冶金学:エレイン・トーマス(Elaine Thomas)(米)

2021年12月15日掲載

ワンポイント:2017年5月、日本の日立建機がブラッドケン社(Bradken Inc.)を子会社化した。子会社される40年前、そのブラッドケン社に、トーマスは工学部・卒業後すぐに就職した。2017年5月(63歳)、鉄鋼の検査データ改ざんが発覚し、トーマスは解雇された。鉄鋼は米海軍の潜水艦の建造用だったので、海軍犯罪捜査局(Naval Criminal Investigative Service)が調査し、2020年6月(66歳)、1985年頃~2017年(31歳頃~63歳)の約32年間、トーマスが鉄鋼の検査データを改ざんしていたと結論した。ブラッドケン社は民事和解で1,080万ドル(約11億円)を米海軍に支払った。2021年11月8日(67歳)、トーマスは有罪になり、2022年2月14日(68歳)、刑期が宣告されるが、上限は、10年の刑務所刑と100万ドル(約10億円)の罰金である。国民の損害額(推定)は50億円(大雑把)。

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