行動学:フランチェスカ・ジーノ(Francesca Gino)(米)

2023年9月15日掲載

ワンポイント:イタリア育ちのジーノは、2014年に36歳でハーバード大学ビジネススクール(Harvard Business School, HBS)・正教授になった行動心理学のスター科学者である。ベストセラーになった日本語訳の『失敗は「そこ」からはじまる』(2015年)や『イヤなやつほど仕事がデキる』(2019年)など、大衆向けの心理学の本を出版した有名人でもある。2023年(45歳)、ネカトハンター・トリオのウリ・サイモンソン(Uri Simonsohn)、レイフ・ネルソン(Leif Nelson)、ジョー・シモンズ(Joe Simmons)がジーノの4論文にデータねつ造・改ざん(数値)があると指摘した。その4論文は撤回された。さらに、数十論文にもネカトの可能性があると指摘している。ハーバード大学はネカト調査し、結果を発表していないが、ジーノを2年間の無給休職処分にした。ところが、2023年8月2日(45歳)、ジーノはハーバード大学とウリ・サイモンソンら3教授に対し、2,500万ドル(約25億円)の損害賠償を求めて提訴した。現在、裁判中。国民の損害額(推定)は25 億円(大雑把)。

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