2021年5月31日掲載
白楽の意図:2020年3月、ネカトハンターのエリザベス・ビック(Elisabeth Bik)が、フランスのディディエ・ラウル(Didier Raoult)(68歳)の「2020年3月のInt J Antimicrob Agents」論文の問題点を指摘した。ラウルは怒ってフランスの全国版テレビでビックを侮蔑し、彼の仲間のエリック・シャブリエール教授(Eric Chabriere)はビックの個人情報をウェイブ上にさらし、フランス検察に訴えると脅した。一方、フランスの研究者たちはビックを守る運動を展開し、世界の研究者たちが加勢し始めている。この顛末を解説したメリッサ・デイビー(Melissa Davey)の「2021年5月22日のGuardian」記事を読んだので、紹介しよう。3日前に出版されたキャスリーン・オグレディ(Cathleen O’Grady)記者の「2021年5月28日のScience」記事も少し加えた。