2021年7月18日掲載、2023年10月2日更新
ワンポイント:日本時間の本日18:30、ノーベル生理学・医学賞の受賞者が発表される。2019年は、ジョンズ・ホプキンズ大学(Johns Hopkins University)のセメンザ教授(63歳)が受賞した。受賞の翌年の2020年10月、ネカトハンターのクレア・フランシス(Clare Francis)が、セメンザ論文のデータねつ造を指摘した。セメンザ研究室に責任がある2009~2018年の8論文が2022・2023年に撤回された。「パブピア(PubPeer)」では2001~2021年(45~65歳)の21年間の56論文にコメントがある。この中にはノーベル受賞前の論文も多数ある。ネカト犯は複数の室員で、セメンザではないだろうが、ジョンズ・ホプキンズ大学が調査中で、結果を発表していない。当時室員だった日本人の広田喜一(ひろた きいち、現在、関西医科大学・准教授)が共著者の1人である。国民の損害額(推定)は20億円(大雑把)。この事件は、白楽指定の重要ネカト事件である:ノーベル受賞者の8論文が撤回され、「パブピア(PubPeer)」で56論文にコメントがあるのは異常である。