8‐2.すべてのコメント

格闘中:上手く改善できない。(210830)。
最新のコメントは、このページの最下段にある。

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すべてのコメントをここに表示した(2020年12月16日)。

改行、フォント、ページ化、など改善点が多いけど・・、一応、導入成功(2020年12月16日)。

白楽は読者からのコメントに感謝し、何度も読んでいる。今まで、読者からの質問と間違いの指摘に対応した。しかし、異なる意見・感想に自分の意見を説明・再表明しない方針だった。議論するつもりがなかったからだ。しかし、今回、コメントをまとめ、改めて読むと、白楽の意見を述べた方が良いと思った。今後、なるべくそうしよう(2020年12月16日)。
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  • フォスター さんのコメント。記事は 化学:サビーネ・スズネリッツ(Sabine Szunerits)、ラバ・ブケルブ(Rabah Boukherroub)(フランス)

    「ネカト者ほど出世する」とは当におっしゃる通りで、研究者が不正をする最大の動機なのだろうと思います。

    本来、それに歯止めをかけるのが文科省や研究機関~大学の役割なのですが、日本の中には「掲載された論文の内容に対する疑義は研究機関が調査すべき事案ではない」として不正調査そのものを否定する機関もあります。

    日本の研究公正システムに似ているとも言われるフランスですが、この一件でどの様な調査を行うのか、日仏の比較も研究の対象となるかもしれませんね。

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    2024/02/27 at 10:08 pm
  • 玉井誠一郎 さんのコメント。記事は 8‐1.議論・情報・意見・提言・質問など(1)

    初めてメールします。公益社団法人知財経営協会(SIR)会長兼理事長の玉井誠一郎です。
    貴殿の活動には敬意を表します。当協会は無形資産を知財にして出願せずに保護活用する
    世界初の仕組みを持った内閣府所管の公益法人です。趣旨や役員等は協会ホームページを
    ご覧ください。https://www.ipbrand.org/
    協会定款第3条(協会の目的)の中に、研究不正の防止を掲げていますので、コラボできると思います。当方母校阪大においても、2019年に発表のあった法学部教員による1億近くの出張旅費等の詐欺事件(これは刑事に問わずに4000万円で和解、もみ消し)やシリコン粉末から水素発生するサプリを開発してこれをサプリ業者に売り込み2億円の係争になった事件(近時消化管から吸収される水素は肺から排出され全身に回らないにも拘わらず16もの疾病に効果があったとする薬機法違反表現等)など、サプリや化粧品はほとんど黒に近いグレイが多いことのようです。
    国民にこの真実を知らせ無知無明隷従から光明自立へ脱皮させ、公正健全社会をIntegrityの
    復活とともに図りたいと思います。
    可能であれば、メールにてお知らせください。もしくは協会ホームページお問い合わせ欄からお知らせください。沈みゆく日本と知財マネジメント革新については同じくホームページの新着情報に当方の小論を掲載していますのでご参照ください。   怱々

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    2024/03/24 at 9:10 am
  • 通報者 さんのコメント。記事は 8‐1.議論・情報・意見・提言・質問など(1)

    不正を強要するようなこういう方が著名な学会へ所属していて、また学会の編集長を務めておられます。

    240323匿名愛媛大学医教授??アカ40代男性助教2022年5月、個人に支給された研究費を、教授や助教が所属していた教室全体の研究費としてプールする「不正使用」を強要した。2022年4月~2023年5月、助教の論文の共著者に、関わっていない留学生を加えるよう強要。また、この留学生の論文の責任著者だった助教に、関わっていない別の教員を共著者に加えるよう求めた。助教はいずれも求めに応じず、教授に実習や講義の担当を外された。大学側は予備調査をした結果、いずれも本調査に移行しないと結論。助教は、教授と利害関係のある人物が予備調査を実施したので、不当だと主張。この教授と大学を相手取り、慰謝料計500万円を求めて、熊本地裁に提訴 [240326匿名K/情報提供、朝日240323(W)朝刊愛媛]

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    2024/05/01 at 10:18 pm
  • ケーケー さんのコメント。記事は 8‐1.議論・情報・意見・提言・質問など(1)

    今年JJAPに掲載された論文(過去には不思議な現象確認の為にNEDOなどの大型調査研究費有り)は、論理の間違いや抜けだらけです。何故、査読に通ったか不思議。著者に質問するも、最後の本質的な質問に対しては、皆と同じような愚問に対して応えない、研究者は皆認めているとして、ないしは、無視された状態です。
    大きなテーマだけに著者は真摯に反省して、訂正や取り下げをすべきです。
    なお、この論文から推測すると、NEDOの調査もいい加減か?
    今後、進めるには、どの様な手続きや手段が有るでしょう。

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    2024/06/15 at 1:01 pm
    • haklak さんのコメント。記事は 8‐1.議論・情報・意見・提言・質問など(1)

      掲載学術誌JJAPに「編集者への手紙」、「コメント」、「通信」欄などがあって、論文の問題点を指摘できるなら、そこで、学術的かつ建設的な意見交換をするのが1つの手段です。

      上記が不可なら、問題点をパブピア(PubPeer)で具体的に指摘することです。関係者と問題点を共有できます。 → パブピア(PubPeer):https://pubpeer.com/

      また、掲載学術誌JJAPにも伝える。間違いやズサンが本質的で、論文の結論に疑義が生じる場合、編集長が著者に問い合わせ、訂正を打診します。極端な場合、編集長の権限で論文を撤回する場合も、外国のまともな学術誌ではあります。
       → 出版規範委員会(COPE)の関連フローチャートが参考になります。
      https://publicationethics.org/sites/default/files/handling-post-publication-critiques-cope-flowchart.pdf

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      2024/06/15 at 3:29 pm
  • Minami さんのコメント。記事は 7-153 論文データ検証の改革案

    日本で、研究不正が隠蔽されにくくするためのアイディアを、一つ提案します。日本学術振興会の研究不正目安箱が機能していません。私が、研究不正目安箱に、「この学者は研究不正をしていますから、科学研究費の交付をストップしてください」というメールを送っても、日本学術振興会はちゃんとメールを読んでいるのか、読んでいないのか、疑惑の研究者に、科学研究費を交付し続けてしまいます。
    いんちきをやる研究者に、科学研究費を交付し続けると、またいんちきをしますので、研究費をあげるだけ無駄です。それどころか、人身被害が出たりします。患者が死んだり、病気になったりします。社会保障費が増えるわけです。なので、研究不正があったら、問題の研究者に研究費を与えるのは、ストップするべきです。
    私は一度、バスに乗って、日本学術振興会に、行ったことがあります。ビルの上のほうにあるのですが、すごく閉鎖的で、インターフォンを鳴らすと中から女性が出てくるという感じでした。応対してもらうのも、すごく大変です。中にひきこもっていて、外に出てこないのです。どうも、学術関係者だけでやっていて、風通しが悪そうでした。
    なので、日本学術振興会には、第三者委員会を作るべきです。日本学術会議の研究不正目安箱に寄せられたメールは、学術関係者に読ませても、もみけしてしまうので、外部弁護士や科学に問題意識のある市民が読んで、研究不正をどんどん摘発していく仕組みにすべきだと思います。科学に関心がある市民は、例えば、高木仁三郎市民科学基金等の周辺にいます。

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    2024/07/20 at 9:25 am
  • フォスター さんのコメント。記事は 7-153 論文データ検証の改革案

    JST(科学技術振興機構)がYoutubeに「倫理の空白」なる研究不正に関する動画をアップロードしていますが、視聴回数は数千回程度です。

    動画再生数だけで物事を語ってはいけない事は承知の上ですが、数十万人といる日本の研究者が「研究倫理」を軽んじている事を示す事例の一つになるのではないでしょうか?
    多額の税金で作られている動画であるのに、これでは納税者もたまったものではありません。

    私は、日本あるいは世界の学術の限界がここにあるのではないか、と考えております。
    つまり、研究者自身が研究倫理を軽んじており、『研究倫理教育では不正を防止することは出来ない』のは暗黙の事実であるとも考えられます。
    そうなると、法による罰則強化も必要ではないかと思います。
    (当然、反対する研究者は多いと思いますが)

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    2024/07/21 at 7:56 pm
  • 通りすがった人 さんのコメント。記事は 5C 長崎大学の盗用事件:②異常な調査と判定

    本件、進展はありましたでしょうか。
    それとも、すでに解決していたり、先生の方で「これ以上は不問」と判断されたり、双方で和解が成立するなど、先生としては「終結」しているのでしょうか。

    本件が公表された当時は、先生の積極的な発信もあり各所で相当に話題になりましたので、解決・終結しているのであれば先生なりの「締めくくり」の言があると、当時本件を周知したり見解を述べたりsれた非常に多くの方々への労いにもなろうかと思います。

    関係者は各地に栄転されています。
    2024年7月には、このウェブサイトで中心人物とされている井内健介氏が「北海道大学 産学・地域協働推進機構 産学連携推進本部 戦略企画部門」に教授で着任されました。

    担当分野は「産学連携活動」と「研究インテグリティ」とのこと。

    ほかの関係者も「研究インテグリティ」「研究公正」分野で引き続きご活躍のようです。

    このような現状からは「この事件・騒動は、結局のところ何だったのか」と考えさせられます。

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    2024/08/01 at 1:52 am
  • Minami さんのコメント。記事は 「博士号剥奪」:心理学:ピン・ドン(Ping Dong)(カナダ)

    >日本の人口は、移民を受け入れなければ、試算では、2100年に現在の7~8割減の3000万人になるとの話だ。(中略)また、人類福祉の観点から、人口過多の発展途上国から、適度な人数の移民を受け入れる
     
    とあります。私は40代の独身女性です。人口が減るのは、日本人女性が出産しないからです。日本社会は、子どもや母親に対する風当たりが強く、安心して出産できないし、いま子育てしているお母さんたちは大変だなと思っています。男尊女卑なので、それは変革していってほしいです。アカデミアでも、女性限定の教員の公募を増やすとか、セクシュアル・ハラスメントを減らす努力をしてほしいです。
    医療・保健・心理・福祉あたりの学術分野は、8割ぐらい女性教授でもいいです。男性教授だと、①性暴力という健康課題について、本や講演会等で言及しない。それ以外の健康課題だけ言及する、②自分がセクシュアル・ハラスメントをする、③女性からセクシュアル・ハラスメントの告発があったときにもみ消す、ということをします。男教授いらないので、女教授が8割ぐらいでいいです。

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    2024/08/05 at 10:50 am
  • Minami さんのコメント。記事は 「博士号剥奪」:心理学:ピン・ドン(Ping Dong)(カナダ)

    Xで、このピン・ドンのウェブページを見た人が、「えっ、殺害予告があったんだ」と投稿していました。文中、
    >ウリ・サイモンソンは、殺害予告の脅迫メールを受け取った。
    という記述があったからだと思います。
    しかし、わが国でも、大学構内で教員が殺されたり、襲撃されたケースがあります。
    ①1991年に、筑波大学構内で、比較分類学者の五十嵐一助教が殺害された事件(悪魔の詩訳者殺人事件)
    ②2022年、東京都立大学構内で、社会学者のA教授が襲撃されました
     
    ②なのですが、この人物は長年、マスコミと結託して、非常に迷惑でした。大学の外に出てきて、地域社会の若者に、性的に不適切な関わり方をし、それを自著等で公言していました。「性的不品行が学問」ということに長らくなっていました。
    マスコミが、それを肯定していました。もし、わいせつ教授がいたら、マスコミは追及し、解雇に追い込んでほしいのですが、マスコミがAやいまのアカデミアのあり方を肯定していました。
    ちょっと話は変わるのですが、最近、フランスでガブリエラ・マツネフ(1936年生~)という作家・小児性愛者が批判されています。マツネフは、「自分はティーンと交際している」等と公言し、マスコミがそれをもてはやしていたそうです。しかし、「小児性愛は、子どもに対する人権侵害ではないか?」という批判が出て、社会の道徳観が変わったそうです。2020年に、マツネフと14歳のときに交際していた女性が告発本を書き、『同意/コンセント』という映画になり、日本でも最近、封切られたみたいです。
    https://www.huffingtonpost.jp/entry/story_jp_667cc4bfe4b05521a7f0a03e
    この記事に、「この国(フランス)では『文学』を名乗ればあらゆる悪徳が許される」という言葉が出てきます。
    私は、フランスの作家マツネフとわが国の学者のAを比べて、考えこんでしまいました。わが国では、少女への性的虐待・性的不品行を学問ということにし、あまつさえ、公立大学構内で刺された教授がいるわけです。「学問を名乗ればあらゆる悪徳が許される」という状態でした。文学は民間事業という感じですが、学問は、公的事業という感じです。国民の血税がたくさん投入されており、もっとひどいです。
    長年、性的不品行をして、社会から非常に批判されてきたA教授が、なかなか首にならない。とうとう、刺される。その後、今年1月に、Aが他の大学の女子大生とホテルに入った写真が、写真週刊誌に報道されて、ようやく大学から処分されました。
    これでようやく、マスコミがAを識者として扱わなくなりました。
    最近、日本科学振興協会(JAAS)という科学者団体が、「科学研究費を増額してほしい」という署名運動をやったらしいのですが、「科学者はうっすら嫌われている」と思ったみたいです。おそらく、署名運動に協力してくれる人が少なかったのでしょう。
    それは、大学人が大学の外、雑誌(岩波書店の『世界』等)や新聞、X(旧称:ツイッター)等に出てきて、自分の都合ばかり主張するからです。「大学に金がない」「自分たちを尊敬しろ」「俺の本を買え」等と主張し、常に、日本社会を自分たち大学人にとって都合のいい社会秩序に変革しようとします。一方で、自分たちの悪いところを反省しません。もし、JAASが、市民から、「科学者の悪いところは何ですか?」と苦情を募集し、それで本を一冊作るとか、そういう建設的な取り組みをしてくれるなら、市民の科学者への好感度も上がるでしょう。
    また、科学ジャーナリズムの質が悪いです。科学不正を追及できる科学ジャーナリストが、岩波書店の『科学』が宮崎・早野論文問題を取り上げた事例、毎日新聞鳥井真平記者(福井大学の査読偽装について報道した)、朝日新聞藤波優記者(アカハラについて記事を書いた)、東京新聞木原郁子(精神科医の腐敗を追及している)ぐらいです。他の記者は、学者の手下です。学者とけんかするには学者と同じぐらい勉強しないといけないので、その力量があるジャーナリストが少ないと思います。

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    2024/08/05 at 12:21 pm
  • Minami さんのコメント。記事は ●白楽の卓見・浅見21【ナゼ、日本は研究不正大国なのか?】「白楽の多撤回カビ理論」

    アカデミアの外の人間です。学外の地域住民で、学者の元愛人です。
    白楽さんの「なぜ日本は研究不正が多いのでしょうか?」という問いに対する、自分なりの回答です。
     
    ①   儒教道徳があるから。儒教道徳は、昔、中国から日本に渡ってきた、「親や年長者、医師や教師を尊敬しましょう」という社会規範です。例えば、白楽ロックビル“先生”と呼んだり(呼ばれたことがありますよね?)、「先生がお見えになった」「先生がこうおっしゃった」「先生がいらっしゃった」等というふうに尊敬語を使う習慣があります。小学校等で、教師が子どもに、「おれを先生と呼べ」「『先生がいらっしゃった』と言え」と教えたりしています。自分たちをケアさせるようなことを人々に教えているわけです。医師・教師(大学教師を含む)は儒教道徳によって、スポイルされています。人々が自分を尊敬するのを当然だと思っています。こちらが医師や教師を尊敬しないと、「人々が俺を尊敬しない!」と怒り始めます。
     
    ②   学者の手下を作る学者が多いから。大学教員が学生や市民に教育をするときは、「ぼくの言っていることを疑いなさい」と教えるべきです。「健全な懐疑精神を持って、ぼくの話を聞き、ぼくの話に道理が通っていたら賛同し、ちがっていたら、『ちがうと思います。理由は…』と批判をしてください」と教えるべきです。そうじゃなくて、自分のことを「先生」と呼ばせて、自分の伝達した知識をそのまま受容するように求めます。学者の手下を作っています。学者の手下ではなく、論敵を作るべきです。教授は学生に、「おれを超克する研究者になれ。学説で俺を切り殺して、俺の屍を超えていけ」と言うべきです。サイエンス・コミュニケーションと言っている人たちとか、教育哲学の苫野一徳とかひどいです。男の教師同士で対談をやって、さらに、互いに「先生、先生」と呼び合っています。
    X(旧称:ツイッター)を見ていても、男性の大学教員のツイートには、リプライがつかないです。市民が無関心というのもあるのですが、大学教員に歯向かうのを畏怖します。私は最近、ものおじせず、ツッコミのリプライを書くようにしています。草の根的に、大学教授に「普通の人が批判するようになったな」と思ってほしいし、他の市民に、「もっと大学教授を批判しよう」という輪が広がるといいなと思っています。
     
    ③   クリティカル・シンキングを教えていない。大学教育だけではなく、外国だと小学校から、クリティカル・シンキングを教えているんじゃないか…という情報があります。2020年に発表された、『週刊ダイアモンド』のこの記事の後ろの方に、https://diamond.jp/articles/-/245187 OECD各国でクリティカル・シンキングを教えている国のリストというのがありました。日本だけ教えていなくて、他の国はだいたい教えていました。いまは有料記事になってしまって、会員にならないと、閲覧できなくなっちゃいました。
    また、フランス人女性で日本人男性と結婚して、日本で子育てをしている西村カリンさんという新聞記者がいて、『フランス人記者、日本の学校に驚く』(西村カリン著、大和書房、2024)という本を5月に出版しました。私は未読なのですが、帯に「なぜフランスの子は『ちがうと思います』が言えるのか?」と書いてあります。「4章 日本の子は道徳を、フランスの子は哲学を」という小見出しがあって、気になっています。わが国は、「和を以て貴しとなす」という感じの道徳教育をしているので(これは自民党政府が、国民を統治しやすいからそういう教育をしているんだと思います)、教師がまちがったことを言っていても、ツッコミを入れる人が少ないかもしれないです。
     
    ④   福島原発の後で、「自律」で終わってしまった。福島原発事故は、世界中な事故だったと思います。日本の科学者は、世界的な事故を国内で起こしたのに、「自律」(自分たちで自分たちの悪いところを直す)で終わっちゃいました。日本学術会議の『科学者の行動規範』が福島原発事故を機に、改訂版というバージョン2になりました。そこに、自律と書いてあります。科学者と市民社会との関わり方について考える科学技術社会論(STS)という学問分野があるんですけど、そこの哲学が浅かったと思います。平川秀幸、尾内隆之、調麻佐志、藤垣裕子とかじゃないかな…。
    科学者が自分たちで自分たちの悪いところを直す“自律”ではなく、学者と闘える市民科学者を養成するべきです。市民科学者の養成がうまくいっていないです。最近、NPO法人市民科学相談室というのはできたみたいで、相談のメールを送ってみたのですが、返事がこないです。
     
    ⑤   学者が市民科学者の団体を植民地化する。大学の学者権力を批判する勢力として、市民科学を振興するべきです。しかし、市民科学の団体ができると、大学人が植民地化します。高木仁三郎市民科学基金というのがあるのですが、2年ぐらい前に発表を見に行ったら、琉球大学の学者が発表していました。市民科学基金なんだから、市民科学者に助成してほしいのに、大学教授が、「最近科学研究費がなかなか配分されないから」という理由で、市民科学基金にたかりに行きます。私は、「基金側の人が断ればいいのに…」と思いました。
    私は精神病の患者なのですが、精神障害者の団体、認定NPO法人地域精神保健福祉機構という団体があり、精神科医や心理系の大学教授が役員になり、植民地化しています。患者を集めて、生活保護費を巻き上げて、学者に土下座させる会をやっています。患者団体だったら、患者を役員にして、患者学会等をやってほしいのですが、医者が講師報酬をカモりに行く場になっています。
    あと、日本学術振興会等に、市民科学者や弁護士を参画させるべきです。特に、日本学術振興会の研究不正に関するタレコミメールを募集するメールアドレスというのがあるのですが、私は、昔愛人をやっていた学者の研究に不正があったので、「科研費を交付しないでください」というメールをしたのですが、科研費の交付が止まらないです。科学者だけで日本学術振興会をやらせてしまうと、研究不正をもみ消す組織になるんだと思います。外部の人が参画して、「この研究者には5年ぐらい、科学研究費を交付しない」という措置ができるようになってほしいです。市民科学者や外部弁護士が参画して、その人たちが研究不正に関するタレコミメールを見るようにするべきです。
    あと、科研費を市民科学者に出してほしいです。市民科学者が学会に行ったときの、学会旅費などを科研費から交付してほしいです。私は6月に日本精神神経学会に行き、3万円ぐらいかかったので、その3万円を誰かから補助してほしいです。
    民間の助成金、例えばサントリー文化財団による研究助成等がありますが、みんな学者が使っています。学者に研究をやらせても、研究不正が含まれた研究をされるだけなので、意味がないと思うのですが…。
     
    ⑥   大学自治や学問の自由が、「大学では何をやってもいいし、ハラスメントパラダイス」みたいな感じの言われ方をします。私は、大学自治はまちがいだと思います。天動説のようなもので、観測が雑だったので、いままで横行していた学説だと思います。大学人が大学の外に出てきて、未成年の少女を愛人にして、「それはかっこいい学説」という感じで、マスコミがもてはやしていたことがあって、そうすると、娘をわいせつ教授の毒牙から守りたいお母さん等が、とても闘える感じではないのです。宮台真司が1990年代以降やっていた、「渋谷で援助交際をする女子高生のフィールドワーク」なんですけど、大学人が渋谷に行って、非行少女をカモるのがかっこいい研究ということになっていました。宮台がマスコミや政治家と癒着して、自分のファンを私兵みたいに育てます。インターネットやマスコミで告発がでようものなら、自分の私兵を使ってバッシングさせそうな雰囲気でした。マスコミや政治家も宮台と癒着しちゃってしょうがなかったです。
     
    ⑦   ジャーナリストで、学者を追及できる人がいない。新聞記者は、学者からコメントを取ってくることはします。あと、私は「学者サロン」と呼んでいるのですが、ジャーナリストが学者を呼んで、まるで『徹子の部屋』みたいに相手の専門分野の話について話を膨らませるという感じの企画はあります。あと、学会で、「メディアと協働する」と言っているところがあります。日本精神神経学会で、女優やタレント等の自殺があったときに、あまりセンセーショナルに報道すると、後追い自殺が発生するから、穏便に報道してほしいという企画がありました。
    学者並みに勉強して、学者を追及できるというジャーナリストがいないです。
    あと、「博士号を持っている解説員がいない」というのも問題もあります。昨日、地震があり、政府側の科学者チームが記者会見をしました。しかし、来ているジャーナリストが地震の専門知識がある人ではなかったようです。マスコミで地震等について博士号を持った人を雇って、解説員にする、地震が起きたときの科学者の記者会見にはその解説員を行かせるというふうにしたほうがいいでしょうね。
    日本の新聞記者は、「給料が高い」という話なのですが、その割にばかっぽいというか、文系の学卒で終わっています。文系でも、私は文系学者の元愛人なのですが、「文系学者の不祥事について追及する」ということはできるはずです。学長の自宅を突撃し、「この研究不正はどう思いますか?」と追及していいです。殺人事件の犯人や俳優の不倫騒動の時には、相手の自宅を突撃取材しますよね。同じようにやっていいと思います。
     
    ざっくばらんに書いたのですが、白楽さんが考えているより事態は深刻です。白楽さんは「死者が出ていない」と思っているかもしれないですけど、研究不正や大学人による大学内外でのハラスメントによって死者は出ています。それももみけされていると思います。

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    2024/08/10 at 9:40 am