2023年年9月30日掲載
ワンポイント:来週、ノーベル賞の受賞者が発表される。2004年、ノーベル生理学・医学賞はフレッド・ハッチンソンがん研究センター(Fred Hutchinson Cancer Research Center)・教授のリンダ・バック(57歳)が受賞した。ところが、受賞前の「2001年11月のNature」論文が受賞後の2008年3月6日にデータねつ造・改ざんで撤回された。受賞後に出版した「2005年5月のProc Natl Acad Sci U S A」論文、「2006年3月のScience」論文の2論文が2010年9月に撤回された。ズイウァー・ゾウは中国で生まれ育ったが、1997年(35歳?)に大阪大学で博士号(甲)を取得し、渡米後、リンダ・バック研究室のポスドク、その後、研究員として8年勤めた。2014年7月28日、米国の研究公正局は上記撤回論文の前2論文のネカト犯はズイウァー・ゾウ(52歳?)だと発表した。3つ目の論文には言及なし。ネカト調査がおかしい。ズイウァー・ゾウは既に中国に帰国し、吉林大学・教授になっていた。リンダ・バックは無処分。国民の損害額(推定)は20億円(大雑把)。
記事を読む → リンダ・バック(Linda Buck)、ズイウァー・ゾウ(Zhihua Zou、鄒志華)・阪大博士(米)ノーベル賞受賞者