7-135 超多量の論文出版で大儲けのMDPI社

2023年12月13日掲載 

白楽の意図:ここ10年で、世界の学術論文数は2倍に増えた。同時に、特別号を連発し、質の悪い原稿でも直ぐに出版するスイスの出版社MDPI社は、急成長し、2021年に、6年前の約20倍の約331億円の収入を得た。この異常事態を解析したパブロ・ゴメス・バレイロ(Pablo Gómez Barreiro)らの「2023年9月のarXiv」論文をベースに、ヌエル・アンセデ(Manuel Ansede)が解説した「2023年10月のEL PAIS English」論文を読んだので、紹介しよう。査読がズサンとの指摘も加えた。

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目次(クリックすると内部リンク先に飛びます)
2.アンセデの「2023年10月のEL PAIS English」論文
7.白楽の感想
9.コメント
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【注意】

学術論文ではなくウェブ記事なども、本ブログでは統一的な名称にするために、「論文」と書いている。

「論文を読んで」は、全文翻訳ではありません。

記事では、「論文」のポイントのみを紹介し、白楽の色に染め直し、さらに、理解しやすいように白楽が写真・解説を加えるなど、色々と加工している。

研究者レベルの人が本記事に興味を持ち、研究論文で引用するなら、元論文を読んで元論文を引用した方が良いと思います。ただ、白楽が加えた部分を引用するなら、本記事を引用するしかないですね。

●2.【アンセデの「2023年10月のEL PAIS English」論文】

★読んだ論文

●【論文内容】

アンセデの「2023年10月のEL PAIS English」論文は、以下の「2023年9月のarXiv」論文の解説である。白楽の本記事は、アンセデ論文を解説したが、部分的に、元論文のデータも使用した。

★奇妙な現象

世界の学術出版界に奇妙な現象が起こっている。

長年、毎週または隔週に発行していた学術誌が、最近、毎日(「月」ではありません)、数冊の特別号を発行している。

その結果、超多量の論文が出版されている。

例えば、環境と健康の学術誌「IJERPH」の正式名称は「International Journal of Environmental Research and Public Health」だが、2022年、6年前の2016年の13倍にあたる1万7000報の論文を発表した。 → International Journal of Environmental Research and Public Health | An Open Access Journal from MDPI社

これを、パブロ・ゴメス・バレイロ(Pablo Gómez Barreiro、写真出典は本論文)が、「2023年9月のarXiv」論文で指摘した。異常な増加である。

従来、隔週出版していたこの学術誌「IJERPH」は、近年、1日あたり、6冊の特別号を発行している(くどいけど、「月」ではありません。「日」です)。

この学術誌はMDPI出版社(Multidisciplinary Digital Publishing Institute)がを所有している。

MDPI社は、中国人の化学者・シュークン・リン(Shu-Kun Lin、写真出典)が、1996年、スイスに設立した出版社で、その特徴は、学術論文をオープンアクセスで出版することである。

そして、近年、スペインが科学技術予算に計上した数百万ユーロ(数億円)を、MDPI社が吸い取り、収入を倍増させた。

ゴメス・バレイロらの「2023年9月のarXiv」論文は、MDPI社が論文バブルで大儲けしていると述べている。

★特別号の高頻度発行

ゴメス・バレイロは、英国のロンドンにある王立植物園(Royal Botanic Gardens)のスペイン人エンジニアで学術出版の研究者ではない。

ただ、2018年、周囲の科学者たちが異常なペースで多量の論文を発表し、何か変なことが起こっていると感じた。

同時に、彼の電子メールの受信箱に、学術誌・特集号に論文を投稿してほしいという学術誌からのメールが多量に来るようになった。

ゴメス・バレイロは何が起きているのかを調査し始めた。

他にも3人が同様の調査をしていることをインターネットて知り、協力して調査することにした。

3人は、イタリアの経済学者パオロ・クロセット(Paolo Crosetto)、カナダの免疫学者マーク・ハンソン(Mark Hanson)、英国の人類学者ダン・ブロキントン(Dan Brockington)である。

学術出版のアマチュア研究者4人組は、高度なコンピューター プログラムを使い、主要な国際出版社のウェブサイトで入手可能なすべての情報を集め、分析した。

2023年9月、アマチュア4人組は以下の「2023年9月のarXiv」論文を出版した。

その内容が、本記事全体のベースになっている。

以下、アマチュア4人組を「ゴメス・バレイロら」として記述する。

世界で毎年発表される論文数が「急激に」増加し、2022年には280万件を超え、わずか6年前の2016年の1.5倍、9年前の2013年の2倍になった、と「2023年9月のarXiv」論文は示した(下図)。

上図では3つの出版社の論文数が「急激に」増加していることを示している。

そして、3つの出版社は、特別号に掲載された論文の割合が異常に高い(下図)。

最も顕著な出版社がスイスに本社を置く MDPI社で88%(上図では85%)、次いで、スイスのフロンティアーズ社(Frontiers)の69%(上図では65%)、ロンドンのヒンダウィ社(Hindawi)の62%(上図では44%)だった。上図は、2016~2022年の7年間の800万報の論文の分析結果である。

以下の図は、同じ内容を別のグラフで示した。出典:「2023年9月のarXiv」論文」。

青色が通常号で赤色が特別号である。

MDPI社は、2016年に比べ、2019年、そして2022年に、特別号(赤色)が大きく増加した。フロンティアーズ社(Frontiers)とヒンダウィ社(Hindawi)もかなり増加しているが、MDPI社ほどではない。

なお、フロンティアーズ社(Frontiers)とヒンダウィ社(Hindawi)は以前、白楽ブログの記事にした(以下)。

企業:学術業(academic business):フロンティアーズ社(Frontiers)(スイス)

企業:学術業(academic business):ヒンダウィ出版社(Hindawi Publishing Corporation)(エジプト)

★論文数の異常な増加

この部分は、アンセデの「2023年10月のEL PAIS English」論文ではなく、元の「2023年9月のarXiv」論文の内容である。

以下の図に示すように、世界の学術論文の年間出版総数(黒線)は、2013年の約170万報から2022年の約290万報へと、急激に増加している。増加率は1.7倍である。

一方、OECD 加盟国の博士号の授与総数は2018年の約27万人をピークに下降している。これは、OECD 非加盟国を追加した場合、または現役研究者の代用として博士課程卒業生の代わりに世界の総雇用研究者時間を使った場合にも当てはまる。

つまり、2013年から2022年の10年間で、論文発表を担う研究者の総数は増えていない(多分、減少している)のに、出版論文数は1.7倍も増えている。

このことは何を示しているのか?

今までほとんど論文を出版していなかった研究者が多数の論文を出版している。または、今まで論文を出版していた研究者も今まで以上に多くの論文を出版している。つまり、研究者1人あたり1.7倍の論文数を出版している。

その結果、単純に考えると、論文の質は低下する。

実は、論文の質の低下は単なる低下ではなく、そのかなりの部分は、ニセ論文、デタラメ論文など異質で悪質な論文が多量に出版されている、と推察されるのである。

★論文数で収入・昇進

現代の研究者の評価は、出版論文数である。出版論文数が少ないと、研究者は研究費、昇進、昇給が得られない。

それで、多くの研究者は研究論文の「質」ではなく、研究論文の「数」を増やすことに熱心になる。誰にも読まれない論文、質の悪い論文でもいいから、論文をたくさん発表することが目標になる。

ここで、グッドハートの法則(Goodhart’s law – Wikipedia)「指標が目標になると、それはもはや良い指標ではない(if an indicator becomes the target, it is no longer a good indicator)」が登場する。

論文数はもはや「指標」ではなく、大勢の研究者の「目標」になってしまった。つまり、研究者は論文数を増やすことに熱心になってしまった。

研究者の評価の指標だった論文数は「もはや良い指標ではない」。

極端な例だが、カイロ(エジプト)のエルディン教授を例に挙げよう。

エルサイード・タグ・エルディン教授(Elsayed Tag Eldin、写真出典)は、カイロ(エジプト)のフューチャー大学(University of the Future)・工学部・学部長である。

エルディン教授は、実は、それまでほとんど論文を発表してこなかった。しかし、論文数が多いことが重要なら、ということで、2022年と2023年(2023年10月時点)で418報の論文を発表した。

白楽が、2023年11月9日、スコーパスで調べると、2021年までほぼ0~2報程度だったのが、2022年に39報、2023年に5報を出版していた。スコーパスで418報より論文数が少ないのは、 スコーパスに索引付けされている学術誌はそれなりの基準を満たしているからである。 → Tag-Eldin, Elsayed Tag – 著者詳細 – Scopus Preview(データベースに直接リンクしているので、記事閲覧時、リンク先の数値は、上記の数値より増えている(ことがある))

エルディン教授の論文の内容は、新型コロナウイルス感染症、ソーラーパネル、ナノ流体、農業、サイバー攻撃など、あらゆる種類のトピックについて毎日1報出版していた。まともな研究をしているとはとても思えない。しかし、彼は世界で最も多くの論文を発表している研究者である。

★MDPI社

ゴメス・バレイロらの分析では、MDPI社 がすべての指標において並外れていた。

英国の権威ある学術誌「Nature」 では、論文原稿を受け取ってから、査読を経て、出版許可するまでの日数は、平均185日だった。

ところが、MDPI社では37日である。しかも、論文採択率は60%である。

つまり、MDPI社の学術誌は質の低い原稿をロクに審査もせずに採択し、直ぐに出版する、という印象だ。

スペインの大学では、内容の低い論文をたくさん出版し、早く昇進した教授たちを「MDPI教授」と揶揄している。 → A researcher who publishes a study every two days reveals the darker side of science | Science | EL PAÍS English

そして、MDPI社のビジネス・モデルは、学術論文システムを変えてしまった。

従来、論文を読むためにお金を払った。ところが、現在は、論文を掲載してもらうためにお金を払う。

たとえば、前掲したMDPI社の学術誌「IJERPH」では、著者は1本の論文を掲載してもらうために2,500 ユーロ (2,665 ドル、約26万6,500円)以上を払っている。

MDPI社は、この論文掲載料で2021年に3億1,000万ユーロ(3億3,050万ドル、約331億円)を儲けた。これは6年前の約20倍である。

つまり、研究者はMDPI社・学術誌の特別号に多額のお金(つまり、研究費=原資は国民の税金)を払っている。

現在の学術システムは、出版社と研究者の歪んだ動機で富の王国を構築している。

出版社はより多くのお金を稼ぐために論文を採択する基準を下げ、研究者は単に業績リストを水増しするために空虚な論文を出版する。

MDPI社の学術誌「IJERPH」は、スペインの研究者が過去5年間で5,400 報以上の論文を掲載した。スペインの研究者が最も多く論文出版した学術誌である。

2023年3月、Web of Science (主要な国際的な論文データベースの1つ)は、不適切な論文の受け皿となっている疑いで、MDPI社が発行する学術誌を検索付けから除外した。 → Supporting integrity of the scholarly record: Our commitment to curation and selectivity in the Web of Science – Clarivate

★スペイン

ゴメス・バレイロらは2016~2022年の800万報の論文を分析した。

2022年の全論文の半分(48.3%)を大手5出版社が掲載していた。内訳は、エルゼビア社(18%)、MDPI社(9.4%)、シュプリンガー( 8.9%)、ワイリー(8%)、フロンティアーズ(4%)だった。

出版論文数の爆発的な増加は、特に、MDPI社(27%増)、エルゼビア(16%増)、フロンティアーズ(11%増)で起こった。

スペインの大学と高等科学研究評議会(Higher Council for Scientific Research)は、研究者が、各出版社と論文購読契約をしていて、エルゼビア、ワイリー、シュプリンガー、ネイチャー、ACSの出版4社(5社?)に、毎年、約4,300万ユーロ(4,560万ドル、約45億6千万円) を払っている。

多くの大学は、さらに、MDPI社などの他の出版社とも個別の契約を結んでいる。

スペインの大学の質を監視する機関である国立質評価認定機関(ANECA: National Agency for Quality Assessment and Accreditation)は、2017年以来、大学教授に任命される条件として、100報以上の論文発表を求めてきた。

同機関の新長官ピラール・パネケ(Pilar Paneque、写真出典)は、セビリアにあるパブロ・デ・オラビデ大学(Pablo de Olavide University)の人文地理学教授でもある。

パネケは、この教授昇格の条件が論文数を過剰に重視する風潮の原因だったとし、評価方法を変えると発表した。

「論文数を増やすのではなく、良い研究を実践、出版、評価することに重点を置く必要があります」とパネケ新長官は述べた。

パネケは、「私たちは著者であり、査読者であり、特別号のゲスト編集者であり、学術誌の編集委員であり、編集長です。論文数の急激かつ持続不可能な増加は、他の学術活動を犠牲にし、これらすべての役割を引き受ける研究者に多大な負荷をかけています。そして、このことで、出版社は、明らかに、大きな利益を得ています」と、パネケは研究者の役割に焦点を当てた。

と、このシステムを批判した。

批判されていた(いる)にもかかわらず、では、なぜここまで発展してきたのか?

パネケは、「その原因は論文数偏重の評価システムにある」、と答えた。

★出版3社の反論と改善

1番目の出版社であるMDPI社の広報担当者(女性)は、MDPI社の成長は過度に儲けを追求したためではない、オープンアクセスモデルの発展を受け入れたからだ、と説明した。

貧しい国々の研究者を含め、高額な学術誌の論文を閲覧できな研究者が世界中に多数いた。この長年に及ぶ学術論文システムから排除されてきた研究者に、無料で論文閲覧を提供するのがオープンアクセスモデルである。

「過去10年間で特集号が大幅に増加したのは、学術出版の推進と研究者の需要に対応して、私たちが献身的な取り組みをしてきたからです」と彼女は主張した。

広報担当者(女性)の意見では、MDPI社の特別号は通常号と同じ論文の品質を維持しているとのことだ。

一方、経済学者のパオロ・クロセットは、MDPI社とヒンダウィ社の特別号は通常号とは別物で、データの示すところ、論文掲載は簡単である、と反論した。

広報担当者は、今回の「2023年9月のarXiv」論文はMDPI社に焦点を当てすぎているとも批判した。

「2023年9月のarXiv」論文の著者らは、世界有数の学術出版社であるエルゼビア社の発行する特集号を分析していない、と批判した。

「2023年9月のarXiv」論文には「疑わしい、不正確な」データが含まれている。例えば、「原稿不採択率は、2022年10月に47%だったが、2023年10月は62%を超えました」と彼女は述べた。

MDPI社によると、論文の審査と受理にかかる日数がわずか37日なのは、MDPI社に6,000人の従業員がいて、査読プロセスを合理化するツールがあるからであって、審査がいい加減なためではない、と反論している。

2番目の出版社であるフロンティアーズ社の広報担当者であるアナスタシア・ロング(Anastasia Long、写真出典)は、「2023年9月のarXiv」論文の分析には顕著な偏りと限界があると、批判した。

特集号は「研究界が価値を認めているからこそ成功したのです」。

同社の統計によると、2022年、同社の227誌で約1万1000号の特集号を発行した。

その特集号では、2000人以上の編集長が担当し、「出版前に学術論文を綿密に精査することを保証している」とロングは述べた。

3番目の出版社であるヒンダウィ社は、前2社と異なり、大幅な改善に取り組んでいる。

アメリカン・ワイリー社(American Wiley)は、2021年1月にヒンダウィ社を3億ドル(2億8,000万ユーロ、約280億円)で買収した。 → 2021年1月5日記事:Wiley Announces the Acquisition of Hindawi | John Wiley & Sons, Inc.

翌年、新しい所有者は、学術誌全体が詐欺的な論文工場の植民地になっていたことを知り、数か月間特別号の発行を停止した。 → 2023年3月9日記事:Wiley Reports Third Quarter Fiscal Year 2023 Results | John Wiley & Sons, Inc.

ヒンダウィ社は2022年5月に4誌を閉鎖し、約1,700件の異常な論文を撤回した。 → 2023年5月2日記事:Evolving our portfolio in response to integrity challenges | Hindawi

ワイリー社の広報担当者は、「研究公正の問題は依然としてこの分野全体の問題ですが、私たちは研究公正への取り組みを堅固に保ち続けています」と述べた。

【MPDI出版社のズサン】

以下は「2023年10月のEL PAIS English」論文とは別の記事。

★査読なし?

MPDI社の学術誌「Remote Sensing」は、「原稿を受け取った日」イコール「掲載受理日」だった。

しかし、これでは査読していないのがバレバレなので、「原稿を受け取った日」を後で変えた。

「間違えた」と言い訳したけど、信じる人はいないでしょう。という

「原稿を受け取った日」 → Received:
「掲載受理日」 →     Accepted:

★ズサン査読シリーズ

スペインのセビリア大学(Universidad de Sevilla)・経営学のマリア・ガルシア教授(Maria Ángeles Oviedo-García、写真出典)は、MPDI社が出版する論文のズサン・デタラメな査読を多数指摘している。

その例を2023年11月xx日にパブピアで指摘している。https://pubpeer.com/publications/F0E74BF8B84BA8507E62F71DCDB3F9 

以下はツイッターで指摘の一部(65個目と66個目)。2023年11月26日記述。

●7.【白楽の感想】

《1》異常な事態 

3つの異常がある。

1つ目は、学術論文出版界ではデタラメ論文の大量出版という異常な事態が進行中ということだ。ネカトやクログレイというレベルの話しではなく、もっと巨大なシステム全体の問題である。

2つ目は、この異常事態を指摘している人が、学術出版を研究している専門家ではない人たちである。

本記事で主役扱のゴメス・バレイロは、英国のロンドンにある王立植物園(Royal Botanic Gardens)のスペイン人エンジニアであって、有力大学の著名な研究者ではない。

その人が、「2023年9月のarXiv」論文で学術論文出版界の異常な事態を分析し論文にしている。

専門家たちは何をしているのだ?

3つ目は、この異常事態を、学術体制側の主要な組織(例えば、米国で言えば、全米科学アカデミーやNIHなど)や人物が、全く指摘していないことだ。

本来、学術体制を統治する立場の人物、学術体制に責任がある人物が全く登場しない。彼らはこの現実を知らないのだろうか?

この3つの異常に、白楽は、暗澹たる気持ちになった。

このような低劣な学術誌に論文発表している日本人研究者がどれほどいるのか? 日本人の税金がそこにどれだけ投入されているのか? 

そして、その学術誌に論文発表している日本の院生は、どれだけそれを博士論文としているいるのか? 日本の研究者は、日本の公的機関からどれだけの研究費を得て、どれだけ早く昇進しているのか? どなたか調べませんか?

2015年にノーベル生理学・医学賞を受賞した在中国・中国人の屠呦呦(と・ゆうゆう、Tu Youyou)(左)、MPDI出版社の社長兼創設者である中国の化学者シュークン・リン(Shu-Kun Lin)(右)。2023年に撮影。出典:本論文

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日本の人口は、移民を受け入れなければ、試算では、2100年に現在の7~8割減の3000万人になるとの話だ。国・社会を動かす人間も7~8割減る。現状の日本は、科学技術が衰退し、かつ人間の質が劣化している。スポーツ、観光、娯楽を過度に追及する日本の現状は衰退を早め、ギリシャ化を促進する。今、科学技術と教育を基幹にし、人口減少に見合う堅実・健全で成熟した良質の人間社会を再構築するよう転換すべきだ。公正・誠実(integrity)・透明・説明責任も徹底する。そういう人物を昇進させ、社会のリーダーに据える。また、人類福祉の観点から、人口過多の発展途上国から、適度な人数の移民を受け入れる。
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★記事中の画像は、出典を記載していない場合も白楽の作品ではありません。

●9.【コメント】

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