ウィリアム・サマリン(William T. Summerlin)(米)記事更新

2015年1月18日掲載、2023年9月20日更新

ワンポイント:49年前の1974年の事件。サマリンは、スローン・ケタリング記念癌研究所(Memorial Sloan Kettering Cancer Center)の研究員・医師で、ボスのロバート・グッド所長(Robert A. Good)はノーベル賞の有力候補だった。マウス皮膚移植で黒色のマウスの皮膚を白色のマウスに移植できた証拠として、サマリンは、白色のマウスの毛をフェルトペンで黒色に塗るという愚行をした。ねつ造は直ぐにバレ、研究所を辞職。後に、この事件を扱った本『パッチワーク・マウス (The patchwork mouse)』が出版されるほど有名なネカト事件。国民の損害額(推定)は20億円(大雑把)。この事件は、白楽指定の重要ネカト事件である:ネカト事件史の代表的なねつ造事件。政府・学術誌・学術界が主体となって、研究不正に対処する全米的運動をもたらす切っ掛けとなった事件。約15年後、研究公正局が設置された。

記事を読む → ウィリアム・サマリン(William Summerlin)(米)