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「ズサン」:ディディエ・ラウル(Didier Raoult)(フランス)

2021年1月10日掲載

ワンポイント:マルセイユ大学・地中海疾病研究センター(l’Institut hospitalo-universitaire Mediterranee Infection a Marseille)・所長のラウル教授は、2020年3月20日(68歳)、コロナウイルス感染症(COVID-19)の治療にヒドロキシクロロキンが有効だという「Int J Antimicrob Agents」論文を発表した。大規模なコロナ禍の中、治療薬の発見で、英雄のような扱いを受けた。しかし、出版数日後から、論文に多数の疑念が示され、学術界からの信頼を失い、ヒドロキシクロロキンの治療は中止・禁止された。出版3週間後の2020年4月11日(68歳)、懸念表明が付いたが、2021年1月9日(68歳)現在、論文は撤回されていない。マルセイユ大学は調査していないので、ラウルは処分されていない。この事件は、2020年ネカト世界ランキングの「1A」の「2」、「4B」の「1」、「4D」の「3」に挙げられた。国民の損害額(推定)は10億円(大雑把)。

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