1‐5‐1 ネカトハンターとネカトウオッチャー

2020年7月5日改訂+

ワンポイント::【長文注意】。ワンポイント:ネカトハンターはネカトを見つけ告発する第一次追及者である。ネカトウオッチャー は発覚したネカト事件を分析し、ウェブ上に発表する、と同時に、その実態・背景からネカト問題を指摘・議論する個人である。すべて民間人で、組織的に活動している人もいる。ネカトハンターとネカトウオッチャーはネカト改善の最強のエンジンである。政府・学術界・産業メディア(新聞・テレビ)はこれらの個人・組織をしっかり支援すべきだが、世界でも日本でもほぼ全く支援されていない。

ーーーーーーー
目次(クリックすると内部リンク先に飛びます)
1.はじめに
2.世界のネカトハンター
3.日本のネカトハンター
4.世界のネカトウオッチャー
5.日本のネカトウオッチャー
6.世界と日本のネカト研究者
7.白楽の感想
8.情報
9.コメント
ーーーーーーー

●1.【はじめに】

★ネカト発見通報者

データねつ造・改ざんや論文盗用を見つけ通報する担当者は文部科学省にいない。各学会にもいない。大学にもいない。科学警察という組織もない。米国・研究公正局の職員もネカトを発見しない。つまり、公的にデータねつ造・改ざんや論文盗用を見つけ通報する人はいない。

ネカト行為・ネカト論文を「最初に摘発・通報・追及する人」は、すべて、民間のボランティアである。民間と言っても、専門知識・技術が必要なので研究者やジャーナリストが多いが、正義感にかられ、善意で活動しているボランティアである。

「最初に摘発・通報・追及する人」(第一次追及者)は2大別できる。写真の出典(改変再使用が許可された画像)。

①ネカト遭遇者②ネカトハンター である。両者の貢献度はほぼ同程度である。

①ネカト遭遇者は、そのネカト研究・論文の被害者(例:被盗用者)だったり、同じ研究室・共同研究者など、ネカト研究・論文にたまたま巻き込まれた人である。ネカト被災者と呼ぶこともある。ネカト遭遇者が大学、学術誌に通報するなり、ウェブサイトで告発することで第一次追及者となる。しかし、ネカトに遭遇しても通報する人は約1%(推定)ととても少ない。ネカト遭遇者は自分が被災した事件が終われば、追及を終える。

②ネカトハンター は、そのネカト研究・論文と無関係だが「最初に摘発・通報・追及する人」(第一次追及者)である。ネカト遭遇者(ネカト被災者)は「たまたま」なので育成しにくいが、ネカトハンターは育成しうる。ネカトハンターを育成すればネカト発覚・摘発が増え、ネカト監視体制が強化され、ネカト防止につながる。

ネカトハンターを英語で「data thug(データ刺客)」「scientific sleuth(科学探偵)」「literature watchdog(文献監視人)」と呼んだりする。

★ネカトウオッチャー

ネカトウオッチャー は発覚したネカト事件を分析し、ウェブ上に発表する、と同時に、その実態・背景からネカト問題を指摘・議論する個人・組織である。正義感にかられ、善意で活動しているボランティアである。

ネカトハンターもネカトウオッチャーであるが、ネカトハンター活動を(ほとんど)しない人をネカトウオッチャーとした。時に、ネカトウオッチャーがネカトを通報・追及する場合もある。

★ネカト研究者

ネカト研究者は、大学・研究所で仕事としてネカトを研究する大学教員や研究員である。ネカト研究者もある意味ネカトウオッチャーである。しかし、一般のネカトウオッチャーがボランティアで活動し、ネカト事件をウェブで発表するのに対し、ネカト研究者は、給料をもらう仕事として活動し、研究成果を研究者向けの論文として発表する。本記事では網羅的に調べず、顕著な人だけを挙げた。

以下のネカトハンターとネカトウオッチャーは、不完全である。リストに掲載されていないことにご不満の組織・人はゴメンナサイ。ご連絡いただければ掲載します。この手の完全版は不可能だと、白楽は最初から、完全版を諦めています。

●2.【世界のネカトハンター】

【ネカトハンター:組織】

★ パブピア(PubPeer) 

  • サイト:https://pubpeer.com/ 
  • 対象:世界。全分野。英語
  • 活動期間:2012年10月に開始し、約8 年, 5 か月 1 日経過(日数は不正確)
  • 白楽ブログで解説 → パブピア(PubPeer)

★ヴロニプラーク・ウィキ(VroniPlag Wiki)

★ ディザーネット(Dissernet)

【ネカトハンター:個人】

ネカトハンターは 政府・学術界・産業メディア(新聞・テレビ)などどこからも支援は得られない。善意のボランティアで、益がなく危険がともなう。それで、個人のネカトハンターは数年で活動をやめてしまう場合が多い。以下のリストは、ネカト遭遇者、ネカトウオッチャーを含めているかもしれない。

  • 「中南米 、アフリカ 、中東、大洋州 、アジア、欧州、北米」順。(なお、中南米 、アフリカ 、中東のハンターをリストしていない)
  • 国は「あいうえお」順
  • 人は姓の「ABC」順

【国不明】

アルテミシア・ストリクタ(Artemisia Stricta)(仮名)(国不明)

クレア・フランシス(Clare Francis)(仮名)(国不明)

★ジョン・スミス(John Smith)(仮名)(国不明)

【オーストラリア】

★ジェニファー・バーン(Jennifer Byrne)(オーストラリア)

ニュージーランド

★スマット・クライド(Smut Clyde)(仮名?)(ニュージーランド

  • 告発サイト:Smut Clyde – For Better Science
  • 自分のサイト:RiddledTwitter
  • 生年月日と性別:男性
  • 所属など:写真出典
  • 対象:
  • 活動期間: 2009年11月に開始し、約11年経過
  • 成果:多数。常連
  • 白楽ブログで解説 → なし
  • 解説記事:

【中国】

★ジォーツー・ファン、方舟子(Zhouzi Fang)(中国)

【英国】

★アリソン・アヴェネル(Alison Avenell)(英)

★ニック・ブラウン(Nick Brown、Nicholas J L Brown)(英?)

★ジョン・カーライル(John Carlisle)(英)

★ブレンダン・オコナー(Brendan O’Connor)(英)

★ニューロスケプティック(Neuroskeptic)(英)(仮名)

以下の動画の25分00秒頃からニューロスケプティック(Neuroskeptic)の話が始まる。

【オーストリア】

★ステファン・ウェーバー(Stefan Weber)(オーストリア)

【スペイン】

★ウリ・サイモンソン(Uri Simonsohn)(スペイン)

【ドイツ】

★ゲルハルト・ダンネマン(Gerhard Dannemann)(ドイツ)

★ロルフ・ディーゲン(Rolf Degen)(ドイツ)

★レオニッド・シュナイダー(Leonid Schneider)(ドイツ)

デボラ・ヴィーバー=ヴルフ(Debora Weber-Wulff)(ドイツ)

動画では、「デボラ・ヴィーバー=ヴルフ」と呼ばれている

【ルーマニア】

★エミリア・セルカン(Emilia Şercan)(ルーマニア)

ルーマニアの有名なネカト・ハンターにジャーナリストのエミリア・セルカン(Emilia Şercan)がいる(写真出典)。セルカンは多くの脅迫にめげずに活動している。

【ロシア】

★アレクサンダー・パンチン(Alexander Panchin)(ロシア)

【米国】

★ダニエル・アクニャ(Daniel Acuña、Daniel Acuna、Daniel Ernesto Acuña )(米)

★デイヴィッド・アリソン(David Allison、David B. Allison)(米)

★キース・バッガリー(Keith Baggerly)(米)

  • 告発サイト: 
  • 自分のサイト:
  • 生年月日と性別:男性
  • 所属など:テキサス州ヒューストンのMDアンダーソン癌センター・教授。生物統計学。研究博士号(PhD)。写真出典
  • 対象:生命科学
  • 活動期間:2006年
  • 成果:数件。2006年、アニル・ポティ(Anil Potti)(米) | 白楽の研究者倫理
  • 白楽ブログで解説 → なし
  • 解説記事:①2018年10月3日の「キース・バッガリー(Keith Baggerly)」記者の「Nature」記事:What ‘data thugs’ really need

動画では、「キース・バッガリー」と呼ばれている

★エリザベス・ビック(Elisabeth Bik)(米)

以下の動画でエリザベス・ビックと紹介されている。日本語で、エリザベス・ビクと書く人もいる。

★ポール・ブルックス(Paul Brookes)(米)

  • サイト名:サイエンス・フラウド(Science Fraud)。「サイエンス・フラウド(Science Fraud)」の意味は、科学詐欺(罪)、科学詐欺師、科学ペテン
  • 言語:英語
  • 主催者:私人。匿名。ハンドルネーム「Fraudster」「Frances deTriusce」。2012年12月、匿名で活動していたが、ポール・ブルックス(Paul Brookes)、40歳(当時)、米国・ニューヨークのロチェスター大学医学部・準教授と暴露された。英国人・生命科学者。研究テーマ:心臓発作でのミトコンドリアの役割。1997年、英国・ケンブリッジ大学で生化学の博士号取得
  • 連絡先:
  • サイト:http://www.science-fraud.org/ コンテンツは削除されている
  • 開始:2012年7月
  • 対象:生命科学系論文の「ねつ造」「改ざん」「盗用」
  • スタイル:サポーターの情報提供と自分の調査で、疑惑論文の内容を明確にしアップ。出版編集局、所属大学に通知・告発
  • 記事数: 274疑惑論文
  • 不正の定義:学術出版規範委員会「COPE」の基準
  • 対象:一流学術論文(英語)
  • 対象者:主に生命科学研究者
  • 発覚数: 300論文以上
  • 作業期間:2012年7月~2012年12月。活動は6か月間

ポール・ブルックス(Paul Brookes)(写真出典:Paul Spencer Brookes, Ph.D. University of Rochester Medical Center
140617 7404[1]

★アンドリュー・ブラウン(Andrew Brown、Andrew W Brown)(米)

★マイケル・ドハティ(Michael Dougherty)(米)

★ジェームズ・ヘザーズ(James Heathers)(米)

★デイヴィッド・サンダース(David Sanders)(米)

 

======以下のネカトハンターは過去? 未整理。活動は少ない。

======以下のネカトハンターは過去

●3.【日本のネカトハンター】

日本には日本のネカト全体を対象としたネカトハンター組織はなかった。「なかった」というと語弊があるかもしれない。「2ちゃんねる」には多数のネカトに関する情報がある。ただし、信用度に問題がある。それで、省いた。

組織的なネカトハンターは井上明久・東北大前総長のネカトを追及する組織がある。

また、2020年7月4日現在活動中のネカトハンター個人はいない。

★井上総長の研究不正疑惑の解消を要望する会(フォーラム)

  • サイト名:井上総長の研究不正疑惑の解消を要望する会(フォーラム)
  • 主催者:代表・日野秀逸(前東北大学大学院経済学研究科長・教育研究評議会評議員)、世話人・大村 泉 (東北大学名誉教授)
  • 連絡先:i_mario0901@i.softbank.jp
  • サイト:https://sites.google.com/site/httpwwwforumtohoku/www.forum.tohoku3rd井上合金事件 | ちきゅう座
  • 言語:日本語、英語
  • 活動期間:2009年3月17日に開始し、11 年, 11 か月 13 日経過
  • 対象:東北大学・井上明久総長(元)の研究不正疑惑
  • スタイル:調査・告発、裁判の記録
  • 記事数:

《動画》日本語 「井上明久東北大前総長らの研究成果におけるデータ流用の実態」– YouTube
2018/03/11にaobataro0311がアップロード

《動画》日本語 「研究不正告発に対する東北大学回答の根本問題」HD版– YouTube
2011/09/13にAkira Takahashiがアップロード(2014年6月12日閲覧)

《動画》日本語 「生データの解析から明らかになった論文データの改ざんとねつ造 – YouTube」
2012/03/22にaobataro0311 さんのチャンネルがアップロード(2014年6月12日閲覧)

======以下は過去

★サイト:網羅的ではない

《動画》音声言語なし。音楽のみ 「東京大学 分生研 不正論文疑惑(コピペ画像掲載の論文捏造疑惑) – YouTube」
2012/01/24にJuuichiJigenがアップロード(2014年6月12日閲覧)

●4.【世界のネカトウオッチャー】

【世界のネカトウオッチャー:組織】

★撤回監視(リトラクション・ウオッチ:Retraction Watch)(米国)

  • サイト:http://retractionwatch.com/ 
  • 対象:世界。全分野。英語
  • 活動概要:全分野の学術論文の撤回(Retraction)、訂正(Correction)、懸念表明(Expression of Concern)を収集・分析・報告し、その実態・背景から学術論文の問題点を指摘・議論する
  • 活動期間:2010年8月に開始し、約10 年, 7 か月 1 日経過(日数は不正確)
  • 白楽ブログで解説 → 撤回監視(リトラクション・ウオッチ:Retraction Watch)

★サイコップ(CSICOP、Committee for the Scientific Investigation of Claims of the Paranormal)(米国)

【世界のネカトウオッチャー:個人】

ネカトハンターもネカトウオッチャーだが、ネカトハンター活動を(ほとんど)しない人をネカトウオッチャーとした。たくさんいると思う。以下、ほんの一部。

★リチャード・スミス(Richard Smith)(英)

  • サイト:Richard Smith Archives – The BMJ
  • 生年月日と性別:男性
  • 所属など:英国のエジンバラ大学で医師免許(MD)取得。1991-2004年の13年間、学術誌「British Medical Journal」の編集長。写真出典
  • 対象:生命科学
  • 活動期間:
  • 成果:
  • 白楽ブログで解説 → なし
  • 解説記事:①Richard Smith (editor) – Wikipedia

★ジェフリー・ウェッブ(Geoffrey P Webb)(英)

  • サイト:Dr Geoff | Serving up the tasty truth.. without all the junk
  • 生年月日と性別:男性
  • 所属など:英国のイースト・ロンドン大学(University of East London)・上級講師。栄養学が専門。研究博士号(PhD)。写真出典
  • 対象:生命科学
  • 活動期間:
  • 成果:
  • 白楽ブログで解説 → なし
  • 解説記事:①

★デイビット・ゴースキー(David Gorski)(米)

★ドナルド・コーンフェルド(Donald S.Kornfeld、Donald Kornfeld)(米)

  • 141020 dskornfeld[1]サイト:
  • 生年月日と性別:1924年(?)生まれ、男性、97歳?
  • ORCID: 
  • 所属など:米国のコロンビア大学名誉教授(精神医学)。1954年に医師免許(MD)取得。写真出典
  • 対象:生命科学
  • 活動期間:遅くとも2013年に開始し、約8年経過
  • 成果:
  • 白楽ブログで解説 → なし
  • 解説記事:①Donald Kornfeld – Wikipedia。②2013年6月21日のドナルド・コーンフェルド(Donald S.Kornfeld)著の「Science」記事:Integrity Training: Misconduct’s Source | Science

 

●5.【日本のネカトウオッチャー】

【日本のネカトウオッチャー:組織】

★エディテージ・インサイトの研究倫理

「日本の」というと語弊があるが、日本語でも発信もしているので、一応、【日本のネカトウオッチャー:組織】に入れた。

2002年にインドのムンバイで設立されたグローバル企業の「カクタス・コミュニケーションズ(Cactus Communications)」社が母体である(About Us | CACTUS)。その1つのブランドがエディテージ (Editage)である  (Editage | CACTUS)。

  • 事業:英文校正や翻訳の営利企業・エディテージ がサービスの一環として無料提供
  • サイト:https://www.editage.jp/insights/categories/research-ethics
  • 対象:世界。主に生命科学系。日本語
  • 活動概要:学術論文の出版倫理の解説・教育
  • 活動期間:2014年2月に開始し、約7 年, 1 か月 1 日経過(日数は不正確)
  • 白楽ブログで解説 → なし

★ジャパン スケプティクス(日本)

ネカトはほとんど扱わないが、一応挙げておく。

★疑似科学とされるものを科学的に考える(日本)

ネカトはほとんど扱わないが、一応挙げておく。

【日本のネカトウオッチャー:個人】

活動期間の長い順に並べた。

★教師不祥事列伝

  • サイト:http://blog.livedoor.jp/damekyoshi/archives/cat_58509.html
  • 対象:日本。全分野。日本語
  • 活動概要:教員(小中高大院)の不詳事を解説する。ネカト・クログレイ・性不正・アカハラ事件も含まれる。事件を起こした教員、学校、大学の問題点も指摘する
  • 活動期間:1999年11月17日開始し、21 年, 3 か月 13 日経過
  • 主催者:匿名
  • 連絡先:非公開
  • ブログからユニークな一言:文部科学省の職員の子供を義務教育期間中は公立に通わせる事を法律で義務づけるしか、教師の質の向上は望めないと感じます。
  • 白楽ブログで解説 → なし

★白楽の研究者倫理

  • サイト:①https://haklak.com/ 、通称は「白楽ブログ」または「ネカト・ブログ」、②Twitter
  • 対象:世界(日本はリストのみ)。全分野。日本語
  • 活動概要:研究者の事件データベースを構築し、ネカト・クログレイ・性不正・アカハラとそれらの事件を解説する。事件を起こした研究者の人生に焦点を合わせるが、ネカト制度・政策、ネカト対処する政府機関、大学・研究機関、メディア報道の問題点も指摘する。
  • 活動期間:2001年に開始し、2002年学会発表( 「バイオ研究者の事件にみる研究費の問題と改善」 )なので、活動期間は20年。ブログは2014年4月24日開始し、6 年, 10 か月 6 日経過
  • 主催者:仮名・白楽ロックビル。お茶の水女子大学・名誉教授、理学博士
  • 連絡先:お便り・質問・相談
  • 白楽ブログで解説 → なし

★知識連鎖

  • サイト:http://1000nichi.blog73.fc2.com/blog-category-24.html
  • 対象:日本人。全分野。日本語
  • 活動概要:ネカト、研究費不正などの研究者の事件を解説する。制度・政策の問題点も指摘する。
  • 活動期間:2009年3月4日開始し、11 年, 11 か月 26 日経過
  • 主催者:仮名・千柿キロ
  • 連絡先:非公開
  • ブログからユニークな一言:何でもいいから「ひとつのことを長く続けてみよう」
  • 白楽ブログで解説 → なし

★世界変動展望

★誠実な生命科学研究のために

★ミスコン・プレイ 研究不正・盗用

  • サイト:①Twitter、②ログ
  • 対象:日本(世界も少し)。全分野。日本語
  • 活動概要:ネカト、研究者の事件、大学の事件などをツイート
  • 活動期間:2015年9月2日開始し、5 年 6 か月経過
  • 主催者:匿名
  • 連絡先:非公開
  • 白楽ブログで解説 → なし

2ちゃんねる

★5ちゃんねる

======以下は過去

★滑動停止中の名称とサイト:網羅的ではない

●6.【世界と日本のネカト研究者】

以下、網羅的ではない。イエイエ、「網羅的ではない」どころか、米国と日本の一部です。リストにない「アナタ」を忘れているわけではありません。

★米国

★日本

大学教員(含・過去)で関連著書・論文のある人。あいうえお順

  • 井上悠輔:東京大学医科学研究所・准教授:『医学研究・臨床試験の倫理』(日本評論社、2018年)
  • 榎木英介 – Wikipedia:近畿大学医学部・講師(元):『研究不正と歪んだ科学 STAP細胞事件を超えて』(日本評論社、2019年)
  • 粥川準二 – Wikipedia:県立広島大学 ・ 准教授:「「研究不正」を防ぐための倫理教育に効果はあるか?」(エナゴ学術英語アカデミー、 2016年)
  • 菊地重秋:中央大学/埼玉学園大学・非常勤講師:「我が国における研究不正等の概観(その7)の補遺」(IL SAGGIATORE、2017 年)リンク
  • 黒木登志夫 – Wikipedia:東京大学医科学研究所・名誉教授:『研究不正 科学者の捏造、改竄、盗用』(中公新書、2016年)
  • 田中智之: 京都薬科大学 ・教授:『科学者の研究倫理』(東京化学同人、2018年)
  • 白楽ロックビル – Wikipedia:お茶の水女子大学・名誉教授:『科学研究者の事件と倫理』( 講談社、2011年)
  • 札野 順:早稲田大学・教授:『はじめて学ぶ 技術倫理の教科書』(丸善出版、2008年)
  • 松澤孝明:神戸大学・教授(元)、研究倫理:「研究公正から見たライフサイエンス: その特徴と役割」(日本内科学会雑誌、2018年)
  • 山崎茂明:愛知淑徳大学・教授(元)、研究発表倫理:『科学者の不正行為―捏造・偽造・盗用』(丸善出版、2002年)、『科学者の発表倫理: 不正のない論文発表を考える』(丸善出版、2013年)、『科学論文のミスコンダクト』(丸善出版、2015年)、その他

●7.【白楽の感想】

《1》第一次追及者の重要性

誰かがネカトを見つけ通報しなければネカト調査は始まらない。つまり、すべてのネカト事件の発端はネカト発見・通報である。 → 1‐3‐3.研究ネカト事件対処の4ステップ説 | 白楽の研究者倫理

「最初に摘発・通報・追及する人」(第一次追及者)は、①ネカト遭遇者(ネカト被災者)と②ネカトハンター である。

しかし、たまたまネカトに遭遇したネカト遭遇者が当局にネカトと通報する人は約1%(推定)である。

従って、ネカト遭遇者の通報率を格段に増加させる施策が重要である。しかし、遭遇者の分野や身分とネカト内容で通報率が大きく異なると思うが、通報率に関する日本の研究はない。通報率が格段に増加するまでの道はかなり長い。

一方、ネカトハンター は、ネカトを通報するつもりでネカトを探しているので、見つければ通報する可能性は高い。しかし、通報に利益がなく危険がともなう。それなのに、ネカトハンティング行為は 政府・学術界・産業メディア(新聞・テレビ)など、どこからも支援は得られない。善意のボランティアでネカトハンティングをしている。だから、数回または数年でやめてしまう人が多い。

日本全体のネカト発覚・通報率を高めには、ネカトハンター を育成・支援することで、ネカトハンティングを維持し、効率よくネカト発覚・通報率を高めることができる。この施策は、ネカト抑止にとってかなり重要である。

日本は、「すべてのネカト事件はネカト発見・通報で成り立っている」という視点がまるでない。抜本的な改善を望む。

《2》日本語版「パブピア(PubPeer)」、誰か作りません?

白楽は自分をネカトウオッチャーと考えている。しかし、「ネカトを見つけました。どうしたらよいですか?」という通報・相談をそこそこの数、受けてきた。

日本には見つけたネカトを通報する場所がない。イヤ、公式にはある(以下)。ただ、現実的には、ある意味、役に立たない。

大学に通報すると、①かなりの高頻度で無視される。または、② 調査しても、かなりの高頻度でいい加減な調査をし、その調査結果を秘匿する。通報者にも知らせないこともある。そして、公表する場合でも、ほとんどの場合、ネカト者の名前を秘匿するなど、事実を改ざんして公表する。

文部科学省・研究助成機関に通報すると、① 全部、該当大学に伝えるだけである。文部科学省・研究助成機関は調査しない。

新聞社に通報しても、かなりの高頻度で記事にならない。記事になっても表面的な記事で終わる。

そして、データねつ造・改ざん、盗用、クログレイ行為の第一発見情報を日本語で共有できるウェブサイトは、現在の日本にはない。

投稿者の匿名性を維持し、日本語の論文のネカト疑惑・クログレイ疑惑を議論や通報するウェブサイトがあるといいなあ、と思う。ある意味、日本語版の「パブピア(PubPeer)」である。

誰か作りませんかね。

●8.【情報】

  1. 現記事の先行記事:2014年6月14日掲載:1‐4‐10 研究規範を扱う人たち | 白楽の研究者倫理(保存済)。固定ページID:https://haklak.com//?p=11860、https://haklak.com/page_People.html
  2. 現記事に吸収:2014年6月29日掲載:1‐4-6.出版後査読・私的告発サイトの全体像 | 研究倫理(ネカト、研究規範)(保存済)。固定ページID:https://haklak.com//?p=11862、https://haklak.com/page_PPPR.html
  3. 現記事に吸収:2014年6月17日掲載:1‐4‐7.日本の私的告発サイト | 研究倫理(ネカト、研究規範)(保存済)。固定ページID:https://haklak.com//?p=1346、https://haklak.com/page_allegation.html
  4. 2016年7月23日掲載:1‐3‐3.研究ネカト事件対処の4ステップ説 | 白楽の研究者倫理
  5. 2013年11月27日の「エド・ヨン(Ed Yong)」記者らの「Nature」記事:Research ethics: 3 ways to blow the whistle : Nature News & Comment
  6. 2018年6月17日記事:Meet the scientific sleuths: A dozen who’ve had an impact on the scientific literature – Retraction Watch

ーーーーーー
日本がスポーツ、観光、娯楽を過度に追及する現状は日本の衰退を早め、ギリシャ化を促進する。今後、日本に飛躍的な経済の発展はない。科学技術と教育を基幹にした堅実・健全で成熟した人間社会をめざすべきだ。科学技術と教育の基本は信頼である。信頼の条件は公正・誠実(integrity)である。人はズルをする。人は過ちを犯す。人は間違える。その前提で、公正・誠実(integrity)を高め維持すべきだ。 ーーーーーー
ブログランキング参加しています。
1日1回、押してネ。↓

ーーーーーー

●コメント

注意:お名前は記載されたまま表示されます。誹謗中傷的なコメントは削除します

1 件のコメントがあります。 “1‐5‐1 ネカトハンターとネカトウオッチャー

  1. 岐阜大学 工学部 松村雄一教授はアイシンAWと共同研究を行いました。その際、贈収賄にあたる過剰な接待を行いました。
    当初、岐阜大学に接待の領収書を倫理相談窓口に送りましたが回答は問題なしとのことでした。その後、マガジンXに情報を提供して事実を認めましたが処分はありませんでした。
    研究費を使い、愛知県に研究目的で出張、京都で料亭に行き、舞妓接待を受けています。出張旅費の返還、接待費の返還もしていません。

    このようなことは絶対に許してはいけないと思います。

    以下、記事の抜粋です。

    アイシンAWと岐阜大学の親密過ぎる関係
    15ヶ月間に11回の酒席をゴチになった教授
    1店舗10万円超え2回
    松村雄一教授は資金提供元のアイシンAW技術本部解析技術部側と2013年から2015年にかけて頻繁に酒食をともにしていたことが明らかになったのだ。
     告発者によると、アイシンAWと岐阜大学教授らの会食は「2013年11月から2015年2月までの間に10回以上行われた」と話す。判明している分をざっと列挙すると、
    2013年11月19日 岐阜市 5833円
    2014年2月27日 岐阜市 1万6430円
    2014年4月28日 岐阜市 2592円
    2014年5月25日 岐阜市 9159円
    2014年6月24日 岐阜市 1万9580円
    2014年8月22日 岐阜市 3万6480円
    2014年10月31日 岡崎市 5万9500円
    2014年10月31日 岡崎市 10万円
    2014年12月12日 岐阜市 2376円
    2015年2月27日 京都市 2万円
    2015年2月27日 京都市 11万9000円
    合計39万950円
     会合の参加者は松村雄一教授ひとりの時がもっぱらで、たまに研究室の若手らを同席させたこともあったようだ。アイシンAW側も会合のたびに一人から3人程度が酒席に参加していた模様。
     マガジンX編集部ではさらに取材を続けた。そこで分かったのが以下の事柄だ。2014年、アイシンAWでは岐阜大学の松村雄一教授と共同研究を行っていた。部長である鈴木明智、次長の平林靖秀、課長の野村征史、担当者の粂智和の4人は松村雄一教授に対して接待を繰り返していた。2015年2月には京都に松村雄一教授を招待し高額接待を行ったことが判明している。2014年10月は愛知県内において飲食店で接待をし、そのあとは「女性のいる店でも接待を行った」(事情通)との情報も入っている。実際にどのような高額接待が行われたかの確認はとれていないが、頻繁に行われた飲み会が事実ならひどい話である。

匿名 へ返信する コメントをキャンセル

メールアドレスが公開されることはありません。 * が付いている欄は必須項目です

コメントは承認待ちです。表示されるまでしばらく時間がかかるかもしれません。