ロミナ・ジロッティ(Romina Girotti)(アルゼンチン)

2019年8月13日掲載

ワンポイント:ジロッティは、若く美しい女性で、2011年から2016年まで、英国のマンチェスター大学のリチャード・マレ教授(Richard Marais)のポスドクとして優れた研究成果を挙げた。2016年(35歳)、アルゼンチンに帰国した。2019年4月16日(38歳)、英国のマンチェスター大学は、マレ教授からの通報を受け、ネカト調査の結果、研究データのねつ造・改ざんがあり、ジロッティがネカト犯だと発表した。ジロッティは無実を主張し上訴している。ジロッティの研究成果に基づいて、英国で2015年から臨床試験を開始しており、国民の損害額(推定)は10億円(大雑把)。

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目次(クリックすると内部リンク先に飛びます)
1.概略
2.経歴と経過
3.動画
4.日本語の解説
5.不正発覚の経緯と内容
6.論文数と撤回論文とパブピア
7.白楽の感想
8.白楽の手紙
9.主要情報源
10.コメント
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●1.【概略】

ロミナ・ジロッティ(Romina Girotti、Maria R. Girotti、マリア・ジロッティ、マリア・ロミナ・ジロッティ、Maria Romina Girotti、ORCID iD:、写真出典)は、アルゼンチンの生物実験医学研究所(Institute of Biology and Experimental Medicine (IBYME))・研究員で医師ではない。アルゼンチン企業大学(Argentinean Enterprise University)・教授であるが、研究は生物実験医学研究所でしているのでそこの所属とした。専門は免疫腫瘍学である。

ジロッティは若く美しい女性研究者である。

ジロッティは、2011年から2016年まで、英国のマンチェスター大学のリチャード・マレ教授の指導のもとに優れた研究成果を挙げ、論文は超一流の学術誌(Cell, Cancer Cell, Cancer Discovery, Nature, Nature Medicine, Nature Communications, Science Signaling) を含め約20報を発表した。

2016年(35歳)、アルゼンチンに帰国した。

2019年4月16日(38歳)、英国のマンチェスター大学は、リチャード・マレ教授(Richard Marais)から、自分の研究グループで行われた研究データにねつ造・改ざんの疑惑があるとの通報を受けた。ネカト調査の結果、研究データのねつ造・改ざんがあり、ロミナ・ジロッティがネカト犯だと発表した。

ジロッティは無実を主張し上訴している。今のところ、ジロッティは何ら処分を受けていない。

なお、真犯人はロミナ・ジロッティ(Romina Girotti)ではなく、リチャード・マレ教授かもしれない。

この事件は、英国の研究論文のネカト事件だが、ネカト発覚時に実行者とされるジロッティがアルゼンチンに在職していたので、アルゼンチンの事件とした。

生物実験医学研究所(Institute of Biology and Experimental Medicine (IBYME))。赤まるの建物。グーグル地図を白楽が加工。

生物実験医学研究所(Institute of Biology and Experimental Medicine (IBYME))。写真出典

  • 国:アルゼンチン
  • 成長国:アルゼンチン
  • 医師免許(MD)取得:なし
  • 研究博士号(PhD)取得:ブエノスアイレス大学
  • 男女:女性
  • 生年月日:不明。仮に1981年1月1日生まれとする。2015年9月6日の新聞記事に34歳とあったので。
  • 現在の年齢:40 歳?
  • 分野:免疫腫瘍学
  • 最初の不正論文発表:2013年(32歳)
  • 不正論文発表:2015年(34歳)
  • 発覚年:2019年(38歳)
  • 発覚時地位:生物実験医学研究所・研究員
  • ステップ1(発覚):第一次追及者はかつてのボスで英国のマンチェスター大学のリチャード・マレ教授(Richard Marais)である。マンチェスター大学に公益通報
  • ステップ2(メディア):レオニッド・シュナイダー(Leonid Schneider)のブログ
  • ステップ3(調査・処分、当局:オーソリティ):①英国のマンチェスター大学・調査委員会
  • 大学・調査報告書のウェブ上での公表:なし
  • 大学の透明性:匿名発表(Ⅹ)
  • 不正:ねつ造・改ざん
  • 不正論文数:1報
  • 時期:研究キャリアの初期から
  • 職:事件後に研究職(または発覚時の地位)を続けた(〇)
  • 処分:なし
  • 日本人の弟子・友人: 平田英周(Eishu Hirata)(金沢大学・准教授)は英国・ロンドンの癌研究所・研究員(2011/09/01-2015/03/31)だった時、ジロッティと共著の論文がある

【国民の損害額】
国民の損害額:総額(推定)は10億円(大雑把)。

Foto: Archivo La Nueva. https://www.lanueva.com/nota/2015-9-6-1-10-0-maria-romina-girotti-la-vida-por-todas-las-vidas

●2.【経歴と経過】

  • 生年月日:不明。仮に1981年1月1日生まれとする。2015年9月6日の新聞記事に34歳とあったので。
  • 2004年(23歳):アルゼンチンのナシオナル・デル・スール大学(Universidad Nacional del Sur)で学士号取得:生化学
  • 2010年(29歳):アルゼンチンのブエノスアイレス大学(University of Buenos Aires)・ルロワール研究所(Leloir Institute)で研究博士号(PhD)を取得
  • 2011年(30歳):英国のロンドンの癌研究所(Institute of Cancer Research、ICR)・ポスドク。指導教授はリチャード・マレ(Richard Marais)
  • 2012年(31歳):英国のマンチェスター大学(University of Manchester)のキャンサーリサーチUK・マンチェスター研究所(Cancer Research UK Manchester Institute)・ポスドク。指導教授のリチャード・マレ(Richard Marais)の移動に伴い移動した
  • 2015年9月(34歳):欧州がん機構(European Cancer Organisation)から若手研究者賞(Young Investigator award)を受賞:María Romina Girotti, la vida por todas las vidas
  • 2016年(35歳):アルゼンチンのアルゼンチン企業大学(Argentinean Enterprise University)・教授で、生物実験医学研究所(Institute of Biology and Experimental Medicine (IBYME))・ガブリエル・ラビノビッチ教授(Gabriel Rabinovich)研究室の研究員
  • 201x年(3x歳):夫と共にベンチャー企業のジーン・フォ・ヘルス(Genes for Health)設立。ウェブサイトには2017年5月以降の活動が無い:Inicio
  • 2019年4月16日(38歳):英国のマンチェスター大学が英国での研究論文のネカト犯と結論した

●3.【動画】

以下は事件の動画ではない。

【動画1】
ロミナ・ジロッティ(Romina Girotti)とアルゼンチンの生物実験医学研究所(Institute of Biology and Experimental Medicine (IBYME))のガブリエル・ラビノビッチ(Gabriel Rabinovich)が「2019年のCancer Cell 」論文について話している動画:「免疫療法と治療のための粘膜剥離術(Nuevas claves para el éxito de la inmunoterapia en cáncer)- YouTube」(スペイン語)8分13秒。
IBYME CONICETが2019/05/29 に公開

【動画2】
ロミナ・ジロッティ(Romina Girotti)がメラノーマ研究についてテレビ番組で解説している動画:「Claist Magistral de Romina Girottiその他の(Clase Magistral de Romina Girotti sobre el Melanoma)- YouTube」(スペイン語)11分32秒。
La Liga de la Cienciaが2017/09/28 に公開

●5.【不正発覚の経緯と内容】

以下の内容の大半は、レオニッド・シュナイダーの記事による。
→ 2019年6月18日のレオニッド・シュナイダー(Leonid Schneider)のマリア・ロミナ・ジロッティ(Maria Romina Girotti)に関する記事:Maria Romina Girotti – For Better Science

★研究成果と受賞

リチャード・マレ(Richard Marais)(左)、ロミナ・ジロッティ(Romina Girotti)(右)、写真出典

ロミナ・ジロッティ(Romina Girotti)は、2011年から2016年までリチャード・マレ教授の指導のもとに優れた研究成果を挙げ、論文は超一流の学術誌(Cell, Cancer Cell, Cancer Discovery, Nature, Nature Medicine, Nature Communications, Science Signaling) を含め約20報を発表した。

「2015年のCancer Cell」で、メラノーマ治療に対する耐性の根底の分子メカニズムを解明し、耐性患者の新しい治療法を開発する重要な知見を提供した。

この研究結果に基づき、2015年4月に英国のロイヤル・マースデン病院(Royal Marsden)とクリスティ病院(The Christie)でフェーズⅠ(第Ⅰ相)臨床試験が開始された。

そして、2015年、ジロッティは英国癌研究トランスレーショナル賞(British Association of Cancer Research Translational Award)、メラノーマ研究協会(Society for Melanoma Research)からの賞を受賞した。

2016年に生化学会(Biochemical Society)からアーリーキャリア研究賞(Early Career Research Award)を受賞した。受賞に当たり次の言葉を述べている。
→ 038030046.pdf

「私はこの賞を受賞できて本当に嬉しく思います。 私を推薦してくれた、そして、素晴らしいメンターである私の上司のリチャード・マレ教授(Richard Marais)に感謝します。 彼のチームで働くことは特別であり、私の科学的キャリアにおける最も重要なステップです」。

受賞プレートと記念写真(出典

★発覚の経緯

リチャード・マレ教授

2019年4月16日、英国のマンチェスター大学は、リチャード・マレ教授(Richard Marais、写真同)から、自分の研究グループで行われた研究データにねつ造・改ざんの疑惑があるとの通報を受け、ネカト調査をしたと発表した。
→ Research misconduct statement

調査委員会は、調査の結果、研究データのねつ造・改ざんがあり、2016年9月に大学を去った研究グループのメンバー1人のみが実行者で、他のメンバーは関与していないと結論した。このネカトで影響を受けた資金提供者、共著者および学術誌に、研究データのねつ造・改ざんがあったことを通知した。

ここまで記載されれば、2011年から2016年までマレ教授の下で研究し約20報の論文を発表したポスドクのロミナ・ジロッティ(Romina Girotti)が実行者だと、容易に特定できる。

重要な懸念は、2015年にマンチェスター大学でメラノーマ臨床試験が開始されたことである。治験に参加した患者に健康被害がないことを祈るが、どうなのだろう?

2015年に欧州がん機構(European Cancer Organisation)がジロッティに若手研究者賞(Young Investigator award)を授与したが、メラノーマ臨床試験は、その受賞論文(ネカト論文)に基づいて開始した臨床試験と思われる。

臨床試験ウェブサイト「ClinicalTrials」の2019年6月12日に更新情報によると(保存版)、フェーズⅠは終了しているが、まだ結果が投稿されていない。ジロッティの発見は何も有効な臨床試験結果をもたらしていないのだろう。

英国の研究室でもジロッティの美人度が目立つ。https://www.lanueva.com/nota/2015-2-8-0-16-0-investigadora-bahiense-desarrolla-nuevos-medicamentos-contra-el-cancer-de-piel

【ねつ造・改ざんの具体例】

マンチェスター大学は調査の結果、ジロッティの研究データにねつ造・改ざんがあったと発表したが、どの論文の何がどのようにねつ造・改ざんされたのか、発表していない。

仕方がないので、パブピアで探った。

★「2015年のCancer Cell」論文

マンチェスター大学がデータねつ造・改ざんと指摘したのは「2015年のCancer Cell」論文のデータだと思われる。書誌情報を以下に示す。英国のマンチェスター大学・ポスドク時代の論文である。2017年3月に訂正されたが、2019年8月12日現在、撤回されていない。

訂正されたのは図6Aの右上(pERK)で、最初の論文では、“間違って“図4Eの図と同じものを使用していた。それを、2017年3月にここに示した図に訂正した。この訂正は論文の結論に影響していない。
→ Paradox-Breaking RAF Inhibitors that Also Target SRC Are Effective in Drug-Resistant BRAF Mutant Melanoma: Cancer Cell

ここでは、訂正で済んでいる。

しかし、マンチェスター大学はデータねつ造・改ざんだと結論している。この論文の別のデータかもしれない。

それに、「2015年のCancer Cell」論文が訂正で済んでいて、その訂正が論文の結論に影響していないなら、臨床試験を止めるほど重大なこととは思えない。

なんかヘンである。

★「2013年のCancer Discov」論文

「パブピア(PubPeer)」では「2015年のCancer Cell」論文の他にもう1論文「2013年のCancer Discov」論文のデータ異常を指摘している。以下に見ていこう。

「2013年のCancer Discov」論文の書誌情報を以下に示す。英国のマンチェスター大学・ポスドク時代の論文である。2019年8月12日現在、撤回されていない。

どの部分がどのように不正だったのか、パブピアで見てみよう。

2018年2月4日、図1Dの電気泳動バンドが重複使用されていると、指摘された「#1 Calicorema Capitata: ( commented February 4th, 2018 12:38 AM and accepted February 4th, 2018 12:52 AM )」。

以下のパブピアの図の出典:https://pubpeer.com/publications/9C84791D1583E6E411AAB2DBB83711#1

異なる試料に同じバンドが重複使用されている。これはデータねつ造だろう。

【真犯人はリチャード・マレ教授?】

ここまで書いてきてナンですが、真犯人はロミナ・ジロッティ(Romina Girotti)ではなく、リチャード・マレ教授かもしれない。英国のマンチェスター大学が調査の結果、ロミナ・ジロッティ(Romina Girotti)をネカト犯と発表したので、本記事ではその線で書いたが、不自然な点もある。

リチャード・マレ教授のネカト疑惑は、別の記事にする予定だが、ジロッティ絡みでの不自然な点は以下の3点である。

第1点。
2019年8月12日現在、「パブピア(PubPeer)」でリチャード・マレ教授(Richard Marais)で検索すると13論文にコメントされていた:PubPeer – Search publications and join the conversation.

ロミナ・ジロッティ(Romina Girotti)は2論文しかコメントされていないので、他の11論文はジロッティと関係ない。ということは、マレ教授にネカト癖があるということか?

第2点。
口コミによると、マレ教授は専制君主的なボスで、研究室員を餌食にし、脅すボスだそうだ。ジロッティを餌食にしたのではないだろうか? シュナイダーの記事に183件のコメントがあるが、うちいくつかはマレ教授の非道なやり方を非難している。以下に6つのコメントを印す。

2019年6月20日 Donna
マレはアカハラ者で、定期的に彼のチームメンバーを虐待します。彼は研究室に恐怖と高圧の環境を作りデータを作り出すのです。

2019年6月20日 Benjamin
上記のDonnaの説明は100%正しいと思います。 私は彼の研究室の何人かの人々から同じ話を聞きました。そしてマレは何人もの主宰研究者(PI)を同じように扱っています。さらに、彼は学生を含む他の人々を警察に通報するという脅迫行為をしました。

2019年6月21日 Benjamin
2007年、マレはICRの博士課程の院生2人をラップトップを盗んで逃げたと非難し、警察に通報し、CCTVの記録を送ったと脅迫しました。その後、その時、院生たちは近くのジムに行っただけだったことがわかりました。 彼は部下をいじめられているのは容易に想像がつく。

2019年6月22日 Seizure
誰もがここで話すのは怖すぎます。マレは自分の研究室の一人一人をいじめ、嫌がらせをしてきました。マレが自分自身を救うために研究室の人々を犠牲にしていると人々はささやいています。スケープゴートが研究室を去ったら、彼には次のスケープゴートが必要なのです。シュナイダー、あなたはマンチェスター大学でマレのアカハラをあまり見つけることができないかもしれません。ロンドンの癌研究所(Institute of Cancer Research、ICR)でマレのアカハラに対する苦情を見つけ出してください。

2019年6月23日 Unmasked
マレ、私はこの記事の背後にいるのはあなただと思います、私は何年もジロッティと一緒に働きました。そしてジロッティがあなたの研究室でどれほど悲惨だったかを見てきました。ジロッティは、常に嫌がらせを受けながら、他の人々の嫉妬に耐えていました。ここではあなたの研究室管理がどれほど間違っていて不十分だか(だったか)についてだけを指摘します。

2019年8月7日 Richard Marais should resign!
「リチャード・マレは辞任すべきです!」という投稿ネームでの記事。内容は省略。

 

シュナイダーはマレ教授のアカハラをキャンサーリサーチUK(Cancer Research UK Manchester Institute)に通報した。

キャンサーリサーチUKのリサーチ&イノベーション専務理事であるイアン・フォークス(Iain Foulkes、写真出典)は次のように答えている。

「あなたの電子メールとキャンサーリサーチUK・マンチェスター研究所(Cancer Research UK Manchester Institute)に関連した投稿を私たちに知らせてくれてありがとうございます。 キャンサーリサーチUKは、私たちの研究に関わるすべての人々が尊厳と尊敬をもってお互いを治療することを期待しています。そして、あらゆる状況で、アカハラおよび嫌がらせを受け入れることはできません。 私たちは研究環境内でのアカハラについての明確な方針を持っており、助成金の受入大学・機関がすべての申し立てを調査することを期待しています。キャンサーリサーチUKの助成金の下で働いている人は誰でも、苦情があれば、それを彼らの雇用主に報告しなければなりません。その雇用主は、私たちの方針に従って調査する義務があります。 あなたのEメールで提起された申し立ての性質を考えると、私たちはあなたのEメールをマンチェスター大学に渡すつもりです」。

第3点。
ジロッティがレオニッド・シュナイダー(Leonid Schneider)に送ったメールである。ジロッティは無実だと主張している。

2019年6月18日
「マンチェスター大学が有罪とした件で、私は無実です。私は、研究所長(マレ教授)が告発したネカト調査の犠牲者です。現時点では、私が無実である根拠をあなたにお伝えできませんが、調査プロセスは偏りがあり、不公平で、事実上の誤りに基づいています。私はマンチェスター大学に上訴しています。私はこの上訴の結果を待たなければならないと、マンチェスター大学は言います。そして、どのような上訴の結果がでても、あなたに喜んで顛末をお伝えします。なお、この件で、生物実験医学研究所のガブリエル・ラビノビッチ教授(Gabriel Rabinovich)は一切関与していないことをお伝えします」

アルゼンチンの研究室でもジロッティの美人度が目立つ。https://twitter.com/fedeprada/status/1058361935396249600

●6.【論文数と撤回論文とパブピア】

★パブメド(PubMed)

2019年8月12日現在、パブメド(PubMed)で、マリア・ロミナ・ジロッティ(Maria Romina Girotti)の論文を「Maria Romina Girotti [Author]」で検索した。この検索方法だと、2002年以降の論文がヒットするが、2007~2018年の12年間の19論文がヒットした。

「Girotti MR[Author]」で検索すると、2007~2019年の13年間の31論文がヒットした。

2019年8月12日現在、「Girotti MR[Author] AND Retracted」でパブメドの論文撤回リストを検索すると、0論文が撤回されていた。

.
★撤回論文データベース

2019年8月12日現在、「撤回監視(Retraction Watch)」の撤回論文データベースでマリア・ジロッティ(Maria R Girotti)、マリア・ロミナ・ジロッティ(Maria Romina Girotti)を検索すると、0論文がヒットした。

★パブピア(PubPeer)

2019年8月12日現在、「パブピア(PubPeer)」は「(Maria Romina Girotti )OR (Maria R Girotti)」で検索するとロミナ・ジロッティ(Romina Girotti)の2論文にコメントしていた:PubPeer – Search publications and join the conversation.

●7.【白楽の感想】

《1》若い美人女性

https://twitter.com/rominagirotti?lang=fi

研究者になった若い美人女性は何かと大変だな、というのが最初の感想である。

美人であることと研究成果は無縁なのだが、人間社会のなかで、若い美人女性は特別扱いされる。実力以上に優遇される。例えば、以下の写真のように大きな看板でロミナ・ジロッティ(Romina Girotti)がマンチェスター大学の研究の宣伝に使われている。

実力以上の扱いなのだから、体面を保つために研究成果が追い付かない。チョットしたことでネカトをしてしまう。また、研究室内では嫉妬による激しい嫌がらせを受けるという話もある。

https://forbetterscience.com/2019/06/18/manchester-research-misconduct-concerned-only-one-member-of-the-research-group/

《2》冤罪?

実は、真犯人はロミナ・ジロッティ(Romina Girotti)ではなく、リチャード・マレ教授かもしれない。英国のマンチェスター大学が調査の結果、ロミナ・ジロッティ(Romina Girotti)をネカト犯と発表したので、本記事ではその線で書いている。

リチャード・マレ教授の評判はすこぶる悪い。疑惑は、別の記事にする(予定)。

《3》ネカト疑惑で動転

ロミナ・ジロッティ(Romina Girotti)は2016年に英国から帰国後、アルゼンチンのアルゼンチン企業大学(Argentinean Enterprise University)・教授になり、研究は生物実験医学研究所(Institute of Biology and Experimental Medicine (IBYME))・ガブリエル・ラビノビッチ教授(Gabriel Rabinovich)の研究室で行なっている。

2019年5月にレオニッド・シュナイダー(Leonid Schneider)がラビノビッチに問い合わせると、ラビノビッチは研究室のウェブサイトを完全に閉鎖した。

それで、シュナイダーがアーカイブしたコピーを付けてラビノビッチにツイートしたら、今度は、ジロッティの個人用ツイッターのプロフィールが削除された。ツイッターは。 2018年7月10日以降書き込みはない → María Romina Girotti (@rominagirotti) | Twitter

ラビノビッチは自分の研究室のネカト騒動でもないのに動転し過ぎである。このような挙動はいかにもネカトに関与しているように思われる。プラスにならない。どういうノミの心臓なんだろう?

なお、2019年8月12日現在、ラビノビッチは研究室のウェブサイトを再掲している。 → Team | Rabinovich Lab

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●9.【主要情報源】

① 2019年6月18日のレオニッド・シュナイダー(Leonid Schneider)のマリア・ロミナ・ジロッティ(Maria Romina Girotti)に関する記事:Maria Romina Girotti – For Better Science
★記事中の画像は、出典を記載していない場合も白楽の作品ではありません。

https://www.pagina12.com.ar/18788-los-pacientes-necesitan-las-drogas-con-urgencia

 

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