2020年7月29日掲載
ワンポイント:プロアメリカンフットボールの元締めのナショナル・フットボール・リーグ(National Football League)は年間数兆円の収入がある。このナショナル・フットボール・リーグ(National Football League)が、研究者に手をまわし、選手の脳損傷(Brain Injury)被害を低めにした論文を出版させてきた(つまり、データねつ造・改ざん)と、2016年、ニューヨーク・タイムズ紙が報じた。両者の間のバトルが勃発した。本記事では、上記事件とは別に、ナショナル・フットボール・リーグ(National Football League)が、NIHとスターン教授に不当な圧力をかけた2016年の事件、ナショナル・フットボール・リーグ(National Football League)からカネをもらっていることを隠して他人の論文を攻撃した2009年の事件、も言及した。カネのために選手の健康が犠牲になる事例は、ボクシング、相撲など、他のスポーツ競技でも共通した問題だ。国民の損害額(推定)は50億(大雑把)。