2020年4月27日掲載
ワンポイント:フランスの大事件。ミシェルはポール・サバティエ大学(Paul Sabatier University)の教授・歯学部長・歯科医で、妻のクリスティーンは2006年に博士号を取得し、夫の研究室の助教授になった。2008年(妻38歳?、夫58歳?)、院生・セイマー・ニュウワレ(Samer Nuwwareh)が、シスウ夫妻に修士論文を盗用されたと、裁判所に訴えた。2013年12月(妻43歳?、夫63歳?)、裁判所は、妻のクリスティーンを論文盗用で有罪とし、罰金5,000ユーロ(約60万円)と損害賠償2万ユーロ(約240万円)を命じた。夫のミシェルを無罪とした。国民の損害額(推定)は2億円(大雑把)。
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目次(クリックすると内部リンク先に飛びます)
1.概略
2.経歴と経過
3.動画
4.日本語の解説
5.不正発覚の経緯と内容
6.論文数と撤回論文とパブピア
7.白楽の感想
8.主要情報源
9.コメント
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●1.【概略】
ミシェル・シスウ(Michel Sixou、写真出典)はフランスのポール・サバティエ大学(英:Paul Sabatier University、仏:l’universite Paul-Sabatier)の歯科医・教授・歯学部長・副学長代理だった。妻で助教授のクリスティーン・マルシャル=シスウ(Christine Marchal-Sixou)の盗用事件に巻き込また。
2008年(妻38歳?、夫58歳?)、研究室の修士院生・セイマー・ニュウワレ(Samer Nuwwareh)が、シスウ夫妻に修士論文を盗用されたと、裁判所に訴えた。
2013年9月(63歳?)(妻43歳?、夫63歳?)、夫のミシェルは歯学部長を解任された。それに伴い大学を辞任した(推定)。
2013年12月(妻43歳?、夫63歳?)、裁判所は、妻のクリスティーンを論文盗用で有罪とし、罰金5,000ユーロ(約60万円)と損害賠償2万ユーロ(約240万円)を命じた。夫のミシェルに盗用共犯の嫌疑がかかっていたが無罪とした。
この事件は、フランスのフィガロ、ルモンドを含め多くのメディアが報道し、フランスでは大事件になった。
歯科治療中(左)の妻・クリスティーン・マルシャル=シスウ(Christine Marchal-Sixou)(推定)。写真出典
なお、ポール・サバティエ大学(英:Paul Sabatier University、仏:l’universite Paul-Sabatier)はフランス南西部の街・トゥールーズ(Toulouse)にある名門大学・トゥールーズ大学連合の1つである。トゥールーズ大学は、1229年創立で欧州最古の大学の1つである。
ポール・サバティエ大学はトゥールーズ第三大学(UT3)とも呼ばれ、トゥールーズ大学連合の科学・技術・健康(医学)分野を担っている。大学名のポール・サバティエは、1912年にノーベル化学賞を受賞したこの地方出身のポール・サバティエ(Paul Sabatier)に因んで、1969年に命名された。
ポール・サバティエ大学(英:Paul Sabatier University、仏:l’universite Paul-Sabatier)。写真出典
- 国:フランス
- 成長国:不明、フランス(多分)
- 歯科医師免許取得:あり
- 研究博士号(PhD)取得:
- 男女:夫婦
- 夫の生年月日:不明。ミシェル・シスウ(Michel Sixou)は、仮に、1950年1月1日生まれとする。
- 夫の現在の年齢:夫のミシェル・シスウ(Michel Sixou)は、74 歳?
- 妻の生年月日:不明。妻のクリスティーン・マルシャル=シスウ(Christine Marchal-Sixou)は、仮に、1970年1月1日生まれとする。
- 妻の現在の年齢:妻のクリスティーン・マルシャル=シスウ(Christine Marchal-Sixou)は、54 歳?
- 分野:歯科学
- 最初の不正論文発表:2006年(妻36歳?、夫56歳?)
- 発覚年:2008年(妻38歳?、夫58歳?)
- 発覚時地位:夫はポール・サバティエ大学・教授・歯学部長・副学長代理。妻は夫の研究室の助教授・歯科医
- ステップ1(発覚):被盗用者である院生のセイマー・ニュウワレ(Samer Nuwwareh)が、シスウ夫妻に修士論文を盗用されたと、裁判所に訴えた。
- ステップ2(メディア): 「撤回監視(Retraction Watch)」、フランスのフィガロ、ルモンドを含め多くのメディアが報道
- ステップ3(調査・処分、当局:オーソリティ):①ポール・サバティエ大学は調査していない? ②パリの刑事裁判所
- 透明性:大学以外が詳細をウェブ公表(⦿)
- 不正:妻が盗用。夫は無罪
- 不正論文数:妻が1報。博士論文
- 被害患者数:0人
- 盗用ページ率:29.3%
- 盗用文字率:不明
- 時期:夫は研究キャリアの後半。妻は研究キャリアの初期
- 職:事件後に夫は、歯学部長・辞任(▽)。それに伴い大学を辞任した(推定)。妻は、研究職(または発覚時の地位)を続けられなかった・学位取消(Ⅹ)
- 処分:夫は、歯学部長・辞任(▽)。妻は、罰金5,000ユーロ(約60万円)と2万ユーロ(約240万円)の損害賠償
- 日本人の弟子・友人:不明
【国民の損害額】 国民の損害額:総額(推定)は2億円(大雑把)。
●2.【経歴と経過】
主な出典:Michel SIXOU | PhD, DDS, MSD | Paul Sabatier University – Toulouse III, Toulouse 。写真出典
- 生年月日:不明。仮に、1950年1月1日生まれとする。
- 19xx年(xx歳):xx大学を卒業
- 1992年9月(42歳?):ポール・サバティエ大学・教授
- 2006年(56歳?)(?):クリスティーン・マルシャル=シスウと結婚
- 2006年12月(56歳?):妻(院生)が博士論文で盗用をした
- 2008年5月(58歳?):ポール・サバティエ大学・副学長代理(Vice-Président délégué)
- 2008年9月(58歳?):ポール・サバティエ大学・歯学部長
- 2008年8月(58歳?):妻(助教授)の盗用が発覚し、裁判所に訴えられた
- 2012年5月(62歳?):副学長代理を辞任
- 2013年9月(63歳?):歯学部長を解任。それに伴い大学を辞任(推定)
- 2013年12月(63歳?):裁判で妻は盗用で有罪。夫は無罪
- 2015年3月(65歳?):公金横領で訴えられた
★クリスティーン・マルシャル=シスウ(Christine Marchal-Sixou)
個人の履歴は、ほとんど不明。
- 生年月日:不明。仮に、1970年1月1日生まれとする。
- xxxx年(xx歳):xx大学を卒業
- 2004年(34歳?):ポール・サバティエ大学・大学院入学。ミシェル・シスウ研究室
- 2006年(36歳?)(?):ミシェル・シスウと結婚
- 2006年12月(36歳?):研究博士号(PhD)取得
- 2006年12月(36歳?):夫・ミシェルの研究室の助教授
- 2008年8月(38歳?):博士論文の盗用を裁判所に訴えられた
- 2013年12月(43歳?):裁判で盗用が有罪。それに伴い大学を辞任(推定)
●5.【不正発覚の経緯と内容】
2006年6月、セイマー・ニュウワレ(Samer Nuwwareh、写真出典)はヨルダンからの修士院生である。フランスのポール・サバティエ大学のシスウ研究室で、修士論文を書き上げた。
論文指導教授が2人いて、1人はミシェル・シスウ教授(Michel Sixou)だった。
★博士論文
ニュウワレが修士論文を提出した6か月後の2006年12月、当時、ミシェル・シスウ研究室の院生だったミシェルの妻・クリスティーン・マルシャル=シスウ(Christine Marchal-Sixou)が博士論文(以下に示す)を提出し、審査に合格した。
博士論文にはセイマー・ニュウワレの名前を記して謝辞を表したが、彼の修士論文を引用せずに修士論文中の文章・研究を使用した。
クリスティーンは、博士号取得後、夫・ミシェルの研究室の助教授になった。
★裁判
2008年8月(妻38歳?、夫58歳?)、セイマー・ニュウワレが、パリの刑事裁判所にクリスティーン・マルシャル=シスウの盗用を訴えた。
セイマー・ニュウワレは「(自分の論文が盗用され、)自分が裏切られ、疎外されたと感じました。文章を書いたのは自分だという事実を取り戻したかったのです」と述べている。
セイマー・ニュウワレが、ポール・サバティエ大学に盗用の告発をしなかったのは正解である。夫・ミシェルは歯学部長で副学長代理(Vice-Président délégué)である。告発は握りつぶされ、その後、ひどいコクハラが待っていただろう。
しかし、裁判所は大学・歯学部長・副学長代理の威光を忖度しない。
裁判では、誰が誰の文章・研究を盗用したか、誰にプライオリティがあるか、ということが争点になった。というのは、ミシェル研究室でセイマー・ニュウワレとクリスティーンはかなり似たテーマで研究をしていて、相互に情報交換をしていたからである。
生物医学の研究室はほとんどそうだが、研究成果は研究室全体のものという考えが強い。クリスティーンは、博士論文のために単独名で論文を書いただけで、研究成果は研究室全体のものなので、盗用ではないと主張した。
裁判が進むにつれ、別の興味深い事実がみえてきた。ミシェル教授とクリスティーンは、ナント、同じ電子メールアドレスを共有していたのである。だから、セイマー・ニュウワレがミシェル教授にメールすれば、それは、妻のクリスティーンに筒抜けなのだ。また、博士号取得に通常3年かかるところ、クリスティーンは、2年で取得したのである。
2013年10月20日(妻43歳?、夫63歳?)、検察はクリスティーン・マルシャル=シスウとミシェル・シスウに、それぞれ5,000ユーロ(約60万円)の罰金を求刑した。
2013年12月19日(妻43歳?、夫63歳?)、パリの刑事裁判所は、クリスティーン・マルシャル=シスウを有罪とし、罰金5,000ユーロ(約60万円)を課し、原告のセイマー・ニュウワレへの2万ユーロ(約240万円)を損害賠償するように命じた。一方、夫のミシェル・シスウを無罪とした。 → 2013年12月21日のイザベル・レイ・ルフェーブル(Isabelle Rey-Lefebvre)記者の「ルモンド」記事:Condamnée pour avoir plagié le mémoire de son étudiant
裁判所は、ポール・サバティエ大学、トゥールーズ大学、ルネデカルト大学の敷地内に1か月間、裁判の判決を掲示するように命じた。
以下、判決文(23頁)の冒頭(出典:http://archeologie-copier-coller.com/wp-content/uploads/2014/01/Jugement-SIXOU-19.12.13.blog_.pdf)
記事によると、クリスティーンの歯科医師免許が剥奪されるらしい。そうなると、トゥールーズ大学・講師の職が奪われる、とある。ただ、可能性を述べたのか、歯科医師免許が剥奪されたのが事実なのか、白楽は確認できていない。
とにかく、盗用に対する裁判所の判決はかなり厳しかった、と言える。
2013年12月19日のパリの刑事裁判所:左から、裁判官(女性)、1人おいて、シスウ夫妻。 写真出典
2013年9月(妻43歳?、夫63歳?)、裁判所で判決が出る3か月前、バートランド・モンベール学長(Bertrand Monthubert — Wikipédia)は、ミシェル・シスウ(Michel Sixou)を更迭し、歯学部長からを解任し、歯科外科学部の暫定管理者に任命した。
2013年9月(妻43歳?、夫63歳?)、ミシェル・シスウ(Michel Sixou)は更迭されたのに伴い、ポール・サバティエ大学を辞職した(推定)。
なお、被盗用者で当時・修士院生だったセイマー・ニュウワレ(Samer Nuwwareh、写真出典)は、2020年4月26日現在、カナダのオタワで歯科医として成功している。 → Samer Nuwwareh | LinkedIn
★横領疑惑
2014年5月(妻44歳?、夫64歳?)、ミシェル・シスウ(Michel Sixou)に、公金横領の疑惑が発生した。
2015年3月(妻45歳?、夫65歳?)、当時、ポール・サバティエ大学の学長だったバートランド・モンベール(Bertrand Monthubert)は、ミシェル・シスウ がグレミ協会(l’association Gremi、感染症の疫学の研究グループ)の公金を、 2013年から2014年にかけて横領していたと、トゥールーズ検察庁に調査を依頼した。 → 2015年9月28日の「EducPros」記事:Université Toulouse 3 : Michel Sixou, objet d’une nouvelle enquête judiciaire – Educpros
白楽はこの結末を把握できていない。
「泣きっ面に蜂」ということだろうか。
【盗用の具体例】
クリスティーン・マルシャル=シスウの博士論文は、文献を除くと150頁からなっている。その150頁のうちの44頁はセイマー・ニュウワレの論文からの盗用であった。この44頁はクリスティーン・マルシャル=シスウの博士論文の主要な結果を記述した部分である。一字一句転写した、明白なコピペも多い。
具体的盗用部分を示す。写真をクリックすると、写真が別窓で大きくなります。
左が2005年9月の歯科医学研究論文(セイマー・ニュウワレの修士論文?)で、右が2006年12月のクリスティーン・マルシャル=シスウの博士論文である。同一部分を黄色でハイライトした(出典:Archéologie du “copier-coller” » Blog Archive » Toulouse 3, Paris 5 et les similitudes : le livre noir du livre blanc、(保存版))
●6.【論文数と撤回論文とパブピア】
★パブメド(PubMed)
2020年4月26日現在、パブメドで、ミシェル・シスウ(Michel Sixou)を「Sixou M[Author]」として検索すると、1988年~2019年の32年間の54論文がヒットした。
クリスティーン・マルシャル=シスウ(Christine Marchal-Sixou)を「Marchal-Sixou C[Author]」て検索すると、2008年~2017年の10年間の9論文がヒットした。2014年の1報だけ、夫・ミシェルが共著者に入っていた。
クリスティーンの結婚前の名前「Marchal C[Author]」で検索すると、391報もヒットしたので、別人の論文が多数占めていると思われる。391報のうち、夫となったミシェル・シスウとの共著論文を検索すると下記の1報がヒットした。
皮肉なことに、論文のタイトルは、歯学における研究規範の論文で、出版は2006年秋である。
Ethical reflection in dentistry: first steps at the Faculty of Dental Surgery of Toulouse.
Hamel O, Marchal C, Sixou M, Hervé C.
J Am Coll Dent. 2006 Fall;73(3):36-9.
結婚前の名前「Marchal C」ということは、2006年秋出版の論文の投稿時点では結婚していなかったということになる。それで、本記事では、2006年に2人は結婚した、とした。
但し、フランスでは「そもそも結婚をせず、同棲するカップルが非常に多い」(出典:フランス人との結婚を考えている方へ)ので、今回の事件で、入籍時期はたいして重要ではないけど。
★撤回論文データベース
2020年4月26日現在、「撤回監視(Retraction Watch)」の撤回論文データベースでミシェル・シスウ(Michel Sixou)またはクリスティーン・マルシャル=シスウ(Christine Marchal-Sixou)の論文を「Sixou」で検索すると、0論文がヒットし、0論文が撤回されていた。
★パブピア(PubPeer)
2020年4月26日現在、「パブピア(PubPeer)」で、ミシェル・シスウ(Michel Sixou)またはクリスティーン・マルシャル=シスウ(Christine Marchal-Sixou)の論文を「Sixou」で検索すると、0論文にコメントがあった。
●7.【白楽の感想】
《1》事件の実態を邪推する
以下は邪推である。と言うか、多くの人は、この事件の実態を次のように思うだろう。
状況から推察すると、夫・ミシェルがセイマー・ニュウワレの論文を妻・クリスティーンに「博士論文執筆の参考になるから」と見せたのだろう。妻・クリスティーンは、参考するだけにしておけばよかったのに、博士論文執筆に苦闘し、事後を考えもせず、セイマー・ニュウワレの論文のかなりの部分を盗用してしまった。
博士論文の重要部分なので、引用を示して、他人の論文から流用と記載するわけにはいかない。それで、そのまま提出した。
夫・ミシェルは、提出された妻・クリスティーンの博士論文を見て、盗用に気がついたはずだ。では、どう対処するか?
博士論文審査会で妻の提出論文の盗用を指摘すれば、即、妻は破滅し、妻の研究上の指導教授である夫・ミシェルも無傷では済まない。それに、自分と妻の関係も破滅する。
幸い、他の審査員はセイマー・ニュウワレの論文を知らない。
それで、フランス語の習得が悪いという難癖をつけ、ヨルダンから来た院生のセイマー・ニュウワレを研究室から追い出した。
セイマー・ニュウワレをポール・サバティエ大学から遠ざけ、セイマー・ニュウワレさえ黙っていてくれれば、妻・クリスティーンの盗用は発覚しない。これで、しのげると期待したのだろう。
さらに、妻・クリスティーンを研究室の助教授に採用すれば、妻の大学内での地位も権力も強くなる。それもプラスに働くハズだ、と考えたに違いない。
ところが、セイマー・ニュウワレが、パリの刑事裁判所にクリスティーン・マルシャル=シスウを盗用で訴えた。
これには、夫・ミシェルは仰天したに違いない。しかし、裁判所には大学教授の権力が及ばない。観念した。というところだろう。
《2》フランスの公正感覚は相当ヒドイ
ネカトを調べていると、フランス政府・学術界・大学の「研究規範」への取組は、相当ヒドイという記述が目につく。
不正に対処しない、不正をちゃんと調査しない、事件を公表しない、調査結果を公表しない、事件関係者が調査に加わったなどの批判がある。
フランスの研究者のネカト事件は少ない。それは、ネカト行為自体が少ないのではなく、上記の状況のために、ネカト行為が表面化しないということらしい。
確かに、今回の事件は、もし盗用行為がなくても、首をかしげる状況である。
教授で学部長・副学長代理(Vice-Président délégué)のミシェルは、①自分の妻・クリスティーンを自分の研究室に大学院生として入学させた。あるいは、自分の研究室の大学院生を妻にした。②白楽は、クリスティーンの研究の経験・実績・成果を知らないが、出版論文を見る限り、さほど優秀とは思えない。それなのに、博士号取得に通常3年間かかるところ、自分の妻だから、2年間で博士号を取得させた。③博士号取得後すぐに、自分の妻を自分の研究室の助教授に採用した。
これでは、大学院制度・博士号授与・人事・研究室を私物化していると言わざるを得ない。3点の内の①は違反とは言えないが、②と③は、違反だろう。相当ヒドい違反だ。ポール・サバティエ大学も、よくもまあ、こんな人物を教授にし、さらには学部長にしたなあと、あきれた。
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日本がスポーツ、観光、娯楽を過度に追及する現状は日本の衰退を早め、ギリシャ化を促進する。今後、日本に飛躍的な経済の発展はない。科学技術と教育を基幹にした堅実・健全で成熟した人間社会をめざすべきだ。科学技術と教育の基本は信頼である。信頼の条件は公正・誠実(integrity)である。人はズルをする。人は過ちを犯す。人は間違える。その前提で、公正・誠実(integrity)を高め維持すべきだ。
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●8.【主要情報源】
① 2013年12月10日のアダム・マーカス(Adam Marcus)記者の「撤回監視(Retraction Watch)」記事:France tries husband-wife team for research misconduct in plagiarism case at Retraction Watch
② 2013年12月27日のアダム・マーカス(Adam Marcus)記者の「撤回監視(Retraction Watch)」記事:Stiff sentence for French researcher found guilty of plagiarizing at Retraction Watch
③ 2013年12月21日のイザベル・レイ・ルフェーブル(Isabelle Rey-Lefebvre)記者の「ルモンド」記事:Condamnée pour avoir plagié le mémoire de son étudiant
④ 2013年12月23日の「Redaction Medicale et Scientifique」記事:Rédaction Médicale et Scientifique: Condamnation logique pour plagiat à la fac dentaire de Toulouse : est-ce que nos tribunaux vont continuer ?
⑤ ◎2014年1月6日の「コピペの考古学(Archeologie du “copier-coller”)」記事:Archeologie du “copier-coller” ≫ Blog Archive ≫ Toulouse 3, Paris 5 et les similitudes : le livre noir du livre blanc
⑥ フィガロ
⑦ の(Fabrice Valery)記者の「⑧ 旧版:2014年12月12日
★記事中の画像は、出典を記載していない場合も白楽の作品ではありません。
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