歴史学:ローラン・ターコット(Laurent Turcot)(カナダ)

2022年7月20日掲載

ワンポイント:ケベック大学トロワリビエール校(University of Quebec at Trois-Rivieres)のスター教授で、作家でもあるターコットはカナダの有名人である。2021年夏(42歳)、著書・『Sports et loisirs : une histoire des origines à nos jours(スポーツとレジャー:起源から現在までの歴史)』(2016年)が盗用と指摘された。2021年10月(42歳)、調査の結果、大学は盗用と判定したが、処分なしとした。国民の損害額(推定)は2億円(大雑把)。

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目次(クリックすると内部リンク先に飛びます)
1.概略
2.経歴と経過
3.動画
4.日本語の解説
5.不正発覚の経緯と内容
6.論文数と撤回論文とパブピア
7.白楽の感想
9.主要情報源
10.コメント
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●1.【概略】

ローラン・ターコット(Laurent Turcot、ORCID iD:?、写真出典)は、カナダのケベック大学トロワリビエール校(University of Quebec at Trois-Rivieres)・教授で、作家でもある。専門は歴史学(レジャーと娯楽の歴史)である。

ターコットは、カナダの有名人で、カナダ放送協会(Radio-Canada)などのさまざまなメディアに定期的に出演している。

チャンネル登録者が38万人もいるYouTubeの人気チャンネル「歴史は教えてくれる(Laurent Turcot – L’histoire nous le dira)」を持つ大人気者である。。写真もたくさんアップされている → Laurent Turcot

また、著書を数冊出版している(日本語に翻訳されていない)。検索すると『Voisines Et Rivales: Paris Et Londres(隣人でライバル:パリとロンドン)』(2000年)など8冊がヒットした(本の表紙出典はアマゾン)。

2021年夏(42歳)、著書・『Sports et loisirs : une histoire des origines à nos jours(スポーツとレジャー :起源から現在までの歴史)』(2016年)に盗用があるとカナダ政府の研究助成機関である社会科学・人文科学研究機構(Social and Human Sciences Research Council (SSHRC))に匿名者が告発した。

2021年10月(42歳)、ケベック大学トロワリビエール校はネカト調査委員会を設け、調査の結果、「責任ある研究行為の違反」があったと結論した。

しかし、学長は、諸般の事情を考慮して、ターコットを罰しないと発表した。

ケベック大学トロワリビエール校(University of Quebec at Trois-Rivieres)。写真出典

  • 国:カナダ
  • 成長国:カナダ
  • 医師免許(MD)取得:なし
  • 研究博士号(PhD)取得:フランスの社会科学高等研究院
  • 男女:男性
  • 生年月日:1979年x月xx日、カナダのケベックに生れた。仮に1979年1月1日生まれとする
  • 現在の年齢:43 歳?
  • 分野:歴史学
  • 不正書籍出版:2016年(37歳)
  • 発覚年:2021年(42歳)
  • 発覚時地位:ケベック大学トロワリビエール校・教授
  • ステップ1(発覚):第一次追及者(詳細不明)が社会科学・人文科学研究機構(Social and Human Sciences Research Council (SSHRC))に公益通報
  • ステップ2(メディア):「awanireview」、「JDQ」
  • ステップ3(調査・処分、当局:オーソリティ):①ケベック大学トロワリビエール校・調査委員会
  • 大学・調査報告書のウェブ上での公表:なし
  • 大学の透明性:実名報道だが機関のウェブ公表なし(△)
  • 不正:盗用
  • 不正著書数:1冊
  • 盗用ページ率:不明%
  • 盗用文字率:不明%
  • 時期:研究キャリアの中期
  • 職:事件後に研究職(または発覚時の地位)を続けた(〇)
  • 処分:無処分
  • 日本人の弟子・友人:不明

【国民の損害額】
国民の損害額:総額(推定)は2億円(大雑把)。

●2.【経歴と経過】

主な出典:Laurent Turcot | LinkedIn

  • 生年月日:1979年x月xx日、カナダのケベックに生れた。仮に1979年1月1日生まれとする
  • 2001~2002年(22~23歳):カナダのラヴァル大学 (Université Laval)で修士号取得:歴史学
  • 2002~2005年(23~26歳):フランスの社会科学高等研究院(仏: École des hautes études en sciences sociales、英: School for Advanced Studies in the Social Sciences、略称: EHESS)で研究博士号(PhD)を取得
  • 2008年8月(29歳):カナダのケベック大学トロワリビエール校(University of Quebec at Trois-Rivieres)・教授
  • 2016年(37歳):後で問題視される著書『Sports et loisirs : une histoire des origines à nos jours(スポーツとレジャー :起源から現在までの歴史)』を出版
  • 2021年夏(42歳):上記著書の盗用が発覚
  • 2021年10月(42歳):大学の調査委員会は盗用と認定したが、大学は処分しなかった

★受賞

「ウィキペディア・フランス語版: Laurent Turcot — Wikipédia」の情報を以下に貼り付けた。

2019. Prix du public, Prix Youtuber d’Histoire 2019, Histoire de lire – BNP Paribas, Versailles
2019. Finaliste, Prix de la relève scientifique, Prix du Québec.
2019. Prix de la relève scientifique 2018-201, Université du Québec à Trois-Rivières.
2019. Médaille Raymond-Blais, Prix Jeunes diplômés de l’Université Laval
2018. Membre élu du Collège des nouveaux chercheurs et créateurs en art et en science de la Société royale du Canada.
2017. Prix du document sportif de l’Association des écrivains sportifs, Comité national olympique et sportif français. Pour Sports et Loisirs. Une histoire des origines à nos jours, Paris, Gallimard, 2016.
2017 Finaliste pour le prix Wallace J. Ferguson 2017, Société historique du Canada Pour Sports et Loisirs. Une histoire des origines à nos jours, Paris, Gallimard, 2016.
2015. Prix d’excellence en enseignement de l’Université du Québec à Trois-Rivières13.

●3.【動画】

以下は事件の動画ではない。

YouTubeの人気チャンネル「歴史は教えてくれる(Laurent Turcot – L’histoire nous le dira)」に多数の動画がある。 → Laurent Turcot – L’histoire nous le dira – YouTube

【動画1】
研究紹介動画:「L’histoire : un outil puissant pour comprendre la société (avec Laurent Turcot) – YouTube」(フランス語)9分10秒。
L’École branchée(チャンネル登録者数 1130人)が2019/02/21 に公開

【動画2】
研究紹介動画:「@L’Histoire nous le dira par Laurent Turcot | De la prohibition à la Commission des liqueurs- YouTube」(フランス語)8分21秒。
La SAQ officiel(チャンネル登録者数 2780人)が2021/01/11に公開

●5.【不正発覚の経緯と内容】

★有名人

ローラン・ターコット(Laurent Turcot)は、カナダの有名人で、カナダ放送協会(Radio-Canada)を含むさまざまなネットワークに定期的に出演している。カナダの人気者である。

チャンネル登録者が38万人もいるYouTubeの人気チャンネル「歴史は教えてくれる(Laurent Turcot – L’histoire nous le dira)」を持っている(下記画像出典)。 → L’Histoire nous le dira – YouTube

★発覚の経緯

2016年(37歳)、ローラン・ターコット(Laurent Turcot)は著書・『Sports et loisirs : une histoire des origines à nos jours(スポーツとレジャー :起源から現在までの歴史)』を出版した(表紙出典)。

2021年夏(42歳)、この書籍に盗用があると、カナダ政府の研究助成機関である社会科学・人文科学研究機構(Social and Human Sciences Research Council (SSHRC))に、匿名者が告発した。

南スーダン人権委員会(South Sudan Human Rights Commission)は、告発が真っ当なのでケベック大学トロワリビエール校(University of Quebec at Trois-Rivieres)に調査するよう警告した。

★ネカト調査委員会

ケベック大学トロワリビエール校は3人の学者からなるネカト調査委員会を立ち上げた。

この本は講義ノートを基に執筆したが、その元文章に、既に引用なしで流用されていた文章があった、とターコットは弁解した。

また、ターコットは、最初、引用符と文献は、原稿段階では記載していたが編集と校正の途中で、自分または出版社が間違って削除した、と弁解した。

しかし、新聞記者が事実を確かめるべく取材すると、ターコットは「私自身が、いくつかの間違いをしました。でも悪意はありませんでした」と「間違い」を認めた。[白楽注:「間違い」ではなく、「盗用」だと思うが、「間違い」で通した]

ケベック大学トロワリビエール校の規則では、「盗用は、他人のテキストの全部または一部を、自分のものとして、または引用なしで流用すること」とある。

2021年10月(42歳)、ケベック大学トロワリビエール校・ネカト調査委員会は、「責任ある研究行為の違反」があったと結論した。ただ、委員会はその報告書で、「意図的かつ悪意のある文書の流用ではなかった」とした。

★大学の処分

セバスチャン・チャールズ研究担当副学長(Sebastian Charles、写真出典)はターコットに宛てた「正式な手紙」の中で、「これは盗用に相当します」と書いている。

結局、学長は、ケベック大学トロワリビエール校にとって、知的財産問題は重要で、私たちが行なう学問研究は厳格でなければならないと、述べたが、しかし、諸般の事情を考慮して、ターコットを罰しないと発表した。

諸般の事情とは(明確には示していないが)、盗用はあったが、悪意はなかったことと、今後は厳格に引用するようターコットに求めたことらしい。

白楽の憶測では、「諸般の事情」の中身は、ターコットはスター学者なので、大学にとって貴重な人材である。解雇などで手放したくない。これが最大の「事情」だと思う。

【盗用の具体例】

★盗用比較図

以下に部分的な盗用比較図を示す。右の記事から白楽が作成した。 → 2022年4月22日のムリエル・ドイル(Muriel Doyle)記者の「awanireview」記事:A famous professor and historian blamed plagiarism

13か所あるとされている。以下はその内の2か所である。

左側がローラン・ターコット(Laurent Turcot)の盗用部分で右が被盗用部分。同じ単語を黄色で示した逐語盗用と、その周辺の文章の加工盗用である。

この盗用比較図を見ればわかるように、ターコットの盗用は明白である。

●6.【論文数と撤回論文とパブピア】

「ウィキペディア・フランス語版: Laurent Turcot — Wikipédia」の書籍出版と論文出版の情報を以下に貼り付けた。

★書籍

• Montréal 360. L’Histoire vue du ciel – History from above , Montréal, Éditions Cardinal, 2019.
• avec Dinu Bumbaru, Promenade dans le Passé de Montréal, Montréal, Éditions La Presse, 2017.
• Sports et Loisirs, une histoire des origines à nos jours, Paris, Gallimard, 2016. (Coll. Folio Histoire Inédit)
• avec Stéphanie Neveu, Vivre et survivre à Montréal au 21e siècle,, préface d’Alexandre Taillefer, Québec, Hamac, 2016.
• avec Jean-Clément Martin, Au cœur de la Révolution, les leçons d’histoire d’un jeu vidéo, Paris, Vendémiaire, 2015. (ISBN 9782 36358 173 0)
• avec Thierry Nootens (dir.), Une histoire de la politesse au Québec. Normes et déviances XVIIe-XXe siècles , Québec, Septentrion, 2015.
• avec Thierry Belleguic (dir.). Les Histoires de Paris (XVIe-XVIIIe siècle), tome 1 et tome 2, Paris, Hermann, 2013. (ISBN 978 2 7056 8216 3)
• Avec et Christophe Loir (dir.). La promenade au tournant des XVIIIe et XIXe siècles (Belgique – France – Angleterre), Bruxelles, Éditions de l’Université de Bruxelles, 2011. (Coll. Études sur le XVIIIe siècle). (ISBN 978-2800415123)
• L’ordinaire parisien des Lumières, Québec, Presses de l’Université Laval, 2010. (ISBN 9782763792187)
• avec Arlette Farge. Flagrant délit à la promenade des Champs-Élysées, les dossiers Ferdinand de Federici 1777-1791. Paris, Gallimard, 2008. (Coll. Mercure de France)
• Le promeneur à Paris au XVIIIe siècle. Paris, Gallimard, 2007. (Coll. Le Promeneur)
• L’homme de l’ombre, Québec 1770, Montréal, Hurtubise, 2018

★論文

• « The Rise of the Promeneur: Walking the city in 18th century Paris », Historical Research, July 2014, 33 p. doi: 10.1111/1468-2281.12070
• « ‘The Surrender of Montreal to General Amherst’ de Francis Hayman et l’identité impériale britannique », MENS : Revue d’histoire intellectuelle et culturelle. Vol. 12, No 1, Automne 2011, p. 91-135
• « L’émergence d’un loisir : les particularités de la promenade en carrosse au Canada au 18e siècle », Revue d’histoire de l’Amérique française, vol. 64, no 1, été 2010, p. 31-70.
• « Un chroniqueur curieux de Paris et de la promenade : Edmond Jean François Barbier et son journal (1718-1763) », French Historical Studies, 33:2, Spring 2010, p. 201-230.
• « Entre promenades et jardins publics: les loisirs parisiens et londoniens au XVIIIe siècle », Revue belge de philologie et d’histoire – Belgisch tijdschrift voor filologie en geschiedenis, tome 87, 2009.
• « Le corps de la ville, le corps du promeneur (XVIIe – XVIIIe siècle)», Revue Géographie et Cultures, no 70, décembre 2009, p. 131-140.
• Avec Jacques Arveiller, « Jeunesse et police : la « révolte des écoliers » de 1780 », Paris et Ile-de-France – Mémoires. Tome 58, 2007. p. 45 à 76.
• « La fonction de la promenade dans les récits de voyage à Paris », Dix-huitième siècle. no 39, 2007. p. 505 à 525.
• « Le promeneur à Paris au XVIIIe siècle », Revue urbanisme. No 352, janvier février, 2007, p. 87-91.
• « De la définition du lieu théâtral populaire : police et spectateurs du boulevard à Paris au XVIIIe siècle », Revue d’histoire du théâtre. no 3, 231, 2006, p. 261-286
• « Du promeneur au flâneur : les influences des écrits de Nicolas-Edmé Rétif de la Bretonne dans la construction d’une figure sociale du XIXe au XXIe siècle », Études rétiviennes. No 38, décembre 2006, p. 143-156.

★撤回監視データベース

2022年7月19日現在、「撤回監視(Retraction Watch)」の撤回監視データベースでローラン・ターコット(Laurent Turcot)を「Laurent Turcot」で検索すると、 0論文が訂正、0論文が懸念表明、0論文が撤回されていた。

★パブピア(PubPeer)

2022年7月19日現在、「パブピア(PubPeer)」では、ローラン・ターコット(Laurent Turcot)の論文のコメントを「Laurent Turcot」で検索すると、0論文にコメントがあった。

●7.【白楽の感想】

《1》有名人 

ローラン・ターコット(Laurent Turcot、写真出典)はカナダの有名人である。

大学は盗用と結論したが、処分しなかった。今後は注意するように、としただけである。

書籍だが、改定版で訂正するとし、回収絶版もしなかった。

これらの処分・対処、どうなんでしょう? 適正でしょうか?

著作権侵害、被盗用者の被害、ネカト処分の公平性、研究公正の維持などの点で、これらの処分・対処には問題がある。

ただ、大学も社会も「角を矯めて牛を殺す」ことはしたくない。

有名人の著書や昔の学生時代の提出レポートに盗用があった場合、どうするのが適切なのか? 

なお、以下の有名人にも盗用がありました。

研究論文かどうかや、盗用の量と状況によるだろうが、今回のターコットのような場合、大目に見るのが適切なのか?

皆さん、どう思います?

《2》脇道:YouTube動画「研究者の事件:外国編」 

研究者倫理とは無関係だけと、ローラン・ターコット(Laurent Turcot)のYouTube「歴史は教えてくれる(Laurent Turcot – L’histoire nous le dira)」ってスゴイ。 → L’Histoire nous le dira – YouTube

日本の歴史学者に日本版を作って欲しい。

歴史だけでなく、興味対象をもっと拡張して、生命科学者が「生物が私たちに教えてくれる」とかのYouTube動画を配信したらどうだろう?

宇宙学者が「星は何でも知っている」(なんか違う? マーいいか)とかのテーマも面白そう。

日本語のYouTube動画、誰か作らないかなあ。

他人に頼まないでお前が作れ? 

ハイハイ。

YouTube動画「研究者の事件:外国編」を作ろうと考えたんだけど、著作権や肖像権の問題をクリアしなければならない。

肖像権を回避するなら、画像を出さないで話だけで進める方法もある。「元NHKフリーアナウンサーしまえりこの絵本読み聞かせ – YouTube」(チャンネル登録者数 10万人)を参考にと思ったけど、「しまえりこ」さんの読み方がうますぎて、無理。

弁護士ユーチューバーのKubota」(チャンネル登録者数 38万人)も、参考にと思ったけど、電話でのやり取りなので、「研究者の事件:外国編」とは合わない。

YouTube動画「研究者の事件:外国編」を作るには、白楽の時間は「少し」足りないが、能力は明らかに「大きく」足りない。時間と能力が「足りる」誰か作りませんかね。

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日本がスポーツ、観光、娯楽を過度に追及する現状は日本の衰退を早め、ギリシャ化を促進する。日本は、40年後に現人口の22%が減少し、今後、飛躍的な経済の発展はない。科学技術と教育を基幹にした堅実・健全で成熟した人間社会をめざすべきだ。科学技術と教育の基本は信頼である。信頼の条件は公正・誠実(integrity)である。人はズルをする。人は過ちを犯す。人は間違える。その前提で、公正・誠実(integrity)を高め維持すべきだ。しかし、もっと大きな視点では、日本は国・社会を動かす人々が劣化している。どうすべきなのか?
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●9.【主要情報源】

① ウィキペディア・フランス語版: Laurent Turcot — Wikipédia
② ◎2022年4月22日のムリエル・ドイル(Muriel Doyle)記者の「awanireview」記事:A famous professor and historian blamed plagiarism、保存版https://archive.ph/w8JHJ
③ 2022年4月22日のアントワン・ロビタイユ(Antoine Robitaille)記者の「JDQ」記事:Un prof et historien vedette épinglé pour plagiat | JDQ
④ 2022年4月23日の著者名不記載の「Archyde」記事:Historian Laurent Turcot reprimanded for plagiarism by UQTR – Archyde
★記事中の画像は、出典を記載していない場合も白楽の作品ではありません。

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