ヒジョン・イム・サンペン(Hee-Jeong Im Sampen、임희정)(米)

2023年12月10日掲載 

ワンポイント:2023年11月3日の連邦官報で、退役軍人局(VA)は、サンペン(58歳?)の2015-2016年(50-51歳?)の2年間の3報の発表論文、1本の投稿原稿、1本のポスター発表、退役軍人局(VA)への1件の研究費申請書、の画像にねつ造・改ざんがあったと発表した。サンペンは韓国の大学・学部を卒業後、オーストラリアのニューサウスウェールズ大学(University of New South Wales)で研究博士号(PhD)を取得、その後、米国のジェシー・ブラウン・VA・メディカル・センター(Jesse Brown VA Medical Center)・教授、および、イリノイ大学シカゴ校(University of Illinois Chicago)・教授になった。記事執筆時点では、撤回論文はゼロ。国民の損害額(推定)は2億円(大雑把)。

【追記】
・2024年9月2日記事:Journal to retract two articles more than six months after VA said they had fake images – Retraction Watch

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目次(クリックすると内部リンク先に飛びます)
1.概略
2.経歴と経過
3.動画
5.不正発覚の経緯と内容
6.論文数と撤回論文とパブピア
7.白楽の感想
9.主要情報源
10.コメント
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●1.【概略】

ヒジョン・イム・サンペン(Hee-Jeong Im Sampen、Hee-Jeong Im、Im HJ、임희정、林熙正、ORCID iD:、写真出典)は、韓国で育ち、韓国の同徳(トンドク)女子大学(Dongduk Women’s University)で学士号を取得後、オーストラリアのニューサウスウェールズ大学(University of New South Wales)で研究博士号(PhD)を取得、その後、米国のジェシー・ブラウン・VA・メディカル・センター(Jesse Brown VA Medical Center)・教授、および、イリノイ大学シカゴ校(University of Illinois Chicago)・教授になった。医師免許は持っていない。専門は生化学(変形性関節症)である。

ネカト発覚の経緯は不明であるが、2015年10月に「パブピア(PubPeer)」で、データ疑惑が指摘された。それで、発覚時期を2015年(50歳?)、発覚者を不明とした。

ラッシュ大学メディカル・センター(Rush University Medical Center)とジェシー・ブラウン・VA・メディカル・センター(Jesse Brown VA Medical Center)が共同でネカト調査をした。その調査は2017年(52歳?)頃に開始したと思われる。

2023年11月3日の連邦官報で、退役軍人局(VA)(ロゴ出典)は、ジェシー・ブラウン・VA・メディカル・センター(Jesse Brown VA Medical Center)・教授だったサンペンの、2015-2016年(50-51歳?)の2年間の3報の発表論文、1本の投稿原稿、1本のポスター発表、退役軍人局(VA)への1件の研究費申請書、の画像にねつ造・改ざんがあったと発表した。

ネカト発表は、発覚から8年、調査開始から6年と、かなり遅かった。

「退役軍人局(VA)での研究実施を永久に禁止」などの処分がサンペンに科された。

しかし、2023年12月9日(58歳?)現在、サンペンは、イリノイ大学シカゴ校の教授職を維持している(推定)。

ジェシー・ブラウン・VA・メディカル・センターの教授職を維持しているかどうかは不明だが、辞職したという記事は見つからなかった。在職していれば、なんか、ヘンである。

ジェシー・ブラウン・VA・メディカル・センター(Jesse Brown VA Medical Center)。写真出典

  • 国:米国
  • 成長国:韓国
  • 医師免許(MD)取得:なし
  • 研究博士号(PhD)取得:オーストラリアのニューサウスウェールズ大学
  • 男女:女性
  • 生年月日:不明。仮に1965年1月1日生まれとする。1983年に大学に入学した時を18歳とした
  • 現在の年齢:59 歳?
  • 分野:生化学(変形性関節症)
  • 不正論文発表:2002~2015年(37~50歳?)の14年間
  • ネカト行為時の地位:ラッシュ大学メディカル・センター・準教授、ジェシー・ブラウン・VA・メディカル・センター・教授、イリノイ大学シカゴ校・教授
  • 発覚年:2015年(50歳?)
  • 発覚時地位:ジェシー・ブラウン・VA・メディカル・センター・教授、イリノイ大学シカゴ校・教授
  • ステップ1(発覚):第一次追及者は不明。「パブピア(PubPeer)」で指摘
  • ステップ2(メディア):「パブピア(PubPeer)」
  • ステップ3(調査・処分、当局:オーソリティ):① ラッシュ大学メディカル・センターとジェシー・ブラウン・VA・メディカル・センターの合同調査委員会。②退役軍人局(VA)・研究監視室(Office of Research Oversight)
  • 大学・調査報告書のウェブ上での公表:なし
  • 大学の透明性:退役軍人局(VA)・研究監視室(Office of Research Oversight)でクロ判定なので(〇)にした
  • 不正:ねつ造・改ざん
  • 不正論文数:退役軍人局(VA)・研究監視室(Office of Research Oversight)は3報の発表論文、1本の投稿原稿、1本のポスター発表、退役軍人局(VA)への1件の研究費申請書、とした。「パブピア(PubPeer)」では、2002~2015年(37~50歳?)の13論文
  • 時期:研究キャリアの中期
  • 職:事件後に発覚時の地位を続けた(〇)
  • 処分: 退役軍人局(VA)での研究実施を永久に禁止
  • 日本人の弟子・友人:不明

【国民の損害額】
国民の損害額:総額(推定)は3億円(大雑把)。

●2.【経歴と経過】

主な出典:Hee-Jeong Im Sampen – Editorial Board – Scientific Research Publishing

  • 生年月日:不明。仮に1965年1月1日生まれとする。1983年に大学に入学した時を18歳とした
  • 1983~1987年(18~22歳?):韓国の同徳(トンドク)女子大学(Dongduk Women’s University)で学士号を取得:栄養学
  • 1990~1996年(25~31歳?):オーストラリアのニューサウスウェールズ大学(University of New South Wales)で研究博士号(PhD)を取得:バイオテクノロジー学
  • xxxx年(xx歳):ラッシュ大学メディカル・センター(Rush University Medical Center)・準教授
  • 2002~2015年(37~50歳?):この間に出版した13論文が「パブピア(PubPeer)」で疑惑論文と指摘される
  • 20xx年(xx歳):イリノイ大学シカゴ校(University of Illinois Chicago)・教授
  • 2014年4月(49歳?):ジェシー・ブラウン・VA・メディカル・センター(Jesse Brown VA Medical Center)・教授
  • 2015~2016年(50~51歳?):後で不正とされた3論文を出版
  • 2015年10月(50歳?):「パブピア(PubPeer)」で、データ疑惑が指摘
  • 2017年(52歳?)頃(推定):ラッシュ大学メディカル・センターとジェシー・ブラウン・VA・メディカル・センターの合同調査委員会がネカト調査開始
  • 2023年11月3日(58歳?):退役軍人局(VA)がネカトと発表
  • 2023年12月9日(58歳?)現在:イリノイ大学シカゴ校・教授職を維持(推定)。イリノイ大学シカゴ校のサンペン教授のサイトがある:Sampen, Hee-Jeong Im | University of Illinois Chicago2023年12月8日保存版)。ジェシー・ブラウン・VA・メディカル・センター・教授職を維持しているかどうか不明。

●3.【動画】

以下は事件の動画ではない。

【動画1】
講演動画:「Seminar Series – April 11, 2023 – YouTube」(英語)58分19秒。
McGill Surgery(チャンネル登録者数 373人)が2023/04/19に公開

●5.【不正発覚の経緯と内容】

★研究人生

ヒジョン・イム・サンペン(Hee-Jeong Im Sampen、写真出典 )は韓国で育ち、韓国の同徳(トンドク)女子大学(Dongduk Women’s University)で学士号を取得後、オーストラリアのニューサウスウェールズ大学(University of New South Wales)で研究博士号(PhD)を取得した。

その後、米国のラッシュ大学メディカル・センター(Rush University Medical Center)・準教授を経て、ジェシー・ブラウン・VA・メディカル・センター(Jesse Brown VA Medical Center)・教授になった。イリノイ大学シカゴ校(University of Illinois Chicago)・教授でもある。

ネカト発覚の経緯は不明であるが、2015-2016年の出版論文、2013年(48歳?)と2016年(51歳?)のポスター発表なので、発覚時期は、2017年(52歳?)頃と思ったが、2015年10月に「パブピア(PubPeer)」で、データ疑惑が指摘されていた。

それで、発覚時期を2015年(50歳?)とした。

ラッシュ大学メディカル・センター(Rush University Medical Center)とジェシー・ブラウン・VA・メディカル・センター(Jesse Brown VA Medical Center)が共同でネカト調査をしたのだが、その調査が2017年(52歳?)頃に開始したと思われる。

となると、2023年11月3日の連邦官報でネカト発表なので、発覚から8年、調査開始から6年と、ネカト確定まで、とても遅い。

ネカト確定で、ジェシー・ブラウン・VA・メディカル・センターとイリノイ大学シカゴ校を辞職したと白楽は思ったが、そうではない可能性が大きい。

ジェシー・ブラウン・VA・メディカル・センターの「元」教授とかイリノイ大学の「元」教授など、退役軍人局(VA)も「撤回監視(Retraction Watch)」も「元」という言葉を使用していない。

2023年12月9日(58歳?)現在、イリノイ大学シカゴ校のサイトにはサンペンのサイトがある:Sampen, Hee-Jeong Im | University of Illinois Chicago

次項で述べるが、2023年の研究グラントも獲得している。

それで、まさかとは思うが、多分、イリノイ大学シカゴ校には在職している。

ただ、退役軍人局(VA)は、「退役軍人局(VA)での研究実施を永久に禁止」という処分をサンペンに科している。

ジェシー・ブラウン・VA・メディカル・センターの教授職を維持しているかどうかは不明だが、辞職したという記事は見つからなかった。在職していれば、なんか、ヘンである。

どうなっているのだろう?

★獲得研究費

ヒジョン・イム・サンペン(Hee-Jeong Im Sampen)は、NIHから2006~2020年に21件の研究費を獲得していた。 → Grantome: Search:Hee-Jeong Im Sampen
以下に最新の5件を示す(出典は上記)。

別のサイトだと、2006~2023年に24件、計7,298,286ドル(約7億2983万円)の研究費を獲得していた。RePORT ⟩ RePORTER:Hee-Jeong Im Sampen

その24件の内、12件は退役軍人局(VA)からの研究費で、12件はNIH・NIAMS(国立関節炎・骨格筋・皮膚疾患研究所:National Institute of Arthritis and Musculoskeletal and Skin Diseases)からの研究費だった。

下記に示すように、2023年にも退役軍人局(VA)からの研究費を獲得している(出典は上記)。

★退役軍人局(VA)・研究監視室(Office of Research Oversight)

退役軍人局(VA)・研究監視室(Office of Research Oversight)は、ラッシュ大学メディカル・センター(Rush University Medical Center)とジェシー・ブラウン・VA・メディカル・センター(Jesse Brown VA Medical Center)の共同調査に基づいて、ジェシー・ブラウン・VA・メディカル・センター・教授だったヒジョン・イム・サンペン(Hee-Jeong Im Sampen)のネカトを確認した。

サンペンの2015-2016年(50-51歳?)の2年間の3報の発表論文、1本の投稿原稿、2つのポスター発表、退役軍人局(VA)への1件の研究費申請書、の画像にねつ造・改ざんがあったと発表した。

3報の発表論文は以下の通り。2015-2016年(50-51歳?)の2年間の3論文である。「撤回監視(Retraction Watch)」記事から英語のママ以下に示した。

  1. PKCδ null mutations in a mouse model of osteoarthritis alter osteoarthritic pain independently of joint pathology by augmenting NGF/TrkA-induced axonal outgrowth, Annals of the Rheumatic Diseases, 2016, cited 36 times, according to Clarivate’s Web of Science
  2. Environmental Disruption of Circadian Rhythm Predisposes Mice to Osteoarthritis‐Like Changes in Knee Joint, Journal of Cellular Physiology, 2015, cited 43 times
  3. Development of an Experimental Animal Model for Lower Back Pain by Percutaneous Injury-Induced Lumbar Facet Joint Osteoarthritis, Journal of Cellular Physiology, 2015, cited 25 times

1本の投稿原稿は以下の通り。

  • “NGF Selective Inhibition Therapy on Facet Joint Pain”—DRAFT manuscript for Arthritis and Rheumatism (hereafter “ Arthritis Rheum manuscript”);

2つのポスター発表。2013年(48歳?)と2016年(51歳?)

  1. “Inhibition of Glial NFκB Abolished Pain in a Knee Osteoarthritis Model”—2016 poster for the Osteoarthritis Research Society International (hereafter “OARSI presentation 2016”); and
  2. VA Biomedical Laboratory Research and Development (BLR&D) Merit Award proposal, I01 BX002647–01, “Osteoarthritis and Knee Joint Pain,” submitted on September 18, 2013 (hereafter “VA Merit Award proposal”).

1件の研究費申請書。申請年月日の記載なし

  • 退役軍人局(VA)に申請

退役軍人局(VA)はサンペンに以下の処分を科した。

(1) 退役軍人局(VA)での研究実施を永久に禁止
(2) 退役軍人局(VA)はサンペンのネカト調査結果の公表
(3) 調査結果を関連する連邦資金提供機関に通知
(4) 影響を受けた出版物の撤回の要求
(5) 「Arthritis Rheum」投稿原稿の出版禁止
(6) 2016年発表ポスター内容の再発表の禁止

【ねつ造・改ざんの具体例】

2023年11月3日の退役軍人局(VA)・研究監視室(Office of Research Oversight)の発表に、各研究費申請書・論文のネカト部分を指摘している。

しかし、言葉で説明されてもわかりにくい。2論文を適当に選んで退役軍人局(VA)・研究監視室(Office of Research Oversight)の指摘箇所を以下に詳しくみてみよう。

★「2016年12月のAnn Rheum Dis.」論文

退役軍人局(VA)の報告書の1番目の論文である。

「2016年12月のAnn Rheum Dis.」論文の書誌情報を以下に示す。2023年12月9日現在、撤回されていない。

退役軍人局(VA)・研究監視室(Office of Research Oversight)の指摘は、図1Aと図1Cの画像にねつ造・改ざん、とあった(図の出典は原著)。

図を見ても、どの部分がねつ造・改ざんなのか、白楽にはわからない。「パブピア(PubPeer)」はこの論文に何もコメントしていない。

それで、どこをどのようにねつ造・改ざんしたのか、わかりません。

★「2015年9月のJ Cell Physiol」論文

退役軍人局(VA)の報告書の2番目の論文である。

「2015年9月のJ Cell Physiol」論文の書誌情報を以下に示す。2023年12月9日現在、撤回されていない。

退役軍人局(VA)・研究監視室(Office of Research Oversight)の指摘は、図4Aの画像にねつ造・改ざん、とあった(図の出典は原著)。

この図も、図を見ても、どの部分がねつ造・改ざんなのか、白楽にはわからない。「パブピア(PubPeer)」はこの論文に何もコメントしていない。

それで、どこをどのようにねつ造・改ざんしたのか、わかりません。

●6.【論文数と撤回論文とパブピア】

データベースに直接リンクしているので、記事を閲覧した時、リンク先の数値は、記事執筆時の以下の数値より増えていると思います。

★パブメド(PubMed)

2023年12月9日現在、パブメド(PubMed)で、ヒジョン・イム・サンペン(Hee-Jeong Im Sampen、Hee-Jeong Im)の論文を「Hee-Jeong Im[Author]」で検索した。この検索方法だと、2002年以降の論文がヒットするが、2002~2023年の22年間の117論文がヒットした。

2023年12月9日現在、「Retracted Publication」でパブメドの論文撤回リストを検索すると、0論文が撤回されていた。

★撤回監視データベース

2023年12月9日現在、「撤回監視(Retraction Watch)」の撤回監視データベースでヒジョン・イム・サンペン(Hee-Jeong Im Sampen、Hee-Jeong Im)を「Hee-Jeong Im」や「Im HJ」「Hee-Jeong」で検索したが、0論文が撤回されていた。

★パブピア(PubPeer)

2023年12月9日現在、「パブピア(PubPeer)」では、ヒジョン・イム・サンペン(Hee-Jeong Im Sampen、Hee-Jeong Im)の論文のコメントを「”Hee-Jeong Im”」で検索すると、2002~2015年(37~50歳?)の14論文にコメントがあった。

●7.【白楽の感想】

《1》縄張り 

ヒジョン・イム・サンペン(Hee-Jeong Im Sampen、写真出典)の獲得研究費の件数では、退役軍人局(VA)が12件で、NIH・NIAMSが12件と同数である。

今回、退役軍人局(VA)・研究監視室(Office of Research Oversight)がネカト対処をしたが、退役軍人局(VA)・研究監視室と研究公正局のどっちの管轄になるのか、どのように決まっているのだろう?

この仕組みを白楽は調べていない。

調べていないが、協賛というか合同調査の方が妥当な気がした。

合同調査にしないと、退役軍人局(VA)の研究費で行なった研究成果のネカトだけを調べ、NIH・NIAMSの研究費で行なった研究成果のネカトは調査対象外にすることになる。

発表論文は所属大学がネカト調査をするので、問題はないかもしれないが、NIHに提出した研究費申請書を退役軍人局(VA)は調査しない・できない。実際、今回、研究費申請書は退役軍人局(VA)への1件の研究費申請書だけにネカトがあったとした。多分、NIHに提出した研究費申請書にもネカトはあったと思う。

縄張りのために、研究公正が歪んでしまう。

全ネカトを調査する独立した研究捜査機関を設けるべきだ。日本なら内閣府の外局の警察庁傘下の1つの組織として設置してください。

英国のドロシー・ビショップも研究不正に対して、次のように主張している。

これまで、不正論文に対する科学界の対応は不十分でした。

・・・中略・・・

「問題の規模が大きいため、これまでのボランティア頼みではなく、警察に相当するものが必要です。科学的な不正を調査し、不正が発見された場合に適切な行動を起こすために、正式な組織を設置する必要性についての認識が高まることを願っています」と述べています。(2023年12月09日記事:「科学の信用を失墜させかねない「不正論文の実態」とは? – GIGAZINE」)

《2》処罰と教授職維? 

サンペンは、「退役軍人局(VA)での研究実施を永久に禁止」などの処分が科された。

しかし、2023年12月9日(58歳?)現在、サンペンは、イリノイ大学シカゴ校・教授職も維持している(推定)。

2023年に退役軍人局(VA)の研究グラントを獲得している。

ジェシー・ブラウン・VA・メディカル・センターの教授職を維持しているかどうかは不明だが、辞職したという記事は見つからなかった。

在職していれば、なんか、ヘンである。

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日本の人口は、移民を受け入れなければ、試算では、2100年に現在の7~8割減の3000万人になるとの話だ。国・社会を動かす人間も7~8割減る。現状の日本は、科学技術が衰退し、かつ人間の質が劣化している。スポーツ、観光、娯楽を過度に追及する日本の現状は衰退を早め、ギリシャ化を促進する。今、科学技術と教育を基幹にし、人口減少に見合う堅実・健全で成熟した良質の人間社会を再構築するよう転換すべきだ。公正・誠実(integrity)・透明・説明責任も徹底する。そういう人物を昇進させ、社会のリーダーに据える。また、人類福祉の観点から、人口過多の発展途上国から、適度な人数の移民を受け入れる。
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●9.【主要情報源】

①  退役軍人局(VA)の報告:(1)2023年11月3日の連邦官報:2023-24342.pdf 。(2)2023年11月3日: VA Findings of Research Misconduct – Office of Research Oversight。(3)2023年11月3日の連邦官報:Federal Register :: Findings of Research Misconduct
② 2023年11月3日のエリー・キンケイド(Ellie Kincaid)記者の「撤回監視(Retraction Watch)」記事:US VA scientist banned from agency research for faking data – Retraction Watch
③ 2023年11月6日のアイヴァン・オランスキー(Ivan Oransky)記者の「撤回監視(Retraction Watch)」記事:‘A travesty’: A researcher found guilty of misconduct by federal U.S. government responds – Retraction Watch
★記事中の画像は、出典を記載していない場合も白楽の作品ではありません。

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