2025年9月5日掲載
ワンポイント:パキスタン出身(推定)のビラルは、パキスタンの大学で修士号、中国の大学で博士号を取得。700本以上の査読付き論文と150章以上の書籍を出版した若き天才は、2023年7月(35歳?)、ポーランドのグダニスク工科大学・準教授に就任。2024年12月(36歳?)、論文工場、査読偽装、引用カルテルなど論文出版詐欺がレオニッド・シュナイダーにより暴露され、グダニスク工科大学を辞職。その後、消息不明。同姓同名の研究者が複数いるので撤回論文数などは不明。国民の損害額(推定)は約5億円(大雑把)。この事件は、2024年ネカト世界ランキングの「より良い科学のために」の「第8位」である。
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目次(クリックすると内部リンク先に飛びます)
1.概略
2.経歴と経過
3.動画
5.不正発覚の経緯と内容
6.論文数と撤回論文とパブピア
7.白楽の感想
9.主要情報源
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●1.【概略】
ムハンマド・ビラル(Muhammad Bilal、Muhammad Qamar Bilal、ORCID iD:https://orcid.org/0000-0001-5388-3183、写真出典)は、パキスタンのファイサラーバード農業大学(University of Agriculture Faisalabad)で修士号を取得し、中国の上海交通大学(Shanghai Jiao Tong University)で研究博士号(PhD)を取得した。
ベルギーや中国で研究生活を送った後、ポーランドのグダニスク工科大学(Gdansk University of Technology)・土木環境工学部(Faculty of Civil and Environmental Engineering)・準教授になった。専門は生物工学(環境バイオテクノロジー)だった。
今回の「研究上の不正行為」はネカトではなく、「非倫理的学術誌、査読偽装、引用カルテル、論文工場、フェイク(学位、大学、研究者)」などの新しい研究不正で、いわば、論文出版詐欺である。
グダニスク工科大学は、ビラルを700本以上の査読付き論文を発表、150章以上の書籍を出版した若き天才と評価していた。
しかし、2024年12月17日(36歳?)、それらの業績は、論文工場(論文売買)、査読偽装、引用カルテルなど論文出版詐欺の結果だと、ネカトハンターのレオニッド・シュナイダー(Leonid Schneider)に暴露された。
暴露されてから13日以内に、ビラルはグダニスク工科大学を辞職した。その後、消息不明である。
グダニスク工科大学はネカト調査をしているらしい。
同姓同名の研究者が多数いて、白楽は、ビラルの撤回論文数を正確につかめない。
グダニスク工科大学(Gdansk University of Technology)。写真出典
- 国:ポーランド
- 成長国:パキスタン
- 医師免許(MD)取得:なし
- 研究博士号(PhD)取得:中国の上海交通大学
- 男女:男性
- 生年月日:不明。仮に1988年1月1日生まれとする。2010年に院生として入学した時を22歳とした
- 現在の年齢:37歳?
- 分野:生物工学
- 不正論文発表:20xx~2024年(xx~36歳?)のx年間
- ネカト行為時の地位:xx、中国の淮陰(わいいん)工学院・助教授(?)
- 発覚年:2024年(36歳?)
- 発覚時地位:ポーランドのグダニスク工科大学・準教授
- ステップ1(発覚):第一次追及者はレオニッド・シュナイダー(Leonid Schneider)としておく
- ステップ2(メディア):「パブピア(PubPeer)」、「より良い科学のために」
- ステップ3(調査・処分、当局:オーソリティ):①グダニスク工科大学・調査委員会
- 大学・調査報告書のウェブ上での公表:なし。調査中だと思われる
- 大学の透明性:実名報道で機関もウェブ公表(〇):Oświadczenie Politechniki Gdańskiej dot. nieuczciwych publikacji naukowych | Politechnika Gdańska
- 不正:論文出版詐欺
- 不正論文数:多数(推定)
- 時期:研究キャリアの初期(?)・中期
- 職:事件後に研究職(または発覚時の地位)を続けられなかった(Ⅹ)
- 処分:なし
- 対処問題:
- 特徴:同姓同名の研究者が多数いて情報が混乱・不正確
- 日本人の弟子・友人:不明
【国民の損害額】
国民の損害額:総額(推定)は5億円(大雑把)。
●2.【経歴と経過】
主な出典:Dr Muhammad Bilal | Gdańsk University of Technology
- 生年月日:不明。仮に1988年1月1日生まれとする。2010年に院生として入学した時を22歳とした
- 2010~2014年(22~26歳?):パキスタンのファイサラーバード農業大学(University of Agriculture Faisalabad)で2つの修士号取得:生化学
- 2014~2018年(26~30歳?):中国の上海交通大学(Shanghai Jiao Tong University)で研究博士号(PhD)を取得:生化学
- 20xx~20xx年(xx~xx歳):ベルギーのアントワープ大学(University of Antwerp)・ポスドク:About Muhammad Bilal | Muhammad Bilal | University of Antwerp
- 20xx~20xx年(xx~xx歳):中国の淮陰(わいいん)工学院(Huaiyin Institute of Technology)・助教授(?)
- 20xx~20xx年(xx~xx歳):ポーランドのポズナン工科大学(Poznan University of Technology)・助教授(?)
- 2023年7月(35歳?):ポーランドのグダニスク工科大学(Gdansk University of Technology)・土木環境工学部(Faculty of Civil and Environmental Engineering)・準教授
- 2024年12月17日(36歳?):レオニッド・シュナイダー(Leonid Schneider)の「より良い科学のために」記事で研究不正が指摘された
- 2025年1月(37歳?)時点:グダニスク工科大学・準教授を辞職していた
- 2025年9月3日(37歳?)現在:消息不明。研究業を廃業(推定)
●3.【動画】
以下は事件の動画ではない。
【動画1】
ムハンマド・ビラル(Muhammad Qamar Bilal)がパキスタンのファイサラーバード農業大学(University of Agriculture Faisalabad)の学部長と昼食をとっている動画がある。2024/10/18に公開。
但し、本記事で問題にしている研究者と同一人物かどうか不明。
●5.【不正発覚の経緯と内容】
★研究人生
ムハンマド・ビラル(Muhammad Bilal、写真出典)はパキスタンで生まれ育ち(推定)、パキスタンのファイサラーバード農業大学(University of Agriculture Faisalabad)で修士号を取得し、中国の上海交通大学(Shanghai Jiao Tong University)で研究博士号(PhD)を取得した。
ベルギーや中国で研究生活を送った後、ポーランドのグダニスク工科大学(Gdansk University of Technology)・土木環境工学部(Faculty of Civil and Environmental Engineering)・準教授になった。
2021年にはクラリベイト誌の高被引用者に選出された。
700本以上の査読付き論文を発表、150章以上の書籍を出版、25冊の編著、そして10本の論説形式の科学論文を執筆している。h指数は94で、被引用数は34,000件もある。
それで、2023年7月(35歳?)、「ノーベリウム参加グダニスク技術研究コミュニティ」プログラムから資金を受け、ポーランドのグダニスク工科大学(Gdansk University of Technology)・土木環境工学部(Faculty of Civil and Environmental Engineering)の準教授に就任した。3年任期だが、大抜擢である。
年収は40万ズウォティ(約1,600万円)で、ポーランドでは大金である。
★経緯
ビラルは、若い天才的な研究者と評価されたが、実は、そのすべてが論文工場、査読偽装、引用カルテルという出版詐欺によって達成されていたのだ。
ビラルの仲間は多く、その全貌はつかめていない(と白楽は思う)。
以下に仲間を少数羅列する。
- メキシコのモンテレー工科大学のハフィズ・イクバル教授(Hafiz Iqbal)
- ポーランドのポズナン工科大学のテオフィル・イェシオノフスキ学長(Teofil Jesionowski)
- 英国のノッティンガム・トレント大学のファルーク・シェール(Farooq Sher)
- アラブ首長国連邦のカリファ大学のパウ・ロク・ショー(Pau Loke Show)
- 他(省略)
以上のことを、2024年12月17日(36歳?)、レオニッド・シュナイダー(Leonid Schneider)が「For Better Science」記事で、ムハンマド・ビラル(Muhammad Bilal、Muhammad Qamar Bilal)の悪事として暴いた。 → Nobelium Bilalski, a Gdansk papermiller – For Better Science
シュナイダーの暴露記事が発表されてから、ビラルはグダニスク工科大学に来ておらず、結局、就任1年半で、辞職(解雇?)になったと、2025年1月10日の記事にある。
グダニスク工科大学はビラルの研究不正を調査しているらしい。捏造データ論文が見つかれば厳正な是正措置をするとのことだ。
なお、ビラルはウェブ上の情報をドンドン削除していて、「Dr Muhammad Bilal | Gdańsk University of Technology」が示す以下のリンクには、最後のリンクを除いて、情報がない。
- https://www.researchgate.net/profile/Muhammad_Bilal123
- https://scholar.google.com/citations?hl=en&user=&user=e_BWZHsAAAAJ
- https://www.mendeley.com/profiles/muhammad-bilal77/
- www.webofscience.com/wos/author/record/880233
- https://www.scopus.com/authid/detail.uri?authorId=57316728100
★グダニスク工科大学の声明
2025年1月22日のグダニスク工科大学はビラルの件で声明を発表した。 → Oświadczenie Politechniki Gdańskiej dot. nieuczciwych publikacji naukowych | Politechnika Gdańska
グダニスク工科大学にムハンマド・ビラルは1人ではなく、同姓同名の人物が合計3人いて、シュナイダーの記事は3人の情報を1人の人物にしていると批判した。
- シュナイダーが問題視したムハンマド・ビラルはノーベリウム・プログラムの研究員として2年間の契約で土木環境工学部に勤務していた。
- 別人:ムハンマド・ビラル・ハフィーズ(Muhammad Bilal Hafeez)は、グダニスク工科大学・機械造船工学部の元博士院生で、課程を修了したが、博士論文を期限内に提出できなかったため、博士院生名簿から削除された。
- 別人:ムハンマド・ビラル・リアズ博士(Muhammad Bilal Riaz)は、2022年から2023年の7か月間、応用数学・工学部(応用数学研究所)の研究・教育スタッフグループに雇用された博士号を持つ助教授である。
ノーベリウム・プログラムの受益者としてのムハンマド・ビラルの年収は40万ズウォティ(約1,600万円)ではなく、10万ズウォティ(約400万円)だとも指摘した。
ビラルは、2025年1月1日以降、グダニスク工科大学の従業員ではない。
ビラルは、グダニスク工科大学に1年半勤務し、研究成果として26 件の出版物を発表した。
論文出版詐欺との糾弾に対し、ビラルは、「論文工場に参加も支援もしていない。さらに、データを捏造したこともない」と、2025年1月16日にグダニスク工科大学に手書きの声明を提出した。
なお、別の記事で、グダニスク工科大学は、2024年9月1日に研究倫理委員会を設立し、ビラル事件を調査しているとある。
●【不正の具体例】
論文工場、査読偽装、引用カルテルという出版詐欺は証拠を示すのが難しい。
1つ1つは小さな不正である。
★「2022年のJournal of Drug Delivery Science and Technology」論文
「2022年のJournal of Drug Delivery Science and Technology」論文の書誌情報を以下に示す。2025年9月4日現在、撤回されていない。
この論文でのビラルの所属は中国の淮陰(わいいん)工学院(Huaiyin Institute of Technology)である。
- Designing Kappa-carrageenan/guar gum/polyvinyl alcohol-based pH-responsive silane-crosslinked hydrogels for controlled release of cephradine
Amna Farooq , Ariba Farooq , Sehrish Jabeen , Atif Islam , Nafisa Gull , Rafi Ullah Khan , H.M. Shifa Ul Haq , Azra Mehmood , Nazim Hussain , Muhammad Bilal
Journal of Drug Delivery Science and Technology (2022) doi: 10.1016/j.jddst.2021.102969
以下のパブピアの図の出典:https://pubpeer.com/publications/7EAB55D110259304B4A499C25030CF#
図6の赤枠図が同じ。2022年10月、著者は「間違え」たとし、図を訂正した。
★「2020年のWater Air & Soil Pollution」論文
この論文もビラルの所属は中国の淮陰(わいいん)工学院(Huaiyin Institute of Technology)である。
- Photocatalytic Degradation of Congo Red Dye from Aqueous Environment Using Cobalt Ferrite Nanostructures: Development, Characterization, and Photocatalytic Performance
Nisar Ali, Amir Said , Farman Ali , Fazal Raziq , Zarshad Ali , Muhammad Bilal , Laurence Reinert , Tasleem Begum , Hafiz M. N. Iqbal
Water Air & Soil Pollution (2020) doi: 10.1007/s11270-020-4410-8
以下のパブピアの図の出典:https://pubpeer.com/publications/BB00299C38920F301A978FF310492E#
図6の赤枠図は別のものなのに同じ画像のサイズを変えた画像。
●6.【論文数と撤回論文とパブピア】
ムハンマド・ビラル(Muhammad Bilal)という名前はパキスタンではありふれた名前で、同姓同名の研究者が多数いる。それで、ココに示す数値には、本記事で問題にしている研究者以外の論文が多数含まれている。
データベースに直接リンクしているので、記事閲覧時、リンク先の数値は、記事執筆時の以下の数値より増えている(ことがある)。
★パブメド(PubMed)
2025年9月3日現在、パブメド(PubMed)で、ムハンマド・ビラル(Muhammad Bilal、Muhammad Qamar Bilal)の論文を「Muhammad Qamar Bilal[Author]」で検索した。この検索方法だと、2002年以降の論文がヒットするが、2011~2025年の15年間の6論文がヒットした。
「Muhammad Bilal[Author]」で検索すると、2007~2025年の19年間の1037論文がヒットした。
2025年9月3日現在、「Retracted Publication」のフィルターでパブメドの論文撤回リストを検索すると、2022~2023年出版の3論文が2022~2025年に撤回されていた。
★撤回監視データベース
2025年9月3日現在、「撤回監視(Retraction Watch)」の撤回監視データベースでムハンマド・ビラル(Muhammad Bilal、Muhammad Qamar Bilal)を「Muhammad Bilal」で検索すると、 22論文が撤回されていた。
本記事で問題にしている研究者以外の論文が多数含まれていると思われる。
★パブピア(PubPeer)
2025年9月3日現在、「パブピア(PubPeer)」では、ムハンマド・ビラル(Muhammad Bilal、Muhammad Qamar Bilal)の論文のコメントを「Muhammad Bilal」で検索すると、324論文にコメントがあった。
本記事で問題にしている研究者以外の論文が多数含まれていると思われる。
「authors:”Muhammad Bilal”」で検索すると、205論文にコメントがあった。
本記事で問題にしている研究者以外の論文が多数含まれていると思われる。
「authors:”Muhammad Qamar Bilal”」で検索すると、0論文にコメントがあった。
●7.【白楽の感想】
《1》論文出版詐欺
今回の「研究上の不正行為」はネカトではなく、「非倫理的学術誌、査読偽装、引用カルテル、論文工場、フェイク(学位、大学、研究者)など」新しい研究不正で、いわば、論文出版詐欺である。
この論文出版詐欺が世界の学術界を汚染しているが、日本の関心は極めて低い。
2025年8月4日、リチャードソンはこの問題に関する重要な論文を「PNAS」論文として発表した(図はその論文から)。 → The entities enabling scientific fraud at scale are large, resilient, and growing rapidly | PNAS
英語圏のメディアも日本語のメディアもたくさん報道した。
日本語の記事を4つ示す(2025年8月20日以降、地方紙が報道したので、もっとたくさんある)。
- 2025年8月7日、記者名不記載の「GIGAZINE」記事:「不正論文を作成する大規模な組織が実在する」との研究結果、「不正論文を異常なほど受理し続けている編集者」が存在するなど深刻な状況 – GIGAZINE
- 2025年8月9日、瀬川茂子記者の「朝日新聞」記事:組織的な論文不正が増加か、撤回論文の著者と編集者に偏り 米チーム:朝日新聞
- 2025年8月9日、榎木英介記者の「note」記事(閲覧有料):暗躍する論文不正の「産業複合体」〜PNAS論文が暴く科学出版の危機|榎木英介(フリーランス病理医・科学ジャーナリスト賞受賞者)
- 2025年8月20日、記者名不記載の「NEWSjp」記事:科学研究不正に“組織”が関与 粗悪論文を量産、審査に穴 | NEWSjp
論文工場がデタラメ論文を多量に作り(論文工場)、論文著者枠を研究者に売る(例えば、1論文5万円)。その論文はグルになった悪徳編集者を通し、査読をパスさせるので(査読偽装)、学術誌に出版される(非倫理的学術誌が多い)。その際、契約した研究者の他の論文をその論文で多数引用する(引用カルテル)。研究者は論文数と被引用数が増え、論文工場は大儲けでき、出版社は論文掲載料(例えば、1論文20万円)の収入で大儲け。
そして、これを取り締まる機関がない。
なお、ここで動くお金の出所は研究費なので、原資は国民の税金である。世界で膨大な額になる(白楽は試算していない)。
このデタラメ論文をネカトハンターが突き止め、論文撤回させているが、「溢れた浴槽をスプーンで空にする(emptying an overflowing bathtub with a spoon)」ようもので、デタラメ論文の出版量にとても追いつかない。 → 2025年8月4日記事:Fighting coordinated publication fraud is like ‘emptying an overflowing bathtub with a spoon,’ study coauthor says – Retraction Watch
学術誌出版社はデタラメ論文でも出版すると儲かるので、この現状を改革するのにどれだけ本気かわからない。
白楽は、日本の研究者がどれほど関与しているかつかんでいない。
《2》記事の間違い
ムハンマド・ビラル(Muhammad Bilal)という名前はパキスタンではありふれた名前で、同姓同名の研究者が多数いるらしい。グダニスク工科大学だけで3人もいた。
それで、レオニッド・シュナイダー(Leonid Schneider)の「より良い科学のために」記事にはいくつかの間違いがあるとグダニスク工科大学が声明を発表した。
一般的に、どんな記者も、出来るだけ誤りのない記述を心がけていると思われる。
しかし、研究不正の解説記事を書いていると、大学が情報を歪曲・隠蔽・削除する行為に頻発にであう。多分、意図的なニセ情報・攪乱情報もあると想像する。
そして、ウェブ上の情報がほぼすべてである。
シュナイダーも含め、ネカト関連の記事に間違いはそこそこあるだろう。白楽ブログにも間違いがある。白楽の更新記事を書いていると、約10年前に公表した白楽記事にいくつもの間違いが見つかる(ゴメン)。
事件が公表されたとき、グダニスク工科大学のように、正しい情報を発表してくれるとありがたい。
ただ、ネカト研究をしている白楽は、大学が「正しい情報」だと言って発表しても、100%素直に信じるわけではない。
「正しい情報」の「正しい」をどうやって判定すればいい?
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日本の人口は、移民を受け入れなければ、試算では、2100年に現在の7~8割減の3000万人になるとの話だ。国・社会を動かす人間も7~8割減る。現状の日本は、科学技術が衰退し、かつ人間の質が劣化している。スポーツ、観光、娯楽を過度に追及する日本の現状は衰退を早め、ギリシャ化を促進する。今、科学技術と教育を基幹にし、人口減少に見合う堅実・健全で成熟した良質の人間社会を再構築するよう転換すべきだ。公正・誠実(integrity)・透明・説明責任も徹底する。そういう人物を昇進させ、社会のリーダーに据える。また、人類福祉の観点から、人口過多の発展途上国から、適度な人数の移民を受け入れる
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★記事中の画像は、出典を記載していない場合も白楽の作品ではありません。
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●9.【主要情報源】
① 2024年12月17日のレオニッド・シュナイダー(Leonid Schneider)の「より良い科学のために」記事:Nobelium Bilalski, a Gdansk papermiller – For Better Science
② 2025年1月4日の「Kresy」記事: Politechnika Gdańska płaci 400 tys. zł rocznie badaczowi z Pakistanu podejrzanemu o oszustwa naukowe » Kresy – wiadomości, wydarzenia, aktualności, newsy
③ 2025年1月10日のマリウシュ・カルヴォフスキ(Mariusz Karwowski)記者の「FORUM AKADEMICKIE」記事: Politechnika Gdańska: Nie chcemy uczestniczyć w procederach tego typu
④ 2025年1月22日のグダニスク工科大学の声明:Oświadczenie Politechniki Gdańskiej dot. nieuczciwych publikacji naukowych | Politechnika Gdańska
⑤ 2025年1月22日のヴィオレタ・ストラルスカ(Wioleta Stolarska)記者の「trojmiasto」記事:Oświadczenie PG ws. nieuczciwych publikacji. Jak wyglądała współpraca z Muhammadem Bilalem? – Nauka – GDAŃSK, GDYNIA, SOPOT