
② 2021年6月29日のアイヴァン・オランスキー(Ivan Oransky)記者の「撤回監視(Retraction Watch)」記事:Paper claiming two deaths from COVID-19 vaccination for every three prevented cases earns expression of concern – Retraction Watch
③ 2021年7月1日のアイヴァン・オランスキー(Ivan Oransky)記者の「撤回監視(Retraction Watch)」記事:“If the data were not [correct], whose fault is this?” Authors of highly criticized COVID-19 vaccine study defend it – Retraction Watch
④ 2021年7月1日のメレディス・ワッドマン(Meredith Wadman)記者の「Science」記事: Scientists quit journal board, protesting ‘grossly irresponsible’ study claiming COVID-19 vaccines kill | Science | AAAS
⑤ 2021年7月2日のアイヴァン・オランスキー(Ivan Oransky)記者の「撤回監視(Retraction Watch)」記事:Journal retracts paper claiming two deaths from COVID-19 vaccination for every three prevented cases – Retraction Watch
⑥  2021年7月7日のアイヴァン・オランスキー(Ivan Oransky)記者の「撤回監視(Retraction Watch)」記事:University terminates affiliation with researcher who had paper on COVID-19 vaccines retracted as mask study comes under scrutiny – Retraction Watch
⑦  2021年7月8日のアイヴァン・オランスキー(Ivan Oransky)記者の「撤回監視(Retraction Watch)」記事:Authors of widely panned study of masks in children respond to critics – Retraction Watch
⑧   2021年7月16日のアイヴァン・オランスキー(Ivan Oransky)記者の「撤回監視(Retraction Watch)」記事:JAMA journal retracts paper on masks for children – Retraction Watch
⑨ 2021年12月21日の「撤回監視(Retraction Watch)」が書いた「Scientist」記事:The Top Retractions of 2021 | The Scientist Magazine®保存版

★記事中の画像は、出典を記載していない場合も白楽の作品ではありません。

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