心理学:デイヴィッド・ローゼンハン(David Rosenhan)(米)

2023年8月15日掲載

ワンポイント:1973年(43歳)、今から50年前、スタンフォード大学・法科大学院(Stanford Law School)・教授だったローゼンハンは有名な「1973年1月のScience」論文を出版し、精神科医は正常な人と精神障害を持つ人を見分けられないと結論した。この「ローゼンハン実験」は精神医学に多大な影響を及ぼし、精神医学の信頼は地に落ち、多数の精神病院が閉鎖した。ところが、2019年、ローゼンハンの没7年後、ジャーナリストのスザンナ・キャハラン(Susannah Cahalan)が、「1973年1月のScience」論文のデータねつ造を著書・『なりすまし(The Great Pretender)』で指摘した。国民の損害額(推定)は100億円(大雑把)。

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