2022年6月15日掲載
ワンポイント:アダムはメンデル大学・教授・副学長で、888報の論文を出版し、巨額の研究費を得たチェコのスーパースター研究者だった。2021年10月(39歳)、メンデル大学の次期・学長に選出された。しかし、その1年前、エリザベス・ビック(Elisabeth Bik)らに、多数の論文画像の異常が指摘されていた。ネカト調査が入り、2022年1月、ネカトでクロと判定された。精査された12論文の内、2014~2019年(32~37歳)の6論文が撤回推奨、3論文が撤回考慮になった。アダムは当初、ネカト指摘を軽視していたが、結局、学長就任を諦めた。解雇処分はなく、メンデル大学・教授職を維持している。2022年6月14日現在、撤回論文数は1報である。国民の損害額(推定)は5億円(大雑把)。