「レイプ」:政治学:ウィリアム・ジャコビー(William Jacoby)(米)

2020年10月18日掲載 

ワンポイント:男性教授が複数の女性院生をセクハラ・レイプし、発覚後辞職した典型的なセクハラ・レイプ事件。ジャコビーはミシガン州立大学(Michigan State University)・教授(男性)で、1990~2012年(37~59歳)の23年間、ジャコビーは少なくとも3人の女性院生にセクハラ・レイプをした。2018年1月(65歳)、被害者のレベッカ・ギル(Rebecca Gill)がツイッターで訴えた。大学が調査し、クロと判定した。2019年1月1日(66歳)、ミシガン州立大学を退職。国民の損害額(推定)は5億円(大雑把)。

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目次(クリックすると内部リンク先に飛びます)
1.概略
2.経歴と経過
3.動画
4.日本語の解説
5.不正発覚の経緯と内容
6.論文数と撤回論文とパブピア
7.白楽の感想
8.主要情報源
9.コメント
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●1.【概略】

ウィリアム・ジャコビー(William Jacoby、William G. Jacoby、写真出典)は、ミシガン州立大学(Michigan State University)・教授で、専門は政治学(文化戦争)だった。この分野では著名な学者だった。

ジャコビーの妻・サウンドラ・シュナイダー(Saundra Schneider)もミシガン州立大学の政治学の教授だった。

社会科学では有名なICPSR夏期セミナーは、毎年、夏休み中の4週間、ミシガン大学で行なわれる。ジャコビーの妻・サウンドラがICPSR夏期セミナーの運営者の1人だったこともあり、ジャコビーは講師として参加していた。

2002年(49歳)、ICPSR夏期セミナーで当時院生だったレベッカ・ギル(Rebecca Gill、写真出典)にセクハラをした。

2018年1月(65歳)、16年後、被害者のレベッカ・ギル(Rebecca Gill)がツイッターで訴えた。

他の被害女性も訴えた。

2018年10月12日(65歳)、ミシガン州立大学は、ジャコビーが「大学のセクハラ規則に違反した」と結論した。

ジャコビーは1990~2012年(37~59歳)の23年間、少なくとも3人の女性院生にセクハラ・レイプをしていた。

2019年1月1日(66歳)、ミシガン州立大学がセクハラと結論してから2か月半後、ジャコビーはミシガン州立大学を退職(retire)した。

2020年10月17日(67歳)現在、ミシガン州立大学はジャコビーにまともなペナルティを科していない。刑事事件にもなっていない。

ミシガン州立大学(Michigan State University)。写真出典

  • 国:米国
  • 成長国:米国
  • 研究博士号(PhD)取得:?
  • 男女:男性
  • 生年月日::1953年生まれ。仮に1953年1月1日生まれとする
  • 現在の年齢:71 歳
  • 分野:政治学
  • セクハラ行為:1990~2012年(37~59歳)の23年間
  • 最初に訴えられた:2018年(65歳)
  • 社会に公表年:2018年(65歳)
  • 社会に公表時地位:ミシガン州立大学・教授
  • ステップ1(発覚):第一次追及者は被害者の女性院生だったレベッカ・ギル(Rebecca Gill)で、ツイッターで公表
  • ステップ2(メディア):「Inside Higher Ed」など多数のメディア
  • ステップ3(調査・処分、当局:オーソリティ):①ミシガン州立大学・調査委員会
  • 大学・調査報告書のウェブ上での公表:なし
  • 大学・処分のウェブ上での公表:あり:https://assets.documentcloud.org/documents/5688637/Jacoby-MSU.pdf
  • 大学の透明性:実名発表したが、調査報告書のウェブ公表なし(含・調査時点で削除されている)(△)
  • 不正:セクハラ・レイプ
  • 被害者数:少なくとも3人の女性院生にセクハラ・レイプ
  • 時期:研究キャリアの中期から
  • 職:事件後は退職(Ⅹ)
  • 処分:なし
  • 日本人の弟子・友人:不明

【国民の損害額】
国民の損害額:総額(推定)は5億円(大雑把)。

加害者のウィリアム・ジャコビー(William Jacoby)と被害者のレベッカ・ギル(Rebecca Gill)。出典:https://www.dailymail.co.uk/news/article-6591099/Michigan-State-University-professor-65-attempted-trade-academic-guidance-sexual-favors.html

●2.【経歴と経過】

  • 生年月日:1953年生まれ。仮に1953年1月1日生まれとする
  • 19xx年(xx歳):xx大学で学士号取得
  • 19xx年(xx歳):xx大学で研究博士号(PhD)を取得
  • 19xx年(xx歳):サウンドラ・シュナイダー(Saundra Schneider)と結婚。サウンドラは、後に、ミシガン州立大学(Michigan State University)・政治学・教授になる
  • 19xx年(xx歳):サウスカロライナ大学(University of South Carolina)・教授
  • 1990年(37歳):院生のヴァレリー・スルファロ(Valerie Sulfaro)(24歳)をレイプ
  • 2002年(49歳):レベッカ・ギル(Rebecca Gill)(22歳?)にセクハラ
  • 2003年(50歳):ミシガン州立大学・教授
  • 2012年(59歳)頃:匿名女性院生(22歳?)にセクハラ
  • 2018年1月5日(65歳):レベッカ・ギル(Rebecca Gill)がツイッターでセクハラ被害を詳細に公表した
  • 2018年10月(65歳):ミシガン大学はジャコビーがセクハラ規則に違反したと発表した
  • 2019年1月1日(66歳):ミシガン州立大学を退職(retire)

●3.【動画】

【動画1】
2019年1月15日の以下のニュース記事の動画:“I was confused and distressed”: former MSU professor’s accusers speak out」(英語)2分34秒。
上記ニュース内の動画をクリック

【動画2】
以下は事件の動画ではない。
話が早すぎ。研究講演動画:「Do Americans Experience Value Conflict? A spatial model with empirical tests – YouTube」(英語)13分53秒。
MPSA – Midwest Political Science Associationが2016/06/23に公開

●4.【日本語の解説】

★2018年04月24日:josemaru:「政治学とジェンダー格差」

出典 → ココ、(保存版) 

先日、政治学のトップジャーナルの一つであるAmerican Journal of Political Science(AJPS)の編集者であるWilliam Jacoby教授が辞任しました。Jacoby教授はAJPSのホームページにセクハラを否定する私的なstatementを投稿してしまい、Twitter等で非難されていました。

●5.【不正発覚の経緯と内容】

★ウィリアム・ジャコビー(William Jacoby)とICPSR夏期セミナー

ややこしいが、ミシガン州立大学とミシガン大学が出てくる。区別しないで読んでも、それほど問題ではないけど、別の大学です。

ジャコビーや2人の被害院生はミシガン州立大学所属、性不正があったICPSR夏期セミナーはミシガン大学のキャンパスで開催された。従って、セクハラ調査はミシガン州立大学とミシガン大学の両方が連携して行なった。

ウィリアム・ジャコビー(William Jacoby)はミシガン州立大学(Michigan State University)の教授で、政治学の分野の著名な学術誌「American Journal of Political Science」の編集者だった(2018年まで)。

ジャコビーの妻・サウンドラ・シュナイダー(Saundra Schneider、写真出典)もミシガン州立大学の政治学の教授だった。2020年9月9日現在は、名誉教授である。夫のセクハラ事件で退職したと思される。

結婚した年月は不明だが、ジャコビーは、セクハラ事件を起こした時、サウンドラと結婚していたと思われる。なお、子供の情報は見つからなかったので、子供がいるのかどうか不明である。

社会科学の分野に「Inter-university Consortium for Political and Social Research – Wikipedia (ICPSR)」がある。

社会科学に関する調査の個票データを世界各国や国際組織から収集、保存し、 それらを学術目的での二次分析のために提供する世界最大級のデータアーカイブです(ICPSR|根津育英会武蔵学園)。

ICPSR (Inter-university Consortium for Political and Social Research) は社会科学調査データセットを学術目的の二次分析のために提供しているアーカイブです。ミシガン大学に本部がありますが、日本国内での効率的利用のための組織としてICPSR国内利用協議会があります(ICPSR | 東北大学 大学院文学研究科・文学部

ICPSRはミシガン大学(University of Michigan)で、毎年、有名なICPSR夏期セミナーを行なっている。 → ICPSR Summer Program

4週間泊まり込みのコースを2回設け、100人の講師が授業を行ない、40か国の350大学から数千人(?)の研究者・院生が参加している。

ジャコビーの妻のサウンドラは、2019年までICPSR夏期セミナーの運営をしていた。

【動画】
ICPSR夏期セミナーの紹介動画。サウンドラも登場する「Our Four-week Sessions: Summer Camp for Social Scientists」

★ウィリアム・ジャコビー(William Jacoby)のセクハラ事件概略

2018年1月5日(65歳)、レベッカ・ギル(Rebecca Gill)(後述の被害者の1人目)が2002年にジャコビーから受けたセクハラをツイッターで公表した(後述)。

2018年1月11日(65歳)、匿名者(後述の被害者の3人目)がジャコビーからセクハラを受けたと、ミシガン州立大学に告発した。

2018年1月18日(65歳)、レイプ被害者のヴァレリー・スルファロ(Valerie Sulfaro)(後述の被害者の2人目)は、レベッカ・ギルがジャコビーから受けたセクハラ被害を調査するようミシガン州立大学に公式に告発し、かつ、自分はレイプされたと述べた。

2018年1月30日(65歳)、ミシガン州立大学はレベッカ・ギルにコンタクトした。

大学の調査の動きに伴い、驚いたことに、2018年4月、ジャコビーは自分が編集者になっている政治学の学術誌「American Journal of Political Science」の4月号に、「セクハラは真実ではありません」という文章を掲載した。

その真偽はともかく、自分が編集者になっていることを利用し、学術誌に私的な弁明記事を掲載したことで、政治学者からの強い非難を浴びた。

ジャコビーは文章を削除し、謝罪し、編集者を辞任した。

2018年10月12日(65歳)、ミシガン大学は、ジャコビーが「大学のセクハラ規則に違反した」と結論した。

2019年1月1日(66歳)、ジャコビーはミシガン州立大学を退職(retire)した。

結局、1990~2012年(37~59歳)の23年間、ジャコビーは少なくとも3人の女性院生にセクハラ・レイプをしていたのである。

【セクハラの具体例】

★レベッカ・ギル(Rebecca Gill)(当時22歳?):2002年:ジャコビー(49歳)

セクハラと訴えた2018年当時、レベッカ・ギル(Rebecca Gill)は、ネバダ大学ラスベガス校(University of Nevada, Las Vegas)・準教授だった。

2002年(49歳)、レベッカ・ギル(Rebecca Gill、写真出典)はミシガン州立大学(Michigan State University)の大学院に入学した。2008年にミシガン州立大学で研究博士号(PhD)を取得した。

2017年10月(64歳)、米国で、映画プロデューサーのセクハラを告発する「#MeToo(ミートゥー)」運動が起こった

2018年1月5日(65歳)、「#MeToo(ミートゥー)」運動に啓発され、レベッカ・ギル(Rebecca Gill)は、院生だった22歳(?)の2002年に、ジャコビーから受けたセクハラをツイッターで公表した、(保存版)。そこには、「良いキャリアを得るために」「私と浮気しませんか?(he asked if I would consider having an affair with him)」と言われたと書いてある(詳しくは後述する)。

ジャコビーは当時、サウスカロライナ大学(University of South Carolina)・教授だったが、翌2003年にミシガン州立大学・教授に移籍した。

それで、2005年にレベッカ・ギルは博士論文を仕上げていたが、2002年のセクハラ発言を思い出し、ジャコビーに会って、博士審査委員会にジャコビーが入らないで欲しいと依頼した。しかし、ジャコビーはセクハラ発言を否定し、レベッカ・ギルの要望を拒否した。それで、レベッカ・ギルは、ジャコビー を避けるために、3年間、大学外で仕事をした。

2008年(65歳)、ジャコビーが博士審査委員会に入らいない状況で、博士論文を提出し、研究博士号(PhD)を取得した。

2018年1月5日(65歳)、レベッカ・ギルは、上記のようにセクハラ被害をツイッターで公表した。そして、ミシガン州立大学の調査に応じた。

2018年10月(65歳)、ミシガン州立大学が公表した内容は以下のようだ。

レベッカ・ギルは2002年のICPSR夏期セミナーに参加し、ジャコビーの授業を受講した。ICPSR夏期セミナーの終わり近くのある晩、バーでパーティーが開催された。この時、受講生(含・レベッカ・ギル)の成績がつけられる前である。

そのパーティーで、ジャコビーはレベッカ・ギルを見つけ、「初めて見たときから、私はあなたのことを憶えています。とても神秘的ですね」と言いながら近づいてきた。そして、「私と浮気しませんか? (Would you consider having an affair with me?)」と言ったのだ。

ミシガン大学の調査によると、ジャコビーはセクハラ発言をしていないと否定している。但し、5人の人が上記のセクハラ発言を目撃し、セクハラ発言したと証言している。そして、状況は、ジャコビーはサウスカロライナ大学・教授で、レベッカ・ギルはICPSR夏期セミナー参加学生だということは明白だった。

結論として、ミシガン大学は、ICPSR夏期セミナー参加学生に対して毒環境を作り、ジャコビーはセクハラを行なった、と判定した。

以下は2018年10月の書類のほぼ全部(出典:同)。出典 → https://assets.documentcloud.org/documents/5688636/Jacoby-U-Michigan.pdf

★ヴァレリー・スルファロ(Valerie Sulfaro)(当時24歳):1990年:ジャコビー(37歳)

ヴァレリー・スルファロ(Valerie Sulfaro、写真出典)は、セクハラと訴えた2018年当時、ジェームズ・マディソン大学(James Madison University)の教授になっていた。

1989年、訴える29年前、当時23歳のスルファロはサウスカロライナ大学(University of South Carolina)のジャコビー(36歳)研究室の院生だった。

スルファロは、1990~1991年、ジャコビーの授業のティーチングアシスタントを務めた。

1990年の冬のある日、ジャコビーは彼女のオフィスに来てドアを閉めた。そして、その後のことを、スルファロは次のように述べた。

「彼の言ったことを非常にはっきり覚えています。彼は、未記入の成績表をテーブルの上に置いていると言い、私と親密な関係になりたいけど、どうか? と提案してきました。私は、びっくりしました。私はイエスとは言いませんでしたが、ノーとも言いませんでした。 何と言えばいいのかわからなかったので、「たぶん」と言ったと思います」。

「私がジャコビーに異性としての興味を示すサインを送っている」とジャコビーは私に言いました。ジェイコビーの誤解に私はすっかり自信を無くしました。

ジャコビーは、「キスするよ」と言い、私が返事をする前にキスし、私を抱き寄せ、彼の股間を押し付けてきました。

その時、私は自分のボーイフレンドをだますつもりはないのに、浮気している気がしました。

その後、1996年の中西部政治学会(Midwest Political Science Association)でも、ジャコビーは スルファロに同意なしのキスをした。 中西部政治学会 で、ジャコビーは自分のヌード写真が入ったコンピューター・ディスクをスルファロに渡した。

★匿名女性院生(当時22歳?):2012年頃:ジャコビー(59歳)

2012年頃、匿名女性院生(当時22歳?)がジャコビーに研究上のアドバイスを求めたとき、ジャコビーは代わりに性的関係を要求した。

「あなたは私に何もせずに何かをしてもらうことを期待してはいけません」。

女性院生は「オーラルセックスなどを要求されていると思った(I felt like he was asking me for (oral sex) or something)」

大学の調査員に対して、ジャコビーはそんなこと言っていないと否定した。もし言ったとしたら、「何かをしてもらうこと」とは「知的なお返し」だ、と述べた。

以下は2019年1月7日の書類の冒頭部分(出典:同)。全文(2ページ)は → https://assets.documentcloud.org/documents/5688637/Jacoby-MSU.pdf

●6.【論文数と撤回論文とパブピア】

省略

●7.【白楽の感想】

《1》やり得

以下、別の性不正事件で同趣旨のことを書いたと思う。

ジャコビー事件で、ジャコビーは1990~2012年(37~59歳)の23年間、少なくとも3人の女性院生にセクハラ・レイプをしていた。

彼女らに大きな不快感を与え、彼女らの学業習得を大きく阻害し、人生を曲げてしまった。

ところが、ミシガン州立大学はジャコビーにペナルティを科していない。正確に書くと、ジャコビーは退職に追い込まれたけど、66歳である。退職は、ペナルティというような処罰ではない気がする。

そして、刑事事件にもなっていない。

事件を調べると、「セクハラ・レイプはやり得」という印象だ。今後もなくならないでしょう。

66歳の爺さんにペナルティを科すなら、財産没収でしょう。

《2》隠れた被害者 

以下は、「「セクハラ」:インダー・ヴェルマ(Inder Verma)(米) | 研究倫理(ネカト、研究規範)」の修正再掲である。

ヴェルマは、ソーク研究所の8人の女性に、1976-2016年(28-68歳)の41年間にわたってセクハラをしたと告発された。

この裏に、サイエンス誌にも新聞にも書いてない、イヤ、書けない(多分)忌まわしい事実があると思われる。つまり、ヴェルマの性的欲求に屈した被害女性がかなりいると思えることだ。

セクハラ行為をうまく拒絶できた女性は今回告発できただろうが、拒絶できなかった女性は表に立ちたくないだろう。そういう女性が何十人もいるに違いない。

ヴェルマが41年間にわたってセクハラをし続けたということは、その間、失敗よりも成功する回数が多かったからに違いない。ある程度成功したからヴェルマはセクハラをし続けたのだろう。ことごとく失敗すれば、途中でやめたに違いない。

ということは、メディアが公表している事態よりも現実は深刻だと思われる。

ジャコビーは、1990~2012年(37~59歳)の23年間、少なくとも3人の女性院生にセクハラ・レイプをしていた。ジャコビーにレイプされたけど、公表したくないという被害者は、もっといると思われる。

《3》退職・解雇、刑事事件

ジャコビーはこの事件で退職(retire)した。

白楽はどうも気になるのだが、レイプ事件で懲戒解雇でなく退職でスミとする点が気になる。また、刑事事件にならない点も、気になる。

同様な性不正で解雇や刑事事件になる場合もある。両者を分けるポイントは何なのだろうか?

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日本がスポーツ、観光、娯楽を過度に追及する現状は日本の衰退を早め、ギリシャ化を促進する。今後、日本に飛躍的な経済の発展はない。科学技術と教育を基幹にした堅実・健全で成熟した人間社会をめざすべきだ。科学技術と教育の基本は信頼である。信頼の条件は公正・誠実(integrity)である。人はズルをする。人は過ちを犯す。人は間違える。その前提で、公正・誠実(integrity)を高め維持すべきだ。
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●8.【主要情報源】

① ウィキペディア英語版:William G. Jacoby – Wikipedia
② 2018年1月11日のコリーン・フラハティ(Colleen Flaherty)記者の「Inside Higher Ed」記事:A professor shares her experience of harassment and sees support as well as backlash
③ 2018年4月19日のアリソン・マクック(Alison McCook)記者の「撤回監視(Retraction Watch)」記事:Political science has a #metoo moment – Retraction Watch
④ 2018年5月2日のレイチェル・カニングハム(Rachel Cunningham)記者の「Michigan Daily」記事:MSU professor investigated for sexual misconduct, resigns from journal | The Michigan Daily
⑤ 2019年1月14日のRJウォルコット(RJ Wolcott)記者の「Lansing State Journal」記事:MSU, UM find political scientist propositioned grad students for sex、(保存版
⑥ 2019年1月18日のピーター・アルドゥー(Peter Aldhous)記者の「BuzzFeed News」記事:Political Scientist William Jacoby Violated Sexual Harassment Policies At Two Universities
⑦ 2019年1月14日のルーク・ケントン(Luke Kenton)記者の「dailymail」記事: Michigan State University professor, 65, attempted to trade ‘academic guidance for sexual favors’ | Daily Mail Online

★記事中の画像は、出典を記載していない場合も白楽の作品ではありません。

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