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ピエロ・アンバーサ(Piero Anversa)(米)

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2015年3月7日掲載、2024年11月25日更新

ワンポイント:【長文注意】。日本の小保方事件の直後に騒がれた、2014~2018年当時の米国の大事件で、同じ幹細胞分野で起こった。アンバーサは、イタリアで研究者として確立した後、1985年(46歳)、米国のニューヨーク医科大学に移籍し、その後、ハーバード大学・医科大学院の基幹病院であるブリガム・アンド・ウィメンズ病院の教授になった。2012年10月(74歳)、研究不正が発覚。2013年1月(74歳)、ブリガム・アンド・ウィメンズ病院がネカト調査委員会を設置した。ところが、自分は無実でネカトをしたのは部下だと裁判に訴えた。2015年(76歳)、研究室は閉鎖され、アンバーサはブリガム・アンド・ウィメンズ大学を退職した。最初にネカトと指摘されてから6年後、2018 年10月15日(80歳)、ブリガム・アンド・ウィメンズ病院はアンバーサが31論文でデータをねつ造・改ざんしていたと発表したが、無処分だった。2009~2012年(70~73歳)の4年間に出版したアンバーサの 19論文が撤回された。「パブピア(PubPeer)」で38論文にコメントがある。NIHは、結局、アンバーサ関連の「成体幹細胞による心臓修復」研究に約588億円を助成した。どういうわけか、研究公正局はクロと発表していない。国民の損害額(推定)は60億円(大雑把)。

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