7-26.論文報奨金

2019年1月9日掲載

白楽の意図:ネカト論文や捕食論文を出版するのは、出版に見返りがあるからである。つまり、問題の背景には論文出版に対する見返りという問題がある。一般的に、論文を出版すると、博士号取得などの資格授与、研究職への採用、職位の昇進、研究費と院生・ポスドクの獲得などの研究職上の利得、ノーベル賞を含めた各賞受賞による名声など、論文出版は研究者に富・名声・名誉を与える。また、論文ではないが研究結果の特許申請で金銭的利得がある。見返りがあるので、研究者は論文を出版する。そして、意図的にネカト論文を、または粗悪を承知で捕食学術誌に論文を出版する。大学・研究機関は、出版論文の多い著名な研究者や研究費を多く獲得できる研究者がいることで、優秀な学生・院生・研究者、外部研究費に伴う30%の間接経費、そして寄付金をたくさん集めることができる。学術界と社会はこの仕組みを当然視し非難しない。この仕組みを増強する方策として、大学・研究機関は論文を出版した研究者に論文報奨金、つまり、お金を支給する。本記事は、論文報奨金の実態を理解しようとした。読んだ論文は、ウェイ・クアン(Wei Quan)らの「2017年のarxiv.org」論文、アリソン・アブリティスの「2017年のScience」論文、編集委員の「2017年のNature」論文、その他で、それらを紹介しよう。

記事を読む → https://haklak.com/page_2017_Quan.html