2023年10月3日掲載
ワンポイント:昨夜、ノーベル生理学・医学賞の受賞者が発表された。2011年はテキサス大学・サウスウェスタン・メディカルセンター(University of Texas Southwestern Medical Center)・教授のボイトラー(53歳)が受賞した。受賞3年後に出版した「2014年12月のScience」論文は、データが再現できないため、ゴタゴタの末、出版3年後の2017年10月(59歳)に撤回された。白楽はデータねつ造・改ざんだと思う。テキサス大学はネカト調査をしていない。国民の損害額(推定)は1億円(大雑把)。
ーーーーーーー
目次(クリックすると内部リンク先に飛びます)
1.概略
2.経歴と経過
4.日本語の解説
5.不正発覚の経緯と内容
6.論文数と撤回論文とパブピア
7.白楽の感想
9.主要情報源
10.コメント
ーーーーーーー
●1.【概略】
ブルース・ボイトラー(Bruce Beutler、Bruce Alan Beutler、Bruce A. Beutler ORCID iD:? 、写真出典)は、米国のテキサス大学・サウスウェスタン・メディカルセンター(University of Texas Southwestern Medical Center)・教授で、専門は免疫学である。
2011年10月x日(53歳)、ブルース・ボイトラー(Bruce Beutler)は、「自然免疫の活性化に関する発見(discoveries concerning the activation of innate immunity)」で、ノーベル生理学・医学賞・受賞者だと発表された。
受賞3年後に出版した「2014年12月のScience」論文が、出版3年後の2017年10月(59歳)、ゴタゴタの末、撤回された。
2017年1月xx日(59歳)、ボイトラーが論文結果を再現できないという理由で、「Science」誌に論文撤回を求めたのが発端である。
ゴタゴタは、第一著者のミン・ツォン(Ming Zeng)と第三著者のシャオレイ・シー(Xiaolei Shi)の2人が、撤回を了承しなかったので、どうしようかということになった。
それで、「Science」誌の提案で、ボイトラー研究室が再度、再現実験をし、その結果がわかるまで撤回の判断を待った。
ボイトラー研究室は、再現実験を再び行ない、再現できないことを確かめてから撤回を再度要請した。
しかし。再現できなくても「実験結果に問題はなく、論文の結果を支持している」と、ミン・ツォンとシャオレイ・シーの2人は撤回に抵抗した。
結局、「Science」誌は、編集長権限で論文を撤回した。
テキサス大学・サウスウェスタン・メディカルセンター(University of Texas Southwestern Medical Center)。写真出典
- 国:米国
- 成長国:米国
- 医師免許(MD)取得:シカゴ大学
- 研究博士号(PhD)取得:なし
- 男女:男性
- 生年月日:1957年12月29日
- 現在の年齢:66歳
- 分野:免疫学
- 不正論文発表:2014年(56歳)
- ネカト行為時の地位:テキサス大学・サウスウェスタン・メディカルセンター・教授、ノーベル生理学・医学賞・受賞者
- 発覚年:2017年(59歳)
- 発覚時地位:テキサス大学・サウスウェスタン・メディカルセンター・教授、ノーベル生理学・医学賞・受賞者
- ステップ1(発覚):第一次追及者はボイトラー本人で、学術誌に公益通報
- ステップ2(メディア):「撤回監視(Retraction Watch)」
- ステップ3(調査・処分、当局:オーソリティ):①学術誌・編集部。②テキサス大学は調査していない。③研究公正局は調査していない
- 大学・調査報告書のウェブ上での公表:なし。調査していないので
- 大学の透明性:調査していない(✖)
- 不正:ねつ造・改ざん
- 不正論文数:1報撤回
- 時期:研究キャリアの後期
- 職:事件後に研究職(または発覚時の地位)を続けた(〇)
- 処分:なし
- 日本人の弟子・友人:不明
【国民の損害額】
国民の損害額:総額(推定)は1億円(大雑把)。
●2.【経歴と経過】
主な出典: Curriculum Vitae Prof. Dr. Bruce Beutler
- 生年月日:1957年12月29日
- 1976年(18歳):カリフォルニア大学サンディエゴ校(University of California, San Diego)で学士号取得:生物学
- 1981年(23歳):シカゴ大学・プリツカー医科大学院(Pritzker School of Medicine, University of Chicago)で医師免許(MD)取得
- 1983 〜 1985年(25 〜 27歳):ロックフェラー大学(Rockefeller University)・ポスドク
- 1986 〜 1990年(28 〜 32歳):テキサス大学・サウスウェスタン・メディカルセンター(University of Texas Southwestern Medical Center)・助教授
- 1990 〜 1996年(32 〜 38歳):同大学・準教授
- 1996 〜 2000年(38 〜 42歳):同大学・正教授
- 2000 〜 2011年(42 〜 53歳):スクリップス研究所(The Scripps Research Institute)・正教授
- 2011年 〜 現(53歳〜 現):テキサス大学・サウスウェスタン・メディカルセンター(University of Texas Southwestern Medical Center)・正教授
- 2011年(53歳):ノーベル生理学・医学賞受賞
- 2017年10月(59歳):「2014年12月のScience」論文が撤回
- 2023年10月2日(65歳)現在:無処分。従来職を維持
●4.【日本語の解説】
★2017年10月27日:北欧の理想と現実
アメリカの科学誌サイエンスは、2011年にノーベル医学賞を受賞したブルース・ボイトラー博士の論文を撤回した。発表した実験結果を再現できないから。#サイエンス #ノーベル賞 #ノーベル医学賞 #免疫学 #遺伝学 https://t.co/wQcOEYsyyw
— 北欧の理想と現実 (@yasemete) October 27, 2017
●5.【不正発覚の経緯と内容】
★研究人生
2011年10月x日(53歳)、ブルース・ボイトラー(Bruce Beutler)は、「自然免疫の活性化に関する発見(discoveries concerning the activation of innate immunity)」で、ノーベル生理学・医学賞・受賞者だと発表された(写真出典は白楽が合成)。
★経緯
ブルース・ボイトラー(Bruce Beutler)は、2011年のノーベル生理学・医学賞を受賞者である。
受賞3年後に出版した「2014年12月のScience」論文が、出版3年後の2017年10月(59歳)、ゴタゴタの末、撤回された。
- MAVS, cGAS, and endogenous retroviruses in T-independent B cell responses.
Zeng M, Hu Z, Shi X, Li X, Zhan X, Li XD, Wang J, Choi JH, Wang KW, Purrington T, Tang M, Fina M, DeBerardinis RJ, Moresco EM, Pedersen G, McInerney GM, Karlsson Hedestam GB, Chen ZJ, Beutler B.
Science. 2014 Dec 19;346(6216):1486-92. doi: 10.1126/science.346.6216.1486.
2017年1月xx日(59歳)、「2014年12月のScience」論文の結果を再現できないという理由で、ボイトラーが「Science」誌に論文撤回を求めたのがコトの発端である。
なお、最期から2人目のジャジイェン・チェン(Zhijian Chen – Wikipedia、陈志坚_百度百科)は中国系米国人で、テキサス大学・サウスウェスタン・メディカルセンター・教授で、2014 年に全米科学アカデミー会員に選ばれた著名な研究者である。ジャジイェン・チェンは撤回を了承した。
ボイトラーと数人の共著者はすぐに撤回を了承した。
しかし、第一著者のミン・ツォン(Ming Zeng)と第三著者のシャオレイ・シー(Xiaolei Shi)の2人は、「実験結果に問題はなく、論文の結果を支持している」と、撤回を了承しなかった。
問題となったデータは図1と図3である。データの一部は正しいかもしれないが、主要な部分は確実ではない可能性が高いとされた。
以下に図1と図3を示した(出典は原著論文)。
なお、白楽はどの部分がOKでどの部分がアウトなのか、わかりません。
―――図1―――
―――図3―――
それで、「Science」誌はボイトラー研究室が再度、再現実験をし、その結果がわかるまで撤回の判断を待った。
「Science」誌のジェレミー・バーグ編集長(Jeremy Berg)が後に「撤回監視(Retraction Watch)」に次のように説明している。
この撤回要請は、少し微妙でした。問題は論文結果が「正しい」か「間違っている」かではなく、データがどれだけ堅牢かという問題でした。
結論に達するのにこんなに時間がかかると分かっていたら、懸念表明を付けたでしょう。
再現実験では、論文の結果を再現できなかった。
とはいえ、再現実験は決定的ではない。
再現できなかったけれども、最初から撤回に反対した共著者のミン・ツォンとシャオレイ・シーの2人は「実験結果に問題はなく、論文の結果を支持している」と、撤回に対して抵抗し続けた。
2017年10月27日、結局、「Science」誌のジェレミー・バーグ編集長(Jeremy Berg)は編集長の権限で論文を撤回した。 → 2017年10月27日の撤回公告
バーグ編集長は、
当時、私たちは、再現実験をすれば、3つの結果のどれかになると考えました。1つ目は、論文結果が正しいと明確に確認できる結果です。2つ目は、正しくないと明確に確認できる結果です。そして、3つ目は、どちらかだと明確にできない結果です。
そして、再現実験は3つ目の結果になった。
★懸念表明
白楽の意見を最初に言うと、ボイトラーが2017年1月に「Science」誌に懸念を伝えた時、「Science」誌は、「2014年12月のScience」論文にさっさと懸念表明(expression of concern)つけるべきだった。
その時点で既に50回引用されていたけれど、その後、グズグズしていたものだから、2017年10月27日の撤回まで、さらに8回も引用された。
この9か月間、「Science」誌は欠陥品かもしれない製品を真っ当な製品として販売していたことになる。
学術体系を歪めていたのである。
商道徳としてもおかしい。
★「撤回監視(Retraction Watch)」記事のコメント
「撤回監視(Retraction Watch)」記事に論文撤回に関して賛否両方のコメントがある。視点が多様なのは興味深い。以下適当に抽出して羅列した。
撤回に不賛成:
- 不正行為がなく、実験方法や分析方法が正確に記載されていれば、データはまともで論文としては問題ない。再現できないことを公表すればよい。
- 再現できないことを論文撤回の理由とすべきではない。再現できない論文をすべて撤回するなら、経済学、社会学、政治学、心理学など分野、生物医学研究、特にランダム化比較試験(RCT)を含む研究分野、これらの研究分野は消滅する。
撤回に賛成:
- 論文の著者たちがいる同じ研究室で、ほぼ同じ試薬と方法を使って、わずか 2~3 年前に発表した非常に重要な実験データを再現できない場合、これは、何かが間違って行なわれたための結果で、明らかにデータは不正確の可能性が高い。
- 結論が致命的に間違っているすべての出版物は撤回すべきです。それで研究分野が消滅するなら、仕方ない。
両方:
- 再現できないデータは、元のデータが偽陽性だった可能性がある。一般に、その理由は2つある。1つ目は、偶然です。もし偶然なら、撤回は適切ではなく、むしろ新しい発見を公表するべきです。2つ目は、系統的なエラーです。系統的なエラーであれば、撤回が適切です。
●【ねつ造・改ざんの具体例】
省略。
●6.【論文数と撤回論文とパブピア】
データベースに直接リンクしているので、記事閲覧時、リンク先の数値は、記事執筆時の以下の数値より増えている(ことがある)。
★パブメド(PubMed)
2023年10月2日現在、パブメド(PubMed)で、ブルース・ボイトラー(Bruce Beutler、Bruce Alan Beutler、Bruce A. Beutler)の論文を「Bruce Beutler[Author]」で検索した。この検索方法だと、2002年以降の論文がヒットするが、2001~2023年の23年間の256論文がヒットした。
2023年10月2日現在、「Retracted Publication」のフィルターでパブメドの論文撤回リストを検索すると、本記事で問題にした「2014年12月のScience」論文・1論文が撤回されていた。
★撤回監視データベース
2023年10月2日現在、「撤回監視(Retraction Watch)」の撤回監視データベースでブルース・ボイトラー(Bruce Beutler、Bruce Alan Beutler、Bruce A. Beutler)を「Bruce Beutler」で検索すると、本記事で問題にした「2014年12月のScience」論文・ 1論文が2017年10月26日に撤回されていた。
★パブピア(PubPeer)
2023年10月2日現在、「パブピア(PubPeer)」では、ブルース・ボイトラー(Bruce Beutler、Bruce Alan Beutler、Bruce A. Beutler)の論文のコメントを「Bruce Beutler」で検索すると、2論文にコメントがあった。
「”Ming Zeng”」で検索すると、103論文がヒットした。「authors:”Ming Zeng”」で検索すると、95論文がヒットした。しかし、「Ming Zeng」はこの103論文や95論文の著者になっていない。なんかヘン。
「”Xiaolei Shi”」で検索すると、22論文にコメントがあった。「Xiaolei Shi 」はこの22論文の著者になっていない。なんかヘン。
●7.【白楽の感想】
《1》土俵
2011年(52歳)、ブルース・ボイトラー(Bruce Beutler)は、ノーベル生理学・医学賞を受賞した。
名声を得た研究者のボイトラーが懸念することは、名誉とカネと健康だろう。
ここで、名誉とカネについて議論しよう。
「Science」論文が1本増えることよりも、怪しそうな「2014年12月のScience」論文を撤回する方が名誉を保てる。
「Science」論文がもう1つノーベル賞を受賞できるような論文なら、ボイトラーは固執するだろうが、そうでない怪しそうな論文なら、ボイトラーは、当然、撤回を選ぶ。
一方、第一著者のミン・ツォン(Ming Zeng)と第三著者のシャオレイ・シー(Xiaolei Shi)の2人にとって、「Science」論文が1本あるかないか、研究人生が変わってくる。特に、中国に帰国した時、大きな待遇の違いがでる。
だから、どうしても撤回したくない。あえて言えば、データをねつ造・改ざんしてでも「Science」論文を出版したい。
このように、土俵の異なる状況では、論文データの公正を対等に(まともに)議論しにくい、と白楽は思った。
テキサス大学は、「ボイトラーは研究公正に適切に対応しました。研究室で行なわれた特定の実験を再現できませんでした、と学術誌に誠実に報告しました」と述べて、ネカト調査をしていない。もちろん。極力、ノーベル賞を受賞した研究者のネカト疑惑を調査したくない。できれば隠蔽したいだろう。
そして、ボイトラー本人もバーグ編集長もハッキリ言わないが、再現できない理由は、データねつ造・改ざん、なんですよね。
ブルース・ボイトラー(Bruce Beutler)。https://twitter.com/NobelPrize/status/1098848117682778112
《2》本日は物理学賞の発表日
2008年にノーベル物理学賞を受賞した小林誠さんは白楽の妻のクラスメートだった。妻は、「彼は、すごい秀才」と、何度も言っていた。
会った時、記念写真をお願いした。
無断で下に写真をアップしたけど、大目に見てください。左・白楽、右・小林誠。
なお、もう1人会った。
米国で科学政策の調査していたとき、科学技術振興機構のワシントン事務長の遠藤悟さん(遠藤悟:米国の科学政策)を取材し、記事にしたことがある。その記事を探しているのだが、見つからない。ゴメン。
取材中、ワシントン事務所の一室で2人が話しているテーブルの周りをうろうろする男性高齢者がいた。その人が、お茶をいれてくれた。
6~7年後、遠藤悟さんに会った。
すると、その男性高齢者は小柴 昌俊さんで、あれから数年後の2002年に、ノーベル物理学賞を受賞したよ、と教えてくれた。
残念! 写真撮っておけばよかった。
《3》 39.1℃
ノーベル賞受賞者シリーズなので、せっせと書いているが、実は、病身である。
喉が痛いので、扁桃腺炎らしい。2023年10月1日は38.2℃、10月2日は 39.1℃、10月3日は朝8時で 38.2℃の発熱である。山場を越えたと期待したい。イヤ、まだ?
数年前は別の原因で41.2℃の時が数回あった。
白楽ブログ、パタッとおわった時は、コレだなとご理解ください。
《4》2023年版まとめ:ノーベル賞受賞者・候補者の不正(含・疑惑や関連):他記事でも同じ内容
「●白楽の卓見・浅見3【ノーベル賞受賞者の不祥事は多いと思うべし】」に一部をまとめたが、2023年版リストでデータを加えた。
白楽ブログで解説したノーベル賞受賞者(最後の方に候補者)の不正(含・疑惑や関連)を受賞年順にリストした。2023年版リスト。
- 1964年、盗博:宗教学:キング牧師(Martin Luther King Jr.)(米)
- 1976年、「性的暴行」:カールトン・ガジュセック(Carleton Gajdusek)(米)
- 1992年、「性不正」:文学:デレック・ウォルコット(Derek Walcott)(米)
- 1998年、ルイ・イグナロ(Louis Ignarro)(米)
- 2004年、リンダ・バック(Linda Buck)(米)
- 2007年、マーティン・エヴァンズ(Martin Evans)(英)
- 2009年、「間違い」:ジャック・ショスタク(Jack W. Szostak)(米)
- 2011年、ブルース・ボイトラー(Bruce Beutler)(米)
- 2012年、化学:ロバート・レフコウィッツ(Robert Lefkowitz)(米)
- 2016年、化学:フレイザー・ストッダート(Fraser Stoddart)(米)
- 2017年、マイケル・ロスバッシュ(Michael Rosbash)(米)
- 2018年、化学:フランシス・アーノルド(Frances Arnold)(米)
- 2019年、グレッグ・セメンザ(Gregg Semenza)(米)
- 2022年、「アカハラ?」:スバンテ・ペーボ(Svante Pääbo)(ドイツ、日本)
- 2022年、「性不正」:経済学:フィリップ・ディビッグ(Philip Dybvig)(米)
他にも問題者(含・研究公正以外)はいる。古いので白楽ブログでは取り上げない(多分)。
- 1912年、アレクシス・カレル – Wikipedia
- 1923年、物理学:ロバート・ミリカン – Wikipedia
- 1956年、物理学:ウィリアム・ショックレー – Wikipedia
- 1962年、ジェームズ・ワトソン – Wikipedia
以下は問題ないと思う。
- 2001年、ポール・ナース – Wikipedia:Paul Nurse
2018年7月26日の「撤回監視(Retraction Watch)」記事:Nobel Prize winners correct the literature, too – Retraction Watch - 2002年、ダニエル・カーネマン – Wikipedia:Daniel Kahnemann
2017年2月20日の「撤回監視(Retraction Watch)」記事:“I placed too much faith in underpowered studies:” Nobel Prize winner admits mistakes – Retraction Watch
ノーベル賞候補者の不正(含・疑惑や関連)を発覚年順にリストした。
- 1974年、ロバート・グッド(Robert A. Good)(米)
- 1981年、エフレイム・ラッカー(Efraim Racker)(米)
- 1988年、「錯誤」:ジャック・ベンヴィニスト(Jacques Benveniste)(仏)
- 1993年、無罪:バーナード・フィッシャー(Bernard Fisher)(米)
- 2004年、「児童性的虐待」:フレンチ・アンダーソン(French Anderson)(米)
- 2014年、デイビット・バウルクーム(David Baulcombe)(英)
- 2015年、エイドリアン・バード(Adrian Bird – Wikipedia)(英)
- 2016年、「間違い」:チュンユー・ハン、韩春雨(Chunyu Han)(中国)
- 2020年、物理学:ランガ・ディアス(Ranga Dias)(米)
- 2021年、「レイプ」:デイヴィッド・サバティーニ(David Sabatini)(米)
ーーーーーー
日本の人口は、移民を受け入れなければ、試算では、2100年に現在の7~8割減の3000万人になるとの話だ。国・社会を動かす人間も7~8割減る。現状の日本は、科学技術が衰退し、かつ人間の質が劣化している。スポーツ、観光、娯楽を過度に追及する日本の現状は衰退を早め、ギリシャ化を促進する。今、科学技術と教育を基幹にし、人口減少に見合う堅実・健全で成熟した良質の人間社会を再構築するよう転換すべきだ。公正・誠実(integrity)・透明・説明責任も徹底する。そういう人物を昇進させ、社会のリーダーに据える。また、人類平等の観点で、人口減を補う程度の移民を受け入れる。
ーーーーーー
ブログランキング参加しています。
1日1回、押してネ。↓
ーーーーーー
●9.【主要情報源】
① ウィキペディア日本語版:ブルース・ボイトラー – Wikipedia
② ウィキペディア英語版:Bruce Beutler – Wikipedia
③ 2017年10月26日のアンドリュー・ハン(Andrew P. Han)記者の「撤回監視(Retraction Watch)」記事:Science retracts paper after Nobel laureate’s lab can’t replicate results – Retraction Watch
④ 2017年10月27日の記者名不記載の「转化医学核心门户」記事: 诺奖得主Science论文遭撤稿——涉及多位华人科学家丨特别关注-行业-转化医学网-转化医学核心门户
★記事中の画像は、出典を記載していない場合も白楽の作品ではありません。
●コメント
注意:お名前は記載されたまま表示されます。誹謗中傷的なコメントは削除します