ナノテク:ドンチーン・イ(Dongqing Li)、ヤサマン・ダギギ(Yasaman Daghighi)(カナダ)

2017年9月21日掲載。

ワンポイント:ウォータールー大学のダギギ院生(イラン出身、女性、28歳?)とイ教授(中国出身、男性、50歳?、国選研究教授)の共著の総説「2010年のMicrofluidics and Nanofluidics」が盗用で、2012年に撤回された。被盗用者のマサチューセッツ工科大学のマーティン・バザント教授(Martin Bazant)が指摘した。ウォータールー大学は盗用者をかばい、調査報告を秘密にし、メディアの取材を拒否、ダギギ院生は退学なし、イ教授を解雇ではなく4か月の無給停職処分にした。2人ともその後研究者として生き返っている。盗用文章率は約8%。損害額の総額(推定)はダギギ院生が3600万円、イ教授が7300万円、計1億900万円。この事件は、「全期間ランキング」に記載した「「高等教育界を震撼させた著名人の10大盗用スキャンダル」:2013年1月10日」の第9位である。

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目次(クリックすると内部リンク先に飛びます)
1.概略
2.経歴と経過
3.動画
4.日本語の解説
5.不正発覚の経緯と内容
6.論文数と撤回論文
7.白楽の感想
8.主要情報源
9.コメント
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●1.【概略】

ドンチーン・イ(Dongqing Li、写真出典)は、中国の大連海事大学で修士号を取得後、カナダに渡り、ウォータールー大学(University of Waterloo)・機械工学科・教授になった。専門はナノテクノロジーである。著書の章を10報、論文を210報も出版したこの分野の著名な研究者である。2009年にカナダのⅠ種・国選研究教授に選ばれた。

なお、国選研究教授(Canada Research Chair)は由井典子(カナダのクイーンズ大学・教授)によると以下のようだ(後藤泰宏訳)。

2000年にカナダ政府は9億(カナダ)ドル(2005年8月現在,1 カナダドル=約 90円)を投じて,“Canada Research Chair”と呼ばれる研究専門の教授ポストを 2000個作りました.これは各大学が有する通常の教授ポストとは異なり,カナダ政府直属のポストでtenureの職です.このポストにはカナダ全土の大学,及び全ての研究分野から応募できます.Canada Research ChairのポストはⅠ種とⅡ種の2種類あり,Ⅰ種のポストは中堅以上の研究者を対象とし,その研究分野におけるリーダーと認められた人の中から選ばれます.(出典:http://mathsoc.jp/publication/tushin/1003/yui.pdf保存版

Ⅰ種・国選研究教授は、毎年20万カナダドル(約2千万円)の研究費を7年間もらえる(Canada Research Chair – Wikipedia)。

ヤサマン・ダギギ(Yasaman Daghighi、写真出典)はイラン・テヘランのシャリフ工科大学で修士号を取得後、カナダのドンチーン・イ研究室の院生になった。

2012年(イ52歳?、ダ30歳?)、ヤサマン・ダギギ院生とドンチーン・イ教授共著の総説「2010年のMicrofluidics and Nanofluidics」に盗用が発覚した。盗用文章率は約8%だった。

ダギギが盗用の主犯と思われるが、退学処分を受けず、その後、博士号を取得し、2017年9月20日現在、米国のカリフォルニア大学バークレー校・ポスドクとして研究を続けている。

イ教授は盗用の実行犯とは思えないが、ダギギ院生へのズサンな研究指導が問題視され、4か月の無給停職処分を受けた。

2017年9月20日現在、イ教授はカナダの国選研究教授ではない。2009年に7年間高額な研究費が支給される国選研究教授に選出されたが、2016年の更新時に再選されなかった。この事件のためと思われる。
→ Chairholders

なお、この事件は、「全期間ランキング」に記載した「「高等教育界を震撼させた著名人の10大盗用スキャンダル」:2013年1月10日」の第9位である。

また、ウォータールー大学は、「Times Higher Education」の2018年大学ランキングでカナダ第9位の大学である。World University Rankings 2018 | Times Higher Education (THE)

ウォータールー大学(University of Waterloo)のウォータールー・ナノテク研究所(Waterloo Institute for Nanotechnology)。写真出典

★ドンチーン・イ(Dongqing Li)

  • 国:カナダ
  • 成長国:中国
  • 研究博士号(PhD)取得:カナダのトロント大学
  • 男女:男性
  • 生年月日:不明。仮に1960年1月1日生まれとする。1982年の大学卒業時を22歳とした
  • 現在の年齢:64 歳?
  • 分野:ナノテク
  • 最初の不正論文発表:2010年(50歳?)
  • 発覚年:2012年(52歳?)
  • 発覚時地位:カナダのウォータールー大学(University of Waterloo)・教授
  • ステップ1(発覚):第一次追及者は被盗用者であるマサチューセッツ工科大学のマーティン・バザント教授(Martin Bazant)で、学術誌「Microfluidics and Nanofluidics」に「この総説は盗用です」と伝えた。
  • ステップ2(メディア):「o.canada.com」、「撤回監視(Retraction Watch)」
  • ステップ3(調査・処分、当局:オーソリティ):①学術誌「Microfluidics and Nanofluidics」・編集部。②ウォータールー大学・調査委員会。
  • 大学・調査報告書のウェブ上での公表:なし
  • 不正:盗用
  • 不正論文数:1報
  • 時期:研究キャリアの後期
  • 損害額:総額(推定)は7300万円。内訳 → ①研究者になるまで5千万円だが、研究者をやめてないので損害額は0円。②研究者の給与・研究費など年間2000万円が20年間=4億円だが、研究者をやめてないので損害額は0円。4か月の無給停職処分を受けたので700万円。③院生の損害はヤサマン・ダギギにカウントした。④外部研究費は政府から約2億円、さらに、約7000万円の受給予定だった。ねつ造・改ざんではないので、研究成果は無駄にならない。損害額は0円。⑤調査経費(大学と学術誌出版局)が5千万円。半分はヤサマン・ダギギにカウントして2500万円。⑥裁判なし。経費は0円。⑦論文出版・撤回作業が1報につき100万円、撤回論文の共著者の損害が1報につき100万円。1報撤回=200万円。半分はヤサマン・ダギギにカウントして100万円。⑧研究者の時間の無駄として4000万円
  • 結末:4か月の無給停職処分。辞職しなかった。国選研究教授から外された

★ヤサマン・ダギギ(Yasaman Daghighi)

  • 国:カナダ
  • 成長国:イラン
  • 研究博士号(PhD)取得:事件発生時は未取得だが、その後、カナダのウォータールー大学で取得
  • 男女:女性
  • 生年月日:不明。仮に1982年1月1日生まれとする。2000年の大学入学時を18歳とした。
  • 現在の年齢:42 歳?
  • 分野:ナノテク
  • 最初の不正論文発表:2010年(28歳?)
  • 発覚年:2012年(30歳?)
  • 発覚時地位:ウォータールー大学・院生
  • ステップ1(発覚):第一次追及者は被盗用者であるマサチューセッツ工科大学のマーティン・バザント教授(Martin Bazant)で、学術誌「Microfluidics and Nanofluidics」に「この総説は盗用です」と伝えた。
  • ステップ2(メディア):「o.canada.com」、「撤回監視(Retraction Watch)」
  • ステップ3(調査・処分、当局:オーソリティ):①学術誌「Microfluidics and Nanofluidics」・編集部。②ウォータールー大学・調査委員会。
  • 大学・調査報告書のウェブ上での公表:なし
  • 不正:盗用
  • 不正論文数:1報
  • 時期:研究キャリアの初期から
  • 損害額:総額(推定)は3600万円。内訳 → ①研究者になるまで5千万円だが、研究者をやめてないので損害額は0円。②研究者の給与・研究費など年間2000万円が0年間=0円。③院生(本人)の損害が1人1000万円で1人=1千万円。④外部研究費を得ていないので損害額は0円。⑤調査経費(大学と学術誌出版局)が5千万円。半分はドンチーン・イにカウントして2500万円。⑥裁判なし。経費は0円。⑦論文出版・撤回作業が1報につき100万円、撤回論文の共著者の損害が1報につき100万円。1報撤回=200万円。半分はドンチーン・イにカウントして100万円。⑧研究者の時間の無駄と意欲削減は大きくないとして0円
  • 結末:退学なし。処分なし?研究博士号(PhD)を取得し、研究者になった

●2.【経歴と経過】

★ドンチーン・イ(Dongqing Li)
主な出典:Dongqing Li | Waterloo Institute for Nanotechnology | University of Waterloo

  • 生年月日:不明。仮に1960年1月1日生まれとする。1982年の大学卒業時を22歳とした。
  • 1982年(22歳?):中国の浙江(せっこう)大学(Zhejiang University)を卒業。熱物理工学
  • 1984年(24歳?):中国の大連海事大学(Dalian Maritime University)で修士号取得。熱物質移動学
  • 1991年(31歳?):カナダのトロント大学(University of Toronto)・機械工学科で研究博士号(PhD)取得。熱力学
  • 1993年(33歳?):アルバータ大学(University of Alberta)・機械工学科・助教授
  • 1997年(37歳?):アルバータ大学(University of Alberta)でテニュアを得る
  • 1999年(39歳?):アルバータ大学(University of Alberta)・教授
  • 2000年(40歳?):カナダのトロント大学(University of Toronto)・教授
  • 2005年(45歳?):米国のヴァンダービルト大学(Vanderbilt University)・教授
  • 2008年(48歳?):カナダのウォータールー大学(University of Waterloo)・教授
  • 2012年(52歳?):盗用が発覚
  • 2012年(52歳?):ウォータールー大学から4か月の無給停職処分に科された

★ヤサマン・ダギギ(Yasaman Daghighi)
主な出典:①Yasaman Daghighi | LinkedIn、②Yasaman Daghighi, University of Waterloo – Home.(保存版)

  • 生年月日:不明。仮に1982年1月1日生まれとする。2000年の大学入学時を18歳とした。
  • 2000-2004年(18-22歳?):イラン・マシュハドのフェルドゥスィー大学(Ferdowsi University, Mashad)を卒業。機械工学
  • 2005-2007年(23-25歳?):イラン・テヘランのシャリフ工科大学(Sharif University of Technology)で修士号取得。航空宇宙工学
  • 2009-2013年(27-31歳?):カナダのウォータールー大学(University of Waterloo)・機械工学科の院生。ドンチーン・イ(Dongqing Li)研究室
  • 2012年(30歳?):盗用が発覚
  • 2013年(31歳?):カナダのウォータールー大学(University of Waterloo)・機械工学科で研究博士号(PhD)取得
  • 2013年9月-2015年2月(31-33歳?):カナダ・トロントのサニーブルック健康科学研究所(Sunnybrook Health Sciences Centre)・研究員
  • 2015年2月-2016年8月(33-34歳?):カナダ・トロントの聖マイケル病院(St. Michael’s Hospital)・ポスドク
  • 2017年4月(35歳?):米国のカリフォルニア大学バークレー校(University of California, Berkeley)・ポスドク → ココ

●5.【不正発覚の経緯と内容】

ドンチーン・イ教授(Dongqing Li)はカナダの国選研究教授で、カナダ政府から200万ドル(約2億円)以上の研究費を受給していた。さらに、70万ドル(約7000万円)の研究費も受給する予定だった。

ヤサマン・ダギギ(Yasaman Daghighi)はイラン出身でイラン・テヘランのシャリフ工科大学で修士号を取得後、カナダのドンチーン・イ研究室の院生になった。受賞歴があり、優秀な院生だと認識されていた。間もなく研究博士号(PhD)を取得予定だった。

2010年4月7日、ヤサマン・ダギギ院生(Yasaman Daghighi)とドンチーン・イ教授(Dongqing Li)(写真出典)は共著で、以下の総説「2010年のMicrofluidics and Nanofluidics」をオンライン出版した。

  • Induced-charge electrokinetic phenomena
    Yasaman Daghighi, Dongqing Li
    Microfluidics and Nanofluidics
    October 2010, Volume 9, Issue 4-5,  pp 593-611

2012年4月3日、被盗用者のマサチューセッツ工科大学のマーティン・バザント教授(Martin Bazant、写真出典)が、学術誌「Microfluidics and Nanofluidics」に「ヤサマン・ダギギとドンチーン・イの総説は盗用です」と伝えた。

「2010年のCurr Opin Colloid Interface Sci」論文(被盗用論文)の書誌情報は以下の通りである。

  • Induced-charge electrokinetic phenomena.
    Bazant MZ, Squires TM
    Curr Opin Colloid Interface Sci 15(2010) 203–213.

盗用論文のタイトルは非盗用論文のタイトルと全く同じである。そして、文章だけでなく図も盗用していた。

なんという、わかりやすい初歩的な盗用だ。

なお、ドンチーン・イ教授は盗用論文を掲載した学術誌「Microfluidics and Nanofluidics」の編集委員長である。なんという、自己中のお手盛りだ。

事件を報じた新聞も「あからさまな盗用(blatant plagiarism)」と表現し、あきれている。

盗用の発覚は偶然である。

被盗用者のマーティン・バザント教授がいろいろな論文を探っているうちに、たまたま自分の論文と同じタイトルの論文を見つけ、中身を読むと、文章も同じことから、盗用だと気が付いた。

盗用論文「2010年のMicrofluidics and Nanofluidics」は、2010年1月15日に投稿している。一方、被盗用論文「2010年のCurr Opin Colloid Interface Sci」は、わずか、その2週間前の2010年1月28日にオンライン上で出版していた。

ドンチーン・イ教授は被盗用論文「2010年のCurr Opin Colloid Interface Sci」の査読者になっていないので、査読過程で盗んだということはあり得ない。

出版直後の2週間以内に、すぐに自分の論文に盗用したのだろうか?

なんか、速すぎという気もするが、十分可能である。

ヤサマン・ダギギ院生(写真出典)はドンチーン・イ教授を介して、マーティン・バザント準教授に次のように説明している。

2010年3月初めに私たちの総説に対する査読者からのコメントを受けた後、あなたのウェブサイト上のあなたの総説を読みました。その時点であなたの総説は私たちの総説の文献の1つでした。私は総説を執筆していて、私の研究はあなたの研究と非常によく似ていたので、あなたの総説の一部を私の総説に採用することにしました

「一部を私の総説に採用」した時、引用し忘れたか、意図的に引用せずに盗用したのだろう。

★盗用解析

「2010年のMicrofluidics and Nanofluidics」論文(盗用論文)は、19ページの総説である。

以下に盗用部分を示す。
→ 出典:University of Waterloo Professor and Canada Research Chair Dr. Dongqing Li’s case of Plagiarism « Plagiarism Talk
→ 元の出典は →  http://bazantgroup.mit.edu/~cogswell/plagiarism/SBS.1.html だが、すでに削除されている。

逐語盗用で、文句なしの立派な(?)盗用である。

★盗用発覚後の対処

2012年5月6日、ドンチーン・イ教授は学術誌「Microfluidics and Nanofluidics」の評判悪化を恐れて、編集長を辞任した。また、ドンチーン・イ教授は盗用論文を撤回した。
→ 2012年7月21日の論文撤回公告:RETRACTED ARTICLE: Induced-charge electrokinetic phenomena | SpringerLink

ヤサマン・ダギギ院生とドンチーン・イ教授は新聞記者の取材に応じなかった。

また、ウォータールー大学(University of Waterloo)は、ヤサマン・ダギギ院生とドンチーン・イ教授をかばった。

ウォータールー大学のエレン・リトリ広報担当副学長次席(Ellen Réthoré、写真出典)はプライバシーを盾に、新聞記者の取材に応じなかった。

カナダ政府最大の助成機関であるカナダ自然科学・工学研究機構(NSERC :Natural Sciences and Engineering Research Council)はドンチーン・イ教授に200万ドル(約2億円)以上の研究費を支給してきたが、沈黙を保ったままだ。

ウォータールー大学はドンチーン・イ教授を4か月の無給停職処分に科した。また、ヤサマン・ダギギ院生を退学処分せず、実質上無処分にした。ヤサマン・ダギギ院生はその後、研究博士号を取得し、研究者として生き延びている。

●6.【論文数と撤回論文】

ドンチーン・イ教授は著書の章を10報、論文を210報も出版した。

2017年9月20日現在、リサーチ・ゲイト(ResearchGate)https://www.researchgate.netで、ヤサマン・ダギギ(Yasaman Daghighi)の論文を検索したら、25論文がヒットした。

2017年9月20日現在、当記事で問題にした「2010年のMicrofluidics and Nanofluidics」論文(盗用論文)が撤回されている。

  • Yasaman Daghighi, Dongqing Li (2010)、Induced-charge electrokinetic phenomena, Microfluidics and Nanofluidics

●7.【白楽の感想】

《1》処分が甘い

サマン・ダギギ院生とドンチーン・イ教授(写真出典保存版)の共著の総説「2010年のMicrofluidics and Nanofluidics」の盗用である。

ダギギが盗用主犯と思われるが、退学処分を受けず、その後、博士号を取得し、2017年9月20日現在、米国のカリフォルニア大学バークレー校・ポスドクとして研究を続けている。

イ教授は盗用実行犯とは思えないが、ダギギ院生へのズサンな研究指導が問題視され、4か月の無給停職処分を受けた。

ダギギ院生、ドンチーン・イ教授への処分は甘い。

ダギギ院生は実質上、無処分のようだが、これで、ウォータールー大学は研究公正を保てるのだろうか?

イ教授はまともに研究・教育が行なえるのだろうか? 学術界での信頼を失ったら、学術界では芽はないだろう。学術界以外のセクターで働く方がノビノビと才能を開花できるのではないだろうか?

標語:「ネカト者は学術界から追放!」

《2》大学がかばう

ウォータールー大学はヤサマン・ダギギ院生(Yasaman Daghighi、写真出典)、ドンチーン・イ教授をかばい、プライバシーを盾に、新聞記者の取材に応じなかった。

なんかなあ。

まともな大学のやることではない。日本の大学もこういう私物化が多くて、うんざりする。

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●8.【主要情報源】

① 2012年9月11日の「o.canada.com」記事:More details into the University of Waterloo researchers issue(保存版)
② 2012年9月12日のリチャード・ブレナン(Richard J. Brennan) 記者の「Toronto Star」記事:Waterloo prof and student caught up in plagiarism scandal | Toronto Star(保存版)
③ 2013年1月8日のamarcus41 記者の「撤回監視(Retraction Watch)」記事:University of Waterloo suspends researcher who published plagiarized paper – in his own journal – Retraction Watch at Retraction Watch
④ 2012年9月11日の「National Post」記事:Top Canadian scientist and award-winning student caught in ‘blatant plagiarism’ of text | National Post(保存版)
★記事中の画像は、出典を記載していない場合も白楽の作品ではありません。

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