2020年12月5日掲載
ワンポイント:ノースカロライナ州立大学(North Carolina State University)・化学科の院生のググリオッティが第一著者で、「2004年のScience」論文を出版した。論文出版後、同学科に赴任したステファン・フランゼン教授(Stefan Franzen)が研究プロジェクトに参加し、「2004年のScience」論文のデータねつ造・改ざんに気がつき、大学に通知した。2008年、共著者だったフェルドハイムとイートンの2人はコロラド大学ボルダー校に移籍した。それで、ノースカロライナ州立大学とコロラド大学ボルダー校がネカト調査し、また、科学庁(NSF)からグラントを得ていたので、科学庁(NSF)が管轄した。しかし、2016年1月、ジョセフ・ネフ(Joseph Neff)記者が記事にするまでの12年間、事件は公表されなかった。「2004年のScience」論文は2016年2月5日に撤回された。また、ノースカロライナ州立大学とコロラド大学ボルダー校の調査はひどくズサン、科学庁(NSF)の対処もヘンだった。なお、ネカト処理のズサンさをチェックするシステムは現在の米国にはない。国民の損害額(推定)は10億円(大雑把)。