2021年3月14日掲載
ワンポイント:米国の中国系科学者を排斥する「中国イニシアチブ」の1例である。リー夫妻は2人共、米国に帰化し、エモリー大学(Emory University)に23年勤めた著名な教授で、2018年に世界初のハンチントン病遺伝子ノックイン豚の作成に成功した。中国の千人計画に選ばれ、中国にも研究拠点を設けた。2018年、NIHからの調査依頼を受け、調査の結果、2019年5月、エモリー大学はリー夫妻が中国からの収入を米国に申告していなかったことで、解雇した。2020年5月(63歳)、裁判所は所得申告義務違反で夫・リーを有罪とし1年間のプロベーションを科した。国民の損害額(推定)は10億円(大雑把)。