「捕食」:ビジネスエンジニアリング学:ベルント・ショルツ=ライター(Bernd Scholz-Reiter)(ドイツ)

2018年11月25日掲載

ワンポイント:捕食論文を出版する研究者は3流とは限らない。その1人の例としてドイツ研究振興協会(DFG:Deutsche Forschungsgemeinschaft)・副会長をつとめ、現在、ブレーメン大学(University of Bremen)・学長であるショルツ=ライターを挙げる。推定だが、100報以上捕食論文を出版した。それだけでなく、ドイツでは自己盗用を禁止されているのを承知で、たくさん(少なくとも13報)の自己盗用論文を出版した。国民の損害額(推定)は10億円(大雑把)。

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目次(クリックすると内部リンク先に飛びます)
1.概略
2.経歴と経過
3.動画
4.日本語の解説
5.不正発覚の経緯と内容
6.論文数と撤回論文
7.白楽の感想
8.主要情報源
9.コメント
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●1.【概略】

ベルント・ショルツ=ライター(Bernd Scholz-Reiter、写真出典)は、ドイツのブレーメン大学(University of Bremen)・学長で、専門はビジネスエンジニアリング学である。

2018年7月19日(61歳)、北ドイツ新聞(NDR)が、世界中の40万人以上の研究者が捕食論文を出版していたと報道した。その記事でベルント・ショルツ=ライターがたくさん捕食論文を出版していたことを暴露した。

ショルツ=ライターは捕食学術誌だと知らないで論文を発表したと弁解しているが、ネカトハンターのレオニッド・シュナイダー(Leonid Schneider)は批判的である。

ショルツ=ライターは2010年だけで26報も捕食論文を出版した。今までのを合計すると、100報以上の捕食論文を出版していたと思われる。それだけでなく、ドイツでは自己盗用は禁止されているのを承知で、たくさん(少なくとも13報)の自己盗用論文を出版していた。

なお、2018年11月24日現在、ショルツ=ライターは学長を辞任していない。また、なにも処分を受けていない。

ブレーメン大学(University of Bremen)とベルント・ショルツ=ライター学長(Bernd Scholz-Reiter)。写真出典

  • 国:ドイツ
  • 成長国:ドイツ
  • 研究博士号(PhD)取得:ベルリン工科大学
  • 男女:男性
  • 生年月日:1957年5月29日
  • 現在の年齢:61歳
  • 分野:ビジネスエンジニアリング学
  • 最初の捕食論文発表:2009年(52歳)以前
  • 発覚年:2018年(61歳)
  • 発覚時地位:ブレーメン大学・学長
  • ステップ1(発覚):第一次追及者は北ドイツ放送(NDR)記者の記事
  • ステップ2(メディア):北ドイツ放送(NDR)、ネカトハンターのレオニッド・シュナイダー(Leonid Schneider)のブログ。
  • ステップ3(調査・処分、当局:オーソリティ):①ブレーメン大学は調査していない
  • 大学・調査報告書のウェブ上での公表:なし。調査していない
  • 大学の透明性:調査なし(✖)
  • 不正:捕食。自己盗用
  • 不正論文数:捕食論文26報(2010年だけで)、自己盗用13論文
  • 盗用ページ率:100%もあり
  • 盗用文字率:100%もあり
  • 時期:研究キャリアの後期から
  • 職:事件後に研究職(または発覚時の地位)を続けた(〇)
  • 処分:なし
  • 日本人の弟子・友人:不明

【国民の損害額】
国民の損害額:総額(推定)は10億円(大雑把)。内訳 ↓

  • ⑩損害額(大雑把)の場合:10億円(大雑把)

●2.【経歴と経過】

  • 1957年5月29日:ドイツで生まれる
  • 1990年(33歳):ベルリン工科大学(Technical University of Berlin)で研究博士号(PhD)を取得
  • 1990年(33歳):米国のトーマス・J・ワトソン研究所(IBM Thomas J. Watson Research Center)でポスドク
  • 1994年(37歳):ブランデンブルク工科大学(Technical University of Cottbus)・教授
  • 1998-2000年(41-43歳):フラウンホーファー応用センター(Fraunhofer Application Center)を創設し所長
  • 2000年(43歳):ブレーメン大学(University of Bremen)・教授
  • 2007-2012年(50-55歳):ドイツ研究振興協会(DFG:Deutsche Forschungsgemeinschaft)・副会長
  • 2012年9月1日(55歳):ブレーメン大学(University of Bremen)・学長
  • 2018年7月19日(61歳):捕食論文を多量に出版していたことが発覚

●3.【動画】

【動画1】
事件動画ではない。
インタビュー動画:「ベルント・ショルツ=ライター教授、国家リーダー会議の将来委員会会長(Prof. Dr-Ing. Bernd Scholz-Reiter, Vorsitzender der Landesrektorenkonferenz zur Zukunftskommission)」(ドイツ語)29秒。
BremenRathaus が2017/11/23 に公開

【動画2】
ニュース動画:「捕食出版社の中のブレーメンの科学者たち(Bremer Wissenschaftler im Netz von Scheinverlegern – buten un binnen)」(ドイツ語)6分41秒。
2018年7月19日の動画。以下をクリックし、動画をクリックする。
Bremer Wissenschaftler im Netz von Scheinverlegern – buten un binnen

●4.【日本語の解説】

★2018年8月2日:船守美穂:「5000名以上のドイツ研究者、ハゲタカ雑誌に論文出版」

出典 → ココ (保存版)

ハゲタカ雑誌に論文を投稿しているのは、キャリア形成において論文数を必要としている若手研究者だけではありません。著名研究者も複数、ハゲタカ雑誌に論文を投稿していることが判明しました。RWTHアーヘン工科大学のGünther Schuh氏とAchim Kampker氏(電気自動車StreetScooterを発明)、ハノーバー大学でドイツ人文・科学カウンシルのメンバーであるPeter Nyhuis氏、ブレーメン大学長のBernd Scholz-Reiter氏などの名前が挙がっています。

Schuh氏は、ハゲタカ雑誌のような問題に気がついていなかったとし、このような雑誌に論文投稿をすることを即座にやめるよう、同僚に指示したと言っています。Kampker氏は、学内調査がなされていると言っています。Nyhuis氏は、「(ハゲタカ雑誌であることを)知らないまま、システムの犠牲になった」とし、このような雑誌に論文を出版することを即座にやめたとしています。Scholz-Reiter氏も、こうしたハゲタカ出版の手口を当時は知らなかったとし、現在はこれを糾弾していると言っています。

●5.【不正発覚の経緯と内容】

★ビジネスエンジニアリング学

ビジネスエンジニアリング学は、白楽にはなじみのない学問なので、検索した。

2016年1月29日のarasjapanの記事によると、ビジネスエンジニアリング学は以下のようだ。
→ 「Business of Engineering」とは? Aras CEO&ファウンダー、ピーター・シュローラへの3つの質問 | ものづくりシステムブログ – PLM PDM –

エンジニアリングの本来の目的はビジネス、つまり、利益を生む製品を作ることです。これには、顧客の要求を満たすことから、法的責任を最小限にすること、持続可能性を実現すること、開発コストや製造コストを最小限にすることまで、さまざまな意味合いがあります。

私たちの競合や市場アナリストの大半は、イノベーションの価値を大げさに評価しがちです。しかし、エンジニアリングの目的は格好のいい製品を設計することではありません。“儲かる”製品を作ること、つまり、ビジネスとして成り立たせることなのです。これに対し、「Business of Engineering」は、製品のライフサイクル全体を理解し、それに対するすべての影響(製造コストや法的責任、リスクなど)を管理することに焦点を当てています。こうした考え方はこれまで「Design for X」と呼ばれ、Xの部分には製造性や試験容易性、サポート容易性などが該当していました。

★5,000人以上

ドイツの北ドイツ放送(NDR)と他のメディアの共同調査で、 世界中の40万人以上の研究者が捕食学術誌に論文を出版していたことが明らかになった。その内、ドイツ人研究者は5,000人以上もいた。
→ 2018年7月19日の「NDR」記事:More than 5,000 German scientists have published papers in pseudo-scientific journals | NDR.de – Der NDR – Presse

一般的に、捕食論文を出版する研究者は、伝統的な学術誌に論文が採択されない3流研究者だと思われている。ところが、その中で、著名な研究者が何人もいたのである。

その1人が、ドイツのブレーメン大学(University of Bremen)・学長のベルント・ショルツ=ライター(Bernd Scholz-Reiter)だった。ブレーメン大学は捕食論文を62報以上も出版していたが、その半数以上はショルツ=ライターが著者だったのだ。

指摘されたショルツ=ライターは、当時、この出版社の出版実態を知らなかったと言いわけし、現在、捕食学術誌を非難していると主張した。

「知らなかった」のが本当かどうかわからないが、もし、本当に「知らなかった」としても、「知らなかった」で済む問題ではない。

【捕食論文の具体例】

以下の内容は、断らない限り、レオニッド・シュナイダー(Leonid Schneider、写真)のブログ記事の内容と写真を基にしている。
→ 2018年10月25日のレオニッド・シュナイダー(Leonid Schneider)のブログ記事:Bremen Rector Bernd Scholz-Reiter, a hero of Open Access? – For Better Science

★捕食論文と自己盗用

ショルツ=ライターは、「知らなかった」と弁解しているが、事実は以下のようだ。

ショルツ=ライターは、2012年9月1日(55歳)、にブレーメン大学(University of Bremen)・学長に就任している。

学長選は2011年12月頃、渦中だったと思われる。

その学長選に提示する研究業績には、多数の論文を出版した証明の業績リストが欲しい。分野が違えば、論文の中身はわからないからどんな学術誌に出版しようが、数が勝負になる。

2010年、学長選の前年、ショルツ=ライターは、77報の論文を出版し、そのおよそ1/3の26報は、WSEAS、WASET、NAUNなどの捕食学術誌の論文だった。

2009年から2013年の4年間、ショルツ=ライターは、WSEAS(ダブリュシーズ社)の主催した捕食会議で、17回も研究発表をしていた。

17回の講演リストは、以下の文書をクリックすると、PDFファイル(295 KB、5ページ)が別窓で開く。

ショルツ=ライターは、「知らなかった」と弁解しているが、捕食学論文であることを承知していたハズだ。以下は彼の文章である。

この論文が掲載された出版社は、今や捕食出版社であると疑われています。 この論文は、外部研究費の助成でなされた研究プロジェクトの研究成果です。匿名の査読者によって審査されたプロジェクトの最終報告書の一部です。 ただ、査読者はこれらは論文を批判しなかった。 また、いくつかの論文は複写したものです。これは会議要旨に加筆して、会議終了後に出版する論文だからです。

★自己盗用

2009年から2013年の4年間に出版したショルツ=ライターの13論文(学会講演要旨ではない)は自己盗用だった。まったく同じ文章の完全盗用もある。ヒドイ場合は4回も自己盗用していた。

以下の自己盗用の例を2つ示すが、たくさんある。
出典→ https://drive.google.com/file/d/11jkA4rYggXbZY9M4-xKjHd4MSS3UWcbQ/view

もう1つの自己盗用例を以下に示す。

A MILP for Installation Scheduling of Offshore Wind Farms
Scholz-Reiter, B.; Heger, J.; Lütjen, M.; Schweizer (Virnich), A.
International Journal of Mathematical Models and Methods in Applied Sciences, 5(2011)1, North Atlantic University Union, pp. 371-378

上記はNorth Atlantic University Union(NAUN、捕食会議)の2011年の論文(下図の右側)だが、以下のポルトガルでのWSEAS(捕食会議)の2010年の論文(下図の左側)を自己盗用した。

Planning and Control of Logistics for Offshore Wind Farms
Scholz-Reiter, B.; Heger, J.; Lütjen, M.; Schweizer (Virnich), A.
Proceedings of 12th WSEAS International Conference on MATHEMATICAL and COMPUTATIONAL METHODS in SCIENCE and ENGINEERING (MACMESE ’10)

1998年以降、ドイツ研究振興協会(DFG:Deutsche Forschungsgemeinschaft)は法令で自己盗用を禁止した。それにもかかわらず、ショルツ=ライターの研究業績を好意的に評価し、誰もショルツ=ライターの自己盗用を指摘しなかった。

ショルツ=ライターは、自己盗用を悪いことだと知らなかったか?

そんなことはない、彼が編集している学術誌「Industrie 4.0 Management」は、以下のように、文章の再使用を明白に禁止している。

オリジナルなコンテンツの投稿だけが出版対象です。 他の雑誌への同時投稿、または他の学術誌に出版した論文の投稿は許されません。

★大学の隠蔽

ネカトハンターのレオニッド・シュナイダー(Leonid Schneider)は、ドイツ研究振興協会(DFG)とブレーメン大学に、ショルツ=ライターの論文出版について問い合わせた。

ドイツ研究振興協会(DFG)は無視し、回答してこなかった。

ブレーメン大学は広報担当のクリスティーナ・ロゲマン(Kristina Logemann、写真)が対応し、ショルツ=ライター学長は何も悪いことをしていないと回答してきた。

手紙のやり取り(と従来の研究公正姿勢)から、ブレーメン大学は捕食論文や捕食会議に関してなんら調査しないのは明白だ。

2018年9月25日、問い合わせから2か月後、レオニッド・シュナイダーはクリスティーナ・ロゲマンから返事を受け取った。

  • 質問1.示した会議のうち、ショルツ=ライター教授が出席した会議はどれですか?
    回答:ショルツ=ライター教授はそのような会議に一切出席していません。
  • 質問2.示した会議のどれかに、ブレーメン大学の教職員が出席しましたか?
    回答:ブレーメン大学の教職員はそのような会議に一切出席していません。
  • 質問3.示した会議のどの会議の参加費と旅費がブレーメン大学に請求され、支給されましたか?
    回答:ブレーメン大学の教職員は参加していないので、一切支払っていません。

シュナイダーは困惑した。4年間に28回も参加していて、2011年には ショルツ=ライターの研究チーム(Bernd Scholz-Reiter, Christian Toonen, Dennis Lappe)はWSEAS(ダブリュシーズ社、捕食会議)の「最優秀論文賞」を受賞していた。

Best Paper for the 11th WSEAS International Conference on ROBOTICS, CONTROL and MANUFACTURING TECHNOLOGY (ROCOM ’11)
Job-Shop-Systems, Continuous Modeling and Impact of External Dynamics, pp. 87-92
Bernd Scholz-Reiter, Christian Toonen, Dennis Lappe

「最優秀論文賞」を受賞したのに、誰も会議に参加していない? ・・・あり得ません。

費用を払わないで、どうして論文が掲載されたの? ・・・あり得ません。

シュナイダーが別の視点で矛盾を追及すると、クリスティーナ・ロゲマンはショルツ=ライターが捕食会議に参加していたことを渋々認めた。

しかし、ブレーメン大学は問題を明確にし、解決しようとするより、できるだけ隠そうとした。明らかに隠蔽体質なのだ。

●6.【論文数と撤回論文とパブピア】

ショルツ=ライターの履歴書に2010年時点で440報の論文がリストされている。

以下をクリックすると、履歴書のPDFファイル(3.31 MB、40ページ)が別窓で開く。 → https://drive.google.com/file/d/0By2HqPi4t2RbVkM0V2N4QUx1aHVGMTM1UEpITG1ZU3h4ampV/view

撤回論文は不明。

★パブピア(PubPeer)

省略

●7.【白楽の感想】

《1》深刻

捕食論文の隆盛さを知るにつけ、ジェフリー・ビール(Jeffrey Beall)が指摘したように、事態はかなり深刻だと感じる。
→ 7-20.ビールのライフワーク:捕食出版社との闘い

白楽は、捕食論文を出版している人は3流の研究者だと勝手に思っていた。しかし、実は、著名な学者もどっぷりつかっていたことをこの論文を読む少し前に知り、驚いた。

本記事のベルント・ショルツ=ライター(Bernd Scholz-Reiter)は、ドイツ研究振興協会(DFG:Deutsche Forschungsgemeinschaft)・副会長をつとめ、現在、ブレーメン大学(University of Bremen)・学長である。

ドイツの学術組織・科学政策の重鎮で、実際その要職に就いてきた人が、捕食学術誌の出版のひどさを知らなかったと言い訳している。よくそれで、学術組織・科学政策の重鎮が勤まると思うが、レオニッド・シュナイダーが指摘しているように、問題を承知しながら利用してきたのである。

ベルント・ショルツ=ライター(Bernd Scholz-Reiter)

ショルツ=ライターは、そういうズルいことをしたから偉くなれた人なのだろう。

ズルをして偉くなれるのは、現代の人材登用システムの大きな欠陥ではあるが、それにしても、捕食論文を取り締まる立場のドイツ研究振興協会・副会長であり、大学長である。

白楽は、ドイツの研究公正は根が腐っていると感じている。例えば、盗博が発覚しても、博士号がはく奪されないケースがたくさんある。
→ ドイツの盗博事件一覧(ヴロニプラーク・ウィキ) | 研究倫理(ネカト、研究規範)

ひるがえって日本はどうだろう?

日本のことを悪く言いたくないが、日本では、ドイツに比べて、捕食論文を出版している日本人研究者を糾弾していない。学術界は捕食論文を問題視していない。ドイツよりヒドイというのが現状だ。残念である。

日本の学術界、早く目をさませ!

《2》捕食論文の調査は喫緊の課題

3年前の少しデータが古いが、科学研究出版社(SCIRP:Scientific Research Publishing)の捕食論文の日本の大学ランキングが作られた。
→ 2015年12月18日、名古屋大学宇宙地球環境研究所の奥村曉:「まともではない論文誌」への投稿数が最多の日本の大学は? – 宇宙線実験の覚え書き

 大学名 捕食論文数

  1. 東京大学 107
  2. 九州大学   99
  3. 東北大学   94
  4. 北海道大学  90
  5. 新潟大学       84
  6. 京都大学       78
  7. 金沢大学       77
  8. 日本大学       72
  9. 大阪大学       71
  10. 名古屋大学  69

日本の代表的な大学が上位からズラーと並んでいる。

東京大学が1位で107論文と少ない。107論文なら全体のわずかである。安心していいいか? イヤイヤ、ねつ造・改ざん・盗用の可能性もある捕食論文である。

科学研究出版社(SCIRP:Scientific Research Publishing)は中規模の捕食学術社だが、捕食学術社は数百社ある。

主要な捕食学術誌に掲載した日本人の全部の論文は一体何万報あるのだろうか?

2018年7月19日の北ドイツ新聞の記事によるとオミックス・インターナショナル社(OMICS International)、ワセット社 (WASET)、Sci-Pub、IOSR Journals、SCIENCEDOMAIN internationalの、5大捕食雑誌に175,000報の論文があり、40万人の研究者が論文掲載していた。
→ 2018年7月19日の北ドイツ新聞の記事:More than 5,000 German scientists have published papers in pseudo-scientific journals | NDR.de – Der NDR – Presse

日本人の捕食論文数を調べたデータがないが、5大捕食雑誌の175,000報、40万人の研究者の内、少なく見積もって、1割は日本人だろう。ということは、4万人の日本人研究者が捕食出版社を利用して17,500報の論文を発表したことになる。

1論文の掲載料が20万円として、20万円×17,500報=35億円。35億円の研究費が外国のくだらない出版社に渡り、ロクでもない論文を出版した(推定)。

その捕食論文で、4万人の日本人は本来だったらなかったハズの博士号取得、研究職採用、昇進、研究費受給、受賞という恩恵を受けたに違いない(推定)。

誰かが、まともに捕食論文の調査をすべきである。JSTや学振が調査に乗り出すべきだ。また、学術会議に委員会を設け、まともに対応すべきである。喫緊の課題だ。

《3》世界変動展望

記事をアップしてから、世界変動展望様からコメントをいただきました。以下、世界変動展望様の関連記事の一部を引用します。興味ある方は原文をご覧ください。

★2016年10月28日:世界変動展望:トップの経済学者さえ捕食ジャーナルで出版する!調査で明らかに

出典 → ココ

専門領域のトップ5%と評価される経済学者が捕食ジャーナルでも相当数の論文を発表していた事が調査でわかった。

その調査を行ったのはFrederick Wallace(Gulf University for Science and Technology、クウェート)とTimothy Perri(アパラチア州立大学、USA)で、「専門分野のトップ5%以内と評価される最も著名な経済学者の27人は彼らの論文のほぼ5%を捕食ジャーナルで発表したという[1][2]」。また、「これらの研究者は2015年だけでも31論文を捕食ジャーナルで発表したという[1][2]」

このような学問を食い物にしている悪質なジャーナルの実態調査については以前に詳しく紹介したなぜでたらめな査読を行うかも考察した。詳細はリンク先に譲るとして、虚構論文さえ平気で掲載している極めて悪質で恥ずかしい捕食ジャーナルに、なぜ専門分野でトップ5%以内と評価される著名経済学者が論文を掲載しているのか。

以下略。

世界変動展望様の記事の続き → ココ

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●8.【主要情報源】

① ウィキペディア、ドイツ語版: Bernd Scholz-Reiter – Wikipedia
② 2018年10月25日のレオニッド・シュナイダー(Leonid Schneider)のブログ記事:Bremen Rector Bernd Scholz-Reiter, a hero of Open Access? – For Better Science、(保存版)
③ 2018年7月19日のキャサリン・オフォード(Catherine Offord)記者の「Scientist」記事:German Scientists Frequently Publish in Predatory Journals | The Scientist Magazine®、(保存版)
★記事中の画像は、出典を記載していない場合も白楽の作品ではありません。

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