2024年4月20日掲載
ワンポイント:ダンバーはセントラルミシガン大学(Central Michigan University)・教授、マイティはインド出身で同大学・非常勤助教授。ネカトハンターのケビン・パトリック(Kevin Patrick )の指摘でネカトが発覚した。2023年1月、セントラルミシガン大学は予備調査で、マイティの単独犯と結論し、ダンバーを無罪とした。研究公正局が大学にネカト調査を要請した文書と大学の予備調査報告書(inquiry report)が公開された珍しい例。国民の損害額(推定)は1億円(大雑把)。
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目次(クリックすると内部リンク先に飛びます)
1.概略
2.経歴と経過
3.動画
5.不正発覚の経緯と内容
6.論文数と撤回論文とパブピア
7.白楽の感想
9.主要情報源
10.コメント
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●1.【概略】
ゲイリー・ダンバー(Gary Dunbar、Gary L Dunbar、ORCID iD:?、写真出典)は、米国のセントラルミシガン大学(Central Michigan University)・教授で、専門は神経科学である。
2021年10月xx日(67歳?)、ネカトハンターのケビン・パトリック(Kevin Patrick、ハンター名:Actinopolyspora biskrensis)は、パブピアでゲイリー・ダンバー(Gary Dunbar)の論文の画像重複を指摘した。 論文を掲載した学術誌とセントラルミシガン大学に通報したと思われる。
2021年10月xx日(67歳?)、セントラルミシガン大学(Central Michigan University)は内部調査を開始した。
2022年1月xx日(68歳?)、セントラルミシガン大学は、3か月の内部調査の後、ダンバーの共同研究者であるパンチャナン・マイティ非常勤助教授(Panchanan Maiti、写真出典)が画像重複の単独責任者だと結論し、ネカト事件の調査を終えた。
ところが、その9か月後の2022年10月18日(68歳?)、研究公正局(ORI)は、セントラルミシガン大学にダンバーとマイティの予備調査(inquiry)を要請した。
2023年1月、セントラルミシガン大学は再調査し、再びマイティ非常勤助教授が単独犯だったと結論し、本調査(investigation)する必要はないと結論付けた。
予備調査でマイティ非常勤助教授が単独犯だったと結論したのに、なぜ本調査をしないのか? 白楽は理解できていない。
研究公正局(ORI)は予備調査報告書(inquiry report)を受け取っているのに、本調査するように行政指導しないのも、白楽は理解できていない。
この事件を詳しく報じている「Transmitter」紙はダンバーを中心に記述しているので、白楽記事もそれに従って、ダンバーを中心にマイティを補助的に記述した。
なお、研究公正局(ORI)は、ネカト調査に関して調査中とか調査する予定がある・なしなど、調査についてノーコメントである。また、調査結果を発表するだけで、調査報告書以外の解説はしない。これが基本方針である。
ただ、当該大学がネカト調査し、その調査内容に不備があれば、研究公正局(ORI)は、行政指導し、調査のやり直しや不備を指摘している、といわれている。
今回、研究公正局(ORI)が予備調査(inquiry)を要請した文書を「Transmitter」新聞が公開したが、公表されることはとても珍しい。
セントラルミシガン大学の予備調査報告書(inquiry report)が公開されたことも、とても珍しい。
それで、白楽記事として取り上げた。
セントラルミシガン大(Central Michigan University)。写真出典
★ゲイリー・ダンバー(Gary Dunbar)を主体に記載
- 国:米国
- 成長国:米国
- 医師免許(MD)取得:
- 研究博士号(PhD)取得:クラーク大学
- 男女:男性
- 生年月日:不明。仮に1954年1月1日生まれとする。1976年に学士号を取得した時を22歳とした
- 現在の年齢:70 歳?
- 分野:神経科学
- 不正論文発表:2012~2022年(58~68歳?):の11年間
- ネカト行為時の地位:セントラルミシガン大学・教授
- 発覚年:2021年(67歳?)
- 発覚時地位:セントラルミシガン大学・教授
- ステップ1(発覚):第一次追及者はネカトハンターのケビン・パトリック(Kevin Patrick)でパブピアで指摘
- ステップ2(メディア):「パブピア(PubPeer)」、「Transmitter」
- ステップ3(調査・処分、当局:オーソリティ):①セントラルミシガン大学・調査委員会
- 大学・調査報告書のウェブ上での公表:予備調査報告書が公表された → https://www.thetransmitter.org/wp-content/uploads/2024/02/ORIreport1.26.23.pdf
- 大学の透明性:所属機関の事件への透明性:実名報道で調査報告書(委員名付き)がウェブ閲覧可(◎)
- 不正:ねつ造・改ざん、ダンバーはシロでマイティがクロ
- 不正論文数:「パブピア(PubPeer)」では、16論文にコメントあり。2論文が撤回された
- 時期:研究キャリアの後期
- 職:事件後に研究職(または発覚時の地位)を続けた(〇)、ダンバーはシロでマイティがクロ
- 処分:なし
- 対処問題:なし
- 特徴:研究公正局が大学にネカト調査を要請した文書と予備調査報告書(inquiry report)が公開された珍しい例
- 日本人の弟子・友人:不明
【国民の損害額】
国民の損害額:総額(推定)は1億円(大雑把)。
●2.【経歴と経過】
★ゲイリー・ダンバー(Gary Dunbar)
主な出典:Gary Dunbar | Alumni Award | Central Michigan University
- 生年月日:不明。仮に1954年1月1日生まれとする。1976年に学士号を取得した時を22歳とした
- 1976年(22歳?):エッカード大学(Eckerd College)で学士号取得:哲学と生物心理学
- xxxx年(xx歳):セントラルミシガン大学(Central Michigan University)で修士号取得:心理学と生物学
- xxxx年(xx歳):米国のクラーク大学(Clark University)で研究博士号(PhD)を取得:精神生物学
- xxxx年(xx歳):セントラルミシガン大学(Central Michigan University)・教授
- 2015~2023年(61~69歳?):パンチャナン・マイティ非常勤助教授(Panchanan Maiti)と共著で27論文を発表
- 2021年10月~2022年10月:この1年間にダンバーの9論文のネカト疑惑が指摘された
- 2021年10月xx日(67歳?):セントラルミシガン大学(Central Michigan University)が内部調査開始
- 2022年1月xx日(68歳?):セントラルミシガン大学はダンバーは無罪で、マイティ非常勤助教授の単独犯と結論
- 2022年10月18日(68歳?):研究公正局(ORI)は、ダンバーとマイティへの予備調査(inquiry)を大学に要請
- 2023年1月(69歳?):セントラルミシガン大学は予備調査し、ダンバーは無罪で、マイティ非常勤助教授の単独犯と結論
- 2023年2月(69歳?):マイティ非常勤助教授はセントラルミシガン大学を辞職
- 2024年4月19日(70歳?)現在:ダンバーは従来職を維持
★パンチャナン・マイティ(Panchanan Maiti)
主な出典:Panchanan Maiti | LinkedIn
- 生年月日:不明。仮に1977年1月1日生まれとする。1999年に学士号を取得した時を22歳とした
- 1999年(22歳?):インドのヴィディヤサガル大学(Vidyasagar University)で学士号取得:生理学
- 2008年(31歳?):インドのバラティアル大学(Bharathiar Univeristy)で研究博士号(PhD)を取得:生理学(神経科学)
- 2013年1月~2015年1月(36~38歳?):米国のテネシー大学健康科学センター(University of Tennessee Health Science Center)・ポスドク
- 2015年4月~2022年8月(38~45歳?):米国のアセンション社(Ascension)・研究員
- 2015年8月~2023年2月(38~45歳?):セントラルミシガン大学(Central Michigan University)・非常勤助教授
- 2015~2023年(38~46歳?):ダンバーと共著で27論文を発表
- 2021年10月~2022年10月:この1年間にダンバーの9論文のネカト疑惑が指摘された
- 2021年10月xx日(44歳?):セントラルミシガン大学が内部調査開始
- 2022年1月xx日(45歳?):セントラルミシガン大学はダンバーは無罪で、マイティ非常勤助教授の単独犯と結論
- 2022年10月18日(45歳?):研究公正局(ORI)は、ダンバーとマイティへの予備調査(inquiry)を大学に要請
- 2023年1月(46歳?):セントラルミシガン大学は予備調査し、ダンバーは無罪で、マイティ非常勤助教授の単独犯と結論
- 2023年2月(49歳?):マイティ非常勤助教授はセントラルミシガン大学を辞職
●3.【動画】
以下は事件の動画ではない。
【動画1】
講演動画:「Dr. Gary L. Dunbar | Midnapore City College | Special Lecture – YouTube」(英語)2分15秒。
Midnapore City College(チャンネル登録者数 3240人) が2020/01/22に公開
●5.【不正発覚の経緯と内容】
★獲得研究費
ゲイリー・ダンバー(Gary Dunbar、Gary L Dunbar)は、NIHから1995年、1998年に各1件、計2件、計89,417ドル(約894万円)の研究費を獲得していた。 → RePORT ⟩ Gary L Dunbar
パンチャナン・マイティ非常勤助教授(Panchanan Maiti)は、NIHから研究費を獲得していない。 → RePORT ⟩ Panchanan Maiti
★ネカト調査の3段階
米国の研究公正局がらみのネカト調査には3段階ある。どれも疑惑研究者の所属する大学・研究所が行なう。
1段目:「告発判断(assessment)」:告発が妥当かどうか審査する
2段目:「予備調査(inquiry)」:ネカト疑惑が妥当で本腰を入れて調査したほうがいいかどうか決める調査
3段目:「本調査(investigation)」:ネカト疑惑の本腰調査
日本もこの米国方式を取り入れている。
★発覚の経緯
2021年10月xx日(67歳?)、ネカトハンターのケビン・パトリック(Kevin Patrick、ハンター名:Actinopolyspora biskrensis)は、パブピアでゲイリー・ダンバー(Gary Dunbar)の論文の画像重複を指摘した。 論文を掲載した学術誌とセントラルミシガン大学に通報したと思われる。 → PubPeer – Transplantation of mesenchymal stem cells genetically engine…
なお、ネカトハンターのパトリックは、結局、2021年10月~2022年10月の1年間にダンバーの9論文のネカト疑惑を指摘した。
2021年10月xx日(67歳?)、セントラルミシガン大学(Central Michigan University)は、ダンバーの論文の画像重複の指摘に対して、内部調査を開始した。白楽の理解では、この調査は1段目の調査だと思う。
2022年1月xx日(68歳?)、セントラルミシガン大学は、3か月の内部調査の後、ダンバーの共同研究者であるパンチャナン・マイティ非常勤助教授(Panchanan Maiti、写真出典)が画像重複の単独責任者だと結論し、ネカト事件の調査を終えた。なお、調査結果を公表していない。
なお、マイティはインド出身でインドのバラティアル大学(Bharathiar Univeristy)で博士号を取得してから米国に来た。 → Panchanan Maiti | LinkedIn
★研究公正局(ORI)の予備調査(inquiry)要請
2022年10月18日(68歳?)、セントラルミシガン大学が調査を終えてから9か月後、研究公正局(ORI)は、セントラルミシガン大学にネカト調査要請の書簡を送信した。
今回、研究公正局(ORI)の当該大学への指示文書を新聞記者が入手し公開したが、その存在が公表されることはとても珍しい。
以下はその「機密(CONFIDENTIAL/SENSITIVE)」書簡の冒頭部分(出典:同)。全文(5ページ)は → https://www.thetransmitter.org/wp-content/uploads/2024/02/DIO-7758-Letter-10-18-2022.pdf
「イマージョン翻訳: 二ヶ国語ウェブページ翻訳 & PDF文書翻訳」で上記文書を日本語化し、ポイントの2か所を以下に張り付けた(赤下線は白楽)。
つまり、研究公正局(ORI)は、ダンバーとマイティのネカト予備調査(inquiry)をセントラルミシガン大学に要請したのである。
書簡では、「2020年のInt J Mol Sci.」論文に4つの画像複製があったとしている。
セントラルミシガン大学の調査が異常だったから再調査するように行政指導したのか、単に、セントラルミシガン大学が9か月前に調査を終えたことを知らないで要請したのか、白楽は把握できていない。
一般的に、大学が研究公正局(ORI)に報告しないでネカト調査をすることはないので、研究公正局(ORI)が知らなかったとは考えにくい。
このケースでは、しかし、セントラルミシガン大学は研究公正局(ORI)に報告しないで調査したらしい。
ネカトハンターのケビン・パトリックは研究公正局(ORI)にダンバー論文(上記の「2020年のInt J Mol Sci.」論文)のネカト疑惑を通報したのが、2022年8月だった。
そのタイミングから推察して、ケビン・パトリックの通報を受けて、セントラルミシガン大学が9か月前に調査し結論したことを知らないで、研究公正局(ORI)が予備調査を要請した可能性は高い。
なお、原則として、研究公正局(ORI)は、ネカト調査に関して調査中とか調査する予定がある・なしを含め、調査については当該大学以外の問い合わせにノーコメントである。事件について調査結果を発表するだけで、調査報告書以外の解説はしない。上記書簡も「機密(CONFIDENTIAL/SENSITIVE)」である。
研究倫理の専門家の間では、当該大学が調査するが、研究公正局(ORI)は、その調査内容に不備があれば、行政指導し、調査のやり直しを当該大学に指摘している、といわれている。
★セントラルミシガン大学の再調査
2023年1月、セントラルミシガン大学は再調査し、研究公正局(ORI)に予備調査報告書(inquiry report)を送付した。
以下はその予備調査報告書の冒頭部分(出典:同)。全文(10ページ)は → https://www.thetransmitter.org/wp-content/uploads/2024/02/ORIreport1.26.23.pdf
予備調査報告書は、再びマイティ非常勤助教授が単独犯だったと結論し、本調査(investigation)をする必要はないと結論付けた。
予備調査でマイティ非常勤助教授が単独犯だったと結論したのに、なぜ本調査をしないのか? 白楽は理解できていない。
2024年2月7日の「Transmitter」記事によると、予備調査報告書を送付以降1年1か月経つが、大学は研究公正局(ORI)から、何も連絡を受けていない。
研究公正局(ORI)は、本調査しないことを是正する行政指導をしていない。ここも、白楽は理解できない。
2024年4月19日現在、研究公正局(ORI)はマイティ非常勤助教授もダンバーもクロと発表していない。ここも、白楽は理解できない。
●【ねつ造・改ざんの具体例】
撤回されたネカト論文が2報ある。
そのネカト部分をパブピアで探り、以下に示す。
★「2021年2月のAlzheimers Res Ther.」論文
「2021年2月のAlzheimers Res Ther.」論文の書誌情報を以下に示す。2023年9月29日に、撤回された。
- Preservation of dendritic spine morphology and postsynaptic signaling markers after treatment with solid lipid curcumin particles in the 5xFAD mouse model of Alzheimer’s amyloidosis.
Maiti P, Bowers Z, Bourcier-Schultz A, Morse J, Dunbar GL.
Alzheimers Res Ther. 2021 Feb 8;13(1):37. doi: 10.1186/s13195-021-00769-9.
以下のパブピアの図の出典:https://pubpeer.com/publications/C9C2A37579D57D09291F2F990A25C3
――――――――――以下は図2a
――――――――――以下は図4
――――――――――以下は図5
――――――――――他にもある。
さらに、ここに示さないが、訂正論文の図にも問題画像があった
★「2018年2月のBMC Neurosci.」論文
「2018年2月のBMC Neurosci.」論文の書誌情報を以下に示す。2023年2月24日に、撤回された。
- Solid lipid curcumin particles provide greater anti-amyloid, anti-inflammatory and neuroprotective effects than curcumin in the 5xFAD mouse model of Alzheimer’s disease.
Maiti P, Paladugu L, Dunbar GL.
BMC Neurosci. 2018 Feb 23;19(1):7. doi: 10.1186/s12868-018-0406-3.
以下のパブピアの図の出典:https://pubpeer.com/publications/CFAEC2288F0FC5A59103EFE8CCC909
――――――――――以下は図6
――――――――――以下は図8a と13a
●6.【論文数と撤回論文とパブピア】
データベースに直接リンクしているので、記事を閲覧した時、リンク先の数値は、記事執筆時の以下の数値より増えていると思います。
★パブメド(PubMed)
2024年4月19日現在、パブメド(PubMed)で、ゲイリー・ダンバー(Gary Dunbar、Gary L Dunbar)の論文を「Gary L Dunbar [Author]」で検索した。この検索方法だと、2002年以降の論文がヒットするが、2003~2023年の21年間の90論文がヒットした。
90論文の内の2015~2023年の27論文がパンチャナン・マイティ非常勤助教授(Panchanan Maiti)と共著だった。
2024年4月19日現在、「Retracted Publication」のフィルターでパブメドの論文撤回リストを検索すると、2論文が撤回されていた。
2撤回論文の第一著者はパンチャナン・マイティ非常勤助教授(Panchanan Maiti)だった。
★撤回監視データベース
2024年4月19日現在、「撤回監視(Retraction Watch)」の撤回監視データベースでゲイリー・ダンバー(Gary Dunbar、Gary L Dunbar)を「Dunbar, Gary L」で検索すると、 1論文が訂正後撤回、計2論文が撤回されていた。
「2018年2月のBMC Neurosci.」論文が2023年2月24日に、「2021年2月のAlzheimers Res Ther.」論文が2023年9月29日に、撤回された。
★パブピア(PubPeer)
2024年4月19日現在、「パブピア(PubPeer)」では、ゲイリー・ダンバー(Gary Dunbar、Gary L Dunbar)の論文のコメントを「Gary Dunbar」で検索すると、2012~2022年の15論文にコメントがあった。
●7.【白楽の感想】
《1》貴重な資料
「Transmitter」紙の追求が素晴らしい。
記者3人で次々と記事にし、「機密(CONFIDENTIAL/SENSITIVE)」文書も入手し公開している。研究公正局(ORI)のこの手の文書はほとんど公開されていないので貴重な資料である。
研究公正局(ORI)は大学に対してどのような指示をしているのかが具体的に分かる。
大学の予備調査報告書(inquiry report)も入手し公開している。これもほとんど公開されないので貴重な資料である。
米国のメディアがネカト事件を熱心に追及している一方、日本のメディアは「機密(CONFIDENTIAL/SENSITIVE)」文書を入手し公開することはほとんどない。追及の姿勢が異なる。どうしてなのだろう?
《2》その後?
セントラルミシガン大学は予備調査報告書で、ゲイリー・ダンバー(Gary Dunbar)をシロとし、パンチャナン・マイティ非常勤助教授(Panchanan Maiti)の単独犯と結論した。ただ、本調査(investigation)する必要はないと結論付けたので、本調査をしていない。
この場合、研究公正局(ORI)はマイティをクロと発表するのだろうか?
研究公正局(ORI)は予備調査報告書を受け取ってから1年3か月が経つが、何も発表していない。
ゲイリー・ダンバー(Gary Dunbar)、パンチャナン・マイティ(Panchanan Maiti)
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日本の人口は、移民を受け入れなければ、試算では、2100年に現在の7~8割減の3000万人になるとの話だ。国・社会を動かす人間も7~8割減る。現状の日本は、科学技術が衰退し、かつ人間の質が劣化している。スポーツ、観光、娯楽を過度に追及する日本の現状は衰退を早め、ギリシャ化を促進する。今、科学技術と教育を基幹にし、人口減少に見合う堅実・健全で成熟した良質の人間社会を再構築するよう転換すべきだ。公正・誠実(integrity)・透明・説明責任も徹底する。そういう人物を昇進させ、社会のリーダーに据える。また、人類福祉の観点から、人口過多の発展途上国から、適度な人数の移民を受け入れる
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●9.【主要情報源】
① 2023年11月2日のレベッカ・ソーン(Rebecca Sohn)記者の「Transmitter」記事:Neuroscientist has two papers retracted, three corrected | The Transmitter: Neuroscience News and Perspectives
② 2024年1月9日のブレンダン・ボレル(Brendan Borrell)記者の「Transmitter」記事:After retractions, Alzheimer’s scientist is left cleaning up a prolific collaborator’s mess | The Transmitter: Neuroscience News and Perspectives
③ 2024年2月7日のカリ・マクマリー(Calli McMurray)記者の「Transmitter」記事:U.S. government requested inquiry into Alzheimer’s scientist over misconduct allegations
★記事中の画像は、出典を記載していない場合も白楽の作品ではありません。
●コメント
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