2024年8月30日掲載
ワンポイント:千野名誉教授のライフワークである「脳卒中機能評価法(SIAS)」論文を里宇教授が適切に引用せず、あたかも、里宇教授が開発したかのように受け取れる記載をした。2014年1月23日、千野名誉教授は裁判に訴えた。2015年12月11日、里宇教授は自分の不適切な行為を認め、論文を訂正し、千野名誉教授に謝罪することで、和解が成立した。その2年2か月後、2018年2月、千野名誉教授は文部科学省に里宇教授の行為は研究不正だと告発した。調査は慶應義塾大学が行ない、2018 年6月20日、予備調査の結果、本調査を実施しないと結論した。千野名誉教授は、不服申し立てをしたが、再考されなかった。本記事では、事件を具体的に把握できるよう、告発状、裁判記録、陳述書、関係者のメール・説明などを公開した。