2021年6月12日掲載
ワンポイント:虎は死して皮を留め、人は死してネカト疑惑を残す。2010年に51歳で亡くなったマドリード・コンプルテンセ大学(Complutense University of Madrid)・教授のロレンツォの論文に、2016年(没6年後)、データねつ造が指摘された。2020年(没10年後)、論文は撤回された。ネカト者はロレンツォではなく、共著者のフェルナンデス=ヴェレドだと思われているが特定されていない。国民の損害額(推定)は1億円(大雑把)。
【追記】
・2022年1月4日記事:Who killed Margarita Lorenzo’s reputation? – For Better Science
ーーーーーーー
目次(クリックすると内部リンク先に飛びます)
1.概略
2.経歴と経過
3.動画
5.不正発覚の経緯と内容
6.論文数と撤回論文とパブピア
7.白楽の感想
9.主要情報源
10.コメント
ーーーーーーー
●1.【概略】
マルガリータ・ロレンツォ(Margarita Lorenzo、ORCID iD:?、写真出典)は、スペインのマドリード・コンプルテンセ大学(Complutense University of Madrid)・教授だった。専門は生化学(糖尿病)だった。
2010年4月7日、黒色腫で亡くなった。享年51歳。
表題にフェルナンデス=ヴェレドの名前を併記したが、ロレンツォを中心に話を進める。
2016年4月8日(没6年後)、ネカトハンターのクレア・フランシス(Clare Francis)が、「パブピア(PubPeer)」でロレンツォ論文の画像のねつ造を指摘した。
2020年9月(没10年後)、「2007年2月のDiabetes」論文、「2008年12月のDiabetes」論文、 「2010年10月のDiabetes」論文の3論文が撤回された
ロレンツォ研究室の同窓会(?)が対応した。
2010年にロレンツォが亡くなって研究室は直ぐに閉鎖された。元データが保存されていないため、論文データの検証はできない。それで、論文撤回を申しでた。
ネカト者はロレンツォではなく、共著者のフェルナンデス=ヴェレドだと思われているが、特定されていない。
マドリード・コンプルテンセ大学がネカト調査をした気配はない。
スペインのマドリード・コンプルテンセ大学(Complutense University of Madrid)。写真出典 。
- 国:スペイン
- 成長国:スペイン
- 医師免許(MD)取得:なし
- 研究博士号(PhD)取得:マドリード自治大学
- 男女:女性
- 生年月日:不明。仮に1959年1月1日生まれとする。2010年4月7日に享年51歳で死亡したので
- 死亡:2010年4月7日。享年51歳。現在、没後:14年
- 分野:生化学(糖尿病)
- 不正論文発表:2003~2014年(44歳~没4年後)
- 発覚年:2016年(没6年後)
- 発覚時地位:マドリード・コンプルテンセ大学・元教授
- ステップ1(発覚):第一次追及者はネカトハンターのクレア・フランシス(Clare Francis)。「パブピア(PubPeer)」で指摘した
- ステップ2(メディア):「パブピア(PubPeer)」、レオニッド・シュナイダー(Leonid Schneider)のブログ
- ステップ3(調査・処分、当局:オーソリティ):①共著者たちが話し合った
- 大学・調査報告書のウェブ上での公表:なし。大学は調査していない
- 大学の透明性:大学は調査していない(✖)
- 不正:ねつ造・改ざん
- 不正論文数:2007~2010年(48~51歳)の3論文撤回。「パブピア(PubPeer)」では、2003~2014年(44歳~没4年後)の12論文にコメントあり
- 時期:研究キャリアの中期から
- 職:没後なので該当せず(ー)
- 処分:なし
- 日本人の弟子・友人:不明
【国民の損害額】
国民の損害額:総額(推定)は1億円(大雑把)。
●2.【経歴と経過】
出典:Margarita Lorenzo, bióloga molecular y bioquímica | Bio (Ciencia+Tecnología)
- 生年月日:不明。仮に1959年1月1日生まれとする。2010年4月7日に享年51歳で死亡したので
- 19xx年(xx歳):スペインのマドリード自治大学(Autonomus University of Madrid)で学士号取得:生物学
- 19xx年(xx歳):スペインの同大学とセベロオチョア分子生物学センター(Centro de Biología Molecular Severo Ochoa)で研究博士号(PhD)を取得。マヌエル・ベニート教授(Manuel Benito):生化学
- 19xx年(xx歳):英国でポスドク
- 20xx年(xx歳):スペインのマドリード・コンプルテンセ大学(Complutense University of Madrid)・教授
- 2010年4月7日:死亡。享年51歳
- 2016年(没6年後):データねつ造が発覚
●3.【動画】
以下は事件の動画ではない。
【動画1】
思い出写真動画:「マルガリータ・ロレンツォへのオマージュ(Homenaje a Margarita Lorenzo)」(無言語)5分30秒。
homenaje margarita が2011年 に公開
●5.【不正発覚の経緯と内容】
★享年51歳
マルガリータ・ロレンツォ(Margarita Lorenzo、写真:左から3人目、出典)は、スペインのマドリード・コンプルテンセ大学(Complutense University of Madrid)・教授だった。研究室は女性ばかり。
2010年4月7日、黒色腫で亡くなった。享年51歳。
没6年後の2016年に論文のネカトが指摘された。ネカト実行者はロレンツォではなく、フェルナンデス=ヴェレドらの共著者だと思われている。
本記事では、ロレンツォを中心に話を進める。
★発覚の経緯
2010年4月7日(51歳)、マドリード・コンプルテンセ大学(Complutense University of Madrid)・教授のマルガリータ・ロレンツォ(Margarita Lorenzo)は黒色腫で亡くなった。享年51歳。
彼女が亡くなった2か月後、残された研究室員が研究成果をまとめて投稿し、「2010年10月のDiabetes」論文として出版された(以下)。
- G protein-coupled receptor kinase 2 plays a relevant role in insulin resistance and obesity.
Garcia-Guerra L, Nieto-Vazquez I, Vila-Bedmar R, Jurado-Pueyo M, Zalba G, Díez J, Murga C, Fernández-Veledo S, Mayor F Jr, Lorenzo M.
Diabetes. 2010 Oct;59(10):2407-17. doi: 10.2337/db10-0771. Epub 2010 Jul 13.
2016年4月8日(没6年後)、ネカトハンターのクレア・フランシス(Clare Francis)が、「パブピア(PubPeer)」で上記論文の画像のねつ造を指摘した。 → ココ
画像のねつ造は1つではなく、多数の画像がねつ造されていた。以下にクレア・フランシスが指摘した3A、4D、6Gの3画像を示す。後に別人が、他の画像のねつ造も指摘した。
★共著者
2020年(没10年後)、「2010年10月のDiabetes」論文は撤回された。そして、ネカト者はロレンツォではなく、共著者だと思われている。
共著者を見ていこう。
著者は全部で以下の10人だった。
- Lucia Garcia-Guerra
- Iria Nieto-Vazquez
- Rocio Vila-Bedmar
- María Jurado-Pueyo
- Guillermo Zalba
- Javier Díez
- Cristina Murga
- Sonia Fernández-Veledo
- Federico Mayor Jr.
- Margarita Lorenzo
論文の主要な著者はロレンツォを除くと、以下の4人である(上のリストの下線)。
- 共同筆頭著者のルシア・ガルシア=ゲラ(Lucia Garcia-Guerra)は2006年に博士院生としてロレンツォ研究室に入った。
- 共同筆頭著者のイリア・ニエト=バスケス(Iria Nieto-Vazquez)は、2003年にポスドクとしてロレンツォ研究室に入った。
- 連絡著者のソニア・フェルナンデス=ヴェレド(Sonia Fernández-Veledo)は2004年にロレンツォ研究室に入り、ロレンツォの死後、ラボのリーダーを引き継いだ。2021年現在、ルビーラ・イ・ビルジーリ大学(Universitat Rovira I Virgili)・準教授である。
- もう一人の連絡著者のクリスティーナ・ムルガ(Cristina Murga)は、当時すでにマドリッド自治大学(Universidad Autónoma de Madrid)の教授だった。
★共著者:ソニア・フェルナンデス=ヴェレド(Sonia Fernández-Veledo)
ロレンツォが亡くなる1か月前、ロレンツォ研究室の「2010年3月のEndocrinology」論文が出版された。
- Adenosine 5′-monophosphate-activated protein kinase-mammalian target of rapamycin cross talk regulates brown adipocyte differentiation.
Vila-Bedmar R, Lorenzo M, Fernández-Veledo S.
Endocrinology. 2010 Mar;151(3):980-92. doi: 10.1210/en.2009-0810. Epub 2010 Feb 4.
ロレンツォの死後、ラボのリーダーを引き継いだソニア・フェルナンデス=ヴェレド(Sonia Fernández-Veledo、写真出典)が最後著者である。
2016年4月8日(没6年後)、実はこの「2010年のEndocrinology」論文にも、ネカトハンターのクレア・フランシス(Clare Francis)が、「パブピア(PubPeer)」でねつ造画像を指摘していた。 → ココ
この論文のねつ造画像を以下に2つ示すが、「パブピア(PubPeer)」ではもっとたくさん指摘されている。
「2010年10月のDiabetes」論文と共通する著者はロシオ・ビァ=べドマール(Rocio Vila-Bedmar)と最初に挙げた論文の連絡著者だったソニア・フェルナンデス=ヴェレド(Sonia Fernández-Veledo)の2人である。
ロレンツォが亡くなる2年前の「2008年7月のClin Endocrinol Metab.」論文(以下)にもたくさんのデータねつ造が指摘されている。
2016年4月8日(没6年後)、ネカトハンターのクレア・フランシス(Clare Francis)が、「パブピア(PubPeer)」でねつ造画像を指摘していた。 → ココ
- Hyperinsulinemia induces insulin resistance on glucose and lipid metabolism in a human adipocytic cell line: paracrine interaction with myocytes.
Fernández-Veledo S, Nieto-Vazquez I, de Castro J, Ramos MP, Brüderlein S, Möller P, Lorenzo M.
J Clin Endocrinol Metab. 2008 Jul;93(7):2866-76. doi: 10.1210/jc.2007-2472. Epub 2008 Apr 22.
ソニア・フェルナンデス=ヴェレド(Sonia Fernández-Veledo)が第一著者である。
ネカト論文として2番目に挙げた論文の共著者・ロシオ・ビァ=べドマール(Rocio Vila-Bedmar)は著者にリストされていない。従って、ビァ=べドマールがネカト者ではないだろう。
ねつ造画像を以下に1つだけ示すが、バンドを回転・反転させるという巧妙な操作をしている。 → 出典 → ココ
複数のネカト論文の著者にいつも現れるソニア・フェルナンデス=ヴェレド(Sonia Fernández-Veledo)が、ネカト者の可能性が一番高い。
フェルナンデス=ヴェレドは、ロレンツォの死後、ラボのリーダーを引き継いだ。それで、生データの廃棄をしやすい立場でもあった。2021年現在、ルビーラ・イ・ビルジーリ大学(Universitat Rovira I Virgili)・準教授になっている。
★論文撤回とネカト調査
ロレンツォの没6年後の2016年、論文のネカトが指摘された。
2020年9月(没10年後)、「2010年10月のDiabetes」論文は撤回された。 → 2020年11月(印刷):撤回公告
撤回公告は次のように述べている。
イムノブロット画像の重複使用があり、私たち著者は自発的に論文を撤回することを決定しました。重複画像は図1A、図1D・・・(白楽が省略)。
責任著者のマルガリータ・ロレンツォ博士の研究室は、2010年にロレンツォ博士が亡くなった直後に解体され閉鎖されました。それで、論文に用いた画像の元データはほとんど見つかりませんでした。従って、指摘された重複画像の問題点を調査判定できません。そのため、私たち著者は、最善の行動は論文撤回だと判断しました。私たちはこの状況を悔い、科学界にご迷惑をおかけしたことを謝罪します。
調査委員会の話はでてこないので、マドリード・コンプルテンセ大学は調査委員会を設けなかったようだ。
ロレンツォ研究室の同窓会(?)が、「元データは保存されていない」と結論した。
論文に発表した研究は分担して行なっていた。白楽が思うに、誰が該当のデータを出したかを著者たちは知っているハズだ。
調べればわかると思うが、それを、「研究室は閉鎖された」ので、十分な検証ができないと結論し、ネカト者を特定しなかった。
なお、「2007年2月のDiabetes」論文、「2008年12月のDiabetes」論文、 「2010年10月のDiabetes」論文の3論文が2020年9月に撤回されたが、撤回理由は、全部、同じである。
●【ねつ造・改ざんの具体例】
上記したので省略。
●6.【論文数と撤回論文とパブピア】
★パブメド(PubMed)
2021年6月10日現在、パブメド(PubMed)で、マルガリータ・ロレンツォ(Margarita Lorenzo)の論文を「Margarita Lorenzo[Author]」で検索した。この検索方法だと、2002年以降の論文がヒットするが、2002~2021年の20年間の24論文がヒットした。
ロレンツォは2010年に亡くなっているので、2015年以降の4論文は本記事で問題にしている研究者以外の論文と思われる。
「Lorenzo M」で検索すると、841論文がヒットした。
2021年6月10日現在、「Retracted Publication」のフィルターでパブメドの論文撤回リストを検索すると、4論文が撤回されていた。4撤回論文の内の1論文は本記事で問題にしている研究者以外の論文と思われる。
「2007年2月のDiabetes」論文、「2008年12月のDiabetes」論文、 「2010年10月のDiabetes」論文の3論文が2020年9月に撤回された。
3論文とも、ソニア・フェルナンデス=ヴェレド(Sonia Fernández-Veledo)、そして、イリア・ニエト=バスケス(Iria Nieto-Vazquez)が共著者になっている。ニエト=バスケスは2報の第一著者でもある。
★撤回監視データベース
2021年6月10日現在、「撤回監視(Retraction Watch)」の撤回監視データベースでマルガリータ・ロレンツォ(Margarita Lorenzo)を「Margarita Lorenzo」で検索すると、0論文が訂正、0論文が懸念表明、 3論文が撤回されていた。
「2007年2月のDiabetes」論文、「2008年12月のDiabetes」論文、 「2010年10月のDiabetes」論文の3論文が2020年9月に撤回された。
ソニア・フェルナンデス=ヴェレド(Sonia Fernández-Veledo)も調べてみよう。
2021年6月10日現在、「撤回監視(Retraction Watch)」の撤回監視データベースでソニア・フェルナンデス=ヴェレド(Sonia Fernández-Veledo)を「Sonia Fernández-Veledo」で検索すると、0論文が訂正、0論文が懸念表明、 3論文が撤回されていた。
マルガリータ・ロレンツォ(Margarita Lorenzo)の結果と全く同じだった。
★パブピア(PubPeer)
2021年6月10日現在、「パブピア(PubPeer)」では、マルガリータ・ロレンツォ(Margarita Lorenzo)の論文のコメントを「Margarita Lorenzo」で検索すると、2003~2014年の12論文にコメントがあった。
ソニア・フェルナンデス=ヴェレド(Sonia Fernández-Veledo)は、2008~2021年の16論文にコメントがあった。3論文で、ロレンツォが共著者になっている。
イリア・ニエト=バスケス(Iria Nieto-Vazquez)は、2007~2014年の6論文にコメントがあった。6論文全部、ロレンツォが共著者になっている。
クリスティーナ・ムルガ(Cristina Murga)は、2000~2016年の10論文にコメントがあった。2論文で、ロレンツォが共著者になっている。
●7.【白楽の感想】
《1》死人に口なし
2010年4月7日、マルガリータ・ロレンツォ教授(Margarita Lorenzo、写真出典)は黒色腫で亡くなった。享年51歳。
2016年(没6年後)、データねつ造が指摘され、2020年(没10年後)、論文は撤回された。
ロレンツォ教授がネカト者なのか? 右腕の子分だったソニア・フェルナンデス=ヴェレド(Sonia Fernández-Veledo)がネカト者なのか? はたまた、別の子分か?
闇の中。
虎は死して皮を留め、ロレンツォは死してネカト封印、となった。
《2》若気の過ち
若い時、一時的に悪いことをした。その後、ある歳になってから、そういうことは全くしない。そう、「若気の過ち」である。多くの人間にはそういう経験があるだろう。
ネカトでもそういう事が十分にある(と思う。実証データはない)。
しかし、ネカトに時効を設けている国はごく少ない。制度として時効を設けていなくても、実際は時効がある、という国もごく少ない。
しかし、人間は成長する。学習する。社会は変化する。
有為転変の人生の中で、研究者として若い時、ネカトをしても、その後真っ当に生きている研究者は多いのではないだろうか?
イヤ、過去にそういう過ちがある方が、その自省の気持ち内に秘め、誠実に生きる。
白楽は、若い時、自分の煩悩をコントロールできなかった。怠惰・無知・欲望・傲慢・無法をコントロールできなかった。イヤ、今だって、崖っぷちである。ナサケナイ。白楽に「不惑」という言葉がない。ナサケナイ。
ロレンツォ事件でデータねつ造した人は確実にいる。
ロレンツォ教授の没6年後にネカトが指摘された。ロレンツォ教授がネカト者かもしれない。室員のフェルナンデス=ヴェレドかもしれない。いずれにせよ、ネカト者を特定しなかった(できなかった)。
これは、ネカト対処として正解なのか、不正解なのか、白楽には確信がない。
ネカトに時効を設定することの是非をチャンと調査し、議論した方がいい。
例えば10年という時効を設けたとしよう。
10年も経つと、若気の至りでネカトをしたポスドクも研究者としてそれなりの地位を得て、学術界で活躍している可能性が高い。
その研究者を10年前の過ちで、学術界から放逐するのは、研究者の人生、学術界の秩序、社会の規範・損得、を考えると、有益なことだろうか? ネカトに時効を設ける方が現実的な気もする。
一方、10年間、ネカトをひた隠す人が出てくる恐れはある。この場合、ネカト告発者を今以上に強く脅迫するだろう。
現在、世界各国ともネカト監視・告発を個人のボランティアにほぼ100%依存している。
日本だと、日本のネカトを監視・告発している人は、現在、世界変動展望だけである。
この現状でネカトに時効を設けるのは不適切だ。ネカト者が世界変動展望を脅迫する方向になる。
強制捜査権をもつ警察がネカトの監視と捜査をするなど、国家機関がネカト監視・捜査をするという前提がないと、事態を歪める可能性がある。
それでもトータルで見て、ネカトに時効を設けるのは、プラスなのかマイナスなのか、判断に確信がもてない。
マルガリータ・ロレンツォ(Margarita Lorenzo)(右から4人目)と研究室メンバー。ソニア・フェルナンデス=ヴェレド(Sonia Fernández-Veledo)(左から3人目)。イリア・ニエト=バスケス(Iria Nieto-Vazquez)(右から2人目)。ロシオ・ビァ=べドマール(Rocio Vila-Bedmar)(右から3人目)。出典:https://webs.ucm.es/info/insulin/investigators2.htm
ーーーーーーー
日本がスポーツ、観光、娯楽を過度に追及する現状は日本の衰退を早め、ギリシャ化を促進する。日本は、40年後に現人口の22%が減少し、今後、飛躍的な経済の発展はない。科学技術と教育を基幹にした堅実・健全で成熟した人間社会をめざすべきだ。科学技術と教育の基本は信頼である。信頼の条件は公正・誠実(integrity)である。人はズルをする。人は過ちを犯す。人は間違える。その前提で、公正・誠実(integrity)を高め維持すべきだ。
ーーーーーー
ブログランキング参加しています。
1日1回、押してネ。↓
ーーーーーー
●9.【主要情報源】
① 2010年4月17日のマルガリータ・ロレンツォ(Margarita Lorenzo)の死亡記事:Margarita Lorenzo, bióloga molecular y bioquímica | Necrologicas | EL PAÍS
② 2018年7月4日のレオニッド・シュナイダー(Leonid Schneider)のブログ記事:Another dead scientist framed with manipulated data? – For Better Science
★記事中の画像は、出典を記載していない場合も白楽の作品ではありません。
●コメント
注意:お名前は記載されたまま表示されます。誹謗中傷的なコメントは削除します
Submit your review | |