2020年5月4日掲載
白楽の意図:「撤回監視(Retraction Watch)」は撤回論文のデータベースである撤回監視データベース(Retraction Watch Database)を作成し、2018年10月に公開した。ネカトは撤回理由の大きな割合を占める。撤回論文を科学的に分析し、撤回論文の実態を把握することは、ネカトの実態を知り、ひいてはネカトの予防策を考える上で重要な知見になる。ジェフリー・ブレイナード(Jeffrey Brainard)とジア・ユー(Jia You)が撤回監視データベースの全体像を解説した「2018年10月のScience」論文を読んだので、紹介しよう。