2021年9月14日掲載
白楽の意図:研究者の何%がネカト・クログレイをしているのだろうか? 生命科学者は特に悪質なのだろうか? 教授がワルなのか? オランダでかなり大規模なネカト・クログレイ調査をしたゴウリ・ゴパラクリシュナ(Gowri Gopalakrishna)の「2021年7月のMetaArXiv」論文を読んだ。さらに、関連情報として、ヨップ・ドフリージャ(Jop deVrieze)の「2021年7月のScience」論文を読んだので、紹介しよう。
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目次(クリックすると内部リンク先に飛びます)
1.書誌情報と著者
2.日本語の予備解説
3.論文内容
4.関連情報
5.白楽の感想
6.コメント
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【注意】
学術論文ではなくウェブ記事なども、本ブログでは統一的な名称にするために、「論文」と書いている。
「論文を読んで」は、全文翻訳ではありません。ポイントのみの紹介で、白楽の色に染め直し、さらに、理解しやすいように白楽が写真・解説など加え、色々加工している。
研究者レベルの人で、元論文を引用するなら、自分で原著論文を読むべし。
●1.【書誌情報と著者】
★書誌情報
- 論文名:Prevalence of questionable research practices, research misconduct and their potential explanatory factors: a survey among academic researchers in The Netherlands
日本語訳:研究クログレイ、ネカトの蔓延とそれらの考えられる要因:オランダの学術研究者を対象とした調査 - 著者:Gowri Gopalakrishna, Gerben ter Riet, Maarten J.L.F. Cruyff, Gerko Vink, Ineke Stoop, Jelte Wicherts, Lex Bouter
- 掲載誌・巻・ページ:MetaArXiv, 6 July 2021
- 発行年月日:2021年7月6日
- 指定引用方法:数種類の記載あり。例えば、APAスタイルだと:
Gopalakrishna, G., Riet, G. t., Cruyff, M. J., Vink, G., Stoop, I., Wicherts, J. M., & Bouter, L. (2021, July 6). Prevalence of questionable research practices, research misconduct and their potential explanatory factors: a survey among academic researchers in The Netherlands. https://doi.org/10.31222/osf.io/vk9yt - DOI:10.31222/osf.io/vk9yt
- ウェブ:https://osf.io/preprints/metaarxiv/vk9yt/
- PDF:
- 著作権:CC0 1.0 Universal(著作権による制限はない。許可なしに機能を追加・拡張・再利用可能)
★著者
- 第1著者:ゴウリ・ゴパラクリシュナ(Gowri Gopalakrishna)
- 紹介:Gowri Gopalakrishna — Amsterdam UMC – Vrije Universiteit Amsterdam
- 写真:https://bionieuws.nl/article/553018/onervaren_op_de_hielen_van_een_seriemoordenaar
- ORCID iD:
- 履歴:https://www.linkedin.com/in/gowri-gopalakrishna-a068b328/?originalSubdomain=nl
- 国:オランダ
- 生年月日:シンガポール生まれ? 現在の年齢:47 歳?
- 学歴:シンガポール・ナショナル大学 (National University of Singapore)で1999年に学士号取得(微生物学)、英国のロンドン大学衛生熱帯医学大学院(London School of Hygiene and Tropical Medicine)で2001年に修士号、オランダのアムステルダム大学 (University of Amsterdam)付帯のアカデミック医学センター(Academic Medical Centre)で2016年に研究博士号(PhD)取得(疫学)
- 分野:疫学
- 論文出版時の所属・地位:アムステルダム大学医学センター・研究員(honorary Research Fellow at the Department of Ethics, Law and Humanities, Vrije University Medical Centre, Amsterdam University Medical Center)
アムステルダム大学医学センター(Amsterdam University Medical Center)。写真Vincent Steenberg, CC BY-SA 3.0, via Wikimedia Commons
●2.【日本語の予備解説】
★2020年3月31日:中村文彦、中村征樹:研究公正の現状をどう把握するか : 質問紙を活用した研究公正調査の動向
出典 → ココ
2.本論文で扱う研究公正サーベイについて
多くの研究公正サーベイのうち、本論文では、国内の調査については、東北大学による「日本における学問的誠実性の動向に関する全国調査」8(東北大調査;立石 2014;羽田・立石 2015)と広島大学による「研究スタイルとオーサーシップに関する調査」9(広島大調査;北仲・横山・湯川 2013;Yukawa et al. 2014)を、国外の調査については、Council of Graduate Schools(CGS)による調査で用いられたResearch Integrity Inventory Survey(RIIS;CGS 2012)と、Survey of Organizational Research Climate(SOURCE;Martinson et al. 2013ほか)を取り上げる。
国内の2調査は、国内で行われた数少ない貴重な調査である。また、国外の研究公正サーベイについては、米国のNational Academies of Sciences, Engineering, and Medicine(NASEM)による2017年の報告書Fostering Integrity in Research(NASEM 2017:182)で、研究機関が実施すべき取り組みの一つとして、組織による管理や組織風土のセルフアセスメントが挙げられてるが、その際に代表的なサーベイとして具体的に紹介されていること(NASEM 2017:177)、他の研究公正サーベイに大きな影響を与えていることから、上記2調査を選んだ。
●3.【論文内容】
●《1》アンケート調査
オランダに本拠を置く研究者の小さな組織「研究公正の全国調査(National Survey on Research Integrity : NSRI)」は、大規模なアンケート調査をオランダ国内の研究者(含・院生)を対象に行なった。
2020年10月~12月の3か月間に、オランダの22大学の研究者63,778人に電子メールを送付し、回答者を特定できない方法の匿名調査を行なった。
得られた回答から、回答者の適格性をチェックすると、9,529人が合格した。この9,529人の内、6,813人の回答の整理が完了した。回答完了率は10.7%である。
調査では、当初、60,000人以上の研究者からの回答が得られると予想した。しかし、多くの大学は、否定的に伝えられることを恐れ、調査への協力を拒否した。それで、回答率は低くなってしまった。
以下は、6,813人の回答の分析である。
回答者の男女率はほぼ同じだった。ただ、自然科学と工学では、女性の割合は24.9%だった。
準教授および正教授では、女性が30%未満だった。
全回答者のほぼ90%は実証研究(empirical research)をする研究者だった。
●《2》研究環境
まず、研究クログレイ・ネカトの要因となる研究環境に関するアンケート結果を示す。
研究環境に関しては、以下の「1」~「7」の整数で回答してもらった。
スコアの定義は、
「1」(完璧に同意しない、まったく同意しない、非常にありそうもない)
~
「7」(完璧に同意する、まったく同意する、非常にありそうである)である。
従って、スコアの数値が高ければ高いほど、クログレイ・ネカトの要因となると感じている度合いが高く、低ければ低いほど、低いという解釈になる。
データは表1だが、白楽の本記事では表1を省略した。
表1の結果を文章で示す。
身分で比べると、出版プレッシャー(4.2)、資金調達プレッシャー(5.2)、競争力(3.7)で最高スコアだったのはポスドクと助教授だった。つまり、ポスドクと助教授は、このような項目がクログレイ・ネカトの要因だと強く思っていた。
そして、大学規則(4.1)は最低スコアだった。ポスドクと助教授は大学規則がクログレイ・ネカトの要因だとはほとんど思っていないことになる。
分野で比べると、研究プレッシャー(4.8)、出版プレッシャー(4.1)、競争力(3.8)のスコアが最も高かったのは芸術人文科学の回答者だった。つまり、芸術人文科学の回答者は、このような項目がクログレイ・ネカトの要因だと強く思っていた。
また、上司の指導(3.5)と大学規則(3.9)のスコアが最も低かったのも芸術人文科学の回答者だった。つまり、芸術人文科学の回答者は、このような項目がクログレイ・ネカトの要因だとはほとんど思っていないことになる。
身分と分野を通して、研究規範(Scientific norms)がクログレイ・ネカトの抑止力として最も大きいと思っていた。
身分と分野を通して、大学規則、そして、共同研究者や査読者による発覚はクログレイ・ネカトの抑止力としてさほど大きいとは思われていなかった。
●《3》約半数がクログレイ、8%がねつ造・改ざん
次いで、研究クログレイ・ネカト行為の頻度に関するアンケート結果を示す。
最初に驚く数値を示す。
2017~2020年の3年間に少なくとも1回はデータねつ造・改ざんしたと回答した研究者が8%もいた。
生命科学・医学(life and medical sciences)では研究者の10%以上がデータねつ造・改ざんしていた。
表2.クログレイ(QRP)とねつ造・改ざん(FF)の行為率。表をクリックすると表は2段階で大きくなります。
表2のポイントを以下に抽出していく。
★クログレイ
最も一般的な5つのクログレイの行為率は次のとおりだった。( )の%が行為率。
- 「論文出版で否定的なデータを示さない」(QRP番号9:17.5%)
- 「論文出版で研究の欠陥および限界を十分に示さない」(QRP番号10:17%)
- 「若手研究者の不適切指導」(QRP番号2:15%)
- 「機器、スキル、専門知識、の不注意・不足」(QRP番号1:14.7%)
- 「研究過程の不適切な記録」(QRP番号7:14.5%)
回答者の行為率が1%未満だったクログレイ行為は次の2つだった。
- 「論文原稿、助成金申請書、同僚、を不当に査読・評価」(QRP番号4:0.8%)
- 「情報源の不適切な引用」(QRP番号6:0.6%)
生命科学・医学(life and medical sciences)は、他の分野と比較して、クログレイの行為率が最も高く、半数以上の人が行なっていた(55.3%、表2)。
★ねつ造・改ざん
生命科学・医学(life and medical sciences)の研究者は、クログレイの行為率が55.3%と最高値だが、さらに、ねつ造・改ざん行為率も最高値の10.4%である。つまり、10人に1人が、ここ3年間にデータねつ造・改ざんをした。
芸術・人文科学(arts and humanities)の研究者は、ねつ造行為率こそ1%未満と少ないが、改ざん行為率は6.1%ととても高い。
改ざん行為率だけを見ると、生命科学・医学(life and medical sciences)の改ざん行為率は4.9%なので、芸術・人文科学の研究者は改ざん行為を生命科学・医学の研究者よりも多くしていた。
●《4》回帰分析
省略
●《5》考察
少し長い考察がある。
省略
●4.【関連情報】
元論文は「2021年7月のMetaArXiv」論文で学術論文だが、「Science」、「Nature」、「Dark Daily」に解説文がある。以下に書誌情報を示す。
その後、「Science」の解説文を読み解く白楽の文章が続く。
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★「Nature」の書誌情報
- 論文名:8% of researchers in Dutch survey have falsified or fabricated data
日本語訳:オランダの研究者の8%は、データを改ざん・ねつ造していた - 著者:Dalmeet Singh Chawla
- 掲載誌・巻・ページ:Nature
- 発行年月日:2021年7月22日
- DOI:https://doi.org/10.1038/d41586-021-02035-2
- ウェブ:https://www.nature.com/articles/d41586-021-02035-2
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★「Dark Daily」の書誌情報
- 論文名:Large Dutch Survey Shines Light on Fraud and Questionable Research Practices in Medical Studies Published in Scientific Journals –
日本語訳:大規模なオランダのアンケート調査は学術誌に掲載された医学研究の研究クログレイに光を当てる - 著者:Stephen Beale
- 掲載誌・巻・ページ:Dark Daily
- 発行年月日:2021年8月30日
- 指定引用方法:
- DOI:
- ウェブ:https://www.darkdaily.com/2021/08/30/large-dutch-survey-shines-light-on-fraud-and-questionable-research-practices-in-medical-studies-published-in-scientific-journals/、保存版https://archive.ph/wip/4j4me
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● 「2021年7月のScience」論文
★「Science」論文の書誌情報
- 論文名:Landmark research integrity survey finds questionable practices are surprisingly common
日本語訳:画期的な研究公正アンケートで、研究クログレイが驚くほどありふれていることがわかった - 著者:Jop de Vrieze
- 掲載誌・巻・ページ:Science
- 発行年月日:2021年7月7日
- DOI:10.1126/science.abk3508
- ウェブ:https://www.sciencemag.org/news/2021/07/landmark-research-integrity-survey-finds-questionable-practices-are-surprisingly-common
- 著者のヨップ・ドフリージャ(Jop deVrieze、1983年3月7日生まれ、写真出典)は、オランダの生命科学者・ジャーナリスト
★画期的な研究公正アンケート
ゴウリ・ゴパラクリシュナ(Gowri Gopalakrishna)の「2021年7月のMetaArXiv」論文によると、オランダの研究者の半数以上が、研究デザインの欠陥を隠したり、文献を選択的に引用したりするなど、研究クログレイ行為を定期的に行なっていた。
そして、12人に1人(つまり、8%)は、過去3年以内に、より深刻な形の研究不正行為、つまり研究結果のねつ造・改ざんをしていたと認めた。
完全な研究詐欺であるねつ造・改ざん行為率の8%は、いままで報告された数値の2倍以上だった。 → 過去の報告の総説:Prevalence of Research Misconduct and Questionable Research Practices: A Systematic Review and Meta-Analysis | SpringerLink
調査リーダーであるアムステルダム大学医療センター(AUMC)のゴウリ・ゴパラクリシュナ(Gowri Gopalakrishna)は、デリケートな質問なので、回答者の匿名を保証する特別な措置を講じてアンケート調査を行なった。
「匿名を保証することで、正直に答えてくれる率が高くなる。 それで、私たちの調査結果は以前の結果よりも真実に近いと信じられる」とゴパラクリシュナは数値が高い理由を説明した。
昨年(2020年)調査を開始しとき、ゴパラクリシュナらの調査チームは、60,000人以上の研究者にアンケートの回答を呼び掛けた。
これらの研究者は、オランダの約22の大学と研究センターに所属する研究者で、理系・文系を含めたすべての研究分野の研究者だった。
ところが、多くの大学は否定的な事実が発覚するのを恐れて協力してくれなかった。それで、得られた回答数は予想を大きく下回った。
回答の分析が完了した回答数は約6800件しかなかった。
それでも、この回答数は以前のすべての研究公正アンケート調査数よりも多かった。
調査は大きく2項目に分かれていた。
1項目は、ねつ造・改ざんという深刻な研究不正行為の蔓延に焦点を当てた内容だった。
もう1項目は、同僚の研究成果を不適切に評価したり、若手研究者の不適切指導だったり、文献の不適切引用だったりなどの、あまり深刻ではない研究不正行為、つまり、クログレイ行為だった。
調査結果をみると、博士院生は責任ある研究行為の基準を満たすのに最も苦労しているという数値になった。
そして、博士院生の約53%は、11種に分類したクログレイ行為の内の少なくとも1つを過去3年間にしていた。なお、博士院生より少し低いが、ほぼ同レベルの49%の準教授および正教授もクログレイ行為をしていた。
研究不正をした理由を探るために、調査チームはまた、研究室のプレッシャー、仲間のプレッシャーなども研究者に質問した。
そして、出版プレッシャーがクログレイ行為の頻度と最も強く相関していること、ネカト行為を抑制する最大の要因は査読者に見つかることを恐れる*、ということがわかった。
*白楽注:ドフリージャは「ネカト行為を抑制する最大の要因」は「査読者に見つかることを恐れる」と書いているが、間違いだと思う。ゴパラクリシュナの論文では「研究規範(Scientific norms)」のスコアが最高値の6.1だった。それで、ゴパラクリシュナは「研究規範がクログレイ・ネカトの抑止力として最も大きい」と記載した。一方、「査読者に見つかることを恐れる(likelihood of detection (reviewers))」のスコアは4.3で、高い値ではない。
★識者3人の意見
クログレイ行為率が51%という数値は以前の調査で見つかったものを上回っていた。
しかし、それでもその数値は過小評価の可能性があると、今回の調査に関与していない英国の研究倫理学者・ダニエル・ファネーリ(Daniele Fanelli、写真出典)は、次のように指摘した。
「1つは、11種のクログレイ行為の定義が曖昧なので、本当はクログレイ行為なのだが、これは該当しないと回答者が思い、該当せずと答えたケースがかなりあると思われる。その結果、クログレイ行為率が低くなった。クログレイ行為の定義をもっと明確に示すべきだった」と。
とはいえ、ファネリは、今回の調査を「この分野で最高の1つ」と称賛している。
そして、オランダの研究者が他国の研究者に比べ、倫理度が低いとは思わないと付け加えた。
心理学者ディーデリク・スターペルの不正行為が2011年に発覚した後、オランダは研究公正の促進と対策の最前線に立ってきた。 → 社会心理学:ディーデリク・スターペル(Diederik Stapel)(オランダ) | 白楽の研究者倫理
2018年、オランダ大学連合は「オランダ研究公正行動規範(Netherlands Code of Conduct for Research Integrity)」発表した。 「したがって、他国と比較して、オランダの研究者は研究公正問題を平均以上に認識していると思います」とファネリは指摘した。
しかし、ゴパラクリシュナは、次のように反応した。
「認識しているだけでは、望ましくない行動の排除には不十分です。排除するには、研究者の価値観の改善が必要です。そして、現在の研究者の価値観は、質よりも量を重視しているのです。それで、認識や価値観の代わりに望むことは、研究規範としての規則の徹底です。透明で責任のある研究行為を遵守しなければならないという規則にし、徹底させることです」。
生物医学研究論文の不正画像を検出する専門家であるエリザベス・ビック(Elisabeth Bik、写真出典)は、ねつ造・改ざん行為率が高い調査結果に驚かなかった。そして、ビックは次のように述べた。
「調査で言及されたクログレイ行為の多く、そしていくつかのねつ造・改ざん事例は、白黒、つまり0-100、で判定すべきではありません。結果から外れた数値を除外することは改ざんですが、そうする正当な理由がある場合もあります。
そして、否定的な研究結果を発表するのはとても難しいのが現実です。なぜなら、多くの学術誌は否定的な研究結果を望まないからです。ネカトやクログレイの規範ルールを保持し、その規範ルールの適切さを考えるのは良いことですが、その規範ルールに従わない研究者は、すべて悪い研究者だとみなすのは行き過ぎです」。
アイントホーフェン工科大学(Eindhoven University of Technology)の社会心理学者で、今回の調査に関与していないダニエル・ラケンズ準教授(Daniël Lakens、写真出典)は、次のように述べた。
「研究の公開事前登録やすべての原稿に生データの提出を求めるなど、責任ある研究行為を実践していけば、学術界の研究公正は向上すると思います。今回の調査で問題にしているネカトとクログレイの多くは研究規範に違反しています」。
以下はオランダ研究公正行動規範(Netherlands Code of Conduct for Research Integrity)の冒頭部分(出典:同)。全文(32ページ)は → https://www.vsnu.nl/files/documents/Netherlands%20Code%20of%20Conduct%20for%20Research%20Integrity%202018.pdf
●5.【白楽の感想】
《1》日本は・・・
欧州は、ゴウリ・ゴパラクリシュナ(Gowri Gopalakrishna、写真出典)の今回の論文のように、ネカト・クログレイに対する正面からの調査や研究をしている。
一方、日本はほとんどしていない。
日本が良くならない理由が良くわかる。
暗い気持ちになる。
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日本がスポーツ、観光、娯楽を過度に追及する現状は日本の衰退を早め、ギリシャ化を促進する。日本は、40年後に現人口の22%が減少し、今後、飛躍的な経済の発展はない。科学技術と教育を基幹にした堅実・健全で成熟した人間社会をめざすべきだ。科学技術と教育の基本は信頼である。信頼の条件は公正・誠実(integrity)である。人はズルをする。人は過ちを犯す。人は間違える。その前提で、公正・誠実(integrity)を高め維持すべきだ。
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★記事中の画像は、出典を記載していない場合も白楽の作品ではありません。
●6.【コメント】
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