ネカト・ブログは基本的に世界の状況を(米国を中心に)扱う。日本人は日本の事例を容易に知りえるが、世界の事例を知るのは困難だ。何故なら、日本語で世界のネカト・クログレイ事例を解説しているサイトは本サイト以外になく、ニュース記事・書籍・論文ではほんの少ししか日本人に伝えていないからだ。
それで、本ブログでも世界の状況を(米国を中心に)日本より優先して解説する。
なお、日本で許容されている言動を、日本の研究者が海外で行なった場合、告発されたり逮捕されるかもしれない。本記事はその危険を避ける参考になると思うが、白楽は責任を負えない。自己責任でお願いします。
「研究倫理」の「倫理」をモラルやマナーと誤解しない。「研究倫理」の英語は「research ethics (リサーチ・エシックス)」で、「研究倫理」の「倫理」は、「モラル(moral)」ではなく「エシックス(ethics)」である。
英語の「Research Misconduct」を「研究不正」と訳すと誤解が生じる。「Research Misconduct」は「ねつ造」「改ざん」「盗用」に限定されているので、日本語では「ネカト」と呼ぶ。
1‐1‐4.研究不正(Research Misconduct)」=「ねつ造」「改ざん」「盗用」=「ネカト」
2014年5月2日掲載、2016年6月23日改訂。 ●1.【研究不正とは何か?(米欧)】 米欧で「“研究不正”