2019年10月3日掲載、2021年9月26日更新
ワンポイント:長崎大学・河合孝尚・准教授を代表者とする「医療分野における研究不正行為に関する意識調査及び心理的要因分析」研究は、日本医療研究開発機構(AMED)の「研究公正高度化モデル開発支援事業」に採択され、2016年-2018年度の3年間に約3,000万円(推定)の研究助成を受けた。その研究成果の一部・「研究不正事例調査報告書・附録 2(http://www.rmd.nagasaki-u.ac.jp/kawailab/amed/assets/pdf/ref1_3.pdf)(保存版)」に、白楽のネカト記事群から盗用と思われる引用なしのコピペが多数見つかった(保存版PDF)。国民の損害額(推定)は?億円(大雑把)。【注意:関係サイトは直ぐ削除される、と思う】
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本事件は2部構成です
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目次(クリックすると内部リンク先に飛びます)
1.概略
2.盗用との指摘
3.盗用文書
4.盗用の具体例
5.研究倫理規則
6.白楽の感想
7.白楽の手紙
8.その後の顛末
9.コメント
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以下敬称略(但し、メール中の敬称はそのまま)。
●1.【概略】
白楽はネカトハンター活動をしていない。しかし、自分のネカト記事の文章が盗用されているという指摘を受けた。それで、調べ、関係者に伝えた。その状況をこのブログに記載した(記載する)。
2017年1月5日、国立研究開発法人・日本医療研究開発機構(AMED)が、平成28年度「研究公正高度化モデル開発支援事業」の採択課題を発表した。
その中の「プログラム➁:研究公正の取組み強化のための調査研究」に長崎大学・河合孝尚(かわい たかひさ)・准教授を代表者とする「医療分野における研究不正行為に関する意識調査及び心理的要因分析」が採択された。以後、ここでは、長崎大学・河合プロジェクトと呼ぶ。
長崎大学・河合プロジェクトは、2016年-2018年度の3年間に2,036万円(日本の研究.com、保存版)の研究助成を受けた(約3000万円という記載もあった)。
2018年(平成30年)、その研究成果として、ウェブサイト(http://www.rmd.nagasaki-u.ac.jp/kawailab/amed/index.htmlは閉鎖された。保存版)に研究不正事例調査報告書を掲載した。
その1つが、問題の「医療分野における研究不正行為に関する意識調査及び心理的要因分析 研究不正事例調査報告書 附録 2(平成 30年8月)」である。
http://www.rmd.nagasaki-u.ac.jp/kawailab/amed/assets/pdf/ref1_3.pdf(削除された、保存版)
2019年9月、上記に、白楽のネカト・ブログから多数の盗用と思われる引用なしのコピペがあると指摘された。
報告書作成担当者は以下のように野内玲(信州大学)(のうち れい)とあった(以下の出典:医療分野における研究不正行為に関する意識調査及び心理的要因分析 研究不正事例調査報告書)。
調査の実施体制は以下のように記載されていた(以下の出典:医療分野における研究不正行為に関する意識調査及び心理的要因分析 研究不正事例調査報告書の13頁目)。
●2.【盗用との指摘】
★指摘の経緯
2019年9月、青山郁夫が、長崎大学・河合プロジェクトの調査報告書に白楽のネカト記事からの盗用と思われる引用なしのコピペがある、と教えてくれた。
詳しく聞くと、調査報告書の資料に白楽のネカト記事と似た文章があるようだと最初に違和感を抱いたのはA教授で、A 教授が知らせてくれた違和感を基に自分なりに調べた、とのことだった。
―――青山郁夫のメール:ココから
長崎大学グループの調査報告書の件ですが、よく見ると白楽先生のブログの文章をコピペして作っている部分があるようです。
例えば
http://www.rmd.nagasaki-u.ac.jp/kawailab/amed/assets/pdf/ref1_3.pdf (保存版)
白楽先生のブログ
https://haklak.com/page_Takao_Takahashi.html
[青山郁夫がコピペだと例示してくれたのを、白楽が盗用比較図(同じ語句の着色)として以下にまとめた。逐次盗用に思える]
貴殿のブログの文章がコピペされていると思います。出典や引用部分の明示はありません。
引用や出典のルールが守られていないので盗用に当たるのではないかと思います。
匿名サイトなどだとこういう事もありますが、3000万円くらいの公的研究費を獲得して公式発表した調査報告書で、研究倫理に関するものですから、AMEDが公表するとまずいのではないかと思います。
単に白楽先生とRetraction Watchの文献を写して作った資料のような部分もあります。
―――青山郁夫のメール:ココまで
●3.【盗用文書】
★長崎大学・河合プロジェクト
繰り返しになるが、重要なので、再掲する。
2017年1月5日、国立研究開発法人・日本医療研究開発機構(AMED)が、平成28年度「研究公正高度化モデル開発支援事業」の採択課題を発表した。
その「プログラム➁:研究公正の取組み強化のための調査研究」に、長崎大学・河合孝尚(KAWAI Takahisa)・准教授を代表者とする「医療分野における研究不正行為に関する意識調査及び心理的要因分析」が採択された。以後、ここでは、長崎大学・河合プロジェクトと呼ぶ。
長崎大学・河合プロジェクトは2016年度-2018年度の3年間に研究を行ない、2016年-2018年度の3年間に2,036万円(日本の研究.com、保存版)の研究助成を受けた(約3000万円という記載もあった)。
★盗用文書の公開場所・入手
【注意:以下の関係サイトは直ぐ削除される、と思う】
長崎大学・河合プロジェクトのサイトが長崎大学に開設されている:医療分野における研究不正行為に関する意識調査及び心理的要因分析、(保存版)
サイトのメインページ上部に以下の画像(背景画像は流動的)がある(画像出典は上記サイト)。
下部の上段中央の「活動内容」の「詳細へ」をクリックする(画像出典は上記サイト)。
以下の「活動内容/取組み」がでてくる(画像出典はhttp://www.rmd.nagasaki-u.ac.jp/kawailab/amed/activity.html)、(保存版)。
緑色(白楽が加えた)で示した調査報告書(参考資料1-1、1-2、1-3)の「1-3」をクリックすると、以下の「医療分野における研究不正行為に関する意識調査及び心理的要因分析 研究不正事例調査報告書 附録 2」が現れる(画像出典:参考資料1-3のサイト)。
「医療分野における研究不正行為に関する意識調査及び心理的要因分析 研究不正事例調査報告書 附録 2」(112頁)に直接アクセスするなら、以下のアドレスである。
→ http://www.rmd.nagasaki-u.ac.jp/kawailab/amed/assets/pdf/ref1_3.pdf、(保存版)
つまり、「医療分野における研究不正行為に関する意識調査及び心理的要因分析 研究不正事例調査報告書 附録 2」は、長崎大学の長崎大学・河合プロジェクトのサイトに掲載され、「研究活動によって得られた成果を、客観的で検証可能なデータ・資料を提示しつつ、科学コミュニティに向かって公開している」(「 」の出典:「研究活動における不正行為への対応等に関するガイドライン」に係る質問と回答(FAQ):文部科学省)。
●4.【盗用の具体例】
●【全体像】
「医療分野における研究不正行為に関する意識調査及び心理的要因分析 研究不正事例調査報告書 附録 2」(以下、「調査報告書 附録2」と略す)の冒頭に、以下に示すように、「Web上で検索して入手できる情報をもとに、研究不正を行った研究の情報や不正の背景について調査者の視点からまとめた。」(下線は白楽)とある(出典は上記「調査報告書 附録2」 の2頁目:http://www.rmd.nagasaki-u.ac.jp/kawailab/amed/assets/pdf/ref1_3.pdf)。
「検索入口 白楽ロックビル」とあるが、流用した文章に、引用先の書誌情報の記載、引用符はなく、文章は執筆者が記述したかのように読める。「調査報告書 附録2」の文章を再掲すると「調査者の視点からまとめた」とあり、このことを裏付ける。
以下に、「調査報告書 附録2」全体の盗用の性状を示す。
- 出典先の書誌情報をまったく示していない
- 流用した部分を示していない(つまり、「引用符で囲む」などをしていない)
- 表紙を除く全111頁中の28頁に盗用があったので、盗用ページ率(盗用のあるページの割合)は25%(白楽ブログからだけの数値)
- 盗用文字率(見出しなどを除く文章部分の文字流用率)は印象として約10~15%である(白楽ブログからだけの数値)
- 逐語盗用(文章の単純コピペ)が多いが、加工盗用(不都合部分の削除または言い換え)もある
- 白楽ブログ以外からも盗用しているらしい
●【盗用比較図】
- 以下に4つの事件の盗用比較図を示す(「調査報告書 附録2」は全部で63事件あるので約6%)。
- 連続した数単語の語句が白楽ブログの文章と同じ部分を着色した。
- 見出しの「p–」は「調査報告書 附録2」(112頁)の頁番号である。
- ( )の番目は報告書の表の番号(事件番号)である。
★p2,3:モリス・カーマズィン(1番目)
★p4,5:エリン・ポッツ=カント(2番目)
★p9,10:マリオ・サード(5番目)
★p10,11:高橋孝夫(6番目)
前掲したのを再掲。
●【全頁の解析】
以下のPDFで、全112頁の「医療分野における研究不正行為に関する意識調査及び心理的要因分析 研究不正事例調査報告書 附録 2」の盗用と思われる部分(連続した数単語の語句が白楽ブログの文章と同じ部分)を黄色で示した。ダウンロード → PDF
39頁目:この事件だけ、「(ここまでの文章は白楽のサイトから引用。リンクはこの文章内容の引用先となっている文献)」という記載がある(PDFでの下線は白楽)。但し、「白楽のサイト」の書誌情報を示していない。
盗用着色ref1_3-4
●5.【研究倫理規則】
★日本医療研究開発機構(AMED)の規則
研究助成した国立研究開発法人日本医療研究開発機構の研究倫理規則を以下に示す。
「研究活動における不正行為等への対応に関する規則(改正平成30(2018)年3月29日規則第102号) PDF」の1-2頁目を以下に抜粋した(下線は白楽)。
(定義)
第3条 この規則において、次の各号に掲げる用語の意義は、別にこの規則で定義される場合を除き、当該各号に定めるとおりとする。
(1) 不正行為 研究者等により研究活動において行われた、故意又は研究者としてわきまえるべき基本的な注意義務を著しく怠ったことによる、投稿論文など発表された研究成果の中に示されたデータや調査結果等(以下「論文等」という。)の捏造、改ざん及び盗用をいい、それぞれの用語の意義は、次に定めるところによる。
ア( 白楽が省略)
イ ( 白楽が省略)
ウ 盗用 他の研究者等のアイディア、分析・解析方法、データ、研究結果、論文又は用語を当該研究者の了解又は適切な表示なく流用することをいう。
上記規則は文部科学省の規則と同じである。 → 研究活動における不正行為への対応等に関するガイドライン(平成26年8月26日文部科学大臣決定)
日本は、関係府省が連携・協調を図り、可能な限り統一的な運用をしようとしているので、各府省の研究倫理規則の基本は同じである。
なお、「「研究活動における不正行為への対応等に関するガイドライン」に係る質問と回答(FAQ):文部科学省」に、以下の質問と回答がある。
Q3-12
インターネットでのディスカッションは、研究成果の発表に当たるのでしょうか。
A3-12
インターネット上でのディスカッションも、「研究活動によって得られた成果を、客観的で検証可能なデータ・資料を提示しつつ、科学コミュニティに向かって公開している」場合であれば、研究成果の発表に当たります。
問題となる「研究不正事例調査報告書 附録 2」は、長崎大学の長崎大学・河合プロジェクトのサイトに公開されている。そして、「研究活動によって得られた成果を、客観的で検証可能なデータ・資料を提示しつつ、科学コミュニティに向かって公開している」ので、文部科学省の見解では、研究成果の発表に該当する。
●6.【白楽の感想】
《1》研究倫理の調査報告書で
青山郁夫が、「匿名サイトなどだとこういう事もありますが、3000万円くらいの公的研究費を獲得して公式発表した調査報告書で、研究倫理に関するものですから、AMEDが公表するとまずい部分もあるのではないか」と指摘した。
白楽も同じ感想です。
白楽は、研究倫理の専門家が日本で育ってもらいたい気持ちが強い。研究倫理関係者に損傷を与えたくない。今回のケースをブログに記載しながら、胸中は苦しく感じていた(いる)。つまり、盗用を指摘すると、指摘された研究者は何らかの損傷を受ける。
しかし、どんな分野の研究者であれ、盗用は看過されてはならない。看過されれば、盗用がはびこってしまう。
私のブログ内容を利用するのは歓迎なのだから、単に出典を示して引用すればよかったのに、と思った。
しかし、全部で64件の事件を収集した内の約30件で白楽ブログが絡んでいる。この資料作成に、総額約3,000万円の研究費の何千何百万円が使われたのか不明であるが、仮に500~1,000万円としよう。500~1,000 万円の経費をかけて、資料の数割が単なるコピペだと非難されるのを恐れたのかもしれない。
それで、あたかも、自分で解析・記述したかのように、「Web上で検索して入手できる情報をもとに、研究不正を行った研究の情報や不正の背景について調査者の視点からまとめた。」(下線は白楽)(出典は上記「調査報告書 附録2」 の2頁目:http://www.rmd.nagasaki-u.ac.jp/kawailab/amed/assets/pdf/ref1_3.pdf)と記載したのかもしれない。
《2》まさか、自分が
自分(白楽)のブログ文章が盗用され、何か、自分(白楽)に問題があったのかと、考えた。
ブログは誰でもが利用できるように、無料でアクセスでき、以下のように、出典を記載すれば商業的な利用も良しとしている(出典:「研究者倫理」のフロントページ)。
本サイトの文書・写真の著作権は白楽ロックビルにありますが、使用・配布は自由です。商業的に利用されてもかまいません。事前も事後も連絡不要です。但し、出典は記載してください。
全体例:①白楽ロックビルの研究者倫理 https://haklak.com/、②研究者倫理 https://haklak.com/、③研究者倫理
各記事例:①日本のネカト・クログレイ事件一覧 https://haklak.com/page_table_japan.html、②日本のネカト・クログレイ事件一覧 | 研究者倫理
また、記事中のウェブから引用した文章・写真・図表には原典に著作権が、人物写真は肖像権があるので、ご注意ください。
上記の文章で何か誤解を与えていただろうか?
《3》ネカトハンター
白楽はネカトハンター活動をしていない。但し、世界的に見て、盗用事件では、被盗用者が通報するのが通例である。今回は、白楽が被盗用者なので、事実を調べ、通報した。
そして、ネカトハンターにはそれなりのスキル・能力が必要だと痛感した。
日本には、かつて11jigen、Ordinary_researchers、Ordinary_researchers2、匿名Aなどがネカトハンターとして活躍していたが、現在は、いない。
世界的に、ネカトの第一追及者のほとんどは、①今回のようなネカト遭遇者と、②ネカトハンターである。査読者、学術誌・編集委員、大学の研究倫理官が第一追及者だったケースはとても少ない。
日本では、大学の研究倫理担当・教職員、研究助成機関の担当職員、文科省・内閣府などの担当職員が第一追及者だったケースは皆無である。
つまり、研究公正の維持の第一ステップに、①ネカト遭遇者の通報、②ネカトハンターの活動がとても重要である。ほぼ必須といってよい。
それなのに、日本の社会(メディア・学術界・政府・研究助成機関など)がこれらの活動をサポートしない。文部科学省はネカト通報を奨励するどころか、通報しにくいように告発者を威嚇している。以下の( )は白楽が加筆した。
調査の結果、悪意に基づく告発であったことが判明した場合は、(告発者に対し)氏名の公表や懲戒処分、刑事告発があり得る(出典:研究活動における不正行為への対応等に関するガイドライン(平成26年8月26日文部科学大臣決定)、13頁の3-3の④)
告発者への威嚇だけでなく、事実として、告発者を処分するなどの嫌がらせ・ハラスメント(コクハラ)がいくつかの大学で発生している。
だから、日本では、ネカト遭遇者はほとんど通報しないと思うし(データなし)、ネカトハンターは絶滅してしまった(または節滅危惧種である)。
日本を良くするために、通報行為に対する社会的なサポートが得られるように、誰かが何かを工夫してくれることを、切に願う。白楽も努力するけど。
そして、どなたか、ネカトハンター活動しませんかね?
●7.【白楽の手紙】
日本医療研究開発機構(AMED)に通報しても、日本医療研究開発機構が調査するわけではなく、該当大学・研究機関に伝えるだけだが、日本医療研究開発機構にも通報した。そうです、「にも」です。以下に示しませんが、各種メディア、長崎大学にも通報しました。
★日本医療研究開発機構(AMED)
国立研究開発法人日本医療研究開発機構 研究公正・法務部御中
貴機構が助成した研究プロジェクトに盗用と思われる研究成果があるので、お知らせします。
研究プロジェクト :2016年-2018年度の「研究公正高度化モデル開発支援事業」に採択された長崎大学・河合孝尚・准教授を代表者とする「医療分野における研究不正行為に関する意識調査及び心理的要因分析」
問題の研究成果:「医療分野における研究不正行為に関する意識調査及び心理的要因分析 研究不正事例調査報告書 附録 2」(112頁)。以下のアドレス。
→ http://www.rmd.nagasaki-u.ac.jp/kawailab/amed/assets/pdf/ref1_3.pdf
詳細は、ブログ記事「白楽ブログの被盗用事件」に公開しております。 → https://haklak.com/page_Kawai_Plagiarism.html
また、ツイッター(https://twitter.com/haklak)でも指摘しました。
調査と対処をお願い申し上げます。
白楽ロックビル(お茶の水女子大学名誉教授)
haklak@haklak.com
●8.【その後の顛末】
ブログ記事をアップ後、関連記事と顛末を経時的にココに記載する。調査に支障がありそうなのは不掲載。
- 2021年9月13日。
長崎大学の調査結果(2021年9月10日付け)を受取った。驚いたことに、「不正行為(盗用)は行なわれていないと認定した」とある(9ページ目中段)。唖然とした。
日本医療研究開発機構(AMED)の「研究公正高度化モデル開発支援事業」で助成された「研究倫理の調査」での盗用ある。「研究公正高度化モデル開発」の「支援事業」なのだから、クロをシロと判定する「事業」を「支援」しては、日本医療研究開発機構(AMED)の研究公正の信頼は大きく傷つき、低下する。
この支援事業は「高度化モデル開発」なのだから、どちらかといえば、日本全国の平均より高い研究公正倫理が求められる。
今回、盗用でないと判定したのを認めるなら、「高度化」ではなく、むしろ「低度化モデル開発」がピッタリという顛末になる。
日本医療研究開発機構(AMED)研究公正・法務部は厳正な調査を指示すべきである。
白楽は、日本の研究公正を高め維持するため、精査し、不服申し立てをする予定である。なお、白楽は関係者に私怨・利害関係はない。また、白楽に「日本の研究公正を高め維持する」義務はないのだが・・・。
・210910 長崎大学手紙PDF https://drive.google.com/file/d/1Q8_yiN9udc4VvRbQJEk5V-DzD96fJewS/view?usp=sharing
・210910 長崎大学調査報告書PDFは18頁と長い(以下に貼り付けた)
https://drive.google.com/file/d/1BOmYdkHmjbv6mB8KR7gYzNAeanWk9Alm/view?usp=sharing - 2021年6月1日。
問い合わせの翌日、長崎大学から返事が来た。2020年6月以降、不正行為調査委員会を5回開催したが、まだ時間がかかる、とのこと。 - 2021年5月31日。長崎大学は、本調査を開始して1年6か月が経過したのに何も通知がない。なお、本調査の期間の目安は文部科学省も長崎大学も150日としてある。問い合わせた → メール
- 2019年11月29日。長崎大学:予備調査の結果、本調査に入るという2019年11月27日付けの通知がきた
- 2019年10月10日。日本医療研究開発機構:告発を受理したという通知がきた
- 2019年10月8日。 財経新聞 :「研究公正の取組み強化のための調査研究」で研究不正あったとの指摘
- 2019年10月6日。 日本の科学と技術~研究の世界~の解説記事:医療分野における研究不正行為に関する意識調査及び心理的要因分析
- 2019年10月4日。 世界変動展望の解説記事:長崎大学グループの研究不正研究の不正に対する弁明と謝罪
- 2019年10月4日。学問ポリス:ウィキペディアに加筆 → 科学における不正行為 – Wikipedia → 10月5日。学問ポリスが削除した
- 2019年10月4日。河合孝尚:謝罪メールが来た
- 2019年10月4日。榎木英介の解説記事:「研究不正の研究」で研究不正の衝撃(榎木英介) – 個人 – Yahoo!ニュース
- 2019年10月4日。日本医療研究開発機構:告発を受け付けた。10月7日18:00までに回答要請の通知 → 10月5日。白楽は回答した
- 2019年10月4日。長崎大学:告発を受理したという通知がきた
- 2019年10月3日。 世界変動展望の解説記事:長崎大学グループの研究倫理分野での盗用疑義
- 2019年10月3日。長崎大学:告発メールを受け取ったとの通知がきた
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日本がもっと豊かに、そして研究界はもっと公正になって欲しい(富国公正)。正直者が得する社会に!
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★記事中の画像は、出典を記載していない場合も白楽の作品ではありません。
●コメント
注意:お名前は記載されたまま表示されます。誹謗中傷的なコメントは削除します
信州大学の野内さんとは、野内令さんですかね?
https://researchmap.jp/reinouchi
研究倫理について研究してるふりという印象を受けました。
もしかして「検索入口」とはyahoo!などの「ポータルサイト」のことを意味しているのでは。検索入口という日本語がよくわからないので何を意味しているのか考えていたらふと思いつきました。もちろん「データベース」とは全く別モノです。出典情報を意味しているとは誰も思わないでしょう。
研究による真理・社会発展に人類の利益があるはずなのに、盗用・捏造などで妨げ・犯罪になることを学びました。研究者の名誉・金などの欲望によって研究成果がないがしろにされる現実に規制や罰則では、どこまで正しい研究に進められるのか、さらなる疑問や不可能を感じます。例えばポスドクなどの立場がエリート視される社会から、謙虚な立場でいられる世界社会を望みます。解明された真理やその成果が謙虚に受け入れられる社会が研究者に望まれることと思います。