2021年1月28日掲載
ワンポイント:ムーは四川(しせん)大学(Sichuan University)・教授である。2020年1月(56歳)、ネカトハンターのエリザベス・ビック(Elisabeth Bik)が2007-2019年(44- 56歳)の13年間に出版したムー教授の18論文(ムーの全論文の5分の1)の画像に、不正があると指摘した。ムー教授はパブピアで、各第一著者(複数)が主犯で、各第一著者に「間違え(mistake)」たと弁解させた。その後、3論文が撤回された。四川(しせん)大学はネカト調査をせず、第一著者(複数)もムー教授も無処分である。この事件は、2020年ネカト世界ランキングの「4D」の「1」に挙げられた。国民の損害額(推定)は5億円(大雑把)。
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目次(クリックすると内部リンク先に飛びます)
1.概略
2.経歴と経過
3.動画
5.不正発覚の経緯と内容
6.論文数と撤回論文とパブピア
7.白楽の感想
9.主要情報源
10.コメント
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●1.【概略】
デチー・ムー、母得志(Dezhi Mu、ORCID iD:?、写真出典)は、中国の四川(しせん)大学・華西第二病院(四川大学华西第二医院、West China Second University Hospital, Sichuan University)・教授・医師で、専門は小児科である。
ムー教授はネカト犯ではないようだが、ムー教授のたくさんの論文にネカトが見つかっているので、代表として、ムー教授を中心に話を進める。
2020年1月(56歳)、ネカトハンターのエリザベス・ビック(Elisabeth Bik)がムー教授の18論文(ムーの全論文の5分の1)の画像に不正があると指摘した。18論文は、2007-2019年(44- 56歳)の13年間に出版されていた。
指摘を受け、ムー教授は事態を明かにすると発言した。そして、論文の各第一著者(複数)が「間違え(mistake)」たことをパブピアで認めた。
ビック の指摘の後、3論文が撤回されたが、15論文は撤回されていない。
四川(しせん)大学はネカト調査をせず、主犯の第一著者(複数)は無処分である。ムー教授も無処分である。
この事件は、2020年ネカト世界ランキングの「4D」の「1」に挙げられた。
四川大学・華西第二病院(四川大学华西第二医院、West China Second University Hospital, Sichuan University)。写真出典
- 国:中国
- 成長国:中国
- 医師免許(MD)取得:重慶医科大学
- 研究博士号(PhD)取得:四川大学
- 男女:男性
- 生年月日:1963年9月x日。仮に1963年9月1日生まれとする
- 現在の年齢:61 歳
- 分野:小児科学
- 不正論文発表:2007-2019年(44- 56歳)の13年間
- 発覚年:2015年(52歳)だが、公表は2020年(56歳)
- 発覚時地位:四川大学・教授
- ステップ1(発覚):第一次追及者はネカトハンターのエリザベス・ビック(Elisabeth Bik)で、2015年に該当学術誌に通報したが、対応が悪く、4年3か月後の2020年、彼女の「Science Integrity Digest」に記事をアップ
- ステップ2(メディア):「Science Integrity Digest」、「パブピア(PubPeer)」
- ステップ3(調査・処分、当局:オーソリティ):①学術誌・編集部
- 大学・調査報告書のウェブ上での公表:なし。大学はネカト調査をしていない
- 大学の透明性:調査していない(✖)
- 不正:ねつ造・改ざん。ネカト者は本人ではなく共著者
- 不正論文数:18論文。3報が撤回
- 時期:研究キャリアの初期から
- 職:事件後に研究職(または発覚時の地位)を続けた(〇)
- 処分:処分なし
- 日本人の弟子・友人:不明
【国民の損害額】
国民の損害額:総額(推定)は5億円(大雑把)。
●2.【経歴と経過】
出典:母得志_百度百科
- 生年月日:1963年9月x日。仮に1963年9月1日生まれとする
- 1985年(22歳):重慶医科大学(重庆医科大学、ChongQing Medical University)で学士号取得:医師免許
- 1996年(33歳):四川大学華西医学センター(华西医科大学Southwest Medical University)で研究博士号(PhD)を取得
- 1996-1998年(33-35歳):北京医科大学・ポスドク
- 1998-2003年(35-40歳):米国のカリフォルニア大学サンフランシスコ校・ポスドク
- 2003年(40歳):四川(しせん)大学(Sichuan University)・教授
- 2007年(44歳):後で問題視される18論文の最古論文を出版
- 2020年1月(56歳):ネカトがウェブサイトで指摘された
●3.【動画】
【動画1】
動画:「スタンフォードの学者が次の記事を発表した:四川大学の母得志チームの18論文が学術不正の疑いがある(斯坦福学者发文称:川大母得志团队18篇论文涉嫌学术不端)」(音楽と字幕:英語と中国語)1分11秒。
梨视频が2020年01月13日に公開
クリック → https://v.qq.com/x/page/t3050pv9qzr.html
●5.【不正発覚の経緯と内容】
★発覚の発端
2015年10月(52歳)、ネカトハンターのエリザベス・ビック(Elisabeth Bik、写真出典)は、デチー・ムー(Dezhi Mu)の「2008年のMol Cell Biochem」論文の図4Bの2つのウエスタンブロット画像が同じバンドだと、学術誌「Mol Cell Biochem」編集部に伝えた。
- Telomerase reconstitution contributes to resetting of circadian rhythm in fibroblasts.
Qu Y, Mao M, Li X, Liu Y, Ding J, Jiang Z, Wan C, Zhang L, Wang Z, Mu D.
Mol Cell Biochem. 2008 Jun;313(1-2):11-8. doi: 10.1007/s11010-008-9736-2. Epub 2008 Apr 9.
しかし、学術誌「Mol Cell Biochem」編集部は対応が悪かった。
エリザベス・ビック(Elisabeth Bik)は、その後、ネカトを指摘する自分のウェブサイト「Science Integrity Digest」を立ち上げ、ネカトハンティングに本格的に乗り出した。
2020年1月3・4日(56歳)、最初に指摘してから4年3か月後、「2008年のMol Cell Biochem」論文の問題の図を、彼女の「Science Integrity Digest」にアップし、パブピアにもアップした(以下に示す)。赤色の下、青色の下の数バンドがそれぞれ酷似している。
2020年1月5日(56歳)、ビックの指摘2日後、第一著者のイー・チー教授(屈艺、Yi Qu)(後述)は、「酷似しているが、別のバンドです」と強弁した。
2020年1月6日(56歳)、ところが、チー教授の強弁の翌日、アクチノポリスポーラ・ビスクレンシス(Actinopolyspora Biskrensis)が以下の解析画像で、おなじバンドであることを証明した。
ちなみに、白楽がForensicallyで分析してみた(以下)。赤線が画素レベルで同じことを示しているらしい。まだ、使いかたがよくわかっていません。
イー・チー教授はビスクレンシスの指摘に無回答である。
★18論文のネカト
上記の指摘は全体の一部である。
2020年1月3日(56歳)、ビックはムー教授の2007-2019年(44- 56歳)の13年間に出版した18論文(ムーの全論文の5分の1)に画像のねつ造があると、「パブピア(PubPeer)」で、翌1月4日、自分のブログ「Science Integrity Digest」で、指摘した。
ビックはムー教授チームのネカト全体を分析し提示したのだ。
2020年1月3日にビックが指摘した後、ムー教授の「2009年8月のStroke」論文、「2011年12月のStroke」論文、「2015年7月のPLoS One」論文の3論文が重複画像で2020年4~5月に撤回された。
Tons of research grants and awards, 100s of baby rats killed in cruel animal experiments, and 18 papers with image concerns.
My new blog post about possible image duplications and manipulations from a group @SiChuanUniv and @UCSF.https://t.co/ynDO4Ivxu1
— Elisabeth ‘Epistemic Activist’ Bik (@MicrobiomDigest) January 4, 2020
★調査と処分
ムー教授は「18論文の内の9論文は、自分は論文の共著者にすぎない。問題視された論文の画像は、論文の第一著者と画像を収集した著者に、データを注意深く確認し、できるだけ早く報告するように伝えた」と、パブピア(PubPeer)で回答した。
2020年1月10日(56歳)、問題視されたムー教授の18論文の内7論文で共著者になっているイー・チー教授(屈艺、Yi Qu、四川大学・華西第二病院所属、写真出典)は、「Beijing News」の記者に、「チームは現在研究データを検証中で、検証結果が出る前に進捗状況を外部に開示しません」と答えた。 → 2020年1月10日の「Beijing News」記事:母得志团队回应论文造假质疑:正核查研究数据_手机新浪网
18論文の第一著者たちは、イー・チー教授を含め、次々と自分が「間違え(mistake)ました」と認めている。 → 2020年1月14日の記事:川大博导团队18篇论文被质疑学术不端…_母得志
「データねつ造」はかなり明白なのに、「間違え(mistake)」と強弁ししているのである。
2021年1月27日(57歳)現在、四川(しせん)大学はネカト調査をしていない。従って、ムー教授もチー教授も処分されていない。
というか、「間違え(mistake)」で一件落着とし、今後も調査しないと思われる。
●【ねつ造・改ざんの具体例】
エリザベス・ビック(Elisabeth Bik)の「指摘の一部」を見ていこう。なお、「2008年のMol Cell Biochem」論文は前述したので再掲しない。
★「2015年7月のPLoS One」論文
「2015年7月のPLoS One」論文の書誌情報を以下に示す。2020年5月6日に撤回された。
- Involvement of the JNK/FOXO3a/Bim Pathway in Neuronal Apoptosis after Hypoxic-Ischemic Brain Damage in Neonatal Rats.
Li D, Li X, Wu J, Li J, Zhang L, Xiong T, Tang J, Qu Y, Mu D.
PLoS One. 2015 Jul 14;10(7):e0132998. doi: 10.1371/journal.pone.0132998. eCollection 2015.
以下の画像と内容の出典 → PubPeer.
2020年1月3日、ビックが、図2Aの赤枠のバンドは図2Cの赤枠のバンドを180度回転させた同一画像だと指摘した。中央部の赤丸したゴミが同でなので、同じ画像だとわかる。
また、ビックは、以下の画像の同色枠で囲ったバンドが同じバンドだと指摘した。
同じ2020年1月3日、ホヤ・カンフォリフォリア(Hoya Camphorifolia)は図4Aは反転して再使用しているとねつ造を指摘した。
2020年1月5日、指摘された2日後、デチー・ムー教授(Dezhi Mu)は、「第一著者が図を作り、他の共著者に相談しないで投稿した。第一著者に図をチェックし回答するよう伝えた」とビックにお礼し、返事をした。
翌、2020年1月6日、第一著者のデユアン・リー(Deyuan Li)は「画像を“間違えた(mistake)”。間違いを教えてくれてありがとう。訂正した画像を編集部に送付します」と回答した。
「間違え(mistake)」ではなく、明白な「ねつ造・改ざん」と思えるが、「間違え(mistake)」と主張した。
そして、4か月後の2020年5月6日、論文は撤回された。撤回公告では、著者は生データを示さなかった(つまり、ねつ造ですね)。それで、データは信頼性に欠けるということだ。 → 撤回公告
マー、画像を回転させたりそれなりに加工しているので、「間違え(mistake)」は通用しない。そもそも「間違え(mistake)」て画像が都合よく加工されることはあり得ない。意図的なデータねつ造は明白である。
★「2009年8月のStroke」論文
「2009年8月のStroke」論文の書誌情報を以下に示す。2020年4月10日に撤回された。
- Proapoptotic role of human growth and transformation-dependent protein in the developing rat brain after hypoxia-ischemia.
Qu Y, Mao M, Zhao F, Zhang L, Mu D.
Stroke. 2009 Aug;40(8):2843-8. doi: 10.1161/STROKEAHA.109.553644. Epub 2009 Jun 11.
以下の画像と内容の出典 → PubPeer.
2020年1月4日、ビックが、図4Cの赤枠の画像は90度回転させた同一画像だと指摘した。
また、ビックは、以下の画像の同色枠で囲った画像が同じ画像だと指摘した。
2020年1月5日、指摘された翌日、デチー・ムー教授(Dezhi Mu)は、前回と同じように、「第一著者が図を作り、他の共著者に相談しないで投稿した。第一著者に図をチェックし回答するよう伝えた」とビックに返事をした。
同じ日の2020年1月5日、第一著者のイー・チー教授(屈艺、Yi Qu、写真は前出)は「画像を“間違えた(mistakes and errors)”。間違いを教えてくれてありがとう。生データをチェックします」と回答した。
明白な「ねつ造・改ざん」と思えるが、今回も同じように「間違え(mistakes and errors)」と主張した。
そして、2020年4月10日、論文は撤回された。
撤回公告では、著者はデジタル記録が失ったため元データを参照できない。しかし、問題の画像はすべてコントロール実験の画像で、実験は再現できる。ただ、不注意だったので論文は撤回する、とした。 → 撤回公告
マー、画像を回転や圧縮加工しているので、「間違え(mistake)」は通用しない。意図的なデータねつ造は明白である。
それに、論文データのデジタル記録を失うことは、ほぼ、あり得ない。論文発表後、講演や著書の出版に使用するし、データは研究者の命である。ネカトと指摘され、言い訳するために、意図的に隠ぺいしたのだろう。
●6.【論文数と撤回論文とパブピア】
★パブメド(PubMed)
2021年1月27日現在、パブメド( PubMed )で、デチー・ムー(Dezhi Mu)の論文を「Dezhi Mu [Author]」で検索した。この検索方法だと、2002年以降の論文がヒットするが、2002~2021年の20年間の309論文がヒットした。
「Mu D」で検索すると、1982~2021年の40年間の930論文がヒットした。
2021年1月27日現在、「Retracted Publication」のフィルターでパブメドの論文撤回リストを検索すると、3論文が撤回されていた。
「2009年8月のStroke」論文、「2011年12月のStroke」論文、「2015年7月のPLoS One」論文の3論文が重複画像で2020年4~5月に撤回された。
★撤回監視データベース
2021年1月27日現在、「撤回監視(Retraction Watch)」の撤回監視データベースでデチー・ムー(Dezhi Mu)を「Dezhi Mu」で検索すると、 0論文が訂正、0論文が懸念表明、3論文が撤回されていた。
「2009年8月のStroke」論文、「2011年12月のStroke」論文、「2015年7月のPLoS One」論文の3論文が重複画像で2020年4~5月に撤回された。
★パブピア(PubPeer)
2021年1月27日現在、「パブピア(PubPeer)」では、デチー・ムー(Dezhi Mu)の論文のコメントを「”Dezhi Mu”」で検索すると、18論文にコメントがあった。
●7.【白楽の感想】
《1》主宰者の責任
デチー・ムー、母得志(Dezhi Mu、写真出典)の18論文にネカト画像が指摘された。ムー教授は主犯ではなく、実行を直接指示したわけでもないようだ。
パブピアでは、複数の第一著者が図の担当者と明言し、第一著者も認めている。
しかし、18論文である。
ネカト行為は個人作業なので、研究室の1人がネカトをした場合、主宰研究者に責任はない、というのが米国や欧州の立場である。白楽もそうだと思う。
しかし、日本は連帯責任で、研究室主宰者にも管理責任を問い、処罰している。この流れだと、その教授を雇用している大学の学長にも管理責任があることになる。
仮に連帯責任の立場をとるなら、教授への研究倫理教育が不徹底だった責任は学長にある。どうして学長を処罰しないのだ。
例えば、6日前に公表された徳山大学のネカト事件では、以下のように大学の対応が不備だったと述べている。
(本学の)研究倫理教育は十分でなかったと考えざるを得ない。
また、査読義務のある論文ではないため大学組織によるチェック機能がなかった。(2021年 1 月 22 日:徳山大学における研究活動の不正行為に関する調査結果について)
徳山大学の例を挙げたが、日本の不祥事への「謝る」姿勢は企業も同じで、記者会見で社長・重役がそろって頭を下げる光景ばかりだ。企業の謝罪会見で、ネカト者がでてこない。全体責任である。
話を端折るが、大学の不祥事は文科省の責任になり、文科省の責任は・・・結局、国民の責任になり、どこを改革するか焦点がボケるボケる。
日本の全体責任思想がマズイと白楽は主張しているが、今回のムー研究室のネカト事件では、ムー教授に責任があると思う。
ネカト行為に対して、ネカト者と主宰研究者の責任の取らせ方、主犯・共犯(教唆犯:人をそそのかして「犯罪」を実行させた者(共犯 – Wikipedia))の判定など、欧米と日本で違っていいのか・よくないのか、一度、深く考えたい。
《2》「間違え(mistake)」
パブピアで、第一著者は「間違え(mistake)」と主張している。
生データを示さないこともあり、明白な「ねつ造・改ざん」なのに、「間違え(mistake)」と強弁している。そのためか、ムー教授が権力者なためか、四川(しせん)大学はネカト調査をせず、ムー教授は無処分である。
それにしても、ムー教授の18論文に問題画像が指摘され、既に3論文が撤回されている。
「間違え(mistake)」と強弁しているが、ムー教授のネカト指示があっただろう。指示は直接的ではなく、間接的だろうが、指示は指示である。百歩譲って、間接的な指示がなかったとしても、ムー研究室ではネカトが公然と許容されていた(推定)。
ただ、複数の第一著者が処分されたのかどうか、白楽は把握していない。
また、研究室あるいは四川大学は何らかのネカト改革をしたのか、白楽にはつかめなかった。何も改革しないと、今後、おなじネカト行為が起こるだろう。
中国のネカト事情は、情報がオープンではなく、つかみにくい。
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日本がスポーツ、観光、娯楽を過度に追及する現状は日本の衰退を早め、ギリシャ化を促進する。日本は、40年後に現人口の22%が減少し、今後、飛躍的な経済の発展はない。科学技術と教育を基幹にした堅実・健全で成熟した人間社会をめざすべきだ。科学技術と教育の基本は信頼である。信頼の条件は公正・誠実(integrity)である。人はズルをする。人は過ちを犯す。人は間違える。その前提で、公正・誠実(integrity)を高め維持すべきだ。
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●9.【主要情報源】
① 百度百科:母得志_百度百科
② 2020年1月4日のエリザベス・ビック(Elisabeth Bik)の「Science Integrity Digest」記事:Gasping for air: 18 papers from Sichuan University and UCSF – Science Integrity Digest
③ 2020年1月14日の記事:川大博导团队18篇论文被质疑学术不端…_母得志
★記事中の画像は、出典を記載していない場合も白楽の作品ではありません。
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