2016年9月12日掲載。
ワンポイント:幹細胞研究での有力女性教授のねつ造・改ざんが発覚し、2013年に解雇された。
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目次(クリックすると内部リンク先に飛びます)
1.概略
2.経歴と経過
3.動画
4.日本語の解説
5.不正発覚の経緯と内容
6.論文数と撤回論文
7.白楽の感想
8.主要情報源
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●1.【概略】
スギョン・カン(강수경、姜秀庚、Soo-kyung Kang、写真出典)は、韓国・ソウル大学(Seoul National University)・獣医学部・教授で、専門は獣医学(幹細胞)である。
2012年(46歳)、2005年に黄禹錫(ウソク・ファン)・ソウル大学教授の論文ねつ造を指摘した韓国の匿名ネカトハンターが、カン教授の14論文のデータ異常を学術誌編集局に公益通報した。学術誌編集局から通知を受けたソウル大学は研究真実性委員会を設置し調査した。
2013年3月(47歳)、ソウル大学は17論文がねつ造と結論し、カン教授を解雇した。
この事件の日本語解説はたくさん(3つ以上)あった。「教師不祥事列伝」「世界変動展望」「中央日報」「朝鮮日報」の文章を本文に引用した。
なお、ソウル大学は、「Times Higher Education」の大学ランキングで韓国第2位、アジア第9位の大学である(Asia University Rankings 2016 – Times Higher Education)。Asia University Rankings 2016 | Times Higher Education (THE)#!/page/0/length/25/sort_by/rank_label/sort_order/asc/cols/rank_only
韓国・ソウル大学の正門。写真出典
- 国:韓国
- 成長国:韓国
- 研究博士号(PhD)取得:xx大学
- 男女:女性
- 生年月日:不明。仮に1966年1月1日生まれとする。2012年に告発された時、46歳だったので
- 分野:幹細胞
- 最初の不正論文発表:2008年(42歳)
- 発覚年:2012年(46歳)
- 発覚時地位:ソウル大学・教授
- ステップ1(発覚):第一次追及者は2005年に黄禹錫(ウソク・ファン)・ソウル大学教授の論文ねつ造を指摘した匿名者(男性)で、ポステック(旧浦項工科大学)生物学研究情報センター (BRIC)の掲示板で指摘した。写真、グラフなど70枚のスライドの告発書を学術誌「Antioxid Redox Signal」編集局へ公益通報し、論文撤回を求めた
- ステップ2(メディア):学術誌「Antioxid Redox Signal」編集局がソウル大学に通報
- ステップ3(調査・処分、当局:オーソリティ):①学術誌編集局、②ソウル大学・研究真実性委員会
- 不正:ねつ造・改ざん
- 不正論文数:パブメドの論文リストでは7報撤回。ソウル大学・研究真実性委員会は17論文がねつ造と結論した
- 時期:研究キャリアの中期から
- 結末:解雇
●2.【経歴と経過】
経歴はほとんど不明。
- 生年月日:不明。仮に1966年1月1日生まれとする。2012年に告発された時、46歳だったので
- 19xx年(xx歳):xx大学を卒業
- 19xx年(xx歳):xx大学で研究博士号(PhD)を取得した
- xxxx年(xx歳):ソウル大学・獣医学部・教授。
- 2010年(44歳):論文ねつ造でソウル大学から警告を受けた
- 2012年5月(46歳):再度、研究ネカトが発覚
- 2013年3月(47歳):ソウル大学を解雇
●3.【動画】
【動画1】
事件のニュース:「서울대 강경선 교수도 줄기세포 논문조작 의혹 – YouTube」(韓国語)23分26秒。
CBS TV News が2012/06/04 に公開
【動画2】
事件のニュース:「굿모닝!]서울대 강수경 교수, 줄기세포 논문 17편 조작 : 사회 : 뉴스 : 채널」(韓国語)27秒。2012年12月6日
http://news.ichannela.com/tv/goodmorning/3/all/20121206/51354385/1
●4.【日本語の解説】
★2012年5月30日:中央日報「ねつ造かミスか…また恥をさらした韓国の幹細胞研究 韓国」:教師不祥事列伝から引用。
出典 → 教師不祥事列伝 : ねつ造かミスか…また恥をさらした韓国の幹細胞研究 韓国、(保存版)
韓国幹細胞学会29日、ソウル大学獣医学部のカン・スギョン教授の幹細胞関連論文に科学的な誤りがあり、故意によるものであることが明らかになれば会員から除名することにしたと明らかにした。学会はソ・ヘヨン会長名義の声明を通じ、「カン教授の写真重複掲載など誤りに対する故意性の可否はソウル大学研究真実性委員会の調査結果に従う」と明らかにした。ソウル大学は30日に研究真実性調査委員会を構成し調査を始める予定だ。ソウル大学のイ・ジュンシク研究処長は「結果が出るには2カ月以上かかるだろう」と話した。
カン教授は病気と関連した生理現象を扱う米国学術誌「坑酸化および酸化還元信号伝達(ARS)」に発表した4編の論文を9日に撤回した。ARS事務局が写真重複掲載などを指摘した手紙を匿名の情報提供者から伝えられ、掲載撤回を求めたためだ。この過程でカン教授の論文ねつ造疑惑も起き議論が起きている。
情報提供者は、カン教授が責任著者として2006年から最近までさまざまな学術誌に発表した論文14編を対象に、写真の重複掲載、一部非正常なデータなどを分析し70枚のスライドにまとめそれぞれの学術誌担当者に送った。カン教授は同僚教授を通じ「科学的な誤りは単純ミスであり故意性はなく、釈明書を関連学会に送った」と話した。
★2012年5月31日:サーチナ「ねつ造疑惑のソウル大学教授、2年前にも論文をねつ造か=韓国」:教師不祥事列伝から引用。
出典 → 教師不祥事列伝 : ねつ造かミスか…また恥をさらした韓国の幹細胞研究 韓国、(保存版)
論文のねつ造疑惑が持たれている韓国ソウル大学のカン・スギョン獣医学教授が、2年前にも論文ねつ造問題で大学内で警告を受けていたことが明らかになった。複数の韓国メディアが報じた。
2010年に同教授が学術誌「International Jounal of Cancer」に投稿した論文に、今回と同様に研究写真の重複が見られ、説明を求められたが、同教授が回答しなかったため、ソウル大学に連絡あり、調査を行ったところ問題が発覚したという。ソウル大学は、学内警告処分にとどまり、その理由については論文が審査を通らなかったためと説明している。
2年前も同様な「ミス」が見られたことから、「単純なミスで意図したものではない」という同教授の主張は信ぴょう性がなくなりつつある。韓国メディアは「意図的な研究不正が行われた可能性も排除できない」とし、同教授が発表した論文に幹細胞分野の有名な学者らも多数共著者として名を挙げていることなどから、さらなる波紋が予想されるとの見方を示した。
★2012年6月18日:中央日報「温情主義が育てた“論文盗用コリア”」
出典 → 温情主義が育てた“論文盗用コリア” | Joongang Ilbo | 中央日報、(保存版)
最近「幹細胞論文ねつ造」疑惑を受けているソウル大獣医大のカン・スギョン教授は、2010年にも論文写真のねつ造で懲戒委員会に回付されていた。学校側は当時「単純な誤りだった」というカン教授の釈明だけを受け入れ、警告で終えたことが明らかになった。研究倫理より研究成果を重視する学界の雰囲気も問題点に指摘される。
★2012年12月06日:中央日報「ソウル大学獣医学部の教授、論文17本すべてをねつ造」
出典 → ソウル大学獣医学部の教授、論文17本すべてをねつ造 | Joongang Ilbo | 中央日報、(保存版)
ソウル大学は5日、論文ねつ造疑惑を受けている獣医学部のカン・スギョン教授が、偽造・変造などの研究不正行為を犯したとの結論を出したと明らかにした。ソウル大学研究真実性委員会はこの日午後に会議を開き、本調査委員会で提出したカン教授の論文17本に対する調査報告書を検討した。そして「論文すべてで偽造・変造を含む故意的な研究結果のねつ造があり、カン教授が最終編集者として研究結果のねつ造を主導したことが確認された」と判定した。カン教授は2005年に黄禹錫(ファン・ウソク)前ソウル大学教授の論文ねつ造問題の際に疑惑究明を求めた教授の1人だ。
研究真実性委員会はまた、カン教授が2010年に国際学術誌の「インターナショナル・ジャーナル・オブ・キャンサー」に提出した論文写真がねつ造され昨年委員会から警告を受けたにもかかわらず、これを修正しないで別の学会誌に送った事実も確認した。委員会は「カン教授は調査過程でも関連資料を変造して提出するなど、調査委員会の活動を意図的に妨害した。このような行動を研究不正行為および研究不適切行為と判定し、カン教授を懲戒委員会に付託することを学校側に建議した」と明らかにした。
★2013年1月18日:朝鮮日報「責任を教え子に押し付けた」ソウル大、幹細胞論文17本捏造した教授の再審査請求却下」:教師不祥事列伝から引用。
出典 → 教師不祥事列伝 : (朝鮮日報日本語版) ソウル大、論文17本捏造した教授の再審査請求を却下、(保存版)
幹細胞に関する論文17本を捏造(ねつぞう)したとして、ソウル大の懲戒委員会に付託された同大獣医学部のカン・スギョン教授が「(大学側の)調査結果を受け入れることはできない」として提出していた再審査請求が却下された。
同大は今月16日、研究真実性委員会の全体会を開き、カン教授の論文捏造をめぐる調査の結果、再審査請求を却下した、と17日発表した。 同委員会は昨年12月、カン教授が論文17本を自ら捏造したとの結論を下していた。
ソウル大の関係者によると、カン教授は最近、真実性委員会に提出した再審査請求書で「本人は(教え子の)大学院生が持ち込んだ資料を基に論文を書いただけで、(資料が)捏造されたものだとは知らなかった」と主張した。
同関係者は「真実性委員会の調査で、自ら論文を偽造、捏造したことが確認されたカン教授が、教え子の大学院生たちに責任を押し付けた。 (カン教授が論文を捏造したという)大学院生たちの証言があることに加え、真実性委員会の調査と相反する主張のため、受け入れる理由がない」と語った。
一方、ソウル大側によると、カン教授は同委員会の調査対象となった研究員や大学院生たちに対し 「なぜそういう(自分に不利な)証言をするのか」との電子メールを送っていたという。
★2013年3月9日:朝鮮日報「論文捏造のソウル大教授、解任が正式決定」:教師不祥事列伝から引用。
出典 → 教師不祥事列伝 : (朝鮮日報日本語版) 論文捏造のソウル大教授、解任が正式決定、(保存版)
ソウル大学は8日、17本の論文を捏造(ねつぞう)したとして懲戒委員会で処罰が検討されてきた姜秀庚(カン・スギョン)教授(獣医学部)の解任を正式に決めた。ソウル大学が論文を捏造した教授を解任するのは今回が初めてだ。
ソウル大学懲戒委員会は8日「姜教授の不正行為について審議を行った結果、研究真実性委員会が指摘した論文捏造の容疑が事実と認められため、解任処分を決めた」「研究に関する姜教授の不正行為は非常に深刻で、しかも意図的かつ反復して行われていた。そのため姜教授の不正行為は教員の誠実義務と品位維持義務に大きく反するものと判断した」と発表した。
ソウル大学研究真実性委員会は昨年12月5日「姜教授が海外の学術誌に発表した幹細胞関連の論文17本に、深刻な不正行為があった」と発表している。
★2013年1月17日:世界変動展望「公正な調査裁定を – ソウル大カン・スギョンの捏造事件の対応を見て」
出典 → 公正な調査裁定を – ソウル大カン・スギョンの捏造事件の対応を見て – 世界変動展望、(保存版)
スギョン・カン教授のネカト事件を解説し、以下のことを述べている(なお、以下では、解説部分を省略した)。
こういう問題が起きると責任のなすりつけあいが起きることがある。東大分生研の事件や京都府立医大の事件もきっと共著者同士で責任のなすりつけあいをやっているのだろう。責任著者の教授だけが悪くて、自分は悪くないと本気で主張してるんじゃないかな。
思えば、これまでの調査結果を見ると共著者にまで公正に責任をとらせたという事案はあまりない。獨協医大の某教授の事例は筆頭著者が6人もいながら、「教授の指導を受ける立場にいて論文について口を挟めなかった」といって不正の関与を否定したし、二重投稿も不可解な理由で不正としなかった。藤井善隆の事件も共著論文が100編以上ありながら、許可をせずに発表させていたと不可解な弁明をした者もいたし、共著者は誰も不正に関与していないという結論だから驚く。
「できれば不正を認めない、認めたとしても一人に押し付けてできる限り他の人たちは逃げ延びる。」
そういう考え方が現実にあるのではないかと感じている。無論、根本的な理由は責任をとりたくないという考えがあるからだ。
私がこういう事例を見ていつも思うのは、調査委員会は誰かを助けるといった保身等のために不公正な調査してはならないということだ。不正行為者がまだ若手だから助けたい、裁判リスクを避けたい等の理由でわざと真実を歪め、不公正な調査をするのはあってはならない。誰であろうと不正をしたなら責任をとるのは当たり前で、真犯人が誰かに責任を押し付けて逃げのびるというのはとんでないことだ。特に博士号を持ち、お金をもらって研究をやっているなら尚更だ。
●5.【不正発覚の経緯と内容】
日本語版新聞記事や他人が書いた【4.日本語の解説】を、順を追って読むと、事件の全貌がほぼ理解できてしまう。
となると、新たに、白楽が書くことはない。
それでも一応、論文の問題データを具体的に探った。といっても、該当論文は無料閲覧できないのが多い。それで、ウェブ上の情報を探った。
★ねつ造・改ざんの具体例
2012年5月当時、匿名の情報提供者が指摘したカン・スギョン教授のねつ造・改ざんの実例が韓国語の新聞に示されている(법원 “‘논문조작’ 강수경 前서울대 교수, 연구비 반환”)。
白楽は論文を特定できないが、指摘されている図5Cの最下段のバンドは、図5Dの最下段のバンドと同じだ。流用は明白で、データねつ造はバレバレだ。
さらにもう1つ。この論文も、白楽は特定できないが、以下の流用が指摘されている(7년만에 황우석 再版, 이번엔 黃반대파가 조작… 서울대, 신뢰의 위기 어쩌나 – 뉴스zum)。
つまり、電気泳動バンドや細胞像の画像流用である。
★70枚のスライドの告発書
探すと、70枚のスライドの告発書も見つかった。 → ココ(パワーポイントで10.3M)
上で示した図を1枚、以下に貼り付けよう。論文を特定できないと書いたが、告発書を見れば、全部特定できる。
以下に示すように、流用図の1つは「2012年のBrain」論文の図だ。
スライドが70枚もあるので、ここに全部貼り付けないが、興味のある方は、ご覧ください。特に、ネカトハンターを目指している方は、ネカト証拠データ作成の参考になります。
●6.【論文数と撤回論文】
2016年9月11日現在、パブメド(PubMed)で、スギョン・カン(姜秀庚、Soo-kyung Kang)の論文を「Soo-kyung Kang [Author]」で検索した。この検索方法だと、2002年以降の論文がヒットするが、2002~2015年の14年間の60論文がヒットした。
2016年9月11日現在、パブメドリストでは以下の7論文が撤回されている。
- Novel, small molecule induced GABA-hATSCs for targeting of neuropathic pain.
Jee M, Im Y, Choi JI, Kang SK.
Hum Gene Ther. 2013 Mar 9. doi: 10.1089/hum.2012.097. Epub 2013 Mar 9. Retraction in: Hum Gene Ther. 2013 Dec;24(12):1042. PMID:23473301 - miR23b ameliorates neuropathic pain in spinal cord by silencing NADPH oxidase 4.
Im YB, Jee MK, Jung JS, Choi JI, Jang JH, Kang SK.
Antioxid Redox Signal. 2012 May 15;16(10):1046-60. doi: 10.1089/ars.2011.4224. Epub 2012 Feb 7. Retraction in: Antioxid Redox Signal. 2012 Sep 1;17(5):848. PMID:22149086 - Novel GSK-3β inhibitors and CBM-1078 guide hATSCs’ deaging via Oct4 and β-catenin activation.
Choi JI, Jee MK, Im YB, Kang SK.
Antioxid Redox Signal. 2012 May 8. doi: 10.1089/ars.2011.4422. Epub 2012 May 8. Retraction in: Antioxid Redox Signal. 2012 Sep 1;17(5):848. PMID:22364277 - Nuclear Ago2/HSP60 contributes to broad spectrum of hATSCs function via Oct4 regulation.
Jang JH, Jung JS, Choi JI, Kang SK.
Antioxid Redox Signal. 2012 Mar 1;16(5):383-99. doi: 10.1089/ars.2011.4134. Epub 2011 Dec 16. Retraction in: Antioxid Redox Signal. 2012 Sep 1;17(5):848. PMID:21995449 - Crucial role of nuclear Ago2 for hUCB-MSCs differentiation and self-renewal via stemness control.
Jang JH, Jung JS, Im YB, Kang KS, Choi JI, Kang SK.
Antioxid Redox Signal. 2012 Jan 15;16(2):95-111. doi: 10.1089/ars.2011.3975. Epub 2011 Sep 21. Retraction in: Antioxid Redox Signal. 2012 Sep 1;17(5):848. PMID:21902595 - Vascular endothelial growth factor/kinase insult domain receptor (KDR)/fetal liver kinase 1 (FLK1)-mediated skin-epithelial progenitor cells reprogramming.
Kang SK, Kang KS, Jee MK, Kim BS.
Tissue Eng Part A. 2010 Aug;16(8):2687-97. doi: 10.1089/ten.TEA.2010.0010. Retraction in: Tissue Eng Part A. 2014 Oct;20(19-20):2806. PMID:20367253 - IFATS collection: Selenium induces improvement of stem cell behaviors in human adipose-tissue stromal cells via SAPK/JNK and stemness acting signals.
Kim JH, Lee MR, Kim JH, Jee MK, Kang SK.
Stem Cells. 2008 Oct;26(10):2724-34. doi: 10.1634/stemcells.2008-0184. Epub 2008 Jun 26. Retraction in: Stem Cells. 2013 Dec;31(12):2848. PMID:18583539
●7.【白楽の感想】
《1》反省しないネカト者
カン教授は同じ幹細胞分野での有名な黄禹錫(ウソク・ファン、写真左、出典)が2005年に学術界から追放された以降、韓国の幹細胞研究者として最も期待されていたそうだ。
カン教授は、自分の研究ネカトが発覚しても、他人(弟子の院生)のせいにしようとした。
撤回論文は2008年から2013年と期間も長く、2010年にねつ造が指摘された以降も、ネカトを続け、反省していない。言動から判断すると、心根が腐っている。
《2》詳細は不明
この事件の詳細は不明である。特に、カン教授の人物情報はほとんど得られなかった。
どういう育ち方をしてきたのか、どういう教育を受けてきたのか、どういう経緯でソウル大学教授になったのかなど、わかりません。
女性なので、若い時からの庇護者がいて、甘やかされてソウル大学教授になったのかな、と推察したが、情報はありません。
また、どうして研究ネカトをしたのか? 共同研究者や院生との関係は? 研究機関はどんな改善策を施したのか? 事例分析し、研究ネカトシステムの改善につながる点、学べる点は何か?
全くわかりません。
●8.【主要情報源】
① 2012年5月21日以降のトレヴロルストークス(trevorlstokes)の「撤回監視(Retraction Watch)」記事:You searched for Soo-kyung Kang – Retraction Watch at Retraction Watch
② 2012年5月31日、Bae Ji-sook記者の「コリア・ヘラルド」記事:SNU accused of downplaying Kang’s previous fabrications(保存版)
③ 2013年3月8日の박상익 기자の記事:‘논문조작’ 강수경 서울대 교수 해임(保存版)
★記事中の画像は、出典を記載していない場合も白楽の作品ではありません。