2020年2月21日掲載
ワンポイント:冤罪かもしれないセクハラ事件。アルジェンはウィスコンシン大学・ラ・クロス校(University of Wisconsin–La Crosse)のスター教授(男性)で版画作家である。2002-2019年(45-62歳)の17年間に23人以上の女性学生・教員にセクハラ行為を繰り返していた。2019年9月(62歳)、被害者のケイシー・ビーン(Caycee Bean)(24歳)が社交メディア(Facebook)でセクハラ行為を告発した。大騒動となった。4か月後の2020年1月1日(63歳)、アルジェンは大学を辞職した。国民の損害額(推定)は10億円(大雑把)。
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目次(クリックすると内部リンク先に飛びます)
1.概略
2.経歴と経過
3.動画
5.不正発覚の経緯と内容
6.論文数と撤回論文とパブピア
7.白楽の感想
8.主要情報源
9.コメント
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●1.【概略】
ジョー・アルジェン(Joel Elgin、ジョエル・エルギン、写真出典)は、ウィスコンシン大学・ラ・クロス校(University of Wisconsin–La Crosse)の教授で、専門は美術である。版画家として著名である。
2002-2019年(45-62歳)の17年間に23人以上の女性学生・教員にセクハラ行為を繰り返していた。
2019年9月(62歳)、被害者の女性学生・ケイシー・ビーン(Caycee Bean)(24歳)が社交メディア(Facebook)でアルジェンのセクハラ行為を告発し、問題が表面化した。この告発を産業メディアがヒステリー気味に報道し、大騒動になった。
2020年1月1日(63歳)、新聞報道から4か月後、アルジェンは大学を辞職した。
なお、被害者である女性学生・ケイシー・ビーンが社交メディア(Facebook)でセクハラを告発したが、社交メディア(Facebook)は被害者の一方的な見方である。場合によると、事実を歪曲している可能性も否定できない。
2020年1月になって、ケイシー・ビーンの主張がおかしいと指摘する記事がでてきた。ヒョッとすると、冤罪かも。冤罪は言い過ぎでも、ビーンが動転してセクハラと「誤解」したと判定されるかもしれない。
2020年2月20日(63歳)現在、ウィスコンシン大学・ラ・クロス校は辞職したアルジェンにまともなペナルティを科していない。
この事件は刑事事件になっていない。
ウィスコンシン大学・ラ・クロス校(University of Wisconsin–La Crosse)。写真出典
- 国:米国
- 成長国:米国
- 研究博士号(PhD)取得:なし
- 男女:男性
- 生年月日:アイオワ州デモインで1957年に生まれた(根拠:Harvard Art Museums)。仮に1957年1月1日生まれとする。
- 現在の年齢:67 歳
- 分野:美術
- セクハラ行為:2002-2019年(45-62歳)の17年間に23人以上の女性学生・教員
- 最初に訴えられた:2015年(58歳)
- 社会に公表年:2019年(62歳)
- 社会に公表時地位:ウィスコンシン大学・ラ・クロス校・教授
- ステップ1(発覚):第一次追及者は被害者の女性学生のケイシー・ビーン(Caycee Bean)で大学に2015年と2019年に公益通報したが、大学の対応に不満で、社交メディア(Facebook)で公表した
- ステップ2(メディア):多数のメディア
- ステップ3(調査・処分、当局:オーソリティ):①ウィスコンシン大学・ラ・クロス校・調査委員会
- 大学・調査報告書のウェブ上での公表:あり。https://images.news8000.com/wp-content/uploads/2020/01/UWL-INVESTIGATION-REPORT.pdf
- 大学・処分のウェブ上での公表:なし。メディアが報道
- 大学の透明性:機関以外が詳細をウェブ公表(⦿)
- 不正:セクハラ
- 被害者数:23人以上の女性学生や女性教員
- 時期:研究キャリアの中期から
- 職:事件後は退職(Ⅹ)
- 処分:停職処分。その後、退職した
- 日本人の弟子・友人:不明
【国民の損害額】
国民の損害額:総額(推定)は10億円(大雑把)。
●2.【経歴と経過】
- 生年月日:アイオワ州デモインで1957年に生まれた(根拠:Harvard Art Museums)。仮に1957年1月1日生まれとする。
- 19xx年(xx歳):アイオワ大学(University of Iowa)で学士号取得:美術学
- 19xx年(xx歳):アイオワ大学(University of Iowa)で修士号取得:美術学
- 19xx年(xx歳):ダートマス大学(Dartmouth College)・教員。5年間
- 19xx年(xx歳):イェール大学(Yale University)・講師
- 1997年(40歳):ウィスコンシン大学・ラ・クロス校(University of Wisconsin–La Crosse)・教員、その後、教授
- 2019年3月(62歳):セクハラを訴えられたが、大学が対処しなかった
- 2019年9月(62歳):セクハラ被害者から社交メディアでセクハラが告発された
- 2019年9月10日(62歳):大学は停職処置
- 2020年1月1日(63歳):大学を退職(retired)
●3.【動画】
【動画1】
「ジョー・アルガン」と呼ばれている。
セクハラ事件のニュース動画:「学生は、性不正をしたウィスコンシン大学・ラ・クロス校の元・教授に対して発言する(Student speaks out against former UWL professor involved in sexual misconduct case)- YouTube」(英語)2分23秒。
WKBT TVが2019/12/12に公開
【動画2】
「ジョー・アルジェン」と呼ばれている。こちらの呼び方を採用した。
セクハラ事件のニュース動画:「元・芸術学科長・ジョー・アルジェンの調査報告書をウィスコンシン大学・ラ・クロス校が公表(UW-La Crosse releases investigative reports into former Art Department Chair Joel Elgin)- YouTube」(英語)1分31秒。
WKBT TVが2020/01/23に公開
●5.【不正発覚の経緯と内容】
ジョー・アルジェン(Joel Elgin、写真出典)はウィスコンシン大学・ラ・クロス校(University of Wisconsin–La Crosse)の教授で、専門は美術である。
アルジェンの結婚・離婚、さらに、家族や子供の情報は見つからなかった。それで、セクハラ事件を起こした時、独身だったのか結婚していたのか、家族については、不明である。
版画家として著名で、美術館が購入した作品がいくつもある。以下に少し示す。
★ジョー・アルジェン(Joel Elgin)のセクハラ事件概略
女性学生のケイシー・ビーン(Caycee Bean、写真出典)は、2014年にウィスコンシン大学・ラ・クロス校(University of Wisconsin–La Crosse)に入学した。美術専攻だが、スポーツ選手でもある。
2015年の春、ビーン(20歳)はアルジェン教授からセクハラを受けたと、大学に申し立てた。この時、メディアは取り上げず、事件は公表されなかった。大学の調査は終了した。
2019年3月7日(62歳)、ビーン((24歳)はアルジェン教授からセクハラを受けたという被害届をウィスコンシン大学・ラ・クロス校(University of Wisconsin–La Crosse)に再び提出した。
なお、ケイシー・ビーン(Caycee Bean)という名前は、当初、匿名扱いだった。2019年12月12日に産業メディア(テレビや新聞)に初めて実名で登場した。
セクハラ行為の被害届には次のことが記載されていた。
ビーンは、美術学科の学科長であるジョー・アルジェン教授に、2人きりの絵画のプライベート・レッスンをしてもらっていた。ある時、レッスン中に、アルジェンは部屋を施錠した。アルジェンに部屋の隅に追い詰められ、服を脱ぐように指示された。断ったが、身体を触られた。
2019年9月(62歳)、秋学期が始まったとき、ビーンは、その年の3月7日にセクハラ被害を届け出たのに、大学からセクハラ事件について何も知らされなかった。それで、大学に連絡すると、大学は、調査した結果、2人の間にコミュニケーションの欠如があったと結論したと伝えられた。大学はアルジェンにビーンにコンタクトしないように指示した、とのことだった。
つまり、大学はほとんど何も行動しないで、この問題をウヤムヤに終らせようとしていると、ビーンは感じた。
2019年9月4日(62歳)、ビーンは社交メディア(Facebook)でアルジェンのセクハラ行為を告発した。世間の関心を集めないと、アルジェンのセクハラ行為が調査されていないと、ビーンは思ったからだ。社交メディア(Facebook)で、ビーンは、大学のセクハラ規則を変更するよう大学に求めた。
ビーンの社交メディア(Facebook)にセクハラ場面の記述がある。脚色して、以下に示す。
春学期に事件は起こりました。
私が先輩クラスに入れるように、教授はオーバーライド(目標課題)を与えてくれました。自分の描画スキルが他の人ほど良くなかったので、教授は私に描画レッスンをしてくれることになったのです。私はとても嬉しかった。
私の”レッスン”時間が来た時、教授は私を小さな部屋に連れて行き、ドアをロックしました。何か変だなと思ったけど、私は、何が起きているのかよくわかりませんでした。教授は私にポーズをとるように言いました。それからセーターを脱ぐように言いました(下にタンクトップを着てました)。教授は私の身体についてコメントし、私の手を取って、私のシャツを持ち上げ始めました。私は驚いて、教授を止めました。 私はなんだか悪い夢を見ているようで、とても不快でしたが、どうすればいいかわかりませんでした。
丁度その時、ありがたいことに、他の誰かが部屋に入るためにドアの取っ手を揺らし始めました。教授はドアを開けまで5分ほど待たせて、私たちは部屋から出て行きました。同級生がドアのそばに立っていて、私と教授がロックされた部屋から出ていくのを見ていました。とても恥ずかしかったことを憶えています。
私はアートクラスを取るのをやめて、教授にされたセクハラ行為を忘れようにしました。
2019年9月10日(62歳)、Facebook告発の6日後、大学はあわてて、アルジェンを休職にした。
2019年9月17日(62歳)、Facebook告発の2週間後、ビーンと彼女の法務チームは、性不正に関する個人的な声明を発表した(以下の声明の日付は2019年9月16日。3ページの1ページ目)。(出典:UW-La Crosse student speaks out after sexual harassment complaint – WIZM 92.3FM 1410AM)
ビーンの告発に対して、アルジェン教授は、弁護士を通して、「私はなにも悪いことをしていない」と反論した。
2019年11月18日(62歳)、Facebook告発の2か月後、ウィスコンシン大学・ラ・クロス校(University of Wisconsin–La Crosse)の調査委員会は以下の調査報告書をまとめた。全文PDF(8ページ) → ココ
2019年11月22日(62歳)、ウィスコンシン大学・ラ・クロス校(University of Wisconsin–La Crosse)のジョー・ガウ学長(Joe Gow、写真出典)は、アルジェン教授が弁明する機会を与えた会議を持つ予定だったが、アルジェン教授は会議をキャンセルした。
2019年12月10日(62歳)、ジョー・ガウ学長(Joe Gow)は、「ビーンズのセクシャルハラスメントの申し立ては信頼できるものであり、アルジェンは他にも容認できない行為を行なっていた」と述べている。アルジェンは退職するが、辞任前に解雇する用意があるとも述べていた。
2019年12月12日(62歳)セクハラ被害者のケイシー・ビーン(Caycee Bean)が産業メディアに登場した(写真出典)。
なお、ケイシー・ビーン(Caycee Bean)以外にも、多数の女性学生が、アルジェンのセクハラにあっていた。正確な情報ではないかもしれないが、23人が被害を受けたと報道されている。
1人は17年前の2002年にアルジェンからセクハラを受けたと述べている。
→ 2019年12月13日の「Lacrosse Tribune」記事:Caycee Bean says UW-La Crosse prof preyed on many women, and got away with it for years | Education | lacrossetribune.com
★反論
ビーンがセクハラ被害を社交メディア(Facebook)で告発したために、産業メディアはヒステリー気味にアルジェン教授の悪行を報道した。
しかし、社交メディア(Facebook)での告発は被害者の一方的な見方である。場合によると、事実を歪曲している可能性も否定できない。2020年1月になって、問題を指摘する記事がでてきた。
→ 2020年1月22日の「news8000」記事:UW-La Crosse releases investigative reports into former Art Department Chair Joel Elgin
→ 2020年1月26日のサム・ストルーザス(Sam Stroozas)記者の「Racquet Press」記事:Former UWL professor Joel Elgin’s lawyer releases statement regarding UW system investigation – The Racquet Press
第1点。大学な何もしなかったわけではない。2019年6月21日に会議をしている。芸術という学問領域での指導は、セクハラ問題になるかもしれない多くの状況があると議論した。
アルジェン教授は、芸術部門の学生、モデル、教員にとってより安全な環境にするためのガイドラインの策定を提案していた。つまり、アルジェン教授は、学科長として、芸術部門のタスクフォースを設置する手続きを、夏休み前に完了していた。
そして、会議の終わりに、アルジェン教授は学生に不快感を抱かせた状況に対して申し訳なかったと、ビーンに連絡するよう大学のセクハラ担当事務員に依頼していた。
ところが、セクハラ担当事務員は、2019年3月7日の被害届を受け取って以来、9月初旬まで、ビーンに連絡できていなかった。結局、秋学期が始まってビーンの方からセクハラ担当事務員に「どうなっています?」と聞かれる事態になってしまった。
第2点。ビーンが3月に提出した被害届では、アルジェンがビーンを「鍵のかかったドアのある部屋に連れて行った」と主張している。しかし、鍵のかかったドアという証拠がない。
調査でビーンは「アルジェンがドアをロックしたのか、それとも自動ロックだったのかを思い出せない」と述べている。また、ロックされていたドアの取っ手を、誰かが「揺らした」という証拠もない。
というのは、その建物のその階のすべてのドアは、外側から自動的にロックされる。そして、室内にいる人は誰でも自由にキーなしでドアのロックを解除できるからである。
第3点。2019年11月18日の調査報告書は公平な文書でない。「調査」は法的に問題があり、記載された事項に対する証拠がない。 調査官は、アルジェン教授に対する悪い面の情報を選択的に集め、アルジェン教授の証言を無視している。さらに、過去・現在の学生、両親、および教職員の多くは、アルジェン教授を支持しているのに、「調査」は彼(女)らの証言とインタビューを無視している。
第4点。アルジェン教授は何度も調査員の文章を修正した。報告書では、ビーンの指導に使用した「小さな部屋、または薄暗いクローゼット」は304号室である。
この部屋は、典型的な芸術センターの3階のオフィスよりも大きい部屋で、「小さな部屋」ではない。スタジオや資料の保管場所として十分な大きさである。流し台、冷蔵庫、電子レンジ、スタジオ照明、大きなテーブル、フラットファイルがある。
この部屋の内側にいる人は誰でも自由にキーなしでドアのロックを解除して部屋を出ることができる。
第5点。アルジェン教授は、絵画の描き方を教えるための古典的な方法として、レオナルドダヴィンチのウィトルウィウス的人体法(Leonardo DaVinci’s Vitruvian Man)を使っていた。 「ウィトルウィウス人体の比率」としても知られているこの方法では、教師は比率の理論を説明しながら描く必要がある。
この描画方法の原則の1つは人間の身体の中心をへそとすることだ。ビーンの身体にいてコメントしたのは、性的コメントではなく、描き方を教えるための1つのステップである。身体についてコメントは、描画を教える機械的な方法で、この指導方法はアルジェン教授のすべての描画クラスで使用している。
第6点。調査報告書には匿名の元学生の証言がある。アルジェン教授はこれらの証言があいまい・デタラメであることも指摘している。
2人のモデルからの証言も書かれている。ウィスコンシン大学・ラ・クロス校には、美術の授業でモデルを採用する場合の規則がある。学生は、アルジェン教授や他の人々から、美術の授業でモデルをしたい場合は、美術学部のオフィスを通じてサインする必要がある。学生はモデル・リストに掲載され、個々の教授で雇われ、大学が賃金を支払う。
アルジェン教授は、その管理システムを通じたモデルしか利用していない。着衣のまま、あるいは、部分的に衣服を脱いでもらう、またはヌードを、モデルに指示できる。それは個々の教授の意向によるが、アルジェン教授は、モデルに服を脱ぐように頼んだことは一度もなかった。
上記の様に6点も反論したが、結局、アルジェン教授は、早期退職を受け入れるか、退職給付が損失するかの選択を余儀なくされた。彼は早期退職を受け入れ、教授キャリアを失った。一方、大学は最も尊敬され、最も人気のある教授を失った。
●6.【論文数と撤回論文とパブピア】
省略
●7.【白楽の感想】
《1》時代
アルジェン事件で、時代が変化していると感じたのは、被害学生であるケイシー・ビーン(Caycee Bean、写真出典)が社交メディア(Facebook)に被害状況をアップしたことである。世間の関心を集めないと、アルジェンのセクハラ行為が調査されないとビーンは思ったそうだ。
新聞やテレビという産業メディアが衰退傾向にあり、ツイッターやフェイスブックという社交メディアが強力な武器になってきた。1つの投稿が社会を動かす。
白楽もこのネカト・ブログで書いているわけですが・・・、社会を動かせません。クウ~。
ツイッターやフェイスブックという社交メディアは強力な武器だが、投稿内容が事実かどうかの検証は難しい。社交メディア(Facebook)での告発は被害者の一方的な見方である。場合によると、事実を歪曲している可能性も否定できない。2020年1月になって、問題を指摘する記事がでてきた。
アルジェン事件は冤罪の可能性もある。
《2》大学の責任
アルジェン事件では、大学の初期対応が悪かった。それで、被害学生であるケイシー・ビーン(Caycee Bean、写真出典)が強い姿勢でメディアを通してアルジェンのセクハラ事件を訴えた。
今回の事件も、大学の初期対応が悪かった。ビーンが最初に大学に申し立てたのはビーンが20歳の2015年の春である。映画界でのセクハラ騒動が始まったのは2017年11月だから、2015年の春は、世間も大学も、セクハラに関心が薄かった。
そして、2019年3月にビーンは再度、大学に申し立てた。この時、世間も大学もセクハラに関心が高いハズだ。しかし、迅速に対応しなかった。大学の不適切な対応は、毎度のことで、明らかに構造的問題である。
ネカトもそうだが教員の性不正を所属大学は隠蔽したい。隠蔽が言い過ぎなら、なるべく穏当に済ませたい。世間の耳目を集めたくない。それで、初期対応では、ほぼすべての大学はもみ消そうとする。構造的に見れば、これは当然である。
教員の性不正を所属大学が調査する構造が基本的・決定的・絶対的・どう見ても、間違っている。大学はもみ消そうとする。第三者機関に調査させなければ、調査はゆがむ。例えば、警察に学術捜査班を設けて、そこに捜査させるべきだろう。そうしなければ、いつまでたっても、大学はもみ消そうとする。
ケイシー・ビーン(Caycee Bean)のように強く・賢く訴えるのは、多くの場合、難しい。なんか、うまい仕組みを作らないといつまで経っても事態はよくならない。
《3》性不正中毒
この《3》では、アルジェンをクロとして話を進める。
アルジェンは、2002-2019年(45-62歳)の17年間に23人以上の女性学生・教員にセクハラ行為を繰り返していたと報道されている。
よくも、17年間に23人以上にセクハラ行為を繰り返していたもんだ。
多くの被害女性が申し立てなかった、ということか。
告発されなかったから、繰り返していた。そして、性不正は麻薬と同じで、なかなかやめられない、ということか。
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日本がスポーツ、観光、娯楽を過度に追及する現状は日本の衰退を早め、ギリシャ化を促進する。今後、日本に飛躍的な経済の発展はない。科学技術と教育を基幹にした堅実・健全で成熟した人間社会をめざすべきだ。科学技術と教育の基本は信頼である。信頼の条件は公正・誠実(integrity)である。人はズルをする。人は過ちを犯す。人は間違える。その前提で、公正・誠実(integrity)を高め維持すべきだ。
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●8.【主要情報源】
① 2019年9月16日のケイトリン・ライリー(Kaitlyn Riley)記者の「WIZM」記事:UW-La Crosse student speaks out after sexual harassment complaint – WIZM 92.3FM 1410AM
② 2019年12月10日のサム・ストルーザス(Sam Stroozas)記者の「Racquet Press」記事:Professor Joel Elgin resigns from position at UWL – The Racquet Press
③ 2020年1月22日のグレッグ・ホワイト(Greg White)記者の「news8000」記事:UW-La Crosse releases investigative reports into former Art Department Chair Joel Elgin
④ 2020年1月26日のサム・ストルーザス(Sam Stroozas)記者の「Racquet Press」記事:Former UWL professor Joel Elgin’s lawyer releases statement regarding UW system investigation – The Racquet Press
⑤ 2020年1月23日のマデリーン・ハイム(Madeline Heim)記者の「Daily Cardinal」記事:Investigation reveals former UW-La Crosse professor sexually harassed student, behaved inappropriately with others | The Daily Cardinal
★記事中の画像は、出典を記載していない場合も白楽の作品ではありません。
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