スコット・ルーベン(Scott S. Reuben)(米)改訂

2018年3月20日掲載。

ワンポイント:ルーベンは、タフツ大学医学部の麻酔科学・ 疼痛学・教授、ベイステイト医学センター(Baystate Medical Center)病院の疼痛科・主任だった。2009年3月10日(51歳)、ベイステイト医学センター病院は、ルーベンの少なくとも1996年以降の21論文にデータねつ造があったと発表した。2010年6月24日(52歳)、マサチューセッツ地区連邦裁判所は、6か月禁固刑、3年間の監視下保釈、製薬会社に5,000ドル(約50万円)の罰金の支払、政府に5万ドル(約500万円)賠償、製薬会社に36万ドル(約3600万円)賠償、終生の医療禁止。損害額の総額(推定)は16億7600万円(当てずっぽう)。

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目次(クリックすると内部リンク先に飛びます)
1.概略
2.経歴と経過
3.動画
4.日本語の解説
5.不正発覚の経緯と内容
6.論文数と撤回論文とパブピア
7.白楽の感想
8.主要情報源
9.コメント
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●1.【概略】

スコット・ルーベン(Scott S. Reuben、写真)は、男性の麻酔科医で、事件を起こした当時は、米国・ボストンにあるタフツ大学医学部の麻酔科学・ 疼痛学・教授、スプリングフィールド (マサチューセッツ州)にある病院・ベイステイト医学センター(Baystate Medical Center)病院の疼痛科・主任だった。

ルーベンは、疼痛に関する研究で多数の論文を発表し、この分野で影響力の大きな研究者だった。彼がしたとされる発見は、整形外科手術に伴う世界中の数百万人の患者の苦痛軽減に影響を及ぼした

2008年5月(50歳)、ベイステイト医学センター病院の定例監査で、病院の「研究週間」にルーベンが発表するつもりだった2つの研究内容が病院の承認を得ていないことが発覚した。

2009年3月10日(51歳)、ベイステイト医学センター病院のスポークスウーマンであるジェーン・アルバート(Jane Albert)は、ルーベンがいくつかの論文に記載している臨床試験を、実際には、実施しておらず、少なくとも1996年以降の21論文にデータねつ造があったと発表した。

裁判になった。

2010年6月24日(52歳)、マサチューセッツ地区連邦裁判所は、6か月禁固刑、3年間の監視下保釈、製薬会社に5,000ドル(約50万円)の罰金の支払、政府に5万ドル(約500万円)賠償、製薬会社に36万ドル(約3600万円)賠償、の刑罰をルーベンに言い渡した。また、ルーベンは、司法取引で、終生の医療禁止を受け入れた。

ベイステイト医学センター(Baystate Medical Center)病院 09/17/2012 (Alonso Nichols/Tufts University) http://wamc.org/post/state-budget-contains-3-million-bay-state-health
  • 国:米国
  • 成長国:米国
  • 医師免許(MD)取得:ニューヨーク州立大学バッファロー校の医科大学院
  • 研究博士号(PhD)取得:
  • 男女:男性
  • 生年月日:1958年。誕生月日は不明。仮に1月1日とする
  • 現在の年齢:60歳
  • 分野:麻酔学
  • 最初の不正論文発表:1996年(38歳)
  • 発覚年:2009年(51歳)
  • 発覚時地位:タフツ大学・麻酔科・ 教授、ベイステイト医学センターの疼痛科・主任
  • ステップ1(発覚):第一次追及者(詳細不明)はベイステイト医学センターの職員(推定)
  • ステップ2(メディア):
  • ステップ3(調査・処分、当局:オーソリティ:①ベイステイト医学センター・調査委員会。②米国の裁判所
  • 大学・調査報告書のウェブ上での公表:なし
  • 大学の透明性:大学の事件への透明性。実名報道で機関もウェブ公表(〇)
  • 不正:ねつ造・改ざん
  • 不正論文数:21報。パブメドでは撤回論文数は18報
  • 時期:研究キャリアの中期から
  • 損害額:総額(推定)は16億7600万円。内訳 → ①研究者になるまで5千万円。②研究者の給与・研究費など年間2000万円が24年間=4億8千万円。③院生の損害が1人1000万円だが、②に含めた。④外部研究費。ファイザーから7万3千ドル(約730万円)の研究助成金を含め、製薬会社3社から研究助成金などを受領している。まとめて10億円(当てずっぽう)。⑤調査経費(ベイステイト医学センター)が5千万円。⑥裁判経費が2千万円。⑦論文出版・撤回作業が1報につき100万円、撤回論文の共著者の損害が1報につき100万円。18報撤回=3600万円。⑧研究者の時間の無駄と意欲削減が4千万円
  • 職:事件後に研究職(または発覚時の地位)をやめた・続けられなかった(Ⅹ)。
  • 処分:①解雇。②裁判で、6か月禁固刑、3年間の監視下保釈、製薬会社に5,000ドル(約50万円)の罰金の支払、政府に5万ドル(約500万円)賠償、製薬会社に36万ドル(約3600万円)賠償、終生の医療禁止

●2.【経歴と経過】

  • 生年月日:1958年。誕生月日は不明。仮に1月1日とする
  • 19xx年(xx歳):コロンビア大学を卒業
  • 1985年(27歳):ニューヨーク州立大学バッファロー校の医科大学院で医師免許(MD)取得
  • 1985年(27歳):シカゴのマウント・サイナイ医療センター(Mount Sinai Medical Center)で麻酔科の研修医を勤めた
  • 1991年(33歳):タフツ大学医学部関連病院であるベイステイト医学センター(Baystate Medical Center)病院 の疼痛科に移籍した
  • xxxx年(xx歳):タフツ大学・麻酔科・ 教授、ベイステイト医学センターの疼痛科・主任
  • 2009年(51歳):データねつ造・改ざんが発覚する
  • 2009年?(51歳):タフツ大学とベイステイト医学センターから解雇
  • 2010年(52歳):裁判所により、6か月禁固刑、3年間の監視下保釈、製薬会社に5,000ドルの罰金の支払、政府に5万ドル没収、製薬会社に36万ドル賠償、の刑罰が言い渡された

●4.【日本語の解説】

以下は白楽が最初に記述した文章である。他の日本語解説は見当たらなかった。

●5.【不正発覚の経緯と内容】

★経歴

スコット・ルーベン(Scott S. Reuben)は、タフツ大学医学部の麻酔科学・ 疼痛学・教授、スプリングフィールド (マサチューセッツ州)にある病院・ベイステイト医学センター(en:Baystate Medical Center)病院の疼痛科・主任となった。

現在、手術後鎮痛で主に使用されている多様式鎮痛(multimodal analgesia) に関する著名な医師で、特に、整形外科手術と脊椎手術の最小侵襲手術で多様式鎮痛を使用することの提唱者だった。

2000年(42歳)ころ、ルーベンは、非ステロイド系抗炎症薬(NSAID)を使用する第一世代鎮痛薬から、メルク・アンド・カンパニー社の鎮痛薬・ビオックス(en:Vioxx)、ファイザー社の鎮痛薬・ベクストラ(Bextra)、セレコキシブ(Celebrex)のようなCOX-2を選択的に阻害する医薬品を使用する新しい第二世代鎮痛薬に移行するように整形外科界で発言していた。

2007年(49歳)ころから、数人の麻酔科学者は、ルーベンの研究が否定的な結果を示さないことから、研究結果に疑念を抱き、監視を始めていた

2008年5月(50歳)、ベイステイト医学センター病院の定例監査で、病院の「研究週間」にルーベンが発表するつもりだった2つの研究内容が病院の承認を得ていないことが発覚した。

この不正から、他にも不正があるのではないかと、ベイステイト医学センター病院はルーベンの調査を始めた。

ジェーン・アルバート(Jane Albert) http://businesswest.com/blog/baystates-jane-albert-embraces-change-many-ways/

2009年3月10日(51歳)、ベイステイト医学センター病院のスポークスウーマンであるジェーン・アルバート(Jane Albert)は、ルーベンはいくつかの論文に記載している臨床試験を、実際には、実施しておらず、少なくとも1996年以降の21論文で研究データをねつ造していたと発表した。

【ねつ造・改ざんの具体例】

  • 実在しない患者を捏造し論文に記載していた
  • ファイザーから7万3千ドルの研究助成金を得て、鎮痛薬・セレコキシブ(en:Celebrex)が手術後の疼痛への効果を臨床試験治験)したことになっている。50人の患者が、セレコキシブを投与され、50人の患者がプラセボを投与されたことになっているが、この臨床試験は実施されていない。ところが、論文として出版された。下の不正論文リストの19-21番の論文のどれかまたは全部(推定)。
  • ルーベンはエヴァン・エクマン(Evan F. Ekman)と共著で論文を出版したが、共著者になっているエクマン当人はルーベンの研究に参加していなかったし、論文の共著者になっていることも知らなかった。下の不正論文リストの18-20番の論文のどれかまたは全部(推定)。
  • ルーベンは、ファイザーから2002年から2007年までの5年間に多額の研究費を5回も助成されていた。しかも、彼はファイザー社に登録された有給講演者だった。ファイザーに有利な研究論文を発表し、医療関係者に講演していたが、これらは、明らかに助成金バイアスで、利益相反違反である
  • ルーベンは、彼が研究していた鎮痛剤の安全性と有効性に関して、自分のねつ造データを添えて、食品医薬品局に彼が研究した鎮痛剤の使用を制限しないようにとの手紙を書いていた
  • 虚偽データが含まれている論文10報を、学術誌『麻酔と無痛覚(en:Anesthesia & Analgesia)』に発表した。下の不正論文リストの1-4、7、14、15、19-20番の論文。

★不正論文リスト

1996年から2008年までの13年間の21不正論文。全21論文はルーベンが第一著者である。
→ 2009年3月15日のマイク・アダムス(Mike Adams)記者の「NaturalNews」記事:A Listing of the Twenty-One Fabricated Studies by Dr. Scott Reuben – NaturalNews.com

  1. Reuben SS, Connelly NR. Postarthroscopic meniscus repair analgesia with intraarticular ketorolac or morphine. Anesth Analg 1996;82:1036-1039.
  2. Reuben SS, Connelly NR, Maciolek H. Postoperative analgesia with controlled-release oxycodone for outpatient anterior cruciate ligament surgery. Anesth Analg 1999;88:1286-1291.
  3. Reuben SS, Reuben JP. Brachial plexus anesthesia with verapamil and/or morphine. Anesth Analg 2000;91:379-383.
  4. Reuben SS, Connelly NR. Postoperative analgesic effects of celecoxib or rofecoxib after spinal fusion surgery. Anesth Analg 2000;91:1221-1225.
  5. Reuben SS, Vieira P, Faruqui S, Verghis A, Kilaru P, Maciolek H. Local administration of morphine to bone following spinal fusion surgery. Anesthesiology 2001;95:390-394.
  6. Reuben SS, Fingeroth R, Krushell R, Maciolek H. Evaluation of the safety and efficacy of the perioperative administration of rofecoxib for total knee arthroplasty. J Arthroplasty 2002;17:26-31.
  7. Reuben SS, Steinberg RB, Maciolek H, Manikantan P. An evaluation of the analgesic efficacy of intravenous regional anesthesia with lidocaine and ketorolac using a forearm versus upper arm tourniquet. Anesth Analg 2002;95:457-460.
  8. Reuben SS, Gutta SB, Sklar J, Maciolek H. Effect of initiating a multimodal analgesic regimen upon patient outcomes after anterior cruciate ligament reconstruction for same-day surgery: a 1200-patient case series. Acute Pain 2004;6:87-93.
  9. Reuben SS, Rosenthal EA, Steinberg RB, Faruqi S, Kilaru PR. Surgery on the affected upper extremity of patients with a history of complex regional pain syndrome: the use of intravenous regional anesthesia with clonidine. J Clin Anesth 2004;16:517-522.
  10. Reuben SS, Makari-Judson G, Lurie SD. Evaluation of efficacy of the perioperative administration of venlafaxine XR in the prevention of postmastectomy pain syndrome. J Pain Symptom Manage 2004;27:133-139.
  11. Reuben S. The effect of intraoperative valdecoxib administration on PGE2 levels in the CSF. J Pain 6(suppl 1):S21. Abstract 649.
  12. Reuben SS, Ekman EF. The effect of cyclooxygenase-2 inhibition on analgesia and spinal fusion. J Bone Joint Surg Am 2005;87:536-542.
  13. Reuben SS, Gutta SB, Maciolek H, Sklar J, Redford J. Effect of initiating a preventative multimodal analgesic regimen upon long-term patient outcomes after anterior cruciate ligament reconstruction for same-day surgery: a 1200-patient case series. Acute Pain 2005;7:65-73.
  14. Reuben SS, Pristas R, Dixon D, Faruqi S, Madabhushi L, Wenner S. The incidence of complex regional pain syndrome after fasciectomy for Dupuytren’s contracture: a prospective observational study of four anesthetic techniques. Anesth Analg 2006;102:499-503.
  15. Reuben SS, Buvanendran A, Kroin JS, Raghunathan K. The analgesic efficacy of celecoxib, pregabalin, and their combination for spinal fusion surgery. Anesth Analg 2006;103:1271-1277.
  16. Reuben SS, Buvanendran A, Kroin JS, Raghunathan K. Analgesic efficacy of celecoxib, pregabalin, and their combination for spinal fusion surgery. Anesthesiology 2006;105:A1194.
  17. Reuben SS, Buvanendran A, Kroin JS, Steinberg RB. Postoperative modulation of central nervous system prostaglandin E2 by cyclooxygenase inhibitors after vascular surgery. Anesthesiology 2006;104:411-416.
  18. Reuben SS, Ekman EF, Raghunathan K, Steinberg RB, Blinder JL, Adesioye J. The effect of cyclooxygenase-2 inhibition on acute and chronic donor-site pain after spinal-fusion surgery. Reg Anesth Pain Med 2006;31:6-13.
  19. Reuben SS, Ekman EF, Charron D. Evaluating the analgesic efficacy of administering celecoxib as a component of multimodal analgesia for outpatient anterior cruciate ligament reconstruction surgery. Anesth Analg 2007;105:222-227.
  20. Reuben SS, Ekman EF. The effect of initiating a preventive multimodal analgesic regimen on long-term patient outcomes for outpatient anterior cruciate ligament reconstruction surgery. Anesth Analg 2007;105:228-232.
  21. Reuben SS, Buvanendran A, Katz B, Kroin JS. A prospective randomized trial on the role of perioperative celecoxib administration for total knee arthroplasty: improving clinical outcomes. Anesth Analg 2008;106:1258-1264.

★研究者の反応

スティーブン・シェーファー(Steven Shafer) http://gender.stanford.edu/people/steven-l-shafer

学術誌『麻酔と無痛覚』の編集長で、米国・スタンフォード大学・麻酔科学教授であるスティーブン・シェーファー(Steven Shafer)は、「ルーベンは、自分の発見を大幅に拡大解釈していた」、と述べている。「彼の発見はこの分野に巨大な影響を及ぼしていた」ので、それらが不正研究だと判明した今、「ルーベン事件は麻酔科学の歴史のなかで最大の不正行為だ」とも述べている

ポール・ホワイト(同じ学術誌のもう一人の編集者)は、ルーベンの研究が正しければ、数十億ドルの鎮痛薬の売上に貢献しただろう、と述べている

アメリカ合衆国保健福祉省のヒト研究保護オフィス(Office for Human Research Protections)の前所長・グレッグ・コスキー(Greg Koski)は、ルーベンの論文が査読(ピア・レビュー)過程でその不正がチェックされず、13年間も不正研究を続けていたのは異常だと述べている

★裁判

マイケル・ポンソー裁判長(Michael Ponsor) https://newenglrev.com/symposia/winter-2017-symposium/

2010年1月7日(52歳)、マサチューセッツ地区連邦裁判所でマイケル・ポンソー裁判長(Michael Ponsor)が審理を執り行った。ルーベン(52歳)は医療詐欺(Health care fraud)の1つについて有罪を認めた。 検察官は、ルーベンが実施していない研究で数千ドルの研究費を得たと主張した。

2010年2月21日(52歳)、ルーベンは正式に有罪を認めた。

2010年6月24日(52歳)、ポンソーは、6か月禁固刑、3年間の監視下保釈、製薬会社に5,000ドル(約50万円)の罰金の支払、政府に5万ドル(約500万円)賠償、製薬会社に36万ドル(約3600万円)賠償、の刑罰を彼に言い渡した。
→ USDOJ: US Attorney’s Office – District of Massachusetts

司法取引で、生涯、医者にならないとした。現実としては、ほとんどの州は既決重罪犯に医師免許を与えないので、司法取引しなくとも、医療はできなかったろう。

★その後の処分

2011年8月17日(53歳)、食品医薬品局(FDA)は、2011年11月16日以降、スコット・ルーベン(Scott S. Reuben)が食品医薬品局(FDA)の業務に一切関係することを生涯にわたり禁止した。
→ 2011年8月17日の食品医薬品局(FDA)記事:Electronic Reading Room > Reuben, Scott S., M.D. 8/17/11
→ 2011年11月16日の連邦公報:Federal Register :: Scott S. Reuben: Debarment Order

2012年1月6日(54歳)、健康福祉省(HHS)の監査官(Inspector General)がルーベンを「メディケア・メディケイド・すべての政府健康ケア(Medicare, Medicaid, and all federal health care programs)」から5年間排除した。ルーベンは、この排除は不当だと健康福祉省(HHS)の行政不服審査(Departmental Appeals Board)に上告していたが、この日、上告が棄却された(PDFを以下に貼り付けた)。・・・なお、行政不服審査(Departmental Appeals Board)‎とは何かに関して、2007年の佐藤雄一郎の論文「ミスコ ンダクトの調査における手続保障 – J-Stage」が参考になるだろう。

cr2481

 

●6.【論文数と撤回論文とパブピア】

2018年3月19日現在、パブメドhttp://www.ncbi.nlm.nih.gov/pubmedで、スコット・ルーベン(Scott S. Reuben)の論文を「Scott S. Reuben [Author]」で検索した。この検索方法だと、2002年以降の論文がヒットするが、2002年~2008年の7年間の29論文がヒットした。

「Reuben SS[Author] 」で検索すると、1991~2008年の18年間の72論文がヒットした。

2018年3月19日現在、「Reuben SS[Author] +retract* 」で検索すると、1996~2008年の18論文が撤回されている。撤回論文数が多いので最新の論文(「2008年のAnesth Analg」論文が2009年4月に撤回)だけ示す。なお、18撤回論文はすべてルーベンが第一著者である。

●7.【白楽の感想】

《1》研究ネカト者を研究職から排除し刑事処分

欧米先進国の研究ネカト者の大半(約99%)は、大学・研究所を辞職し(解雇され?)、その後、教授職・研究職に就けない。研究界から研究ネカト前科者を排除している。

標語:「ネカト者は学術界から追放!」

一方、日本では、大学・研究所を辞職・解雇されることもあるが、研究ネカト者の約8割は、休職などの軽微な処分で、処分期間が終われば、教授職・研究職に復職している。なんか変だ。

研究ネカト者は、研究界の研究職に就けないようにすべきだろう。また、今後、研究ネカトを刑事処分すべきだろう。

標語:「ネカト者に刑事罰と罰金を!」

《2》治療ミス?

スコット・ルーベン(Scott S. Reuben)は21報の論文でデータねつ造をした。論文のねつ造ならまだいいが、イヤ、いいわけないけど、ルーベンは麻酔科医である。

外科手術で何人もの患者が死んでいませんか?

ルーベンのマズさの本命は治療ミスによる多数の患者の死亡ということはないんでしょうね。治療ミスは賠償金も高額だし、麻酔だと多くの外科手術に関与するので、病院にとって致命的である。

それでネカト論文で責任取らせて解雇した、ということはないんでしょうね。

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●8.【主要情報源】

① ウィキペディア英語版:Scott Reuben – Wikipedia
② 2009年3月10日のブレンダン・ボレル(Brendan Borrell)記者の「Scientific American」記事:A Medical Madoff: Anesthesiologist Faked Data in 21 Studies – Scientific American、(保存版
③ 2009年3月10日のガーディナー・ハリス(Gardiner Harris)記者の「New York Times」記事:Doctor’s Pain Studies Were Fabricated, Hospital Says – The New York Times(保存版)
④ 2009年3月、Fraud Case Rocks Anesthesiology Community, Anesthesiology News
⑤ 2009年3月11日のリズ・コワルチク(Liz Kowalczyk)記者の「Boston Globe」記事:Baystate Medical Center says doctor fabricated results of pain studies – The Boston Globe、(保存済)
⑥ 2010年2月10日のマイク・アダムス(Mike Adams)記者の「NaturalNews」記事:Big Pharma researcher admits to faking dozens of research studies for Pfizer, Merck (opinion) – NaturalNews.com
⑦ 2010年6月24日のパトリック・ジョンソン(Patrick Johnson)記者の「masslive」記事:Scott Reuben, a former Baystate doctor who faked research, sentenced to 6 months for health care fraud | masslive.com、(保存済)
⑧ 2017年11月19日のジェフリー・ウェブ(Geoffrey P Webb)記者の「 Dr Geoff」記事:Scott S Reuben – anesthesiologist who went to prison for faking pain control trials | Dr Geoff
⑨  旧版:2014年10月16日

https://www.cbsnews.com/news/doc-who-faked-pfizer-studies-gets-6-months-in-prison-showing-why-gift-bans-are-a-good-idea/

★記事中の画像は、出典を記載していない場合も白楽の作品ではありません。

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