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ヴィジェイ・ソーマン(Vijay Soman)、フィリップ・フェリッグ(Philip Felig)(米)

2021年5月22日改訂

ワンポイント:【長文注意】。ソーマンはインド出身でイェール大学・フェリッグ教授・研究室の助教授になった。1978 年、論文の査読を依頼されたフェリッグ 教授(40歳 )は、部下のソーマン(34歳)に査読を依頼した。ソーマンは原稿を不採択にしたが、その原稿の内容を盗用し、自分の論文として投稿した。その投稿論文の査読をしたのが、たまたま、被盗用者のヘレナ・ヴァクスリヒト=ロッドバード(Helena Wachslicht-Rodbard、NIH・ポスドク)だった。1979 年2月、ヴァクスリヒト=ロッドバードは盗用と告発した。ネカト調査は二転三転したが、1年後の1980年2月、ようやく、盗用と確定した。データねつ造・改ざんも発覚した。結局、ソーマンの1977年~1980年(33~36歳)の11論文が撤回された。ソーマンはインドに帰国した。盗用隠蔽に奔走したフェリッグ 教授の栄転は無残な結末になった。この事件は、白楽指定の重要ネカト事件である:査読論文の盗用という典型的なネカト行為の有名な事件である。隠蔽工作や調査の実態もよく描かれている。国民の損害額(推定)は10億円(大雑把)。

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