デイヴィット・パジェット(David A. Padgett)(米)

2018年8月6日掲載。

ワンポイント:17年前の2001年10月25日(35歳?)、研究公正局は、オハイオ州立大学歯科大学院(Ohio State University College of Dentistry)・助教授のパジェットの研究費申請書に盗用があったと発表した。締め出し期間は3年間だったが、パジェットはその後、2010年(44歳?)まで同大学から論文を発表していた。研究公正局がクロと発表した研究者で研究職を続けられた例。国民の損害額の総額(推定)は1億1500万円。

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目次(クリックすると内部リンク先に飛びます)
1.概略
2.経歴と経過
3.動画
4.日本語の解説
5.不正発覚の経緯と内容
6.論文数と撤回論文とパブピア
7.白楽の感想
8.主要情報源
9.コメント
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●1.【概略】

デイヴィット・パジェット(David A. Padgett、顔写真見つからない)は、米国のオハイオ州立大学歯科大学院(Ohio State University College of Dentistry)の助教授で、医師ではない。専門は免疫学である。

2001年10月25日(35歳?)、発覚の経費は不明だが、研究公正局は、パジェットの研究費申請書に盗用があったと発表した。3年間の締め出し処分を科した。

パジェットは2010年(44歳?)までオハイオ州立大学歯科大学院から論文を出版しているので、研究公正局からクロと発表された後も、同じ大学の同じポストで研究職を続けられた。

2001年頃は、研究職を続けることができたネカト者がかなりいる印象だ。

↑動画:オハイオ州立大学歯科大学院(Ohio State University College of Dentistry)
OSU Dentistry Video が2017/11/13 にアップロード

  • 国:米国
  • 成長国:米国(推定)
  • 医師免許(MD)取得:なし
  • 研究博士号(PhD)取得:米国のバージニア・コモンウェルス大学医科大学院(推定)
  • 男女:男性
  • 生年月日:生年月日:不明。仮に1966年1月1日生まれとする。
  • 現在の年齢:52 歳?
  • 分野:免疫学
  • 最初の不正:2000年(34歳?)(推定)
  • 発覚年:2000年(34歳?)(推定)
  • 発覚時地位:オハイオ州立大学歯科大学院・助教授
  • ステップ1(発覚):第一次追及者(詳細不明)はパジェットの研究室の上司(推定)
  • ステップ2(メディア):
  • ステップ3(調査・処分、当局:オーソリティ):①オハイオ州立大学歯科大学院・調査委員会。②研究公正局
  • 大学・調査報告書のウェブ上での公表:なし
  • 大学の透明性:研究公正局でクロ判定(〇)
  • 不正:盗用
  • 不正論文数:論文での不正ではなく研究費申請書での不正
  • 盗用ページ率:不明
  • 盗用文字率:不明
  • 時期:研究キャリアの初期
  • 職:事件後に研究職(または発覚時の地位)を続けた(〇)
  • 処分: NIHから3年間の締め出し処分
  • 日本人の弟子・友人:不明

【国民の損害額】
国民の損害額:総額(推定)は1億1500万円。内訳 ↓

  • ①研究者になるまで5千万円。研究者を辞めていないので損害額は0円。
  • ②大学・研究機関が研究者にかけた経費(給与・学内研究費など)は年間4500万円。研究者を辞めていないので損害額は0円。
  • ③外部研究費。実際に受給していても、判明しないので0円とした。
  • ④調査経費。第一次追及の調査費用は100万円。大学・研究機関の調査費用は1件1,200万円、研究公正局など公的機関は1件200万円。
  • ⑤裁判経費は2千万円。裁判ないので損害額は0円。
  • ⑥論文撤回は1報当たり1,000万円、共著者がいなければ100万円。撤回論文は0報なので損害額は0円。
  • ⑦研究者の時間の無駄と意欲削減+国民の学術界への不信感の増大は1億円。
  • ⑧健康被害:不明なので損害額は0円とした。

●2.【経歴と経過】

ほとんど不明。

  • 生年月日:不明。仮に1966年1月1日生まれとする。
  • xxxx年(xx歳):xx大学(xx University)で学士号取得
  • 1991年(25歳?):米国のバージニア・コモンウェルス大学医科大学院(Virginia Commonwealth University’s Medical College of Virginia)から最初の論文を発表した。この大学院で研究博士号(PhD)を取得した(推定)
  • 1994年(28歳?)?:オハイオ州立大学歯科大学院(Ohio State University College of Dentistry)・ポスドク(推定)、後に、助教授
  • 2001年10月25日(35歳?):研究公正局がネカトでクロと発表。締め出し期間は3年間
  • 2010年(44歳?):オハイオ州立大学歯科大学院(Ohio State University College of Dentistry)から最後の論文を発表した

●5.【不正発覚の経緯と内容】

ネカト事件の詳細は不明である。ネカト行為を犯した状況、発覚の経緯、ネカトの具体的内容、処分、処分のその後、どれも不明である。

ただ、パジェットは2010年までオハイオ州立大学歯科大学院から論文を出版しているので、研究公正局からクロと発表された後も、同じ大学の同じポストで研究職を続けられた。

★研究公正局

2001年10月25日(35歳?)、研究公正局は、デイヴィット・パジェット(David A. Padgett)にネカトがあったと発表した。締め出し期間として3年間を科した。

研究公正局は、NIH・国立老化研究所(National Institute of Aging)の研究費申請書「R01 AG20102-01」の図1と図2に盗用があったと指摘した。

図1と図2は別の大学の研究者の未発表の実験結果である。それで、NIH研究費申請書を審査している時、その研究費申請書の図を自分の研究費申請書に盗用したと考えられる。

パジェットのネカトは研究費申請書であって、出版論文ではない。

従って、身近の研究者以外、パジェットの不正行為を見つけることはできなかったハズだ。白楽は、研究室の上司がネカトを見つけて告発したと推察した。

★盗用の具体例

デイヴィット・パジェット(David A. Padgett)のネカトは研究費申請書であって、出版論文ではない。

それで、盗用の具体例は、白楽には、上記以上はわからない。

●6.【論文数と撤回論文とパブピア】

2018年8月5日現在、パブメド(PubMed)で、デイヴィット・パジェット(David A. Padgett)の論文を「David A. Padgett [Author]」で検索した。この検索方法だと、2002年以降の論文がヒットするが、2002~2010年の9年間の29論文がヒットした。

「Padgett DA[Author]」で検索すると、1991~2015年の25年間の54論文がヒットした。

2018年8月5日現在、「Padgett DA[Author] AND Retracted」でパブメドの論文撤回リストを検索すると、0論文が撤回されていた。

★パブピア(PubPeer)

省略

●7.【白楽の感想】

《1》詳細は不明

この事件の詳細は不明です。

2001年頃の事件は新聞記事になったような大きな事件を除いて詳細は不明である。17年も経過しているので当時の資料は簡単には見つからない。ましてや、インターネットは今ほど発達していなかったので、ネット上の情報はそもそも少なかった。

ネカト防止策は、この事件からは学べない。

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●8.【主要情報源】

① 2001年10月25日、研究公正局の報告:NIH Guide: FINDINGS OF SCIENTIFIC MISCONDUCT
★記事中の画像は、出典を記載していない場合も白楽の作品ではありません。

●コメント

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