2020年1月28日掲載
白楽の意図:2019年ネカト世界ランキングの「2」の「7」に挙げられたので記事にした。ネカト事件ではなく、ニセ科学事件である。ペットフード業界は、科学的な証拠もないのに、グレインフリー(穀物不使用)のドッグフードが犬に良いと宣伝し販売していた。ところが、2018年、米国・食品医薬品局(FDA)が、犬の拡張型心筋症(dilated cardiomyopathy:DCM)の原因ではないかと発表した。今のところ病気との因果関係は不明だが、ニセ科学批評家のスティーブン・ノベラ(Steven Novella)がこの問題を解説した「2019年8月のNeuroLogica Blog」記事を読んだので、紹介しよう。